映画『タイタニック』キャストの現在を当時の画像と比較!死亡した俳優は誰?
1997年に公開され、世界的大ヒットを記録した映画『タイタニック』。主人公ローズをケイト・ウィンスレット、その運命の相手ジャックをレオナルド・ディカプリオが演じ、世紀のカップルとして記憶に刻み込まれました。 この記事では、映画『タイタニック』の登場人物・キャストを一覧で紹介し、その後の活躍も追っていきます。
『タイタニック』キャスト一覧と現在の年齢
ジャック・ドーソン | レオナルド・ディカプリオ (出演時23歳→現在48歳) |
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ローズ・ブケイター | ケイト・ウィンスレット (出演時22歳→現在47歳) |
ブロック・ロベット | ビル・パクストン (出演時42歳→2017年61歳没) |
Mrs.カルバート (年老いたローズ) | グロリア・スチュアート (出演時87歳→2010年100歳没) |
キャルドン・ホックリー | ビリー・ゼイン (出演時31歳→現在57歳) |
ルース・ブケイター | フランシス・フィッシャー (出演時45歳→現在71歳) |
モリー・ブラウン | キャシー・ベイツ (出演時49歳→現在74歳) |
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ジャック・ドーソン役/レオナルド・ディカプリオ
画家志望の貧しい青年ジャックを演じたレオナルド・ディカプリオは、1974年カリフォルニア州出身です。1993年に出演した『ギルバート・グレイプ』では、19歳の若さでアカデミー助演男優賞にノミネート。 その後は『太陽と月に背いて』(1995年)や『ロミオ+ジュリエット』(1996年)への出演で人気を博し、『タイタニック』で一躍スターに。
それほどの人気にもかかわらず、アカデミー賞の受賞には縁のない俳優と言われてきましたが、2016年の『レヴェナント: 蘇えりし者』への出演で、悲願のアカデミー賞主演男優賞受賞を果たしました。実に5度目のノミネートです。
ローズ・デウィット・ブケイター役/ケイト・ウィンスレット
母親に命じられるままに政略結婚を強要される上流階級の娘ローズを演じたケイト・ウィンスレットは、1975年イングランド、バークシャー州出身の女優です。 1994年に『乙女の祈り』で映画デビュー。1995年の『いつか晴れた日に』でアカデミー助演女優賞にノミネートされました。
『タイタニック』以降は『エターナル・サンシャイン』(2005年)や『リトル・チルドレン』(2004年)で高い演技力を評価され、2008年の第81回アカデミー賞では『愛を読むひと』で主演女優賞を受賞しました。 レオナルド・ディカプリオとは本作以外でも『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008年)で共演。現在も親友の関係であり、家族ぐるみで仲が良いそうです。
ブロック・ロベット役/ビル・パクストン
1996年のシーンに登場するトレジャーハンターのブロック・ロベット。表向きは新型の無人潜水艇でタイタニック号の研究を行っていると言っていますが、実際にはタイタニックに眠っていると言われているブルーダイヤモンド「碧洋のハート」を狙っています。 ロベットを演じたビル・パクストンは、「エイリアン」シリーズ、「プレデター」シリーズ、「ターミネーター」シリーズに出演した唯一の俳優として有名。
『タイタニック』以降の出演作には「スパイキッズ」シリーズや日本のライトノベルを原作とした『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、『ナイトクローラー』(ともに2014年)、『ザ・サークル』(2017年)などがあります。 2017年2月に心臓手術後の合併症が原因で、61歳の若さで亡くなりました。
Mrs.カルバート(年老いたローズ)役/グロリア・スチュアート
(画像中央) 年老いてからのローズを演じたのはグロリア・スチュアート。出演作品には『透明人間』(1934年)、『虎鮫島脱獄』(日本未公開)、『タイタニック』(1997年)などがあり、本作では全米映画俳優組合賞を受賞し、オスカーにもノミネートされています。 2010年7月には映画芸術科学アカデミーから100歳を記念して名誉賞が贈られました。100歳まで生きてそのような名誉ある賞をもらったのはグロリアが初めてです。
