映画『タイタニック』に出演していたキャストの現在

2017年7月6日更新

不運な運命をたどる豪華客船タイタニック号で生まれる貴族の少女と貧しく心優しい画家の切ない恋の物語『タイタニック』の公開から20年目を迎えようとしている今、あの時のキャストたちはどうしているのでしょうか。早速海外の情報を見てみましょう。

『タイタニック』に出演していたキャストの現在

レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット『タイタニック』

『タイタニック』は1997年に上映され、多くの興行記録を塗り替えたと同時にゴールデングローブ賞とアカデミー賞を総なめにした大人気恋愛映画。

誰もがジャックとローズの恋に夢中になり、エンディングでは心砕かれましたよね。

ローズを演じたケイト・ウィンスレットがジャック(レオナルド・ディカプリオ)は助かったはずなのに!と公言し話題にもなりました。あれから約20年、キャストたちはどうしていたのでしょう?

ジャック・ドーソン/レオナルド・ディカプリオ

ディカプリオ『タイタニック』

貴族ローズと恋に落ちる主人公の青年ジャック・ドーソンを演じたのは役者でプロデューサー、脚本も書くレオナルド・ディカプリオ。ディカプリオほど多様なキャリアを持った役者はそうはいないのではないでしょうか。

役者としてのスタートは、ドラマ『愉快なシーバー家』(1991~1992)、ホラー映画『クリッター3』など比較的地味なものでしたが、『ギルバート・グレイプ』(1994)で知的障害を抱えた少年アニーを演じたことで一躍注目を浴びました。

ディカプリオ『ギルバート・グレープ』

その後、『クイック&デッド』(1995)では早撃ち名人を、『バスケットボール・ダイアリーズ』(1996)ではディカプリオの最も難しい役の一つともいわれている麻薬中毒者“ジム・キャロル”を演じ着々とキャリアを積み上げていくことに。

上記作品のおかげで彼の評判は上がり、バズ・ラーマンの『ロミオ+ジュリエット』(1997)で“ロミオ”を演じ、ようやく誰もが知る真の映画スターへと成長を遂げました。

そして運命の作品ともいえる『タイタニック』でジャックを演じたディカプリオはティーンの憧れの存在としての地位を不動のものにし、同時にこの映画は映画史上最高の興行収入を記録したのです。

本作の後彼がどうなったかと言いますと、『仮面の男』(1998)や興行収入の低かった『ザ・ビーチ』(2000)などあまりぱっとする作品に恵まれませんでした。

ディカプリオ『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

しかし2002年にはスティーブン・スピルバーグ監督作『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』やマーティン・スコセッシと初のタッグを組んだ『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)で主役を演じ、再びキャリアは上り調子に。

テレビCMから世界でも評判となる役柄まで、幅広くこなしてきた彼は過去の役にとらわれることなく、オールスターキャストの『ディパーテッド』(2007)、『シャッター アイランド』(2010)、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(2010)などで様々な役を演じ、1つの型にはまらない俳優として観客を圧倒し続けています。

ディカプリオ『華麗なるギャツビー』

2013年には『ジャンゴ 繋がれざる者』(2013)で口ひげをいじる癖の悪役を、『華麗なるギャツビー』(2013)では悲劇の主人公ジェイ・ギャツビー役を演じ高い評価を獲得、2016年公開、1820年代の西部開拓時代を描いた『レヴェナント: 蘇えりし者』ヒュー・グラス役で悲願のアカデミー賞主演男優賞を受賞を達成しました。

彼は今や映画1本で200億円以上を稼ぐ世界のスーパースターの一人ですが、環境保護活動や慈善活動にも情熱的で、2010年には震災救済のために約880万円、野生動物保護協会に約880万円寄付しています。

また、様々な環境問題に積極的に取り組み、ドキュメンタリー映画『The 11th Hour(原題)』では自然環境について取り上げていました。

ローズ・デウィット・ブケイター/ケイト・ウィンスレット

ケイト・ウィンスレット『タイタニック』

タイタニック号で身分の異なる画家ジャックに恋をする貴族に生まれたローズを演じたのはイギリスの女優ケイト・ウィンスレット。

英国人女優である彼女はより小悪魔っぽい少女を好み、かわいいだけの女の子の役は避けてきたと言われています。その結果、シェークスピアの悲劇から現代の神秘主義やセクシーな作品まで様々な役柄をこなせる女優となったのかもしれません。

彼女が最初に大ブレイクしたのは17の時で、『乙女の祈り』(1995)で強迫観念にとらわれた思春期の少女を演じた時のこと。この映画は妄想に取りつかれ残忍な殺人を犯す2人の少女の実話に基づいており、それほど多くの劇場で上映されたわけではありませんが非常に高い評価を受けました。

