『NARUTO -ナルト-』波風ミナトを徹底解説!新作読み切りにて彼の秘密の物語が描かれる
『NARUTO -ナルト-』に登場する波風ミナトは主人公・うずまきナルトの父親で、元四代目火影でもあります。優男風のイケメンで忍としての才能にも恵まれ……と、非の打ち所がないといっても過言ではない人物です! 2023年7月には、全世界人気キャラクター投票にて1位となった記念として、ミナトが主役の岸本斉史描き下ろしの新作読み切りが週刊少年ジャンプにて掲載されました。 本記事ではそんなミナトについて、プロフィールや性格、作中での活躍などを紹介していきます!
波風ミナトのプロフィール
肩書 | 四代目火影 |
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異名 | 木ノ葉の黄色い閃光 |
誕生日 | 1月25日 |
星座 | みずがめ座 |
血液型 | B型 |
身長 | 179.2cm |
体重 | 66.1kg |
好きな食べ物 | 妻・クシナの手料理 |
嫌いな食べ物 | なし |
声優 | 森川智之 |
波風ミナトは木ノ葉隠れの四代目火影で、1月25日生まれのみずがめ座、血液型はB型。温厚な性格で、嘘にも気にせず代わりに周りの人間をなだめるような寛容な人間です。 趣味は読書で自来也の書いた作品が愛読書です。また、息子のナルトという名前は、自来也の作品の主人公から名付けました。 ナルトが生まれる15年前に暴走した九尾を封印し、生前から英雄と呼ばれていたミナト。里の中でも人望が厚く木ノ葉の忍として才能がありましたが、その後再び九尾と対峙した際、息子と里を守る代償に、自らの命を捧げてしまいます。
ミナトが主役の新作読み切りが7年ぶりに掲載!
2023年7月18日発売の『週刊少年ジャンプ』に、ミナトを主人公とする新作読み切りが掲載されました!全世界で集計した人気キャラランキングで彼が1位に輝いたという結果を受けての物語で、原作者である岸本斉史の描きおろしとなります。ジャンプにて『NARUTO』の新作が掲載されるのは、実に7年ぶり。 タイトルは「NARUTO-ナルト-外伝 ~渦の中のつむじ風~」で、若かりし頃のミナトが主人公です。「ミナト開発の術に関する秘密の物語」という作者コメントも発表されており、その予告通り内容は螺旋丸開発時のミナトとクシナに関するエピソードでした。 2人の愛と絆が濃密に描かれた新作読み切りを、ぜひその目でチェックしてみてください!
【魅力】波風ミナトは穏やかで温厚な性格
ミナトは強い忍であると同時に心優しい人物で、普段はとても物腰が柔らかいです。口調を荒げることも滅多になく、妻であるクシナは幼少期にはじめて出会った彼のことを「頼りなさそう」と思っていました。 しかしその一方で、火影となるべき人物らしく厳しさを見せることもあり、「カカシ外伝」では暴走したカカシとそれに突っかかるオビトを「いい加減にしなさい」とたしなめる場面も。しかしあくまで口調は優しく、長々と説教することもありませんでした。 さらに戦闘中となると冷酷な表情をのぞかせることもあり、そのギャップには思わずときめいてしまいます。
ネーミングセンスが壊滅的……
完璧超人に思えるミナトですが、そんな彼の数少ない欠点のひとつとして挙げられるのが「ネーミングセンス」です。読者から中二病扱いされているうえ、二代目火影である扉間にも“ツボる”などと言われてしまっていました。 ナルトとサスケの合わせ技に「灼遁・光輪疾風漆黒矢零式」という名前を(勝手に)つけようとしたり、彼本人の技に「螺旋閃光超輪舞吼三式」というものがあったりと、とにかく長くて字面がうるさい名前をつけがちなのが特徴です。 本人としてはまったく自覚がなく、素でズレているところがまたなんともいえません。ここまで行くと欠点というよりは、愛嬌のうちのひとつなのかも……?
【強さ】四代目火影だった波風ミナトの能力は?