100歳になった年に、彼女は自身の弟子として働いていたひ孫娘と人生最大の芸術作品を、そして孫息子とグロリア自身についてのドキュメンタリーを完成させ、それが遺作となります。 2010年9月26日、自宅で亡くなった時に作品は『Secret Life of Old Rose: The Art of Gloria Stuart(原題)』と名付けられます。享年100歳でした。
キャルドン・ホックリー役/ビリー・ゼイン
ローズの婚約者、キャルドン・ホックリーを演じたのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)と『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)のマッチ役でおなじみのビリー・ゼイン。 SFホラー映画の『クリッター』(1987年)に出演後テレビドラマに主演するようになり、オーストラリアのホラー映画『デッド・カーム/戦慄の航海』(日本未公開)で後に妻となるリサ・コリンズと出会います。 1944年の第二次世界大戦を描いた映画『メンフィス・ベル』(1991年)では爆撃手を演じ、1991年にはデヴィッド・リンチのテレビドラマ『ツイン・ピークス』にもたびたび登場しました。
1996年『ザ・ファントム』(日本未公開)でヒーロー、ファントムを演じた後の1997年、ついに超大作『タイタニック』に出演。 その後アメリカで放映されたテレビ映画『クレオパトラ』(1963年)に主演し、間もなく婚約者となるレオノア・ヴァレラと出会いますが破局。 2005年にはドラマ『チャームド〜魔女3姉妹〜』に、詩を愛する元悪魔ドレイク役で登場しました。 若者の間ではビデオゲーム『キングダム ハーツ』(2002年)のアンセムの声として知られているのではないでしょうか。そのほかの出演作には、「山猫は眠らない」シリーズや「ズーランダー」シリーズ、2019年の『グレート・ウォー』などがあります。
ルース・デウィット・ブケイター役/フランシス・フィッシャー
ローズの母親ルース役を演じたのはフランシス・フィッシャー。フィッシャーの演劇人生はバージニア州 アビンドンの芸術文化センター“バーターシアター”の見習いとしてスタートしました。 ウィリアム・シェイクスピアなどの30を超える作品で主役を務め、数々の舞台で活躍し賞も受賞。映画『許されざる者』(1993年)、『タイタニック』(1997年)などで世界にも知られる存在となりました。
本作出演後の代表作には、『砂と霧の家』(2004年)、『ザ・ホスト 美しき侵略者』(2014年)、『黄金のアデーレ 名画の帰還』(2015年)などがあります。 2011年には故郷カリフォルニア、パシフィックパリセーズで特別功労賞生涯業績賞を受賞しました。
モリー・ブラウン役/キャシー・ベイツ
タイタニック号生存者の1人で、“不沈のモリー・ブラウン”として知られるアメリカの社交界の名士であり博愛主義者・活動家を演じたのはキャシー・ベイツ。 マルチな才能の持ち主である彼女は、1970年代半ばから後半までに頻繁に舞台へと登場するようになります。 『わが心のジミー・ディーン』(日本未公開)でようやく注目を集め始めたにもかかわらず、それでも彼女の人気はニューヨーク内にとどまっていたのです。しかし彼女の演じる役は自由でどんな人生も受け入れる前向きなものから、とことんみじめなものまで様々。 また同年、俳優のトニー・キャンピシーと結婚。その後も『フライド・グリーン・トマト』(1992年)や『黙秘』(1995年)などに出演し素晴らしい演技を見せてくれました。
『タイタニック』後の活躍はというと、『パーフェクト・カップル』(1999年)、『アバウト・シュミット』(2003年)両作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされています。 またウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』(2012年)ではほんの少しではあるもののガートルード・スタイン役で説得力あるパフォーマンスを披露。 『The Office』(2001年〜2002年)や『ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所』(2011年~2012年)、『アメリカン・ホラー・ストーリー』(2011年~)などドラマにも数多く出演し、さまざまな賞を受賞してきました。
『タイタニック』実在した人物のキャストの現在
E・J・スミス船長役/バーナード・ヒル
