同性愛者の女性たちの群像劇を描いた人気ドラマシリーズ『Lの世界』
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『Lの世界』はアメリカのロサンゼルスを舞台に、レズビアンやバイセクシャルの女性たちの人生を描いたドラマシリーズです。
2004年の放送開始直後から視聴者間での反響が大きく、その人気はアメリカだけでなく世界約50ケ国に広がりました。そんな人気ドラマに関する興味深い10の事実をご紹介します。
1.想定外の大反響だった
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『Lの世界』は2004年にシーズン1が放送開始され、2009年公開のシーズン6までが制作されています。
その人気ぶりは当初はから想定されていたわけではなく、パイロット版放送後の反響があまりに大きかったため急きょシーズン2までの長期シリーズとして決定したそうです。そしてシーズン2が放送開始された直後にシーズン3の制作が決定するという人気ぶりでした。
2.サブタイトルに隠されたこだわり
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あまり表だってアピールはされませんでしたが、『Lの世界』のオリジナル英語版の各話タイトルはすべて‟L”から始まるものになっています。
しかし、残念ながらドラマのタイトルロゴは海外で放映された際も共通して大きく‟L”の文字が入ったまま使用されましたが、翻訳の問題で各話のタイトルの‟L”はキープできませんでした。
3.ティム役に関する裏話
数少ない男性キャストのうち、婚約者にレズビアンの女性と浮気されてしまうティム・ハスペルをエリック・メビウスが演じています。
当初ティム役は、俳優のスコット・ベインズトウがキャスティングされていましたが、べインズトウが当時12歳の少女に暴行を働いた容疑をかけられ、変更になりました。ちなみに後にべインズトウは罪を認めています。
4.登場人物はほぼ無職?
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『Lの世界』の登場人物のうち、まともに仕事をしている様子が伺えるのは、主人公で美術館のアートディレクターであるベットぐらいでです。
美容師のシェーンは2回しか髪を切っている場面がありませんし、プロのテニスプレイヤーのデイナもほとんどその活躍の場を見せていません。そして小説家のジェニーはマナティに関する話をほんの少し書いていただけです。
5.唯一ヌードになっていないのは?
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レズビアンをテーマにしたドラマである『Lの世界』は、美しく激しい女性同士のベッドシーンが登場することでも話題です。
そのため、メインの女優たちはほとんど劇中でヌードをさらしていますが、その中で主人公ベット役のジェニファー・ビールスだけが唯一シリーズを通して一度も裸のバストを見せなかったそうです。
6.パイロット版に登場していたキット
『Lの世界』パイロット版エピソードには、ベットが彼女の異母姉でアルコール依存症の元ジャズシンガーのキットが住むアパートへ車を走らせるシーンが登場します。
このシーンで、実はパム・グリア演じるキットが自転車に乗っているのが、画面左端に写っています。
7.実は妊娠していたベット
主人公ベットを演じたジェニファー・ビールスは、1998年にカナダ人で映画事業家であるケン・ディクソンと二度目の結婚をしています。
二人の間には娘のエラが誕生していますが、ビールスの妊娠はドラマのシーズン3の撮影期間と重なっており、シーズン3のエピソードは全てエラがお腹にいる状態でこなしていたそうです。
8.出演を断っていた有名女優
リリー・トムリンはアメリカはデトロイト出身の女優兼コメディエンヌで、1977年公開の『レイト・ショー』ではベルリン国際映画祭女優賞を受賞するなどした才能ある女優です。
トムリンも『Lの世界』への出演オファーを受けていたそうですが、彼女の役柄が”年をとったレズビアン”と書かれていたことが気に入らず、出演の打診を断ってしまったそうです。
9.オープニングの男性は?
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『Lの世界』のオープニングに登場するアートギャラリーの壁には、ある男性の顔写真が飾られています。この男性はアメリカのLGBT活動家として知られるヴィト・ルッソです。
ルッソは、ハリウッド映画に登場する同性愛表現を検証した本を執筆するなど、同性愛者のカリスマとして有名な人物です。
10.本物だったティナの妊娠
ローレル・ホロマン演じるティナは、それまではストレートとして生きていましたが、ベットと出会ったことで彼女と深い関係を結んでいき、シーズン2では人工授精により子供を授かります。
ホロマン自身もバイセクシャルを公言し娘が一人いますが、ドラマのシーズン2に妊娠したため、ティナも妊娠するというように脚本が修正されたそうです。