映画『ヒックとドラゴン』!ドラゴンを育てる大ヒットファンタジーアクション
2010年公開のアニメ映画『ヒックとドラゴン』は、『シュレック』シリーズや『カンフーパンダ』シリーズなども制作しているドリームワークスが、クレシッダ・コーウェルによるイギリスの児童文学をアニメ化した大ヒットファンタジーアクション作品です。
全世界で約5億ドルの興業収入を記録し、アカデミー賞の長編アニメ映画賞や作曲賞にもノミネートされたこの作品のあらすじや声優キャスト、見どころなどを見てみましょう。
アニメ映画『ヒックとドラゴン』あらすじ
昔々、バーク島に暮らすバイキングの若者ヒックは、村を時折襲ってくるドラゴンとの戦いに加わりたいと思っていました。しかしヒックの父親で村のリーダーのストイックには力がないから無理だと言われていました。
ある日とうとうヒックはドラゴンを捕まえる装置を発明し、ミステリアスなナイト・フューリーというドラゴンを捕まえますが、殺すことは出来ませんでした。そのかわりにドラゴンにトゥースという名前をつけ、だんだん仲良くなっていきます。
ドラゴンが危険なものではないと気づいたヒックは、村の人たちの誤解を解こうとしますが…。
『ヒックとドラゴン』の声優キャスト
ヒック/ジェイ・バイチェル
主人公ヒックは、いつかドラゴンと戦うことを夢見るバイキングの若者です。ナイト・フューリーというとても珍しくて危険なドラゴンを捕まえますが、殺すことができず、トゥースという名前をつけて次第に仲良くなっていきます。
ヒックの声を演じるのはコメディアンとしても活躍しているカナダの俳優ジェイ・バイチェルです。
カナダでドラマに出演したり、子供向けテレビ番組でのホストをつとめたりした後、2001年公開のキャメロン・クロウ監督の映画『あの頃ペニー・レインと』ヴィク役、2005年公開のクリント・イーストウッド監督の映画『ミリオンダラー・ベイビー』にデンジャー・バーチ役で出演しています。
ヒックの父ストイック/ジェラルド・バトラー
バイキングの首領でヒックの父親のストイックは、猛々しく恐れを知らない最強の戦士。彼の声を演じるのは、スコットランドの俳優ジェラルド・バトラーです。
バトラーは法律を勉強した後、俳優の道を選びました。2003年公開のアクション映画『トゥームレイダー2』でアンジェリーナ・ジョリーと共演したほか、2005年公開のミュージカル映画『オペラ座の怪人』で主演をつとめ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。
アスティ/アメリカ・フェレーラ
ヒックとともにドラゴン退治の訓練を受けている勇敢なバイキングの少女アスティを演じたのは、アメリカの女優、アメリカ・フェレーラです。
ディズニー・チャンネルでデビュー後活躍を続け、2007から放映された大人気コメディドラマ『アグリー・ベティ』で主役のベティを演じたことで有名。
ドリームワークスは長らく彼女を声優として迎えたいと望んでおり、彼女が出演作として選んだのがこの『ヒックとドラゴン』だったそうです。
フィッシュ/クリストファー・ミンツ=プラッセ
ドラゴン退治の訓練の同級生で、情熱的なドラゴンオタクのフィッシュを演じたのは、アメリカの俳優クリストファー・ミンツ=プラッセです。
2010年公開のアクションコメディ『キック・アス』のレッド・ミスト役や、2015年公開のミュージカルコメディ映画『ピッチ・パーフェクト』のトミー役などで活躍しています。
プロデューサーのボニー・アーノルドは、大柄なフィッシュには何か対照的な要素が必要で、彼のキイキイとした小さな声がドラゴンオタクにぴったりと考えたそう。
スノット/ジョナ・ヒル
ドラゴン退治の訓練の同級生で、生意気で自信過剰だけれど頼りになるスノットの声を演じたのはプロデューサーや脚本家、コメディアンとしても活躍するアメリカの俳優ジョナ・ヒルです。
2011年公開のスポーツドラマ映画『マネーボール』のピーター・ブランド役や、2014年公開の伝記映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のドニー・アゾフ役でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
また2016年11月公開予定のR15指定のコメディアニメ映画『ソーセージパーティ』でも声の出演をしています。
『リロ・アンド・スティッチ』の監督による作品!!
『ヒックとドラゴン』の監督と脚本をつとめたのは、ディズニーの2003年公開の大ヒットアニメ映画『リロ・アンド・スティッチ』の監督クリス・サンダースとディーン・デュボアです。
2人はディズニーをやめた後、ドリームワークスで再びチームを組み本作の監督に就任しました。当初は原作に忠実なストーリーにしようとして制作が難航していましたが、2人が監督を引き継ぐと様々な設定を見直していったそうです。
ナイト・フューリーは映画オリジナルのドラゴン
映画では、トゥースはナイト・フューリーという最も珍しく賢い種の黒いドラゴンで、ヒックとアスティが背中に乗ることもできる大きさですが、クレッシダ・コーウェルによる原作では他のドラゴンと同じ、緑と赤の小さなドラゴンでした。
コーウェルの許可を得て、映画で見栄えのするかっこいいキャラクターとなっています。
スティッチと似てる??
