「仮面ライダー」シリーズの知られざる事実35選

2017年11月16日更新

石森章太郎(石ノ森章太郎)が生み出した特撮ヒーローの雄、『仮面ライダー』は昭和46年(1971年)の放映開始以来、子供たちの心をわしづかみにし続けてきました。そんな『仮面ライダー』シリーズのトリビアをお届けします。

1.全く人気が出なかった初期の放映

仮面ライダー1号

『仮面ライダー』は1971年4月から、NET(現テレビ朝日)系列で放映が開始されました。

これは今では人気コンテンツとなっている『ルパン三世』とも共通する現象ですが、内容が子どもにはハードすぎるゆえに(「怪人」やプロットがグロテスクすぎるなど)、視聴率はかなり伸び悩みました。

2.当初は「髑髏」をモチーフとしていたデザイン

スカルマン

いわゆる仮面ライダー1号、2号のデザインがバッタをモチーフとしていることは有名です。

ところが原作者の石森章太郎(石ノ森章太郎)は、自分の作品である『スカルマン』をもとにして、キャラクター・デザインをしていいました。スカルマンの仮面は髑髏のイメージなのです。

テレビ局の営業部から「営業上の支障がある」として、変更を迫られ、バッタになったということです。

3.仮面には涙がデザインされている

仮面ライダー1号

仮面ライダー1号の目の下には何か筋のようなものが入っているのにお気づきでしょうか。

実はこれは「涙」を表しているそうです。これは「悪の組織によって改造人間にされてしまった」という悲しみを表していると言われています。

言葉を替えれば、二度と普通の人間に戻れない悲しみの涙でしょうか。

4.意外にインテリな本郷猛の設定

本郷猛

仮面ライダーの正体は本郷猛です。彼はオートレーサーであるだけでなく、生化学研究所の科学者という設定なのです。それゆえか、初期の放送では白衣を着ていたり、革ジャンではなくブレザーを着用していたりします。

演じているのは藤岡弘、ですが、彼のイメージとはかなりかけ離れています。

5.仮面ライダーの愛機、サイクロン号

サイクロン号

仮面ライダーにバイクは欠かせません。仮面ライダー1号、2号の愛車はサイクロン号。車体正面に付いているエンブレムは、初期『仮面ライダー』でライダーたちの支援者となる立花藤兵衛(小林昭二)のレーシングチームのそれです。

当初の設定でライダーは、「ベルトの風車に風を受けることによって変身する」というものだったため、サイクロン号のスペックは高いのです。

6.番組存続の危機をもたらしたアクシデント

藤岡弘、

番組スタート当初、視聴率が振るわなかったことは先ほど述べましたが、さらに番組開始前に主演の藤岡弘、が撮影中の事故で重傷を負ってしまいます。

スタッフは番組を続けるかどうかで悩んだそうですが、急遽「仮面ライダー2号」を登場させて、急場をしのぎます。主題歌も藤岡弘、から藤浩一(子門真人)バージョンに差し替えられます。

7.一大ブームとなった変身ポーズ

一文字隼人

(C)石森プロ・東映

藤岡弘、が重傷を負ったために、急遽主役を佐々木剛に差し替えます。佐々木が演じる一文字隼人もショッカーに改造されてしまったのですが、本郷猛に救出され、海外でショッカーと戦っている本郷の代わりに「仮面ライダー2号」として日本を守るという設定にしたのです。

新たに「変身ポーズ」が付け加えられたのですが、これが予想外に大流行。社会現象にまでなりました。こうして視聴率が急上昇したのです。

8.悪から転身したヒーロー、ライダーマン

ライダーマン

近年、1シリーズに複数の仮面ライダーが登場するのは常態化していますが、『仮面ライダーV3』における「ライダーマン」の存在は当時としては異質でした。

ライダーマンに変身する結城丈二(山口暁)は悪の組織デストロンの科学者でした。デストロンの幹部に裏切りを疑われて右腕を失ったことで復讐を誓い、ライダーマンとなったのです。

ライダーマンは完全な改造人間というわけではなく、ヘルメットと強化服で能力を増幅し、右腕には着脱可能なアタッチメントを付けています。それゆえ、生身の口元が露出しており、そのデザインの斬新さも話題になりました。

9.魅力的な悪の幹部たち

死神博士

悪役が強力で魅力的でなくては、ヒーローの強さが引き立ちません。初期の『仮面ライダー』には悪の秘密結社「ショッカー」、「ゲルショッカー」の魅力的な幹部たちが多数登場しました。

ゾル大佐(宮口二郎)、死神博士(天本英世)、地獄大使(潮健児)、ブラック将軍(丹羽又三郎)などですが、特に天本英世演じる死神博士は当時の子供たちの心にトラウマを植え付けたようです。

10.ロボットアニメの影響が大きかった『仮面ライダーX』

仮面ライダーX

1974年になると「変身ブーム」にもかげりが見え始めます。この頃、子供たちの間で人気があったのは『マジンガーZ』をはじめとする「ロボットアニメ」です。

そこで制作サイドはメカニカルな要素を満載した『仮面ライダーX』を発表します。変身にも機械のアイテムが使用され、「セタップ(set up)!」のかけ声とともにレッドアイザー、パーフェクターなどの機械を使って変身するのです。

11.前作の反動で最もヒーローらしくない「仮面ライダー」が誕生

仮面ライダーアマゾン

スマートで現代的な『仮面ライダーX』が不振だったことから、うってかわって次作の『仮面ライダーアマゾン』は原始的で野性的なライダーとなります。

今までのライダーたちのようにチョップやキックで戦うのではなく、引っ掻き・噛みつくという獣のような戦闘方法です。

変身前の山本大介は生後間もなく南アメリカ、アマゾン川流域のジャングルの奥地で遭難し、文明も知らず、言葉も話せないという設定も異質です。

12.シリーズ初の女性戦士「電波人間タックル」

電波人間タックル

シリーズ初の変身する女性戦士は、『仮面ライダーストロンガー』に登場する「電波人間タックル」です。てんとう虫をモチーフとしたデザインのサイボーグで、ライダーマンに近い出で立ちです。

「女の子も『仮面ライダーごっこ』に参加してほしい」という制作者の想いから実現したキャラクターですが、「仮面ライダー」と呼ばることはなかったようです。