2018年3月7日更新

視聴率42.2%を記録したドラマ『半沢直樹』のヒットの訳を探る!

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『半沢直樹』

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視聴率42.2%を記録!TBSドラマ『半沢直樹』

『半沢直樹』は、TBSにて2013年に放映された、池井戸潤による小説『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』を原作に作られたテレビドラマです。 『家政婦のミタ』や『華麗なる一族』を越す人気を集めた『半沢直樹』。いったいそのヒットの秘密は何なのでしょうか?今回は人気の訳を探っていきたいと思います。

『半沢直樹』あらすじ

『半沢直樹』
主人公、半沢直樹は東京中央銀行の融資課に勤めるバブル世代のバンカーです。そんな彼が銀行内部や外部の悪どい人々と戦う、というのがドラマのストーリーです。 実はこの半沢が勤める東京中央銀行、全く同じ位置に現在の三菱登場UFJ銀行が建っているそう。本シリーズの原作者、池井戸潤は元銀行員です。彼が描くリアルなストーリーだからこそ、視聴者をぐっと惹きつけたのでしょう。

豪華なキャスト

『半沢直樹』といえば、テレビドラマとじゃ思えないほどの豪華なキャスト。半沢直樹役には堺雅人。半沢の妻、花役は上戸彩。宿敵、大和田役には香川照之。東京中央銀行の頭取役には北大路欣也。金融庁検査官、黒崎役には片岡愛之助。実力派俳優たちによる演技もまた、人気の秘密の1つでしょう。 凄みある半沢直樹を演じた堺雅人。半沢の宿敵役として、憎たらしい演技を披露した香川照之。なんでも香川照之は役にのめり込むと、まばたきさえもしなくなるのだとか。片岡愛之助は黒崎のオネエ言葉をノリノリで演じていたようです! そんな黒崎は、原作『オレたちバブル入行組』の時点では登場しないのだとか。しかしこの『半沢直樹』のドラマに黒崎は欠かせませんよね。

驚きの高視聴率を記録

『半沢直樹』の第1話の視聴率は19.4%。回を追うごとにどんどん上昇し、最終話はなんと42.2%を記録しました。これは平成の民放のドラマの視聴率ランキングで第1位だそうです。 『半沢直樹』は社会派ドラマですが、老若男女問わず大人気ドラマとなりました。

続きが楽しみになる展開

最近のドラマに多く見られるのが、オムニバスストーリー。1話完結のドラマは見やすいですが、しかしその回だけでやめてしまう・・・という人も少なくないはずです。 しかし『半沢直樹』は次から次へと事件が起こり、「来週が気になる!」という展開。「あの時のあれはどういう事だったのか」「先週の『半沢直樹』観た?」など、学校や職場の会話のきっかけになるのも楽しいですよね。 飽きる事なく、来週が待ち遠しなるストーリーも高視聴率の秘密ではないでしょうか。

『半沢直樹』から生まれた名台詞の数々

倍返しだ『半沢直樹』
本作といえば、「倍返しだ!」を筆頭にした様々なインパクトある台詞。「普段はこんなこと言えない・・・」 という言葉や「上司に言いたい台詞、言ってくれた!」など視聴者の気持ちを代弁する台詞が多かったのも人気の理由です。 また「倍返しだ!」など、覚えやすく耳に残く台詞がSNSを中心に大流行。なぜ「倍返し」なのか気になって、ドラマを見始めた人も多いのでは?

“善と悪”の戦い

日本人は昔から、”弱くていい人が強いけれど悪者を倒す”という物語を好むと言われています。時代劇にしかり、ヒーローものにしかり、勧善懲悪の物語は面白いですよね。 『半沢直樹』はまさに、善と悪がはっきりとしたストーリー。半沢直樹、“善”が理不尽で憎い上司たち、“悪”を打ち負かしていきます。このような昔ながらの設定が、人気に拍車をかけたのではないでしょうか。

放送した時間帯が良かった!

『半沢直樹』が放送されていたのは、毎週日曜9時という時間帯です。 次の日は月曜、また1週間頑張ろうという時間帯にスッキリした気分になれる『半沢直樹』を放送したことが効果的だったようです。憎たらしい”悪”を打ち負かしてくれる半沢直樹に、憂鬱な気分が晴れた人も多いのではないでしょうか。

語りたくなる“出向”という最終回

『半沢直樹』のラスト、大変話題になりましたよね。なぜなら悪に打ち勝った半沢が、”出向”させられてしまったから。 悪いことはしていないのに、なぜ出向になってしまったのか。しかし半沢の出向は、”いろいろあったから、少し離れたところで休息期間をとりなさい”といういい意味での出向なのでは?とも言われています。 その理由は原作である『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』に続く『ロスジェネの逆襲』に詳しく書いてあるそうです。 最終回が終わっても語りたくなり、原作も読んでみたくなる。『半沢直樹』は余韻を残してくれるドラマなのです。

半沢直樹に感情移入してしまう!

ドラマのキャラクターに感情移入すると、ぐっと思入れが深まります。 『半沢直樹』ではキャラクターがそれぞれ、個性がはっきりと描かれていました。いい人はいい人。悪い人はとことん悪い人。老若男女全員に共感をよんだ、大きな悪に立ち向かう半沢の姿。 視聴者がみな半沢と一緒に戦っている気分になること、感情移入しやすいことも、ヒットの理由の1つでしょう。