(画像左から4人目) エドワード・ジョン・スミス船長は定年退職を間近に控えたベテランで、タイタニック号の処女航海が最後の仕事でした。 彼は他の船から氷山の警告を受けていましたが、大きな危険はないと考え、タイタニックのスピードを落とさなかった結果、悲劇が起きてしまったのです。
スミス船長を演じたバーナード・ヒルは、イギリスのマンチェスター出身。1974年からテレビシリーズなどで活躍しはじめ、1984年には映画『ガンジー』に出演しました。本作以外では、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのセオデン王役で世界的に有名です。
ブルース・イズメイ役/ジョナサン・ハイド
ブルース・イズメイは、タイタニック号を建造したホワイト・スターライン社の社長で、処女航海に同行しています。 彼はメディア向けのアピールのために無謀な運転を船長に要求したり、救命ボートを乗客よりはるかに少ない人数分しか乗せていなかったり、沈没の際には乗客とともに真っ先に脱出したりと、責任者としての自覚がない人物として描かれています。 そんなブルース・イズメイを演じたジョナサン・ハイドは、1994年の『リッチー・リッチ』や1995年の『ジュマンジ』などに出演していました。 『タイタニック』以降は『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(1999年)や『クリムゾン・ピーク』(2015年)などに出演しています。
トーマス・アンドリュース役/ヴィクター・ガーバー
タイタニック号の主任設計者であるトーマス・アンドリュース。彼は航海中も船の細かい部分を確認するなど、完璧主義な人物です。また船が氷山に衝突した際には、いちはやくその末路を察知しました。 トーマス・アンドリュースを演じたヴィクター・ガーバーは、カナダでフォークシンガーとして活躍していました。俳優としてもブロードウェイで約20年間主演を務めるなど、実績を積んでいきます。 テレビドラマ『エイリアス』で主人公の父親を演じて一気に知名度が上がり、その後『ミルク』(2008年)や『アルゴ』(2012年)など、話題の映画に出演。 近年では『THE FLASH/フラッシュ』(2015年〜2017年)や『レジェンド・オブ・トゥモロー』(2106年〜2017年)など、DCコミックを原作としたクロスオーバーシリーズ「アロー・バース」でマーティン・シュタイン博士を演じています。
ヘンリー・ワイルド役/マーク・リンゼイ・チャップマン
タイタニック号の主席一等航海士であるヘンリー・ワイルドは責任感の強い人物で、沈没時も船内で乗客の避難誘導を行ったり、同僚の自殺を止めようとする姿などが描かれています。 大勢の乗客とともに海に放り出されたあと、救命ボートを呼ぼうと笛を吹きますが死亡。しかしこの笛がのちにローズを救いました。 ヘンリー・ワイルドを演じたマーク・リンゼイ・チャップマンは、2007年のジョン・レノン暗殺犯マーク・チャップマンを主人公とした『チャプター27』で、ジョン・レノンを演じています。
ウィリアム・マードック役/ユアン・スチュワート
ウィリアム・マードックはタイタニック号の次席一等航海士です。船が氷山に衝突した際には、当直として指揮をとっていました。 女性と子供を優先して救命ボートに乗せますが、イズメイがボートで避難するのを止められませんでした。その後、救命ボートに殺到する乗客の混乱を鎮めようと拳銃で威嚇しますが、誤って乗客2名を射殺してしまい、自ら命を絶ちました。 マードックを演じたユアン・スチュワートは、スコットランド、グラスゴー出身の俳優です。1979年ごろから、数多くのテレビシリーズで活躍してきました。『タイタニック』出演後は、映画『フェローズ』(1998年)、『猟人日記』(2003年)などに出演しています。
チャールズ・ライトラー役/ジョニー・フィリップス
タイタニック号の二等航海士チャールズ・ライトラー。彼は氷山衝突後、女性と子供を優先した避難誘導を徹底して行います。 定員に満たない状態で救命ボートを出発させてしまい、トーマス・アンドリュースに怒られたりもしています。沈没後には転覆したボートによじ登って生還しました。 チャールズ・ライトラーを演じたジョニー・フィリップスは、ロンドン出身で、1985年ごろからイギリスのテレビドラマに出演し始めました。 『タイタニック』以降も様々な作品で活躍をつづけ、テレビ『イラク戦争へのカウントダウン ~英メディアが描いた10日間~』(2008年)などに出演しています。
ジョン・ジェイコブ・アスター大佐役/エリック・ブレーデン
