2017年7月6日更新

海外サイトが選ぶ、最高の監督25人!あなたのお気に入り監督は何位?

クリエイティブで革新的、そして才能溢れる映画監督はハリウッドのみならず、世界各国に存在しています。周囲の反対や逆境にも負けず、自分の信じる道を突き進んで良い映画を作る、それが良い映画監督。 海外サイトwhatculture.comから“最高の監督”として選出された25人の映画監督を、有名作品を含めてご紹介したいと思います。

25位 ダーレン・アロノフスキー

有名作品:『レクイエム・フォー・ドリーム』

ダーレン・アロノフスキー作品が「大げさでニセ芸術」と思われた時代もありましたが、全作品から彼のエネルギーや情熱を感じ取ることができます。 デビュー作『π』では、低予算映画ながら斬新な映像表現や難解なストーリーで、1998年度サンダンス映画祭最優秀監督賞など数々の賞を受賞。 そして2年後の2000年には、麻薬により崩壊してゆく人々の様を描いた『レクイエム・フォー・ドリーム』はあまりに強烈な描写のため、彼の代表作になっています。 また、『レスラー』では当時映画界からほぼ消えかけていたミッキー・ロークを主演に抜擢し、その素晴らしい演技で見事映画界にカムバックを果たしました。 バレリーナの悲劇を描いた『ブラック・スワン』では主演のナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞を受賞するなど、彼の作品に出演した俳優らは何かしらの賞を受賞しています。

24位 ジョージ・ミラー

有名作品:『マッドマックス』シリーズ

『マッドマックス』シリーズでおなじみジョージ・ミラー監督ですが、シリーズ最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はこの15年間の彼の作品のなかで最も刺激的なアクション大作ではないでしょうか。 ミラー監督は1979年、メル・ギブソンを主演に迎え『マッドマックス』を製作。本シリーズ以外にも『イーストウィックの魔女たち』や『ベイブ/都会へ行く』、『ハッピー フィート』などの監督/脚本/製作を担当するなど、コンスタントに活動しながら有名作を生み出してきました。 2015年現在で70歳のミラー監督。次回作は一体どんな作品になるのでしょうか?楽しみですね!

23位 キャスリン・ビグロー

有名作品:『ハート・ロッカー』

かつてはあの有名監督ジェームズ・キャメロンの妻であったことに"喜び"を感じていたであろうキャスリン・ビグローですが、今では世界で活躍する映画女性監督としてトップの地位を確立しています。 1981年に長編映画『ラブレス』で映画監督デビューを果たして以降は、『ニア・ダーク/月夜の出来事』『ハートブルー』『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』などの作品を手掛けてきましたが、興行的にイマイチな時期が続きました。 しかし、2009年、イラクでの爆発物処理班の任務を描いた『ハート・ロッカー』は、制作費1,500万ドルの低予算映画ながら高い評価を受けることに!そして第82回アカデミー賞で作品賞、監督賞など6部門を制し、彼女自身も史上初の女性による監督賞受賞という快挙を成し遂げました。

22位 フィル・ロード&クリス・ミラー

有名作品:『LEGO ムービー』

「フィル・ロードとクリス・ミラーってだれ!?」と思う人が多いかもしれませんが、彼らは『くもりときどきミートボール』『21ジャンプストリート』『LEGO ムービー』を手掛けた名コンビなんです! そんなロード&ミラー監督ですが、ハリウッドを代表するビッグ監督になろうとしています……というのも、『スター・ウォーズ』シリーズの>ハン・ソロの若き日に焦点を当てたスピンオフ映画(2018年公開予定)の監督に抜擢されたからなんです! そもそも2人はアメリカTVアニメ『Clone High』でデビューしたのですが、とても斬新で面白い作品になったことにより、いろいろとお声がかかるようになったそうです。 また、ジョナ・ヒルとチャニング・テイタム主演の『21ジャンプストリート』はめちゃくちゃ笑える作品として評判で、『LEGO ムービー』は家族向けの作品ながら2人の想像力に圧倒されるステキな作品となっています。

