『ダンケルク』について知っておきたいトリビア13選【クリストファー・ノーラン】
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- 映画『ダンケルク』!クリストファー・ノーランが初めて戦争を描く!
- 1.豪華キャストが出演!
- 2.クリストファー・ノーラン監督初の史実に基づく映画
- 3.クリストファー・ノーラン単独による脚本は3作目
- 4.実際に戦闘があった場所で撮影を敢行
- 5.本物の軍艦を使ったこだわりの映像に注目!
- 6.驚きの方法で大人数の軍隊を撮影
- 7.IMAX70mmフィルムで撮影・上映される史上3作目の劇場公開作品
- 8.ほとんどの映画館では映像が約40%カットされる?
- 9.ノーラン監督のギャラは史上最高額!?
- 10.あの常連俳優の声はすれども姿は見えず
- 11.ハリー・スタイルズら若手を起用したのは必然だった?
- 12.撮影現場では実際に爆撃を起こしていた
- 13.ノーラン監督は誰よりも早く来て最後に帰る
映画『ダンケルク』!クリストファー・ノーランが初めて戦争を描く!
『ダークナイト』シリーズや『インセプション』(2010)、『インターステラー』(2014)などで知られる映画監督、クリストファー・ノーランの最新作『ダンケルク』が、2017年9月に日本で公開されることが決定しました。 第二次世界大戦における史上最大の撤退作戦として知られる「ダンケルクの戦い」、通称「ダイナモ作戦」を題材とした本作は、豪華なキャストや撮影方法など様々な面で注目を集めています。そんな注目作の観る前に知っておきたいトリビアを13個ご紹介しましょう。
1.豪華キャストが出演!
これまでにもクリストファー・ノーラン監督作に出演したことのあるキリアン・マーフィーやトム・ハーディが本作にも出演します。 マーフィーとハーディは、ノーラン監督作品である『インセプション』(2010)、『ダークナイト・ライジング』(2012)とテレビシリーズ『ピーキー・ブラインダース』(2013)につづく4度目の共演となります。 そのほかにも、本作が俳優デビューとなる元ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズや、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)への出演や『マイティ・ソー』(2011)、『シンデレラ』(2015)の監督としても知られるケネス・ブラナー、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(2016)のマーク・ライランスなど、豪華キャストが出演しています。
2.クリストファー・ノーラン監督初の史実に基づく映画
『ダンケルク』は、ノーラン監督にとって初めての戦争映画であり、史実に基づく物語です。実際の戦闘は、1940年の5月26日から6月4日にわたってフランスのダンケルクで行われました。 背景には1939年のナチス・ドイツによるポーランド侵攻から、1年足らずで北フランスまでを制圧した電撃戦があります。イギリスの首相ウィンストン・チャーチルがイギリス海外派遣軍とフランス軍合わせて35万人の救出を命じ、「ダイナモ作戦」として発動されました。 これまでオリジナル脚本や、小説・コミックを原作とした映画を制作してきたノーラン監督にとって、初めての歴史映画となります。
3.クリストファー・ノーラン単独による脚本は3作目
脚本も自身で手がけることが多いことでも知られるノーラン監督ですが、『ダンケルク』は『フォロウィング』(1998)、『インセプション』(2010)に次いで、クリストファー・ノーランがひとりで脚本を担当した3つ目の作品になります。 代表作『メメント』(2000)の原作者としても知られる弟のジョナサン・ノーランとは、これまでに『ダークナイト』シリーズをはじめ『プレステージ』(2006)や『インターステラー』(2014)で共同で脚本を執筆しており、『バットマン ビギンズ』(2005)では、デヴィッド・S・ゴイヤーとともに脚本を執筆しました。
4.実際に戦闘があった場所で撮影を敢行
撮影は、歴史上実際に撤退作戦が行われた場所で撮影されました。撮影時のコードネームは”ボーデーガ湾”だったそうで、これは実際にアメリカにある地名をもとにしています。
5.本物の軍艦を使ったこだわりの映像に注目!
