芸能一家の三浦涼介
2013年のTBSドラマ『半沢直樹』の高木役や、多くのドラマ、映画で名脇役として活躍している三浦浩一と、その妻でタレントの純アリスの三男として、三浦涼介は生まれました。純アリスがニュージーランドのハーフなので、三浦はクォーターということになります。
また、兄である三浦家の次男、三浦孝太も俳優として活躍しており、最近では2014年NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で毛利輝元役で出演しました。三浦涼介は、歌手活動も行っていますが、父親や兄のように俳優としての仕事がメインのようです。
映画『おぎゃあ。』で役者デビュー
東京都出身の三浦涼介は、小学校6年生の時に芸能事務所に入り活動をスタートさせています。2002年15歳の時に、岡本綾主演の映画『おぎゃあ。』に出演、これが俳優デビュー作品となりました。
19歳で妊娠が発覚した仲里花(岡本綾)が主人公。彼女は母親代わりだった祖母の、生前の頼みごとを叶えるため旅に出ます。旅の途中で生き別れになっていた母親と再会したり、お腹の子の父親を探しにでたりと、沖縄を舞台に一人の少女が成長していく物語です。三浦涼介はキジュマル役を演じました。
本作は、2002年ハワイ国際映画祭でネットパック特別賞(最優秀アジア映画賞)を受賞しています。
『超星艦隊セイザーX』で活躍!
俳優としての足がかりをつかんだ三浦涼介は、2005年テレビ東京特撮テレビドラマ『超星艦隊セイザーX』でビートルセイザー(ケイン)役を射止めます。『超星艦隊セイザーX』は、未来の地球を守るために、他の惑星からきたヒーローたちと一緒に主人公が悪と戦う物語です。
三浦涼介は、他の惑星からきたヒーローうちの一人でおっとりとしたキャラクターを演じました。これで三浦は、“特撮ヒーロー出身イケメン俳優”というカテゴリーの仲間入りを果たすことになったのです。
若手人気俳優グループPureBoysで活動
俳優としての活動が先行していた三浦涼介ですが、2009年若手俳優ユニット・PureBoysに加入します(2011年卒業)。PureBoysは「アメーバブログ発イケメン俳優ユニット」という異色のチームで、主に音楽、舞台、ライブなどの歌手活動を行っていました。
三浦涼介は、加入した年にPureBoysの4thシングル『ゼンカイダンス』でCDデビューし、センターを務めています。
『仮面ライダーオーズ/OOO』アンク役で一躍有名に
『仮面ライダーオーズ/OOO』は、2010-2011年放送されたテレビ朝日系特撮テレビドラマです。このドラマで三浦涼介は、主要キャストである刑事の泉信吾役で出演しました。
三浦が演じた泉信吾は、アンクという怪人に体を乗っ取られてしまいます。人間の欲望や苦悩をテーマにしたこの作品で、戦うだけのヒーローにとどまらず悩み悲しみも抱いた人物を演じて、俳優としての成長をみせつけました。
イケメンというだけで注目されていたのですが、このような難しい役どころを切ない演技で表現し、三浦涼介の人気が一気に急上昇したのでした。
役のためには坊主にもなる!
トレードマークであった金髪を惜しげもなく切り、坊主姿になった三浦涼介。これは2015年テレビ朝日ドラマ『天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-』(第6話)出演のためでした。この写真を見ただけでは、本人かわからないくらいのイメージチェンジで、役柄への思い入れが感じられます。
服役中の受刑者・西村泰史役を演じたこの作品ついて、三浦は次のようにコメントしています。
「坊主にしたことで、西村をさらに奥から感じることができています。これを機に“新しい三浦涼介”を見せ、今後オファーをいただく役や作品が広がったら」
以前は、ファッションへのこだわりが強そうなイメージがありましたが、意外にも「役のために髪型を変えたり、体型を変えることが好き」なんだだそう。役者魂を見せていますね。
仮面ライダーから人気俳優へとなれるか、三浦涼介
ヒーローものへの出演が続いていた三浦涼介ですが、それ以外の作品にも出演し、活躍の場を広げています。
映画『るろうに剣心 京都大火編』(2014年)
佐藤健が主演を務め大ヒットシリーズとなった作品で、2作目『るろうに剣心 京都大火編』志々雄一派の一人・沢下条張役で出演しました。三浦涼介にとっては初の時代劇映画となり、佐藤健演じる剣心と激しい居合シーンを演じました。
舞台『手紙』(2016年)
東野圭吾の大ベストセラー『手紙』をミュージカル作品にした舞台に出演しています。山田孝之、玉山鉄二が兄弟役で出演した映画もヒットしましたが、三浦涼介はこの舞台化にあたり、弟・直貴役を演じています。
読む人の心を揺さぶったこのストーリーのミュージカル化ということで、彼の歌唱力も評価されての抜擢だったといえるでしょう。