21位 J・C・チャンダー

有名作品:『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』

ロード&ミラー監督に続き、J・C・チャンダーも世間であまり知られていない映画監督の一人です。 チャンダーがこれまでに手掛けた主な作品がたったの3つしかないというのが大きな理由ですが、驚くことに、これら3作品すべてが非常に良くできた作品であり、高い評価を得ているのです。 彼は、2007年に発生したリーマン・ショックに焦点を当てた衝撃作『マージン・コール』で長編監督デビューし、サンダンス映画祭で初上映されると高評価を得ました。 続いて『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜』では、キャストは主演のロバート・レッドフォードのみで、会話もほとんど存在しないという変わった手法で本作を作りました。 そして最新作『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』は、1980年代初頭のニューヨークを舞台に、オイルビジネスに参入した実業家夫妻が何者かの策略によって窮地に立たされる姿を描いた社会派ドラマです。 こんな素晴らしい作品を作れるチャンダー監督なら、近い将来アカデミー監督賞ノミネートの日も近いでしょう。

20位 ブラッド・バード

有名作品:『Mr.インクレディブル』

ジョージ・クルーニー主演の『トゥモローランド』は、話題性はあったものの思った以上に結果は振るわず、脚本/監督を務めたブラッド・バードは「完璧な調子を崩してしまった」と低評価を受けてしまいました。 しかし、バード監督はこれまでに『Mr.インクレディブル』 『レミーのおいしいレストラン』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』などの大ヒット作を世に生み出した実力ある人物であり、ハリウッドを代表する映画監督に変わりありません。 2015年の4月には『Mr.インクレディブル』第2弾の製作を開始していると発表したバード監督。第1弾を上回る大ヒット作になることを期待しましょう!

19位 スパイク・ジョーンズ

有名作品:『her/世界でひとつの彼女』

スパイク・ジョーンズの作品を一言でいうと、まさに"ユニーク"がピッタリではないでしょうか。 初監督作品『マルコヴィッチの穴』は奇想天外さで注目を集め、『かいじゅうたちのいるところ』は青天の霹靂とも言える衝撃作です。 また、2013年に脚本/監督を務めた『her/世界でひとつの彼女』は、最新の人工知能を持ったコンピュータのオペレーティングシステムに恋をする男を描いた物語。 ホアキン・フェニックスやスカーレット・ヨハンソンの演技も素晴らしいのですが、ストーリーも良く出来ており、まさに「スパイク・ジョーンズの世界」が存分に出ています。

18位 ポン・ジュノ

有名作品:『殺人の追憶』

韓国の映画監督兼脚本家であるポン・ジュノは色んなジャンルの傑作を生みだしています。 それらの作品は彼の脳であり体でもあり、彼のような映画監督は世界で類を見ないオリジナル的存在です。 『殺人の追憶』を筆頭に、『グエムル-漢江の怪物』『母なる証明』『スノーピアサー』はジュノ監督代表作で、SF、ドラマ、サスペンスとジャンルは違えどただただ素晴らしい作品ばかり。 そんな彼の作品の特徴として、豪華なビジュアルスタイルとストーリーの明暗が挙げられます。 例えば『グエムル-漢江の怪物』では、最初はホラーかと思いきや後半は全く別のストーリーへと変わり、『母なる証明』はダークとコメディの間を往復しているような作風です。これはジュノ監督しか成し得ない手法だと言えるでしょう。

17位 ラース・フォン・トリアー

有名作品:『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

ラース・フォン・トリアー監督の世界観は、方向感覚を失うような経験と言えるかもしれません。 それは不吉で邪悪な何かと向き合うということを意味しており、その邪悪なものとはモンスターや悪魔と言った分かりやすいものではなく、「憂鬱」や「絶望」といった感情的地獄を表しています。 この感情的地獄はトリアー監督がテーマとするもので、あまりに衝撃的すぎる内容のため議論を呼ぶ作品も少なくありません。 トリアー=議論と言っても過言ではなく、映画が公開される度にいい意味でも悪い意味でも、メディアで注目を浴びています。 「鬱三部作」の最終作である『ニンフォマニアック』は性的むき出しの衝撃作ですが、憂鬱さと不調和さが自然に描かれており、ばかばかしさと同時に素晴らしいと感じる作品です。

16位 ノア・バームバック

有名作品:『フランシス・ハ』

もしノア・バームバック監督作をまだ観たことがないなら、映画が持つ小さい光り輝く部分をまだ発見できていないかもしれません。大げさに言っているわけではないのですが、『イカとクジラ』や『フランシス・ハ』は本当に素晴らしい作品なんです! バームバックの作品は"一癖あるインディ映画"ですが、映画に登場するキャラクターは、自分の居場所を見つけようともがく美しい人物であることが分かります。 彼の作品を観れば、21世紀を代表する最も興味深いユニークな映画監督であることが理解できると思います。

