2017年7月6日更新
映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』あらすじ・キャストまとめ【ティム・バートン監督】
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ティム・バートン監督『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』に注目!
世界中の子供たちを夢中にさせたファンタジー小説を映画化した『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』。鬼才ティム・バートンがメガホンをとり、ファンタジックで奇妙な世界が実現することで注目を集めています。
アメリカではすでに公開されており、日本での公開を2017年2月3日に控えた話題作について、最新情報をお伝えします。
映画『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』の気になるあらすじは?
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物語の主人公は少年ジェイク。彼はある日、英語ではやぶさを意味する”ミス・ペレグリンの家”を発見します。そこで暮らしていたのは、普通ではない”奇妙な子供たち”でした。
風船のように浮かぶ少女や透明人間、頭に口を持つ少女など風変りな子供たち。彼らが住む家の家主もまた、はやぶさに変身できる能力を持っているミス・ペレグリンという女性でした。
そんな不思議な能力を持った人々との親交を深めていく中で、ジェイクは自分たちが1940年の9月3日を毎日繰り返していることに気づきます。そして、彼らの命を脅かす怪物の存在も明らかになり…。ジェイクは怪物を倒し、子供たちに関する真実を明らかにすることができるのでしょうか?
映画『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』のキャストは?
ミス・ペレグリン/エヴァ・グリーン
奇妙な子供たちが暮らす家の家主、ミス・ペレグリンを演じるのは、フランス出身の女優エヴァ・グリーンです。
グリーンは、パリで演劇を3年学び、ロンドンで10週間のワークショップを受けた後に2001年に初舞台に出演しました。その舞台がきっかけで、イタリアの映画監督ベルナルド・ベルトルッチに見いだされ、2003年公開の『ドリーマーズ』に出演、銀幕デビューを果たします。
その後、2005年公開の『キングダム・オブ・ヘブン』でハリウッドデビュー、2006年には『007』でボンドガールに選出されました。フランス人の女優で選ばれたのは5人目となりました。
ジェイク/エイサ・バターフィールド
主人公の少年、ジェイクを演じるのはイギリス出身の俳優エイサ・バターフィールドです。
7歳から演技を学んでいたバターフィールドは、その印象的な瞳を監督に買われ、2008年『縞模様のパジャマの少年』に数百人の候補の中から大抜擢を受け映画デビューします。
軍人の父親がホロコーストを行っていたことを知らないまま、収容所のユダヤ人少年と友好関係を結ぶ少年ブルーノを演じたバターフィールドの演技は高く評価され、英国インディペンデント映画賞新人賞を受賞しました。また彼はロンドン映画批評家協会賞若手俳優賞にもノミネートされています。
2011年に公開された『ヒューゴの不思議な発明』でも主演を務めているエイサ・バターフィールドは期待の若手俳優として注目を集めています。
鳥類学者/ルパート・エベレット
鳥類学者を演じるのはルバート・エベレットです。
ルバート・エベレットは1982年に『アナザー・カントリー』の舞台版でデビューしました。
また、小説家や歌手としての活動もしており、その才能は多岐にわたっています。
ゴーラン博士/アリソン・ジャニー
ゴーラン博士を演じるのはアリソン・ジャニーです。
アリソン・ジャニーは1989年にデビュー後、数々の名作に出演し通算7度のエミー賞を受賞しています。
この記録は最多受賞記録をもつクロリス・リーチマンの8度に次ぐ記録です。
ジュディ・デンチ
ミス・アヴォセットを演じるのはジュディ・デンチです。
ジュディ・デンチは舞台、映画、テレビドラマに多数出演し、アカデミー賞にも7度ノミネートされ、同賞での助演女優賞を受賞した以外にも世界各国で数多くの賞を受賞している実力派の女優です。
バロン/サミュエル・L・ジャクソン
ジェイク及び子供たちと敵対する悪役、バロンを演じるのはサミュエル・L・ジャクソンです。
ジャクソンの映画デビューは1981年でしたが、デビュー後は様々なジャンルの作品に出演しつつもあまり大役に恵まれる機会がありませんでした。そんな彼が一躍注目を浴びた作品は、1994年公開の『パルプ・フィクション』です。クエンティン・タランティーノ監督のこの作品で、サミュエルは仕事の前に必ず聖書を読み上げる殺し屋役を演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
その後、1998年公開の『ジャッキー・ブラウン』ではオデール・ロビー役演じ、ベルリン国際映画祭男優賞を受賞するなど俳優として名立たる活躍を続けています。
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エマ/エラ・パーネル
エラ・パーネル演じるエマは空気を操る少女です。その体は空気より軽く、浮き上がってしまわないように鉛の靴を履いています。
ミラード
ミラード(画像右)は透明人間です。画像の通り服を着ていないとどこにいるのかもわかりません。いたずらが大好きです。
クレア/ラフィエラ・チャップマン
ラフィエラ・チャップマンが演じるクレアは、普通の顔とは別に後頭部に大きく鋭い歯のある口を持っています。ローストチキンをこれでガブリと食べたりします。
ふたご
双子は無口で常に一緒に行動し、マスクをかぶっています。あまりしゃべらない代わりに、テレパシーで意思疎通を行うようです。
イーノック
イーノックはものに命を吹き込む能力を持っています。両親は葬儀業者を営んでおり、戦争に興味を持っています。趣味は土人形に命を吹き込み、軍隊に見立てて訓練を行うことです。
フィオナ
植物の成長をコントロールできる能力を持っているというフィオナ。これを使って出身地のアイルランドで人々を助けましたが、魔女とされて土地を追い出されてしまいました。
ヒュー
体の中に大量の蜂を飼っている男の子です。宣伝を担当しているお笑い芸人のピース綾部は、ヒューの特異さを例に出して作品の独自性の高さを評しています。
さらに、独自性の高いキャラクターについても言及。「空を飛ぶのではなく、空気より軽いから飛んでしまうという愛らしさ。“体内に無数のハチを飼う少年”ってツッコミたくなるような能力だけど、監督の世界観の素晴らしいところだよね」(綾部)引用:eiga.com
オリーヴ
赤い髪の少女で火を放つ魔法を持ち、10歳のときに自分のベッドを燃やしてしまいました。その後も力は増していき、両手から火を出すことが出来ます。
子供っぽい自由奔放な性格で、手でお湯を沸かしてしまうという変わった特技があります。
ブロンウィン
子供たちの中で最も幼く、見た目も小柄な可愛らしい少女ですが、とんでもない怪力の持ち主です。本領を発揮すると、自分の身体よりも大きな重たい石を持ちあげてしまうほどの力を持っています。
『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』の監督を務めるのは鬼才ティム・バートン
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ティム・バートンはアメリカ出身の映画監督であり、芸術家です。
バートンはディズニーでアニメーターとして経歴を積んだ後、1984年に実写短編映画『フランケンウィニー』を演出します。その際、コメディアンのポール・ルーベンスに発掘され、1985年にルーベンスが主演したコメディ作品『ピーウィーの大冒険』で監督デビューを果たします。
バートンの作品としては“ハロウィンタウン”に住むモンスター達を描いた、バートン原作の絵本であり1993年にミュージカル映画化もされている『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』が有名です。
ティム・バートンのインタビュー含む特別映像!