MSDSEAN EC004

その後アン・リー監督の『いつか晴れた日に』(1996)、『日蔭のふたり』(1997)では反抗的なヒロイン、ケネス・ブラナーの『ハムレット』(1998)ではオフィーリアを演じています。

彼女を単館の女王から世界的なスターにさせた役がジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』(1997)で演じた情熱的な少女“ローズ”だったのです。また彼女はこの作品でアカデミー主演女優賞に最年少でノミネートされました。

ここから『タイタニック』後の彼女についてみていきましょう。本作で突然世界的人気が高まった彼女は自主映画に戻りたいと強く思うようになったと言われています。

ケイト・ウィンスレット『グッバイ・モロッコ』

出典: id.fanpop.com

『グッバイ・モロッコ』(1999)と『ホーリー・スモーク』(2003)でスピリチュアルな冒険の物語に出演するために『恋におちたシェイクスピア』(1999)と『アンナと王様』(2000)の主役を断ったという噂もあります。

『グッバイ・モロッコ』では義理の娘たちを連れて1970年代のモロッコを旅する若いシングルマザーの役を、『ホーリー・スモーク』ではオーストラリアの奥地でだまされて“脱洗脳”セッションをするグルの熱心な信者の役を演じました。

その2年後には『クイルズ』(2001)でマルキ・ド・サドのメイドで共犯者の役を演じ、その時代のドレスを再び着ることになるのです。

ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』

また、最年少でアカデミー賞に4回もノミネートされるという偉業を達成し(4回目の受賞は29歳の時でした)、2016年現在で7回ノミネートされています。そのうち『愛を読むひと』(2009)で強制収容所の元看守役を演じ、主演女優賞を受賞、『スティーブ・ジョブズ』(2016)でジョアンナ・ホフマンを演じ、7度目のアカデミー賞ノミネートを果たしました。

私生活では結婚離婚を繰り返しており、1998年には映画監督のジム・スレープルトンと結婚し、2000年の10月に娘を出産、2001年には離婚しています。

ディカプリオ、ケイト

2003年にはディレクターのサム・メンデスと結婚、その年の終わりには息子を出産、2010年に7年続いた結婚生活に終止符を打ちました。その時は友好的に別れたと報道されています。

2012年には息子を連れてネッド・ロックンロールと結婚。同年、演劇への貢献が認められ大英帝国勲章(司令官)を受賞しています。

キャルドン・ホックリー/ビリー・ゼイン

ビリー・ゼイン

ローズの婚約者、キャルドン・ホックリーを演じたの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989)のマッチ役でおなじみのビリー・ゼイン。

SFホラー映画の『クリッター』(1987)に出演後テレビドラマにちょこちょこ主演するようになり、オーストラリアのホラー映画『デッド・カーム/戦慄の航海』(日本未公開)で後に妻となるリサ・コリンズと出会います。

1944年の第二次世界大戦を描いた映画『メンフィス・ベル』(1991)では爆撃手を演じ、1991年にはデヴィッド・リンチのテレビドラマ『ツイン・ピークス』にもたびたび登場しました。1996年『ザ・ファントム』(日本未公開)でヒーロー、ファントムを演じた後の1997年、ついに超大作『タイタニック』に出演。 ビリー・ゼイン『チャームド〜魔女3姉妹〜』

その後アメリカで放映されたテレビ映画『クレオパトラ』に主演し、間もなく婚約者となるレオノア・ヴァレラと出会いますが、破局。2005年にはドラマ『チャームド〜魔女3姉妹〜』で詩を愛する元悪魔ドレイク役で登場しました。

若者の間ではビデオゲーム『キングダム ハーツ』(2002)のアンセムの声として知られているのではないでしょうか。ちなみに、『タイタニック』の共演者、エドワード・フレッチャー、フランシス・フィッシャー、ジョナサン・ハイド、ロッチェル・ローズとは今でも仲良しだそうですよ。

モリー・ブラウン/キャシー・ベイツ

キャシー・ベイツ今と昔

タイタニック号生存者の一人で“不沈のモリー・ブラウン”として知られるアメリカの社交界の名士であり博愛主義者、活動家を演じたのはキャシー・ベイツ。

マルチな才能の持ちである彼女は1970年代半ばから後半までに頻繁に舞台へと登場するようになります。『パパ/ずれてるゥ!』(1972)ボボ・ベイツ役でデビューを果たしますが、その後『ストレート・タイム』(1978)までは映画に出演することはありませんでした。

『わが心のジミー・ディーン』(日本未公開)でようやく注目を集め始めたにもかかわらず、それでも彼女の人気はニューヨーク内にとどまっていたのです。しかし彼女の演じる役は自由でどんな人生も受け入れる前向きなものから、とことんみじめなものまで様々。 キャシー・ベイツ『アメリカン・ホラー・ストーリー』

