2018年12月11日更新

『蜘蛛の巣を払う女』は何を描くのか?『ドラゴン・タトゥーの女』の続編がついに公開

蜘蛛の巣を払う女

2011年公開の映画『ドラゴン・タトゥーの女』の続編『蜘蛛の巣を払う女』がついに公開。ルーニー・マーラ、デヴィッド・フィンチャーなど主要キャスト、監督が一新されようやく完成に至った本作。果たしてどんな作品に仕上がったのでしょうか?

『蜘蛛の巣を払う女』がついに公開!『ドラゴン・タトゥーの女』の続編は何を描くのか

2009年のスウェーデン版に続いて2011年にデヴィッド・フィンチャー監督ルーニー・マーラ、ダニエル・クレイグ共演で再映画化された『ドラゴン・タトゥーの女』。スウェーデン作家スティーグ・ラーソンの世界的なベストセラー推理小説をハリウッドが映画化したとあり、大きな話題になりました。 そんな、本作の続編『蜘蛛の巣を払う女』が2019年1月11日に全国公開!この記事では本作のあらすじ・キャストなどの情報を一挙に紹介します。

前作『ドラゴン・タトゥーの女』とは?

『蜘蛛の巣を払う女』の前作となる『ドラゴン・タトゥーの女』は2011年公開のハリウッド映画で、ジャーナリストのミカエルと天才ハッカーのリスベットが40年前の失踪事件の謎を解くことで、ある大富豪一族の秘密に迫っていくというストーリー。 『セブン』(1995)や『ゴーンガール』(2014)などで知られるデヴィッド・フィンチャーがメガホンをとった作品です。緻密にこだわり抜かれた映像表現は高い評価を受け、アカデミー賞において編集賞を受賞しています。 また主人公のひとりであるリスベットを演じたルーニー・マーラも、本作での渾身の演技によってアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされており、一躍その名を世界に轟かせることとなりました。

原作「ミレニアム」シリーズとは順番が違う!

『ドラゴン・タトゥーの女』は、スウェーデン人作家のスティーグ・ラーソンによる『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』が原作であり、そのシリーズは『ミレニアム2 火と戯れる女』『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』へと続く三部作でした。 そのため続編は「火と戯れる女」になるのでは、とされていましたが、製作元となるソニーが予定を変更し、今回の『蜘蛛の巣を払う女』が製作されることになりました。 『蜘蛛の巣を払う女』は、先の「ミレニアム」シリーズの原作者スティーブン・ラーソンの死後、ダヴィド・ラーゲルクランツによって執筆された続編です。アメリカだけでも50万部を突破したベストセラーとなりました。2019年にはさらなる続編が出版される予定です。 そのため今回の『蜘蛛の巣を払う女』は時系列としては「ミレニアム」シリーズのその後に続く作品となるため、映画としては空白の時間があることになります。 はっきりとした理由は明らかになっていませんが、今回の映画の後に、空白の時間を描く映画を製作する狙いがあるのかもしれません。

『蜘蛛の巣を払う女』のあらすじは?

さて、そんな『蜘蛛の巣を払う女』のストーリーの鍵となるのは、16年前に離れ離れになってしまったというリスベットの双子の妹カミラ。予告編にも登場している、赤いコートを着たブロンドの美女です。 本作の物語は、「世界的なAI研究の権威バルデル博士が開発した核攻撃プログラムを、アメリカ国家安全保障局(NAS)から取り戻してほしい」という依頼をリスベットが受けるところから幕を開けます。そしてその依頼の裏を探るうちに、カミラが蜘蛛の巣のように幾重にも張り巡らせていた罠に気づいていく……という筋書きが描かれます。 前作『ドラゴン・タトゥーの女』は巧みな映像表現で謎を畳み掛けていくという、ミステリーの要素が強い一本でしたが、本作『蜘蛛の巣の払う女』では原作となった小説におけるアクション要素を色濃く反映した作品に仕上がっているようです。

続編制作までに長い時間がかかったのは予算のせい?

『蜘蛛の巣を払う女』は、『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)から7年もの月日を経てついに制作されましたが、その理由の一つとして"予算"が挙げられています。 というのも、前作『ドラゴンタトゥーの女』は製作費の9,000万ドル(約100億円)に対して興行収入が2億3,300万ドル(約263億円)であり、スタジオとしては大成功とは言い難かったのです。 ソニーはこの人気小説シリーズの映画化権を獲得しているため、続編の制作には積極的ですが、さすがに前作ほどの予算を全てにかけることには消極的。その実、『蜘蛛の巣を払う女』の製作費は前作の半分以下となる4300万ドルとなっています。 その影響か、前作のデヴィッド・フィンチャーは製作総指揮のポジションに止まり、キャストも一新されることになりました。

キャスト続投はなし!リスベット役はルーニー・マーラからクレア・フォイへ

クレア・フォイ
© Face to Face/Avalon.red

キャスト・スタッフが総がわりすることになった本作。メインキャストであるリスベット・サランデル役に起用されたのはクレア・フォイです。 クレア・フォイはNetflixのオリジナルドラマシリーズ『ザ・クラウン』で一躍知名度を上げた女優。『ブレス しあわせの呼吸』(2018)ではアンドリュー・ガーフィールドと共演し、2019年2月8日全国公開の『ファースト・マン』ではライアン・ゴズリングの妻の役を演じています。 前作におけるルーニー・マーラの演技が絶賛されただけにプレッシャーがかかりますが、これまでよりガラッと雰囲気の違う役柄を彼女がどう演じてみせるのか、注目したいところです。

ミカエル・ブルムクヴィスト役はスべリル・グドナソンに

スベリル・グドナソン
© Avalon.red

リスベットと行動をともにするジャーナリスト、ミカエル役にはスヴェリル・グドナソンが起用されました。原作小説「ミレニアム」シリーズの母国スウェーデンで生まれ、これまで北欧の映画やドラマで活躍してきた俳優です。 2017年の映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』において演じた、テニスの絶対王者ビヨン・ボルグ役が高い評価を得て、一躍名を知られることとなりました。予告編では彼の姿は確認できませんが、前作から引き続き登場するキャラクターとして、重要な部分を担うことになりそうです。

注目の悪役、カミラ役はシルビア・フークス!

シルヴィア・フークス
© Bruno Press, PacificCoastNews

そして本作でリスベットを追い詰めていくカミラ・サランデル役を演じるのは、オランダの女優シルヴィア・フークスです。 『鑑定士と顔のない依頼人』(2013)などに出演し、『ブレードランナー2049』(2017)ではライアン・ゴズリング演じるKを執拗に追う女レプリカントのラヴを好演。強烈なインパクトを残し、一躍知名度をあげました。本作での活躍ぶりにも期待がかかりますね。

監督は『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルバレス

フェデ・アルバレス
© Picture Alliance/Avalon.red

デヴィッド・フィンチャーに代わり、『蜘蛛の巣を払う女』の監督を務めることになったのはウルグアイ出身のフェデ・アルバレス。 2013年にホラー映画『死霊のはらわた』をリブートしたことで知名度を上げ、超人的な聴覚をもつ盲目の老人からの逃亡劇を描いた異色のスリラー映画『ドント・ブリーズ』(2016)で実力を示してみせた映画監督です。

『蜘蛛の巣を払う女』は2019年1月11日全国公開!

蜘蛛の巣を払う女

映画『蜘蛛の巣を払う女』は2019年1月11日全国公開となっています。スタッフやキャストが大幅に変更になった本作はどのような作品に仕上がっているのでしょうか?劇場で是非チェックしてみましょう!