時空間忍術を得意とし、全忍最速であり時空間忍術“飛雷神の術”を使用して一瞬で敵を片付ける術を使用することから「木ノ葉の黄色い閃光」という異名がつけられました。 ミナトが戦線に加わることで戦況が有利になってしまうほど、頼もしい人物だったようです。木の葉が九尾に襲われた時も、四代目火影の彼がいればなんとかなると信頼されていました。
飛雷神(ひらいしん)の術
「飛雷神(ひらいしん)の術」はミナトの代名詞といえる忍術です。印を結ぶなどの予備動作なしに、マーキングした箇所へ瞬間移動することができます。 敵がまたばきをする間もなく自在に瞬間移動できることから、ミナトの異名「黄色い閃光」の由来となりました。マーキングの術式は手で触れるだけで刻めるため、戦闘中でも移動先を増やすことができます。 あらかじめクナイなどの武器にマーキングを仕込んで味方に渡しておけば、即座に救援できるなど、使い方の幅が広い術です。 本来は二代目火影である扉間(とびらま)が開発した術ですが、使い手としてはミナトの方が上と扉間本人から認められています。 第四次忍界大戦ではミナトと扉間の二人で、飛雷神の術を使った連携技「飛雷神互瞬回(ひらいしんごしゅんまわ)しの術」を披露しました。
螺旋丸(らせんがん)
螺旋丸(らせんがん)はミナトが考案した“チャクラの形態変化のみ”を極めた術です。手のひらで乱回転させたチャクラを球状に圧縮して相手にぶつける術であり、木の幹が丸々えぐれるほどの威力を持っています。 印を結ぶ必要がないため、発動自体は簡単そうに見えますが、複雑なチャクラコントロールを要求される高等忍術です。 ただし、会得難易度が高いとはいえ、螺旋丸は未完成の忍術でもあります。本来はチャクラの属性変化まで加えることを前提に開発されましたが、さらに難易度が上がるため、ミナト本人は実現できませんでした。 術の完成はミナトの息子であるナルトに託されることになりますが、ナルトは影分身を使った修行法で、螺旋丸に風の属性変化を加えることに成功しています。
口寄せの術
ミナトは口寄せの術も会得しています。目立って使っているシーンはありませんが、ナルトが口寄せの術で呼び出した「ガマブン太」が、“ワシの頭の上に乗ったのは四代目以来”と発言していることから、蝦蟇(がま)の口寄せができると考えられます。 ミナトの師である自来也が蝦蟇の口寄せを得意戦術としていることから、自来也に直接教わっていたと推察できます。 また、ミナトが得意としている飛雷神の術は口寄せの術を応用したものです。マーキングした箇所へ自らを口寄せすることで、瞬間移動を可能としています。
仙人モード
ミナトはナルトや自来也と同じく、「仙人モード」を会得していることが判明しています。仙人モードは通常のチャクラに自然エネルギーを加えた「仙術チャクラ」を扱える状態のことです。 仙術チャクラはコントロールが不完全だと体が蝦蟇に変化するというリスクがあります。ミナトの師である自来也はコントロールが完全ではなく、仙人モードでは顔の一部が蝦蟇に変化していました。ミナトの場合は仙人モードでも体に変化がないため、コントロール自体は完璧です。 ただし、ミナトは持続時間に難があり、実戦で使えるほどではないとしています。息子であるナルトは自在に仙人モードを扱えているため、仙術に関してはナルトの方が才能があるといえるでしょう。
八卦封印
八卦封印(はっけふういん)はミナトがナルトに九尾の力を封じ込めるために使った術です。木の葉の里への九尾襲来の際、里とナルトを守るために、九尾のチャクラを“陰”と“陽”に分断し、陽の部分だけをナルトへ封じ込めました。 当事、赤子だったナルトへ強大な九尾のチャクラを封印することはかなりのリスクがありましたが、ミナトは“この子を信じよう!なんたってオレ達の息子なんだから”と意を決して実行しています。 ナルトの体へ印された術式は、九尾のチャクラをナルト自身のチャクラへと還元し、扱えるように組まれてあります。しかし、結果的にナルトを「人柱力(じんちゅうりき)」にしてしまい、里で孤立させる原因となってしまいました。
屍鬼封尽
屍鬼封尽(しきふうじん)はミナトが九尾を封じるために使ったもう1つの術です。使用すると、背後に白装束をまとった死神が出現。封印したい対象に近づくと、腹部から死神の腕が伸び、対象の魂を引きずり出して封印します。 封印の際は術者の魂も一緒に引きずり出され、死神に食われてしまう捨て身の術です。ミナトは屍鬼封尽によって九尾の“陰”のチャクラを自らに封じ込めると同時に命を落としました。 封印された者は未来永劫、死神の腹の中で苦しむことになります。基本的に解放する術はないと思われていましたが、第四次忍界大戦の最中、うずまき一族の能面堂に封印を解く方法があることが判明。 ミナトの魂は大蛇丸の手で封印が解かれました。その後、死者を蘇らせる術「穢土転生(えどてんせい)」によってミナトは現世に復活し、第四次忍界大戦へと参戦することになります。