『'night, Mother(日本未公開)』では生きる希望を失ったジェシー・ケイツを演じ、『ミザリー』(1991)ではアカデミー主演女優賞を受賞しました。また同年、俳優のトニー・キャンピシーと結婚。その後も『フライド・グリーン・トマト』(1992)や『黙秘』(1995)などに出演し素晴らしい演技を見せてくれました。

『タイタニック』(1997)後の活躍はというと、『パーフェクト・カップル』(1999)、『アバウト・シュミット』(2003)両作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされています。

また、ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』(2012)ではほんの少しではあるもののガートルード・スタイン役で説得力あるパフォーマンスを披露、『The Office』『ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所』(2011~)、『アメリカン・ホラー・ストーリー』(2011~)などドラマにも数多く出演し、さまざまな賞を受賞してきました。

ルース・デウィット・ブケイター/フランシス・フィッシャー

フランシス・フィッシャー昔と今

ローズの母親ルース役を演じたのはフランシス・フィッシャー。フィッシャーの演劇人生はバージニア州 アビンドンの芸術文化センター“バーターシアター”の見習いとしてスタートしました。

ウィリアム・シェイクスピアなどの30を超える作品で主役を務め、数々の舞台で活躍し賞も受賞。映画『許されざる者』(1993)、『タイタニック』(1997)などで世界にも知られる存在となりました。

本作後の活躍を見てみますと、『砂と霧の家』(2004)、『ザ・ホスト 美しき侵略者』(2014)、『Love on the Run(原題)』、『Red Wing(原題)』、キャサリン・ハードウィックの『インサイド・ミー』などがあります。2011年には故郷カリフォルニア、パシフィックパリセーズで特別功労賞生涯業績賞を受賞しています。

年老いたローズ/グロリア・スチュアート

グロリア・スチュアート『タイタニック』

年老いてからのローズを演じたのはグロリア・スチュアート。出演作品には『透明人間』(1934)、『虎鮫島脱獄』(日本未公開)、『タイタニック』(1997)などがあり、本作では全米映画俳優組合賞を受賞し、オスカーにもノミネートされています。

2010年7月には映画芸術科学アカデミーから100歳を記念して名誉賞が贈られました。100歳まで生きてそのような名誉ある賞をもらったのはグロリアが初めてです。

100歳になった年に彼女は自身の弟子として働いていたひ孫娘と人生最大の芸術作品を、そして孫息子のグロリア自身についてのドキュメンタリーを完成させ、それが遺作となります。

2010年9月26日、自宅で亡くなった時に作品は『Secret Life of Old Rose: The Art of Gloria Stuart(原題)』と名付けられました。享年100歳でした。

再共演メンバー補足ネタ

レオ様おめでとう

ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット

ディカプリオの活躍は説明するまでもなかったかもしれませんね。『タイタニック』は数多くの賞を受賞したにもかかわらず、われらがレオ様は主演男優賞の候補にすら挙がらなかったのです。

『タイタニック』で大成功をおさめた後、『仮面の男』(1998)や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2003)、『アビエイター』(2005)(この作品でオスカーにノミネートされます)など数々のヒット作で主演を務めます。

『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2009)では再びケイト・ウィンスレットと恋人を演じますが、本作品は誰もが望むようなハッピーなラブストーリーではありませんでしたね。 ディカプリオ『レヴェナント: 蘇えりし者』

出典: www.ign.com

全ての役にどれほど打ち込んでも、ディカプリオは絶対にオスカーを受賞しないなんて“お決まりのジョーク”が何年もちまたでは続いたのはみなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。

しかしついにやりました!!『レヴェナント: 蘇えりし者』(2016)で初の主演男優賞受賞!!

最年少記録、どこまでいくの?

ケイト・ウィンスレット『スティーブ・ジョブズ』

『タイタニック』までイギリスの女優としての地位を築くべく、劇場に出演したり他のイギリスの大スターと共演したりしてたケイト・ウィンスレットは本作後ますます成功を重ね、33歳の時、最年少で6回もアカデミー賞にノミネートされ最年少記録を更新しました。

また彼女は数少ないEGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞)受賞者の1人でもあり、本作以降活躍した作品は上記以外にも『アイリス』(2002)、『エターナル・サンシャイン』(2005)、『ネバーランド』(2005)、『リトル・チルドレン』(2007)、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2009)などたくさんあります。

女優だけではございません

ケイト・ウィンスレット、キャシー・ベイツ

モリー・ブラウンを演じていた時にはすでにスターの座を確立していたキャシー・ベイツでしたが『タイタニック』後もとどまることを知りませんでした。

テレビでも大活躍だった彼女は上記以外にも『シックス・フィート・アンダー』(2005~)などのドラマにも出演しており、『Dash & Lilly(原題)』ではディレクターも手掛けています。また『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2009)ではディカプリオ、ケイト・ウィンスレットと再び共演しました。

そしてなんと映画芸術科学アカデミー俳優支部の実行委員長なんていう肩書も持っていたりするのですよ!!