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- シェイクスピア作品を題材にした映画をまとめてみました!
- 1:ニューヨークを舞台に青春と悲恋を描いた傑作ミュージカル『ウエストサイド物語』【1961】
- 2:異色のゾンビラブコメディ『ウォーム・ボディーズ』【2013】
- 3:サッカー少女が男装して活躍『アメリカン・ピーチパイ』【2006】
- 4:リヴァー・フェニックス主演の残酷な青春映画『マイ・プライベート・アイダホ』【1991】
- 5:ヒース・レジャーのデビュー作『恋のからさわぎ』【1999】
- 6:若き日のシェイクスピアの秘められた恋を描く『恋におちたシェイクスピア』【1998】
- 7:あの名作が45年ぶりに映画化『マクベス』【2015】
- 8:戯曲『お気に召すまま』が効果的に使われている『25年目のキス』【1999】
- 9:レオナルド・ディカプリオがロミオ役に『ロミオ&ジュリエット』【1996】
- 10:名作喜劇を豪華キャストで映画化『真夏の夜の夢』【1999】
- 11:戯曲『シンベリン』の舞台を現代ニューヨークに変更した『アナーキー』【2014】
- 12:二人の男の死闘と宿命を描いた『英雄の証明』【2011】
- 13:『リア王』を黒澤明が描く『乱』【1985】
- 14:本物の囚人たちがシェイクスピアを上演する『塀の中のジュリアス・シーザー』【2012】
- 15:実写化も発表された名作アニメーション『ライオンキング』【1994】
シェイクスピア作品を題材にした映画をまとめてみました!
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歴史上で最も偉大な劇作家といえばイギリスのウィリアム・シェイクスピア(1564生-1616没)でしょう。彼の遺した戯曲は400年の時を経ても色褪せることなく、今なお映画化され続けています。
原作に忠実なものから、大胆なアレンジや解釈を加えたものまで、シェイクスピア作品を題材にした映画を15本あつめてみました。
1:ニューヨークを舞台に青春と悲恋を描いた傑作ミュージカル『ウエストサイド物語』【1961】
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amemiyas2
未熟な若者のみなぎるパワー爆発!!
全身を使った感情表現に圧倒される。
これは不良たちのシマ取り合戦ではなく、ある種の戦争映画です。
憎しみの感情を、暴力という形で相手にぶつけてしまう人間の弱さよ。マリアの失ったものはあまりに大きすぎて、やり場のない怒りと切なさと悔しさから涙。。
ポーランド系アメリカ人少年たちのグループジェット団とプエルトリコ系のシャーク団。ジェット団に所属するトニーとシャーク団のリーダーの妹マリアは恋に落ちますが、それは両グループの抗争を引き起こすことに…。
ロバート・ワイズ監督によるミュージカル映画の傑作として知られる本作は、『ロミオとジュリエット』を元にしたブロードウェイミュージカルを映画化したものです。
2:異色のゾンビラブコメディ『ウォーム・ボディーズ』【2013】
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ayamilky
目黒シネマにて。
ゾンビの男の子がニンゲンの女の子に恋するラブコメ。
友達に勧められてて、たまたま映画館でリバイバルしてるのを発見。
やっと観ました。
面白かったー!
主人公がアバウトアボーイの子役のニコラスホルト!
まぁかっこよくなって!
シングルマンの時のトムフォード監督がプロデューサーにいたから彼に見初められたのかも!