15位 サム・メンデス

有名作品:『アメリカン・ビューティー』

2012年に公開された『007』シリーズ『007 スカイフォール』があまりに好評だったため、プロデューサー陣の熱い要望を受けて最新作『007 スペクター』のメガホンをとったサム・メンデス監督。 しかし当初は“『アメリカン・ビューティー』や『ロード・トゥ・パーディション』のようなドラマ映画を作るヤツに任せられるのか?"と監督候補としては低い位置だったそう。 しかし、『007 スカイフォール』は見事大ヒット!アクション監督がもしかするとメンデス監督の転職なのかもしれません。 最新作『007 スペクター』も大ヒット間違いないでしょう!

14位 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟

有名作品:『サンドラの週末』

ベルギー出身の映画監督ジャン&リュック兄弟がこれまでに手掛けた作品を見てみると、駄作と言われるものは一切ありません。 眩しいほどの感情的映画を次々と生み出しており、マリオン・コティヤールを主演に迎えた最新作『サンドラの週末』は、ストーリーはシンプルながら心を完全にわしづかみにされるドラマ映画です。 ジャン&リュック兄弟は苦難などの現実を描くことに徹底していますが、そのストーリーには主人公らの希望も必ず描かれています。気持ち的に憂鬱になる作品ですが、決して"鬱映画"ではありません。 お金ほしさに自分の息子を売ろうとする『ある子供』や、国籍を取得するために偽造結婚する『ロルナの祈り』はとても生々しい気分が落ち込む作品です。 しかし、彼らのように社会的地位の低い若者や貧困層の現実を私たちが直視する必要があるのではないでしょうか。

13位 ミヒャエル・ハネケ

有名作品:『愛、アムール』

オーストリア人監督ミヒャエル・ハネケの作品を鑑賞すると基本的に不快な思いを経験します。 しかしそこがポイントで、ハネケ監督は私たちに「映画で楽しい時間を過ごしてほしい」という思いがないのです。むしろ私たちに行動の先にある結果を考えてほしいという願いが監督にはあり、そもそも彼の映画を観に行くことに罰を与えたいという考えが根本にあります。 ハネケ監督は唯一無二の存在で、彼のような大胆な映画監督はほとんど存在しません。 撮影手腕は器用で冷酷、そして複雑さを兼ね備えており、一つの作品に社会的主張、歴史的解析、映画批評が組み込まれています。 老夫婦の介護を描いた『愛、アムール』は衝撃すぎて観客すべてを憂鬱にさせてしまう作品です。

12位 ポール・トーマス・アンダーソン

有名作品:『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

ポール・トーマス・アンダーソン監督はアウトサイダー的人物で、彼の映画は変わっていて、奥深いものが感じられます。それと同時に現代の私たち視聴者を故意に遠ざけているようにも見えます。 最新作『インヒアレント・ヴァイス』はそんな複雑な感情が要約されたアンダーソン監督最新作。 本作はトマス・ピンチョンの小説『LAヴァイス』が原作で、1970年を舞台にマリファナ中毒の私立探偵が元恋人の依頼を受けたことからさまざまな陰謀に翻弄される様子をポップに描いています。 アンダーソンの作品は2回目に見ると良い映画だと感じるかもしれません......なぜならほとんどの作品が分裂的で、「いいか悪いか」の2極に分かれることが多いからです。

11位 スティーヴ・マックイーン

有名作品:『それでも夜は明ける』

ハリウッドを代表する歴史的名俳優と同じ名前を持つスティーヴ・マックイーン。英ロンドン出身のマックイーン監督は現在までに3作の長編映画を手掛けていますが、どの作品も質は高く高評価を得ています。 デビュー作『ハンガー』は1981年に発生した北アイルランドの刑務所でのハンガー・ストライキを中心に描いていることもあり、とても憂鬱な気分になる映画です...。 そして2作目のセックス依存症を抱えた男を描いた『SHAME -シェイム-』は『ハンガー』以上に気分が滅入る作品。 実在した黒人奴隷ソロモン・ノーサップを描いた3作目『それでも夜は明ける』も含め、すべてが憂鬱映画......マックイーンはそういう映画が好きなのでしょうか??しかし彼は社会的に大きな議論を呼ぶ出来事を映画として描くことを恐れない数少ない監督のひとりと言えるでしょう。 目を背けたくなるようなシーンも多いですが、言い換えればマックイーン監督は本物の監督なのではないでしょうか。