トゥースの外見や性格は猫や犬や馬、そして世界最大の両生類オオサンショウウオなどからインスピレーションを受けているそう。
またトゥースの顔の形は、クリス・サンダースとディーン・デュボアがディズニーで制作した『リロ・アンド・スティッチ』のスティッチの顔も基になっていると言われています。
続編も好評!第3部も公開予定!!
2015年には続編『ヒックとドラゴン2』も公開され、高い評価を得ました。2018年にはアメリカで本シリーズ第3部が公開予定です。
『ヒックとドラゴン』のCiatrユーザーの感想・評価を紹介!【ネタバレ注意】
日本では最初ヒットしなかったけどすごい映画!!
southpumpkin
日本で全然売れなかったアニメにとんでもない傑作が混じっているという話は前々から気居ていたのですが、ここまでとは。ドラゴンと敵対するバイキングの子として生まれながらもその才能に欠ける少年ヒックがドラゴンと出会うことで成長していく物語。非常にシンプルながらも奥深いというまさに映画な映画でした。
本作でテーマになっているのはズバリ「世代間のギャップと転換」です。ヒックはドラゴンと共存できることを知りますが、バイキングのトップである父はそれを認めようとしない。本作では新世代側(ドラゴンとの共存を目指す)からの視点であり旧世代側が悪のように見えます。しかしそのオチでは新世代から旧世代のリスペクトすら匂わせる展開に。この辺りは言外で語られます。鮮やかな世代交代、それをわかりやすく解釈させるための親子の対立。すっごいぞ。
豊かなキャラクターと抜群のテンポもあり、全く無駄なシーンがありません。子どもも大人も楽しめる映画です。
トゥースがかわいい!!
shinseinamarim1
最高に面白かった。ドラゴンのトゥースが可愛すぎてどうにかなりそうこれに尽きる。展開の緩急が見事でどのシーンを切り取っても完成されてる映画だと思ってる。最後の最後に自らにつきつけられた現実を受け入れる主人公の顔がファンタジーらしからず印象的。とにかくトゥースが可愛いこれにつきる。
Momoko__Moon
空を飛ぶシーンがきれいで楽しかった。
親が子どもの言うことを聞いてくれないの見ててつらくなった。
トゥースの仕草がすんごいかわいかったしあんなに尽くしてくれて、犬みたいで泣けた。
haneko130
臆病なヒックがたくましく成長していく姿や、長らく敵対していたドラゴンと築いていく友情は感動もの。トゥースは、見たら死ぬとまで恐れられているというのに、なんともかわいい!!ヒックの叫び声を聞きつけて、危険を顧みずに助けにくるシーンは愛しくて愛しくて!
映像もとても美しくて、ヒックがトゥースの背中に乗って空を飛び回るシーンは自分も飛び回っているかのよう。落下のシーンはひやっとするほどのリアリティ!
続編、はやくレンタルしたい!!
jijigugu1123
最高に心躍る作品でした!ドラゴンのトゥースのころころと変わる表情が可愛いすぎます。ストーリーは超王道といった感じですが、無駄なシーンは一切なく洗練されており、クライマックスの盛り上がりは半端ないです。空を飛ぶシーンは凄い高揚感で劇場で見ておけばと後悔するほど。
ぼろ泣きしてしまう映画
haru3
姉と観てたんやけど、私普段あんまり泣かないのにぼろ泣きしてしまってびっくりされました。(笑) 見終わったとこやけどもう一回見たい!!!DVD買おうかな~。大好きな映画になりました(#^.^#)
素晴らしいストーリーと抜群に美しい映像
yuzuru324
抜群に映像が美しいです。
人物の動き、光量など丁寧に作りこまれていて
見ていて飽きません。
ストーリーも素晴らしかったです。
全て丸く収まらないところが特に。
トゥースの背に乗って空を飛ぶシーンは必見です。
k1ller_aka_tKo
少年・ヒックが伝説のドラゴンと心を通わせていくというストーリー自体はベタではあるが、ドラゴンと人との因果を伝承として受け継ぐという設定、さらに相反する異種が最終的に共存するという所がすごく良くて、子供はもちろん大人でも楽しめる。あとそれ以外で良かったのが映像美、風に靡く髪の毛や、燃え上がる炎や雲の様などがもはやアニメーションとは思えないほどの出来。ぜひ観てほしい作品です。