ジョン・ジェイコブ・アスター大佐は一等船客で、不動産の売買で財産を築いた船内でいちばんの大富豪です。タイタニック号沈没時には妻を救命ボートに乗せたあと、船内に残り最期を迎えました。 アスター大佐を演じたエリック・ブレーデンはドイツ出身のアメリカの俳優で、当初は本名のハンス・グデガスト名義で活動していました。 映画では『新・猿の惑星』(1971年)や『ザ・アウトロー』(2018年)で知られています。 そのほか『0011ナポレオン・ソロ』(1965年)や『スパイ大作戦』(1966年〜1967年)、『ハワイ5-0』(1969年〜1971年)、『ママと恋に落ちるまで』(2008年)など、多数のテレビシリーズに出演しています。
ウォレス・ハートリー役/ジョナサン・エヴァンス=ジョーンズ
※画像はイメージです。本人は写っていません。 タイタニック号の楽士指団のバンドマスターで、ヴァイオリニストのウォレス・ハートリー。彼はタイタニック号沈没時に乗客の混乱を鎮めるため、仲間とともに演奏をつづけました。 ハートリーを演じたのは、ヴァイオリニストで編曲者のジョナサン・エヴァンス=ジョーンズです。 俳優としての出演作は本作のほかに『Save Angel Hope(原題)』だけですが、「ハンガー・ゲーム」シリーズや『マレフィセント』(2014年)、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)など、多数の映画のサウンドトラックに参加しています。
ストラウス夫婦役/ルー・ポルター、エルザ・レイブン
一等船客のストラウス夫妻の夫イジドー・ストラウスは、当時世界最大の百貨店メイシーズの経営者でした。救命ボートに妻のアイダだけ乗せようとしますが、彼女が夫から決して離れないと覚悟したことで、選出のベッドで抱き合って最期を迎えました。 夫イジドーはルー・ポルター、妻アイダはエルザ・レイブンが演じました。
チャールズ・ジョーキン役/リアム・タオイー
パン焼き係主任のチャールズ・ジョーキンは、常に酒を飲んでいる人物です。沈没時にはジャックやローズより先に高く持ち上がった船尾の安全柵の外側に出ており、他の乗客を助けたりしています。最終的には飲酒のおかげで体温が上がり、寒い海の中でも無事生き残りました。 この人物は事故後、詳しい証言をした生存者として知られています。 ジョーキンを演じたリアム・タオイーは、俳優としてテレビ、映画、舞台で活躍するかたわら、ジャーナリストとしても知られています。
その他のキャストの現在
ファブリッツィオ・デ・ロッシ役/ダニー・ヌッチ
ファブリッツィオ・デ・ロッシはタイタニック号のチケットを手に入れたジャックの友人。 演じたダニー・ヌッチはオーストラリアで生まれてイタリアで育ち、その後アメリカに在住している多国籍な俳優です。
『タイタニック』のあとには、映画『ワールド・トレード・センター』(2006年)やドラマ『ARROW/アロー』(2013年)などに出演していました。
リジー・カルバート役/スージー・エイミス
ローズの孫娘で、彼女の身の回りの世話をしているリジー。彼女を演じているのは、『ブロークン・アウェイ/復讐の序曲』や『ユージュアル・サスペクツ』(ともに1994年)などに出演していたスージー・エイミスです。
彼女は本作で出会ったジェームズ・キャメロンと2000年に結婚し、3児の母となりました。
ルイス・ボーディーン/ルイス・アバナシー
ロベットの相棒のトレジャーハンター、ルイス・ボーディーンは当初ローズが注目を浴びたいだけだと考え、彼女の話を信じていませんでした。 ボーディーンを演じたルイス・アバナシーは、俳優ではなく、実際にタイタニックを研究している海洋学者です。ジェームズ・キャメロンは彼をモデルに脚本を書き、素で演じてほしいと依頼したのだとか。
『タイタニック』の監督
ジェームズ・キャメロン
1954年カナダ出身。15歳の時に『2001年宇宙の旅』を見たことをきっかけに、映画に興味を持ったそうです。 『宇宙の7人』などの、いくつかの作品にスタッフとして関わりキャリアを積んだのち、1984年アーノルド・シュワルツェネッガー主演『ターミネーター』の監督、脚本を担当しました。 その後も『ターミネーター』シリーズや1994年『トゥルーライズ』、2009年『アバター』などの大作で知られています。
『タイタニック』に出演していた豪華キャスト 現在の活躍からも目が離せない!
主演のレオナルド・ディカプリオやケイト・ウィンスレット以外にも『タイタニック』のキャストは現在活躍を続けている人が大勢います。また俳優が本業ではない人が出演しているのも面白いですね。 気になるキャストのそのほかの出演作をチェックしてみるのも、良いのではないでしょうか。どのキャストも今後の活躍から目が離せませんね!