映画「ルパンVS複製人間(クローン)」声優キャスト・登場キャラ一覧
モンキー・パンチ原作の映画『ルパンVS複製人(クローン)』は劇場版ルパンシリーズの第1作目。放送当時低調だったテレビ第1シリーズが再放送で人気が上昇したことを受け、1977年テレビ第2シリーズ、1978年本作の制作が決定したのです。 この記事ではそんな本作の登場キャラクターを一挙に紹介しています。
映画『ルパンVS複製人間』主要キャラクター・声優キャスト
ルパン三世役/山田康雄
ルパンの声を演じているのは1932年9月10日生まれの山田康雄。1953年劇団民藝に研修生として入団したのを機にキャリアをスタートさせました。 山田康雄といえば一般的に“ルパン三世の声優”、“クリント・イーストウッドの吹替え担当”と認知されていますが、本人は声優と呼ばれるのを嫌いあくまでも役者というスタンスを貫いていたのだとか。 声優業は役者の仕事のうちの一つのカテゴリーに過ぎないと捉えていたようです。と言いながら自分の名刺にイラストを刻むほどルパンに愛着を持っていたのですが。 ルパンの声を演じて24年目の1995年、山田康雄は脳出血によりこの世を去りました。
次元大介役/小林清志
次元の声を演じているのは1933年1月11日生まれの小林清志。役者になってしばらくは特技の英語力を生かし舞台に立ちながら翻訳も手掛けていました。 海外映画の翻訳・吹替えの仕事を受けるようになるとしだいに両立が難しくなり声優に軸足を置き活動するようになったのです。代表的な声優作品に『妖怪人間ベム』の主人公ベム役があります。 またナレーターとしてもドラマ、バラエティ番組、CMと幅広くい分野で活躍し、『SASUKE』(第17回から第27回まで)や全国高校野球(2014年まで)のナレーションを長く務めていました。 2022年、肺炎により89歳で亡くなりました。
石川五ェ門役/井上真樹夫
五ェ門の声を演じているのは1938年11月30日生まれの井上真樹夫。十代からドラマの仕事を始め、その後、吹替えやアニメの声優を務めるようになりました。 声優業と並行して「伊能絵巻(いのうえまき)」名義で作詞・作詩活動行っていましたが、近年は作詩に軸を置くために声優業をセーブしています。 最近担当したキャラクターにゲームソフト『SDガンダム』のスレッガー・ロウや『キングダムハーツバースバイスリープ』のマスター・エラクゥスがあります。 2019年、持病の悪化により81歳で亡くなりました。
峰不二子役/増山江威子
不二子の声を演じているのは1936年4月22日生まれの増山江威子。1971年から放送された『天才バカボン』において29年間バカボンのママ役を担当し代表作の一つとなりました。 4シリーズ全てに出演したのはメインキャラクターでは増山ただ1人。 原作者の赤塚不二夫が増山の続投を強く要望していたのだとか。2000年に入ってから演じたキャラクターには『Pa-Pa-Paザ★ムービー パーマン タコDEポンアシHAポン!』のパー子役があります。 他にも海外作品の吹替えやナレーション、アニメのテーマソングの歌手を担当したりあらゆるジャンルで活躍。 2020年に心不全で86歳で亡くなりました。
銭形警部役/納谷悟朗
銭形の声を演じているのは1929年11月17日生まれの納谷悟朗。舞台役者としてキャリアをスタートさせたのち西部劇を中心に海外作品の吹替えを数多く担当しています。 本作の銭形やキャプテンハーロックの声優として有名。最近ではゲームソフト「激闘プロ野球水島新司オールスターズvsプロ野球」の岩田鉄五郎や「第二次スーパーロボット大戦Z」のズール皇帝の声を演じています。 2013年3月5日慢性呼吸不全のため83歳で逝去。日曜洋画劇場のため2012年5月に収録した『インセプション』の吹替えが最後の仕事となりました。
『ルパンVS複製人間』ゲストキャラクター・声優キャスト
マモー役/西村晃
マモーを演じているのは1923年1月25日生まれの西村晃。日大専門部芸術科(現在の日藝)在学中より舞台に立ち始めましたが1943年第二次世界大戦の兵役にとられ、復員後に演劇活動を本格化させました。 1954年仲間とともに立ち上げた劇団青俳で新劇俳優として活躍しながら、映画やテレビにおいては悪役や主人公の敵役を数多く演じています。 1983年二代目水戸黄門に抜擢され降板するまでの約10年間、お茶の間の人気者として確たる地位を築きました。 俳優のほかにアニメの声優、海外作品の吹替えやナレーションも担当しています。1997年 4月15日、心不全のため74歳で亡くなりました。
スタッキー役/大平透
スタッキーの声を演じているのは1929年9月24日生まれの大平透。明治大学政経学部在学中の1952年オーデイションに合格し、「ラジオルーテルアワー」の専属アナウンサーとしてデビューしました。 1955年には『まんが・スーパーマン』において日本のテレビ史上初となる吹替えを行い、翌1956年に務めた実写版『スーパーマン』の主人公の吹替えで一躍スターとなりました。 代表作に『ハクション大魔王』、『笑うせぇるすまん』の主人公役や『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーの吹替えがあります。2016年4月12日肺炎のため死去。