海での戦闘シーンでは、普通なら軍艦をCGで表現するところですが、ノーラン監督のこだわりにより本物の軍艦を使って撮影されました。 フランスの大型軍艦マイレ・ブレゼを使い、500万ドルのアンティークの飛行機にIMAXカメラを取り付けて戦闘シーンを撮影したそうです。
6.驚きの方法で大人数の軍隊を撮影
CGを使うのを避けるため、1500人のエキストラと厚紙を切り抜いた兵士と乗り物の小道具を使い、33万3000人の軍隊に見せるという方法を使ったようです。
7.IMAX70mmフィルムで撮影・上映される史上3作目の劇場公開作品
IMAX70mmフィルムとは、現在のデジタルに勝る唯一の解像度を誇るフィルム・フォーマットです。この方法で撮影した場合、画面の面積が圧倒的に大きく、画像も鮮明になります。 このフィルムは、ノーラン監督の『ダークナイト』シリーズや『インターステラー』(2014)の他にも、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)、『ハンガーゲーム2』(2013)、『ホビット 竜に奪われた王国』(2013)、『スターウォーズ/フォースの覚醒』(2015)などで部分的に使用されてきました。しかし、その多くはデジタルでの上映がメインとなりました。 全編をIMAX70mmフィルムで撮影し、その画面サイズ・解像度のまま上映された映画は、これまでにポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』(2012)とクエンティン・タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』(2015)の2作品だけ。 『ダンケルク』は、会話シーン以外のほぼ全てをIMAX70mmフィルムで撮影しており、このフォーマットでの上映も予定されています。
8.ほとんどの映画館では映像が約40%カットされる?
IMAX70mmフィルムは高解像度ではありますが、画面サイズが通常のデジタル撮影を行なった映画よりも大きくなるので、そのままのサイズ・解像度で上映できる映画館は世界でも10〜20館程度しかないようです。 上映のためにフィルムの映像をデジタル処理するため、ほとんどの映画館では画面の上下約40%がカットされてしまうとのこと。ノーラン監督が意図した臨場感あふれる映像を体感するには、観る映画館を吟味しなければいけませんね。
9.ノーラン監督のギャラは史上最高額!?
クリストファー・ノーラン監督は、この作品で2億ドルの契約金と興行収入の20%を手にするといわれています。 これは、2005年の『キング・コング』でピーター・ジャクソン監督がオファーされたのと同額で、史上最高額タイとなるそうです。
10.あの常連俳優の声はすれども姿は見えず
ノーラン監督作品の常連俳優といえば、「ダークナイト」シリーズの執事アルフレッド・ペニーワース役などで知られるマイケル・ケイン。しかし今回スクリーンに彼の姿は見当たりません。 実は、彼は本作に“声だけ”カメオ出演しているのです。ぜひじっくりと聞き耳を立てて探してみてください。
11.ハリー・スタイルズら若手を起用したのは必然だった?
監督のクリストファー・ノーランは座談会インタビューにて、今作で若手俳優を積極的に起用したわけを明かしています。 彼はハリウッドが30歳近い俳優を、本年齢より若い役にキャスティングする事が非常に多いとのこと。監督は、この映画の題材ともなっている「ダンケルクの戦い」に招集されたような、当時の兵士のように戦争を感じられる若者像を求めていました。そのためには、新人発掘が不可欠だったと語っています。
12.撮影現場では実際に爆撃を起こしていた
海辺のロケでは、軍服姿のエキストラが1300人いました。その海辺で当時の雰囲気を再現するように爆撃も行われ、非常に現実のように感じたとトミー役のフィオン・ホワイトヘッドが明かしました。 現場で爆撃があったからこそ、実際の戦争に匹敵する恐怖を感じたキャスト。その点に関しては演技をする必要さえなかったと、元ワンダイレクションのハリー・スタイルズは語っています。取り巻く状況に対する彼らの正直なリアクションが映っているのです。
13.ノーラン監督は誰よりも早く来て最後に帰る
更にキャストによると、クリストファー・ノーラン監督は現場に誰よりも早く来て、最後に帰るという事が明らかに!たいていの監督は、少し離れた所から大声で指示をするのに対して、彼は常に現場にいるだけでなく、常にカメラの横にいる。まさに現場主義なのです。