注目の俳優さんですね(*´ω`*)
こちらも『ロミオとジュリエット』を元にした作品ですが、主人公はなんとゾンビ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)などにも出演する期待の若手俳優ニコラス・ホルトが、人間に恋してしまったゾンビの青年Rを繊細に演じます。
3:サッカー少女が男装して活躍『アメリカン・ピーチパイ』【2006】
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ayamilky
シェイクスピアの「十二夜」をアレンジしたそうで。
タイトルからしててっきり下品なラブコメかと思ったら全然そんなこともなく、原題見て納得。双子の兄に扮して男子サッカー部に入部する女の子の話。
男装したヒロインが活躍するシェイクスピアの『十二夜』を原作に、現代の学園ものにアレンジした本作。サッカー少女ヴァイオラは双子の兄セバスチャンになりすまし、男装して兄の学校のサッカーチームに入部します。彼女はチームメイトのデュークに密かに恋をしますが、デュークが長年片思いしているオリヴィアはヴァイオラの一目惚れし…。
ストーリーだけでなく登場人物の名前やセリフも原作に忠実に再現されています。
4:リヴァー・フェニックス主演の残酷な青春映画『マイ・プライベート・アイダホ』【1991】
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Satoko_Suzuki
この映画で「ナルコレプシー」という病気を知りました。リアルで痛々しいシーンもあるけど、何故かちょっとファンタジーっぽく感じてしまう不思議な映画。なんでこの人、こんなに瑞々しく少年達を撮れるんだろう(以降の少年が主人公の映画全部そう)。目線が16歳なんでしょうね。
特殊なコミューンで育ったリバーと、定住しない生活を送るキアヌという、二人のリアルな生き方が反映されたような映画でした。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)や『ミルク』(2008)のガス・ヴァン・サント監督による本作は、シェイクスピアの『ヘンリー四世 第1部』『ヘンリー四世 第2部』『ヘンリー五世』を原作としています。
若き日のキアヌ・リーブスと23歳で夭折した『スタンド・バイ・ミー』(1986)のリヴァー・フェニックスが、男娼をして暮らす二人の対象的な青年を美しく演じます。
5:ヒース・レジャーのデビュー作『恋のからさわぎ』【1999】
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s_p_n_minaco
汎用性の高いシェイクスピアと、学園映画の美味しい所をきっちり詰め合わせた鉄板のロマコメ。端役や小ネタで笑わせてくれるし、爽やかなテーマとカラッとした若さが気持ち良い。少年時代のジョセフ・ゴードン・レヴィットとヒース・レジャーの顔合わせも今となってはお宝もの。顔似てるし、2人共ジョーカー(≠ダークナイト)タイプの役者でその魅力が活きてる。とりわけヒースの歌は名シーン。良い声で巧いし、大柄な人が踊るのを観るのが大好きなので、もっとミュージカルとかもやってほしかったな(涙)。お城みたいな校舎と最後の空撮が何気にすごいです。
シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』を原作とした本作。「姉より先に恋人をつくってはいけない」と父から言われているビアンカは、男嫌いの姉カトリーナに学校一の不良パトリックをあてがう計画を立てます。
心優しい不良少年パトリックを演じるのは、のちに『ダークナイト』(2008)で知られることになるヒース・レジャー。本作が彼のハリウッドデビュー作です。
6:若き日のシェイクスピアの秘められた恋を描く『恋におちたシェイクスピア』【1998】
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____RiN____
世界のシェイクスピアファン共通のロマンチックな夢、「ロミオとジュリエット」はシェイクスピア自身の私小説ではないか!、を豪華キャストで映画化。やーもう、ベッドで吐息交じりの台詞合わせとか、男装の麗人と楽屋裏での秘め事とか、他を圧倒する圧倒的ロマン主義、悔しいけど浸りました。
そしてやはり、シェイクスピア劇のしつこいくらいに冗長で美麗な会話は英語こそふさわしいな、と。英語での言葉遊びの楽しさ、音楽的な節回し、楽しかったです。
ウィリアム・シェイクスピアその人を主人公にした作品もあります。16世紀末のロンドンを舞台に、若き劇作家シェイクスピアと彼のファンである上流階級の娘ヴァイオラの恋を描いた作品がこちら。
シェイクスピアを『キリング・ミー・ソフトリー』(2002)のジョセフ・ファインズ、ヴァイオラをグウィネス・パルトローが演じたロマンチックな恋愛映画です。
7:あの名作が45年ぶりに映画化『マクベス』【2015】
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wakamewatts
スコットランドでの戦国時代。国王を暗殺した勇敢な家臣マクベスが国王にのし上がる。しかし、悪魔に手を染めた罪悪感から、自分の立場を脅かす恐怖におののいて、力のある家臣を殺害してしまう。家臣たちの心は次第にマクベスから離れていく。やがて暴君マクベスはイングランド兵に滅ぼされてしまう。(#16- 068)
1606年に発表された戯曲『マクベス』。『リア王』『オセロ』『ハムレット』と並び4大悲劇として知られ、過去に何度も映画化されていますが、最新の作品がこちら。野望に取り憑かれた男マクベスを、『それでも夜は明ける』(2013)で残酷な農園の支配人を演じたイギリス人俳優マイケル・ファスベンダーが繊細かつ大胆に演じきっています。
8:戯曲『お気に召すまま』が効果的に使われている『25年目のキス』【1999】
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misakoooon
学園物って大好き。当時の流行り物が一気に見られるから!そういう意味ではこの映画だと80sと90sどっちもハイスクールライフが垣間見れて楽しかったな〜。
チョーカーがやっぱり可愛い!春夏は着けたいな!