ティム・バートン監督は映像内でこうコメントしています。
「“奇妙”の烙印を押された人の感覚を描きたいと思った。私も強烈に思い出す感覚だ」
ティム・バートン監督自身、幼少期からホラーや怪獣好きの “変った子供”と言われていたそうです。そんなティム・バートン監督だからこそ、“奇妙な者”たちがただ自分らしくいるだけで、社会からつまはじきになっていることにすぐに共感しました。
映像内では、エヴァ・グリーン、ジュディ・デンチ、テレンス・スタンプ、サミュエル・L・ジャクソンといったキャストたちがティム・バートン監督の才能や描く世界観を絶賛しています。
原作小説が生まれたきっかけは古い写真たち
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『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』はランサム・リグズによる小説『ハヤブサが守る家』を原作としています。
原作者のリグズは、小説を書くにあたり、たくさんの幻想的な古い写真からインスピレーションを受けたそうです。その中には、映画の象徴にもなっている空に浮いている少女のモデルになった写真も含まれていました。
リグズが蚤の市で集めたという写真は、一つの本にまとめられ、映画の撮影が始まる前にティム・バートン監督にも共有されたそうです。
原作のファンタジー小説「ハヤブサが守る家」は全米で大ヒット
「ハヤブサが守る家」(Miss Peregrine's Home for Peculiar Children)は、アメリカの小説家ランサム・リグズ (Ransom Riggs)によって書かれたベストセラー小説です。2013年10月30日に初版、その後ニューヨークタイムズの児童小説部門において、なんと45週もの間に渡ってNo.1に輝き続けた超人気作品です。
文学のジャンルとしてはヤングアダルトに位置し、主に中高生程度の子供向けのファンタジ―・アドベンチャー・ストーリーで、世界中の子供たちを夢中にさせました。
謎の死を遂げた祖父の最後の言葉に導かれ、謎めいた島へ赴く主人公の高校生ジェイコブ。祖父の残した言葉と50枚の写真には、いったいどんな謎が隠されているのか・・・。写真を収集することを趣味とする作者が、自身のコレクションを使って作った長編ミステリーです。
使われている写真はすべて、風変わりで目を引くものばかり。本の中に要所要所登場するこれらの写真が、この物語をより魅力的なものにしています。
ティム・バートン監督が映画『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』に込めた思いを語る
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原作小説『ハヤブサが守る家』を大変気に入り、原作の精神を尊重しながら映画『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』を制作したというティム・バートン監督。一体どのような思いを込めて本作を撮ったのでしょうか?日本で行われたインタビューで次のような事を語っていました。
怪獣映画マニアということで少年時代に周囲から「変なやつ」と言われることが多かったというティム・バートン監督は、周りにそのように言われ続けるにつれて「自分は変なのだ」と思い込み、不安になったり社会からの疎外感を感じたことがあったそうです。長い間このことで悩んでいたそうです。しかしいつしか「変である」ということはおかしいことではなく、実は誰もが人とは違うところがあるのだということを理解することができるようになったとのこと。監督はそんな少年時代の自分を主人公・ジェイクに重ね合わせて本作を制作したのです。
この映画に出てくる子供達は「奇妙」な能力を持っていますがそれは彼らが「自分であること」を示す1つの要素に過ぎないのです。人と違うところも含めて自分であり、それは必ずしもネガティブに捉えるべきことではないと監督は語っています。
そして「奇妙な子どもたち」のキャストには監督が実際に見て「奇妙だ」と感じた人を選んだとのことです。
吹き替え声優には宮野真守など豪華な面々が
不思議なファンタジー映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の日本語吹き替え版の声優陣が発表されました。
バターフィールドが演じる主人公の孤独な少年ジェイクを宮野真守が担当し、グリーンが演じる不思議な屋敷の女主人ミス・ペレグリンを朴路美が吹き替えを担当します。
その他のティム・バートンワールドの個性あふれるキャラクターを花澤香菜や玄田哲章など豪華声優陣が吹き替えを担当します。