10位 スティーヴン・スピルバーグ

有名作品:『ジュラシック・パーク』シリーズ

『E.T.』『ジュラシック・パーク』シリーズ、『インディ・ジョーンズ』シリーズでおなじみスティーヴン・スピルバーグ監督は、「昔の方が光っていた」や「近年彼の良い映画は見ない」など、"忘れられた時代の遺品"として最近メディアで扱われることが多くなっています。 しかし、これまで彼が手掛けてきた多くの作品は世界的に有名であり、洋画に詳しくない人でも彼の名前を知らないという人は少ないのではないでしょうか。 そんなスピルバーグ監督最新作は、世界中が冷戦状態にあった1960年代を舞台に、アメリカで捕らえられたソ連のスパイと、ソ連で捕らえられたアメリカ人スパイの交換という交渉にあたった弁護士の姿を描いた大作『ブリッジ・オブ・スパイ』。 『ターミナル』以来約10年ぶりにスピルバーグ作品で主演を務めるトム・ハンクスが主人公ジェームズ・ドノバンを演じ、『ノーカントリー』のイーサン&ジョエル・コーエン兄弟が脚本を手がけています。

9位 デヴィッド・フィンチャー

有名作品:『セブン』

デヴィッド・フィンチャーの映画製作におけるアプローチは本能的にニヒルであると言えますが、色やストーリーの明暗を上手に使いこなせる監督でもあります。 彼の映画は"指導された"というより、"指揮された"やり方で製作されており、役者にいい演技をさせる術を理解しているのです。 これまでに数々の映画を生み出してきたフィンチャー監督ですが、駄作は一切なく、『パニック・ルーム』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』では十分なアイデアと創造性が描かれています。 あなたのフィンチャーベスト映画は何ですか?猟奇殺人を描いた『セブン』やFacebookを創設したマーク・ザッカーバーグらを描いた『ソーシャル・ネットワーク』はベストチョイスだと思いますが、最新作『ゴーン・ガール』も観客を全く飽きさせない素晴らしい作品です!

8位 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

有名作品:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞監督賞&脚本賞&作品賞を受賞したイニャリトゥ監督。そんな彼の最新作『The Revenant』の海外版予告編が最近公開されました。 レオナルド・ディカプリオを主人公に迎えた本作ですが、その予告編は現代の傑作と言える出来栄えで、2015年のベストフィルムと呼ぶにふさわしい作品に仕上がったようです。 イニャリトゥ監督はこれまでに『アモーレス・ペロス』『21グラム』『バベル』などのセンセーショナルな作品を手掛けており、観終わった後には少しどんよりした気分になるのも特徴です。 そんなイニャリトゥ監督は常に芸術性の高い知的な作品を製作しようとしています。イニャリトゥ・ワールドはこれからもっと劇場で見れることでしょう!

7位 アルフォンソ・キュアロン

有名作品:『ゼロ・グラビティ』

メキシコ出身のアルフォンソ・キュアロンは、良い作品を作ってはまた良質な作品を作る天才映画監督。 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の監督だなんて知らない人は多いと思いますが、それ以外にも『トゥモロー・ワールド』や『パリ、ジュテーム』を監督、そして2013年の『ゼロ・グラビティ』で第86回アカデミー賞監督賞と撮影賞を受賞しました。 そんなキュアロン監督は、SFを駆使した未来映画を頭に描いている一方で、別の作品の構想も練れちゃう多才な人物。 気になる最新作は、フランスからスコットランドに引っ越してきたあるフランス人の少女が主人公の『A Boy And His Shoe』。どんな映画になるのか今から気になります!

6位 クリストファー・ノーラン

有名作品:『インセプション』

クリストファー・ノーランはよく"現代のスタンリー・キューブリック"と呼ばれるほど、他の監督にはない鋭いビジョンを持っている数少ない監督です。 ノーラン監督は「破壊」や「転覆」といった要素を好み、『メメント』や『インソムニア』など多くの作品で、ストーリーが進行する中で様々な紆余曲折や巧妙なトリックを仕込んでいます。 おそらくそれは単に観客を楽しませたいという思いからで、忘れられないイメージを残したいんだと思います。 芸術とヒット作を求めるノーランのような映画監督はハリウッドでは彼ただ一人と言っても過言ではありません。