少しだけですがアメリカでハイスクールに通ったけれど、こういう子学校にいたいた、って感じを沢山受けて懐かしかった‼︎ちなみに私はマーチングバンドギークでした。
ドリュー・バリモア演じる新聞記者が取材のため年齢を偽って高校に潜入するロマンティックコメディ映画。本作の中ではシェイクスピアの戯曲『お気に召すまま』が効果的に使われています。高校の授業の中で取り上げられたり、プロム会場にロザリンドとオーランドに扮して向かったり…シェイクスピアファンの方にはたまらないでしょう。
9:レオナルド・ディカプリオがロミオ役に『ロミオ&ジュリエット』【1996】
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シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』も、やはり繰り返し映画化されている作品です。『ムーラン・ルージュ』(2001)のバズ・ラーマンがメガホンを取りレオナルド・ディカプリオをロミオ役に迎えた本作。舞台を現代のブラジルに変え、敵対するマフィアの子息の悲恋がカラフルな色彩でスタイリッシュに描かれます。
10:名作喜劇を豪華キャストで映画化『真夏の夜の夢』【1999】
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kota_kota92
ロバ頭にされる職人・ボトムに焦点を当てているのが特徴的、クレジットもボトムが一番最初という徹底ぶり。
途中のヘレナとハーミアの泥沼キャットファイトとか職人たちとか、原作通りの笑える要素もたくさんあるんだけど、演出とかちょっと影があるボトムのせいかあんまりコメディには感じなかった。悪い意味じゃなくて、雰囲気のあるいいファンタジーみたいだったかな~
ラストの飛び回る妖精たちを見るボトムと、パックの語りで余韻に浸れる感じが素敵
シェイクスピアの夢喜劇を映画化した本作。ドジな妖精が惚れ薬を間違って使ったことから、騒動が巻き起こります。
『モネ・ゲーム』(2012)のマイケル・ホフマンがメガホンを取り、ミシェル・ファイファーや『プラダを着た悪魔』(2006)のスタンリー・トゥッチ、『ダークナイト』(2008)のクリスチャン・ベールなど豪華出演陣が集結しました。
11:戯曲『シンベリン』の舞台を現代ニューヨークに変更した『アナーキー』【2014】
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ririri511
シェイクスピアを現代風に大胆にアレンジ、ベテラン若手共に豪華キャストです。
悪名高き後妻の企みに翻弄される麻薬王のシンベリン、シンベリンの娘イノジェンと駆け落ち婚したポステュマスを軸に展開されるマフィアと警察の全面戦争。
現代風でありながら何処か情緒的な雰囲気も漂う登場人物のオーラや台詞が好き!