【活躍】波風ミナトの過去・来歴を解説
うずまきクシナとの出会い・カカシたちの先生へ
ミナトはアカデミー時代、他里から引っ越してきたクシナとの出会いを果たします。当初、正反対な性格のふたりは大して仲良くはありませんでしたが、誘拐されたクシナをミナトが助けたことで急接近。最終的には結ばれるに至ります。 やがて上忍となったミナトは、カカシとオビト、リンの先生として頼もしい存在に。強く優しく頼れる存在として慕われており、自身も生徒たちを可愛がっていました。 しかし第三次忍界大戦では、ミナトが3人と別行動をしていた際、リンがさらわれるという事態になります。さらに助けに向かったオビトとカカシが敵と交戦する中、オビトが罠にはめられ生き埋めに……。 ミナトは彼らから離れた場所にいたため、駆け付けたときには手遅れ。カカシとリンは助かりましたが、オビトは消息不明となってしまいました。
九尾の暴走
九尾は元々クシナの身体に封じ込まれていた存在でした。四代目火影となったミナトは、自身の妻となったクシナがナルトを出産する時、弱まる九尾の封印を維持しながらナルトの出産に立ち会います。 しかし出産後喜びも束の間、仮面の男の襲撃を受け軽傷を負いながらもナルトを避難させ、引き離されたクシナを追うミナト。しかし追いついた時、すでに封印は解かれていたのでした。 ミナトはナルトを人柱力にすることを選びますが、九尾が封印を阻止するためにナルトを殺そうと攻撃。彼とクシナはナルトをかばい、攻撃を受けながらも八卦封印を発動させます。そして二人とも封印の代償により命を落とすことに……。
成長した息子・ナルトとの再会
ペインとの戦いでナルトが九尾の尾を8本目まで解放してしまったとき、ミナトは彼の精神の中に姿を現しました。これは彼が九尾を封印する際、自分の精神やチャクラも残るよう細工しておいたためできたことです。 ミナトは自分に複雑な想いをぶつけてくる息子を受け止め謝罪したうえで、「オレはお前を信じてる」と言葉を送ります。ナルトならば、九尾の力を使いこなし皆を守り、平和な世を作れると信じているというのです。 その後タイムリミットが訪れ、彼は九尾を抑え込むための封印式を組み直してから、姿を消してしまうのでした。
第四次忍界大戦に参戦
第四次忍界大戦にて、穢土転生によって他の歴代火影達とともに甦ったミナトは、ナルト達とうちはマダラ、うちはオビト、十尾と戦います。九尾のチャクラを半分ミナトにも封印していたことにより、ナルトと同じようにコントロール出来ている姿で尾獣化し共闘。 歴代火影全員で結界忍術「四赤陽陣」を使用し、活躍していました。 やがてミナトは十尾の上で輪廻天生を行っている男を、16年前に木ノ葉を襲った仮面の男と同一人物であると察し致命傷を負わせます。その顔はなんと死んだはずのかつての弟子・うちはオビトでした。 ミナトは右腕を切断されますがナルトとの合体技で応戦。 当代の五影達が到着した後は、ナルト達のサポートに回ります。その後マダラが六道化し、ミナトは左腕も落とされてしまいますがクナイを使用して援護に回ります。しかし程なくして離脱し、里の顔岩の近くで意識を失ってしまいました。 無限月読の発動とともに目を覚ました彼は柱間たちと合流し、穢土転生を解除、ナルトへの誕生日を祝い昇天しました。
【関係性】波風ミナトと関係のあるキャラたち
うずまきナルト
本作の主人公であるうずまきナルトは、ミナトの実の息子です。見た目としては金髪と青い目が受け継がれており、綱手は顔立ちも似ていると言っています。 ミナトはナルトが生まれてすぐ亡くなったため、両者に面識はありませんでした。しかし九尾が暴走したとき精神世界にてはじめて対峙しています。 その際、ナルトは父に思いきり腹パンを決め、「何で息子のオレに九尾なんか封印したんだ」とずっと抱えてきた想いをぶちまけていました。しかし最終的には四代目の息子だから我慢すると言い、和解することに。 第四次忍界大戦では、穢土転生の影響で親子共闘も果たしています。
うずまきクシナ
うずまきクシナはミナトの妻です。赤い髪が特徴の気が強い女性で、幼い頃は「トマト」「赤い血潮のハバネロ」などと呼ばれていました。 誘拐されたクシナをミナトが助け出したことで、ふたりはいつしか恋人関係になります。 結婚してからも夫婦関係は良好な一方で、ミナトは完全にクシナに頭が上がらないようす。扉絵でクシナの剣幕にタジタジになっている姿が描かれたほか、クシナが死の間際に「夫婦ゲンカで私が負けたのは初めて」という発言もしていました。 ちなみにミナトはサクラを見たとき、「クシナに少し似てる」と苦笑しています。