5位 クエンティン・タランティーノ

有名作品:『キル・ビル』シリーズ

クエンティン・タランティーノはおそらくどの時代でも最も人気のある映画監督の一人です。それはタランティーノ作品が常にエンタテイメント性の強い、"クール"で徹底したバイオレンス&冒涜な描写から来ていると思います。 彼のファンの多くは『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』がタランティーノの代表作であると述べており、あるファンは「タランティーノは後者の映画でピークを迎えた」と発言し議論になったこともあるんだとか。 しかし、その後公開された『キル・ビル』1&2、『イングロリアス・バスターズ』そして『ジャンゴ 繋がれざる者』はどれも話題作となりました。

4位 ウェス・アンダーソン

有名作品:『グランド・ブダペスト・ホテル』

ウェス・アンダーソンはauteurs(個人のスタイルを貫き創造的な統制を保つ映画製作者)で、年齢を重ねると共に新たなことにチャレンジし、良い作品を製作しています。 彼の撮影手法は非常に特異で独創性に溢れており、2014年に公開された『グランド・ブダペスト・ホテル』は興行的にも批評的にも大成功を収めた傑作です。 アンダーソンもまた、駄作と呼べない素晴らしい映画を作る数少ない監督の一人であり、彼のユニークな着眼点は神の眼とも言われています。

3位 マーティン・スコセッシ

有名作品:『タクシードライバー』

70歳を過ぎると活動規模は縮小していくハリウッドのなかで、マーティン・スコセッシは何十年も映画監督して第一線で活躍している珍しい人物です。 『タクシードライバー』や『レイジング・ブル』、『グッドフェローズ』は何十年経った今でも名作と呼ばれています。 スコセッシ監督の撮影手法は伝説的で、シンクロされた視覚と聴覚を上手く映像化し、彼のスタイルを真似て映画製作をする監督も少なくありません。2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、そんなスコセッシのこれまでのキャリアを称えた作品だと言えます。 また年齢に関係なく規定のルールを破ろうとするチャレンジ精神を持つスコセッシ監督ですが、彼の最新作は2016年公開予定の遠藤周作の同名小説『沈黙』。浅野忠信や窪塚洋介、イッセー尾形、小松菜奈といった日本人俳優も出演しています!

2位 リチャード・リンクレイター

有名作品:『6才のボクが、大人になるまで。』

リチャード・リンクレイターはハリウッドのなかで最も興味をそそる映画監督と言われており、『スキャナー・ダークリー』のようなインディ色の強い作品から、『スクール・オブ・ロック』のようなヒット作を作れる映画監督はなかなかいません。 彼の代表作で有名なのが、ある若い男女の出会いを描いた『恋人までの距離(ディスタンス)』(1995)、2人の再会を描いた『ビフォア・サンセット』(2004)、結婚した現在を描いた『ビフォア・ミッドナイト』(2013)の『ビフォア』シリーズ3部作。 会話の多いシーンと共にもう一度観たいと思わせる、情熱的で現実的、そんな申し分ない作品を作れるのは、リンクレイター監督だったからかもしれません。 また彼は映画監督としてこれまでにない偉業をある作品で成し遂げました。 主人公である6歳の少年メイソンが18歳になるまでを描いた『6才のボクが、大人になるまで。』は、エラー・コルトレーン演じるメイソンが子供から青年に成長していく姿を描くために、2002年の夏から2013年の10月まで12年間を通して断続的に撮影が行われました。 異例とも言える本作は批評家や観客から絶賛され、ゴールデングローブ賞ほか、数々の賞で監督賞を受賞しました。

1位 ジョエル&イーサン・コーエン兄弟

有名作品:『ファーゴ』

良質な作品を生み出すコーエン兄弟監督は、ほかに類をみないユニークな方法で映画製作に携わってきました。 彼らには彼らにしかない独特のアプローチやスタイルがあり、いろんなジャンル作品をとおして感じることができます。 有名な映画は『ファーゴ』ですが、『赤ちゃん泥棒』『ビッグ・リボウスキ 』『バーン・アフター・リーディング』など数々のユニーク作品を生み出してきました。 そして、アメリカとメキシコの国境地帯を舞台に麻薬取引の大金を巡った壮絶な争いを描いた『ノーカントリー』は、批評家から絶賛され、アカデミー賞作品賞と監督賞をはじめとする4部門を受賞。監督としての名声をより確固たるものにしました。