ヒッポグリフは大きいけどかわいい!気になるその生態を紹介【ハリー・ポッター】
「ハリー・ポッター」に登場するヒッポグリフがかわいい!その生態や続編との関係は?
シリーズ3作目となる『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』に初登場したヒッポグリフ。バックビークという名で、ハグリッドに飼われていました。 授業中にハリーに懐き、背中に乗せて空を飛んだり、失礼な態度をとったマルフォイの腕に怪我を負わせたりとかなり印象的なキャラクター。この記事では、そんなヒッポグリフを徹底解剖していきます!
ヒッポグリフってどんな魔法動物?
ヒッポグリフは胴体、後脚、尻尾が馬で、前脚、翼、頭部が巨大な鷲の姿をしている動物。残忍そうな鋼色のくちばしと大きくギラギラとしたオレンジの目を持っています。前脚のつめは約15センチあり、命とりになりそうなほど鋭いです。 半鳥半馬の生き物を見た最初の衝撃から回復すると、人はたちまちヒッポグリフの光沢のある毛並に魅了されるといわれています。 その毛並は、鳥の羽毛から馬の毛へと滑らかに変化。 ヒッポグリフの毛の色は数種類あり、暗い灰色や、ブロンズ、ピンクがかった灰色、きらきらとした栗毛、漆黒などが見られます。
ヒッポグリフの気になる生態
ヒッポグリフは主に昆虫や鳥、フェレットのような小型の哺乳類を食べます。他に食べるものがない時には、地面を掘って虫を捕食することも。 繁殖期には地上に巣を作り、壊れやすい卵をひとつだけ産みます。卵はたいてい24時間以内に孵化するようです。 ヒッポグリフの雛は1週間ほどで飛べるようになりますが、親について長旅ができるほど強くなるには数か月かかります。
近づくときには礼儀正しく!
人間がヒッポグリフに近づくときは危険を避けるために、きちんとした礼儀作法を重んじなくてはいけません。彼らはとても誇り高い生き物なので、お辞儀をして敬意を表しヒッポグリフがお辞儀を返すのを待ってから触ります。 まばたきはせず、視線を常に合わせておかなくてはいけません。 人間が先に動くと攻撃されかねないため、ヒッポグリフが動き始めるのを待ちましょう。飼育することは可能ですが、専門家のみが飼育を許されています。
ヒッポグリフを移動手段には使えない!
マグル(人間)からヒッポグリフが見えないように、ヒッポグリフを飼っている魔法使いは毎日、ヒッポグリフに目くらまし呪文をかけることが法律により定められています。目くらまし呪文とは、人や動物に唱えるとカメレオンのような保護色になる呪文です。 また魔法界の法律である国際機密保持法により、ヒッポグリフを個人の移動手段として使うことは禁止されています。
ホグワーツのヒッポグリフはどうなったの?
ホグワーツ魔法魔術学校では複数のヒッポグリフが飼育されています。1993年、ハリーが3年生の時にホグワーツの森の番人であるハグリッドは、魔法生物飼育学の最初の授業でヒッポグリフを使いました。 なかでもバックビークはハリーやロン、ハーマイオニーと深い関わりを持つようになります。 最初の授業でドラコ・マルフォイに冷やかされ、怒ったバックビークはマルフォイは攻撃。バックビークは危険生物処理委員会に付託され、魔法省から裁きを受けることになります。この委員会は父であるルシウス・マルフォイの息がかかっていたため、処刑の宣告が下されてしまいました。 しかしハリーとハーマイオニー、そして逆転時計の助けによりバックビークは処刑を免れます。逆転時計とは時間を戻すことができる魔法の道具。 その後バックビークはハリーの名付け親で後見人であるシリウス・ブラックに保護されます。
シリウスは無実の罪で逃亡中の1994年から1995年の間、バックビークと共に行動し、さらにグリモールド・プレイス12番地に隠れている間も母親の寝室でバックビークを飼っていました。 シリウスが亡くなると、シリウスの遺志によりバックビークはハリー・ポッターのものとなりますが、ハリーはバックビークがハグリッドと暮らすことを認めます。 またバックビークは『ハリー・ポッターと死の秘宝』でのホグワーツの戦いを含む、2度の戦闘に参戦していますが、この戦いで自らの危険を顧みずハリーを守り、ハリーへの強い愛情と忠誠心を示しました。
ヒッポグリフと「ファンタビ」主人公・ニュートにも関係が?
2016年から始まった続編「ファンタスティック・ビースト」シリーズ。本作でエディ・レッドメインが演じる主人公ニュート・スキャマンダーは魔法動物学者です。 ニュートが幻の動物に興味を持つきっかけとなったのは、彼の母親の影響。 ニュートの母親は熱心なヒッポグリフのブリーダーでした。 「ファンタスティック・ビースト」ではさまざまな幻の動物たちが登場するので、「ヒッポグリフも見られるのでは?」とファンの間でも期待する声があるようです。