2017年7月6日更新

映画『インファナル・アフェア』三部作はアジア映画の最高峰!情報まとめ

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インファナルアフェア

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世界的にヒットした香港映画『インファナル・アフェア』三部作

『インファナル・アフェア』は2002年に第1作目が公開され、その後2003年に『インファナル・アフェア 無間序曲』、同年に『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』公開と、三部作で完結する傑作シリーズです。 美しい映像とスリリングな展開のストーリーが人気を博し、本国の香港のみならず、日本を含む世界中で大ヒットしました。

『インファナル・アフェア』1、2、3のあらすじは?

『インファナル・アフェア』

『インファナル・アフェア』は、マフィアの男ラウと警察官のヤンという二人の男が主人公です。 二人はかつて同じ警察学校に通っていました。互いの上司から見込まれた二人は、潜入捜査官として別組織に送り込まれることになります。マフィアに送り込まれたヤンは警察官としての良心に苦しみながらも暗黒社会で活躍、一方警察組織に入り込んだマフィアのラウも目覚ましい出世を遂げます。 事件をめぐる両者の抗争と、潜入者として立場が正反対の二人の苦悩が描かれます。

『インファナル・アフェア 無限序曲』

シリーズ第2作目の『インファナル・アフェア 無限序曲』では、ヤンとラウの少年時代を中心に、香港マフィアと警察組織との対立が描かれます。 ヤンとラウという少年が大きな組織と自分たちの運命に翻弄され、互いに潜入捜査を行う身となったその経緯が良くわかるストーリーとなっています。

『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』

ヤンの死後、ラウはヤン殺害の疑いをかけられますが、やがてその嫌疑も晴れ、警察官としての職務を全うする決意を固めます。自分と同じく潜入している警察官を見つけては自ら始末していく日々……。 そして、新たに出会った警官ヨンに対して疑いの目を向け、彼の周辺を調査し始めます。

『インファナル・アフェア』のキャスト

ヤン/トニー・レオン

マフィアの潜入捜査のため組織に入り込んでいる警察官ヤンを演じるのはトニー・レオンです。 トニー・レオンは香港の俳優養成所を経て、テレビドラマに多数出演する若手人気俳優に。90年代に入ると多数の映画作品に出演するようになり、その演技は国際的な映画祭で高い評価を受けます。『恋する惑星』『ブエノスアイレス』など、今や香港を代表する世界的映画スターの一人です。

ラウ/アンディ・ラウ

マフィアから警察組織に送り込まれた男ラウ役はアンディ・ラウが務めました。 幼いころから芸能活動を始め、香港で抜群の人気を誇るアンディ・ラウ。これまでに出演した映画の数は100本以上。1994年に公開された『酔拳2』『酔拳3』、2001年の『少林サッカー』など日本でもヒットしたアクション映画にも多数出演しています。

『インファナル・アフェア 無限序曲』のキャスト

ヤン/ショーン・ユー

若かりし日のヤンを演じたのは、日本でも人気のショーン・ユーです。 日本の大ヒットドラマ『あすなろ白書』の台湾版で掛居役にあたるオウヤン・グァジュ役を演じ、女性の人気を掴みます。2005年には日本の漫画『頭文字D』の実写映画に出演し話題となりました。

ラウ/エディソン・チャン

警察に潜入する前の若きラウに扮したのはエディソン・チャンです。ヤン役のショーン・ユーとは、映画『頭文字D THE MOVIE』でも共演しています。 2006年には日本のホラー映画『呪怨』をリメイクしたハリウッド映画『THE JUON/呪怨』の続編である『呪怨 パンデミック』に出演、日本でも高い人気を誇ります。2008年、プライベート写真が流出したことにより、無期限引退を発表しました。

ウォン警部/アンソニー・ウォン

ヤンにマフィアへの潜入を命じるウォン警部役を務めたのはアンソニー・ウォン。アンソニー・ウォンはこれまでの出演作で数々の映画賞を受賞している香港を代表する映画俳優です。この『インファナル・アフェア』でも中国圏で最も有名な映画賞の最優秀助演男優賞を受賞しました。2008年にはハリウッド映画『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』に出演、ヤン将軍に扮しました。

サム/エリック・ツァン

サム役を務めたエリック・ツァンは、俳優として数多くの映画に出演するだけでなく、映画監督として製作にも携わっています。人気司会者としても活躍するエリックは、数々の香港のバラエティ番組に出演しています。 2013年には、日本のテレビドラマ『金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件』に出演、話題と注目を集めました。

『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』のキャスト

ヨン/レオン・ライ

レオン・ライは、香港を代表するスターで、アンディ・ラウ、ジャッキー・チェンらと共に香港四天王と呼ばれるほどの人気を博しました。俳優としてドラマや映画に出演するだけでなく歌手としても活躍。これまでに多数のヒット曲を発表しています。

リー/ケリー・チャン

ケリー・チャンは日本のドラマや映画にも数多く出演し、人気が高い香港の女優です。 1996年ごろから日本で活動を開始し、1999年にはドラマ『鬼の棲家』に出演、映画では2001年に『冷静と情熱のあいだ』に主演し、話題を呼びました。歌手としても活動し、日本の有名曲を多数カバーしています。2005年の人気ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の主題歌をカバー。北京語と広東語で歌い、大ヒットしました。

三部作通して脚本の秀逸さに注目!

3作品を通して、ヤンとラウの哀しくも数奇な運命と不条理さ、そして香港社会の光と影が描かれます。 単純に暗黒社会を描いた作品ではないばかりか、アクション映画やサスペンス映画と言い切ってしまうことができないほど、深く鋭い視点で描かれる脚本の秀逸さが、この三部作を実に深淵なものにしています。

【ネタバレあり】無間の意味とは?

タイトル『インファナル・アフェア』は無間地獄の意味。実際、2作目、3作目のサブタイトルには、「無間」という言葉が使われています。絶え間ない苦しみが続くという意味の「無間地獄」は、そのままヤンとラウの人生や心情に重なります。 私生児に生まれたため、警察学校を退学させられてしまったヤンは、上司のウォンに警察官としての将来を約束する代わりにマフィアの潜入捜査を命じられます。一方、同じ警察学校で学んでいたラウはマフィアでありながら警察に潜入。 やがてヤンの属するマフィアは壊滅的となり、ヤンは死亡、ラウはヤン殺害の嫌疑をかけられてしまいます。 ヤンの死後、警察官として生きていく道を選んだラウですが、自分と同じ潜入員を躍起になって探す日々を送ります。数奇な運命と宿命に翻弄された二人の男性。一人が命を落としても終わることのない無間地獄が続くのです。

日本でスペシャルドラマ『ダブルフェイス』としてリメイク!

『インファナル・アフェア』は、日本で『ダブルフェイス』としてリメイクされました。 『ダブルフェイス』は2015年に放送されたスペシャルドラマで、「潜入捜査編」と「偽装警察警察編」の2回に分けて放送されました。主演は西島秀俊と香川照之。『インファルナル・アフェア』のヤンにあたる、ヤクザの幹部・森屋を西島秀俊、ラウにあたる、実はヤクザの潜入員である警部・高山を香川照之が演じました。 ちなみにハリウッドでは2006年に『ディパーテッド』という名前でリメイク。主人公の二人にはレオナルド・ディカプリオとマット・デイモンが扮し、話題になりました。