ダコタ・ジョンソンは最強に可愛い!ペン・パッジリーはゴシップガールのダンの時から好きだったけど今作はガエル・ガルシア・ベルナルのような雰囲気があって引き込まれる・・・。
シェイクスピアの戯曲『シンベリン』を原作に、舞台を現代のニューヨークに変更したサスペンス作品。麻薬組織のボスシンベリンを中心に、登場人物の様々な思惑が錯綜する中で暗躍する詐欺師ヤーキモーをイーサン・ホークが怪演します。
12:二人の男の死闘と宿命を描いた『英雄の証明』【2011】
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marima_rin
シェイクスピアをまんま現代にもってきてるので、これはハマるか置いてかれるか分かれるのかな~。私にはちと高尚でした。俳優陣は渋くて演技派揃い!そこは見応えアリ☆
シェイクスピアの悲劇『コリオレイナス』を原作とした『アナーキー』。ローマの独裁者コリオレイナスと小国のリーダー、オーフィディアスの死闘を描きます。
主演、監督は『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)や『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート役で知られる俳優レイフ・ファインズ。本作は彼の監督デビュー作でもあります。
13:『リア王』を黒澤明が描く『乱』【1985】
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Tetsuya__Tanoue
なんとも、諸行無常とはこういう事なんだなと
震えあがった作品でした。。。
スケールも凄いし、役者も凄い、ストーリーはもちろん、演出も凄い。
なんといっても色が良い
ピーターもカッコイい!
すべて素晴らしい
シェイクスピアの『リア王』の舞台を戦国時代に置き換えた黒澤明の名作。戦国武将一文字秀虎と3人の息子たちの血で血を洗う抗争と滅亡を描きます。息子たちに次々と裏切られ発狂する仲代達矢の鬼気迫る演技にご注目ください。
黒澤監督は、『マクベス』の舞台をを戦国時代に置き換えた『蜘蛛巣城』(1957)もあります。
14:本物の囚人たちがシェイクスピアを上演する『塀の中のジュリアス・シーザー』【2012】
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s_p_n_minaco
イタリアの刑務所内で「ジュリアス・シーザー」を上演する受刑者たち。強面重罪犯の凄みとやけに達者な演技に驚く。が、やがて巧すぎるカット割りや演出から明らかにドキュメンタリーじゃないと気付く頃には、既に刑務所がローマ帝国と化してるのだった。役と本人と関係がシンクロし、鉄柵にコロスが群がり、コンクリートの壁に囲まれた獄中は血腥いシェイクスピア劇の完璧な舞台装置。モノクロの生々しい迫力は、もはや古代ローマ時代に存在するかのよう。そして劇中劇、映画、俳優と演技の境界が渾然一体となったカタルシスに幕を下ろす台詞がとどめを刺す。それこそが悲劇。イタリアでなくちゃ作れない映画じゃなかろうか。
シェイクスピア作品を「演じる」ことをテーマにした作品もあります。舞台はローマ郊外の刑務所。殺人や麻薬密売など様々な罪状の長期服役囚や死刑囚たちがシェークスピアの『ジュリアス・シーザー』を上演することに。彼らは与えられた役と自らの人生を重ね合わせながら練習に励みます。
映画のストーリー自体はフィクションですが、出演しているのは本当に服役している受刑者たちであることが、大きな話題を呼びました。
15:実写化も発表された名作アニメーション『ライオンキング』【1994】
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tossy0329
トトロに並ぶ大好きなアニメのひとつ。
挫折から外の世界へ飛び出して、仲間に助けられて立ち直っていくところ。
恵まれた立場で育った次期王様が父の死で落ち込んでいる。そこに現れる、コンプレックスを持ちながら明るく生きるティモンとプンバ。育った環境と全く違うその暮らしぶり。彼らから教わる「ハクナマタタ」という言葉。
ラフィキじいさんや、ハイエナトリオなど、キャラクターも面白いのがいっぱい。
実写映画化されることが2016年9月に発表された『ライオンキング』。叔父に父を殺された主人公が復讐を遂げるストーリーは、シェイクスピアの戯曲『ハムレット』から着想を得たとされています。
ちなみに実写版では『アイアンマン』(2008)のジョン・ファヴローが監督を務めることが先日発表されました。今から楽しみですね!