自来也
自来也はミナトの師匠です。ミナトの他にふたりチームメイトがいたはずですが、彼らについての詳細は不明となっています。ミナトが火影になってからも交流はあり、クシナのこともよく知っていました。 ミナトは自来也のことを心から尊敬しており、彼の書いた本『ド根性忍伝』もべた褒めしています。さらに息子である「ナルト」の名前も、この物語の主人公からとりました。つまり自来也はナルトの名付け親でもあるというわけです。
はたけカカシ
上忍時代、ミナトはナルトの担当上忍であるはたけカカシを受け持っていました。その才能を認めつつ、まだまだ導くべき存在として指導していたようです。 ミナトは自身とカカシに加え、うちはオビト・のはらリンのフォーマンセル(ミナト班)として動いていたのですが、とある任務でオビトを失ってしまいます。 悲劇はそれだけで終わらず、その後もマダラの策略により医療忍者であるリンが命を落とすことに。ミナトは、リンを守れず死なせてしまったことで落ち込むカカシを暗部に推薦しました。 二人は第四次忍界大戦で一緒に戦いましたが、話をする機会はあまりなかったようです。
うちはオビト
うちはオビトもカカシと同じく、上忍時代のミナトの生徒です。オビトはうちは一族の生まれですが、まだ才能を発揮できておらず焦っているようなところがあります。 オビトが遅刻したり言い訳したりしても、ミナトは彼を責めることはせず大らかに受け止めていました。しかし任務でカカシとオビトがチームワークを乱し、お互い相手を責め合うのを見たときには、しっかり注意をして反省をうながしています。 その後九尾の件でオビトが襲撃してきたときには、ミナトがその正体に気付くことはありませんでした。
のはらリン
のはらリンもミナトのかつての教え子で、医療忍者です。おっとりとした性格で、喧嘩してばかりのオビトとカカシをなだめています。ミナトとの絡みはあまりありませんが、真面目な性格で人の言うこともよく聞くため、問題児ふたりに比べて手のかからない子だったことでしょう。 リンは陰謀に巻き込まれたことで壮絶な最期を遂げますが、ミナトはその現場に居合わせていません。おそらく戦力として重宝されているがゆえに、他の任務に駆り出されていたのでしょう。彼女の死後、ミナトは唯一残った教え子であるカカシを気遣う姿勢を見せています。
【名言】波風ミナトの名シーンを解説
「…口うるさい母さんと…同じかな…」
九尾襲撃の際、ミナトはクシナとともに九尾の攻撃からナルトを庇い、致命傷を負いました。その後残されたわずかな時間で封印をおこなう前に、夫婦は息子への想いを懸命に伝えることに。 まず話し始めたのはクシナで、「好き嫌いしないでいっぱい食べること」「お友達をつくること」など、親が子に当たり前に願うことを並べていきます。本来ならともに過ごすはずだった時間が凝縮されているようで、思わず切なくなってしまいました。 その後ミナトの番になって、彼が口にしたのがこの一言。クシナとミナトが同じようにナルトを愛していたことがひしひしと伝わってくる名シーンです……。
「誕生日おめでとう 本当に立派になったね、ナルト」
カグヤとの戦いの後、穢土転生の術の解術によってミナトたちは再びこの世を去ることになります。その直前、ミナトはナルトにこの誕生日祝いの言葉を送りました。 はじめは笑顔だったミナトもやはり最愛の息子との別れはつらいようで、顔を歪め泣き出しそうな表情に。そんな彼を心配させまいと、ナルトは涙ながらではあるものの「自分は大丈夫」というメッセージを伝えます。 ナルトの言葉を聞きながらミナトは次第に笑顔になり、「クシナにも全部伝えておく」と誓って昇天していきました。
【声優】波風ミナトを演じるのは森川智之
波風ミナトを演じた森川智之は、1967年1月26日生まれ、東京都出身の声優です。2011年からは自身が立ち上げた事務所の代表取締役を務めています。アニメでは大人の二枚目な役や、悪役を演じることが多く、また洋画の吹き替えではお調子者や好青年などもこなし、幅の広い演技を見せてくれます。 『NARUTO』で演じた波風ミナト役以外にも、『金田一少年の事件簿』明智健悟、『犬夜叉』奈落、『ズートピア』ニックなど数多くメインや、主格として関わる人物を担当しています。
「NARUTO」波風ミナトは強くてやさしくてかっこいい忍!
本記事では主人公・ナルトの父であり、ファンからの人気も高い波風ミナトについて紹介してきました。強いだけでなく、やさしくて愛情にあふれた存在でもあるミナト。そんな彼の魅力、ぜひ本編を実際に読んで確かめてみてくださいね!