『007 スカイフォール』がシリーズ最高傑作である14の理由【ネタバレあり】

2017年7月6日更新

数ある映画007シリーズの中でも1,2の人気を争う第23作目『007 スカイフォール』。『スカイフォール』が最高傑作と賞される理由をまとめてみました。

シリーズ最高傑作との呼び声も高い『007 スカイフォール』

『007 スカイフォール』予告編

『007 スカイフォール』あらすじ

トルコでの作戦中フランス人傭兵パトリスとの戦闘になり、その際に誤ってボンドに同行していたエージェントに撃たれ峡谷に落下し行方不明となります。そして、数カ月後経過しボンドは公式に死亡が認定されてしまうのでした…。

007シリーズの中で初めてアカデミー賞にノミネートされ、2つの賞でオスカーを獲得するという偉業を成し遂げた『007 スカイフォール』。この記事では『スカイフォール』が最高傑作だと言われる理由を探ってみたいと思います。

なお、記事の最後にCiatrユーザーの感想と『007 スカイフォール』のあらすじネタバレ紹介を載せてあります。新作『007 スペクター』のおさらいにどうぞ。

1:『スカイフォール』のオープニングが素晴らしすぎる

『スカイフォール』のオープニングは数ある007シリーズの中でも屈指の出来、もしかすると映画史に残る素晴らしいオープニングかもしれません。

バイクで屋根伝いに追跡し、列車の上でショベルカーを用いたアクション、激しい格闘、そして落下するジェームズ・ボンド。そのあとに続くアデルのテーマソングまで息つく間もありません。見応えのあるアクションシーンは当然の事、物語の顛末を示唆する伏線も張られています。

2:『スカイフォール』における絆と熟成

ダニエル・クレイグ扮するボンドは3回目であり、 ジュディ・デンチ演じるM(MI6のボス)は7作目なので、特に新鮮さが際立ったということではないでしょう。

むしろ周囲から引退を迫られながら職を全うするMと、Mとボンドとの絆を感じさせる内容が、「渋み」「深み」あるいは「侘び、さび」なるものを感じさせるのです。

これはシリーズの熟成をも意味しているでしょう。

3:ボンドが不法侵入すると傑作になる?

ボンドは自らのボスであるMの家に二度も不法侵入をしています。一回目は『カジノロワイヤル』にて。Mから二度と馬鹿なまねは試みないように固く釘を刺されることになります。しかし懲りずに『スカイフォール』にて、ボンドは死んだと思っているMを驚かせるためだけに、また勝手に忍び込むのです。ボンドは幸い、警戒したMに撃ち殺される事だけは免れました。

『カジノロワイヤル』も007シリーズ屈指の名作と言われています。ボンドが不法侵入すると名作になる定説もできあがるかもしれません。

4:コーラの使い方が斬新過ぎる!

コーラ

『スカイフォール』においてのコカコーラは飲み物としてでは無く、バイクの滑り止めとして使われました。トルコでのバイクチェイスシーンにて大量のコーラをコースに撒き、バイクがスリップするのを防いだのです。こんな使い方をするなんて!『スカイフォール』がいかに斬新な演出に取り組んでいたかが伺えます。

5:ダニエル・クレイグが『007 スカイフォール』を最後の作品にしたかったから?

007 スカイフォール

ダニエル・クレイグは007シリーズへの出演が決まった当初から早く契約を終えジェームス・ボンドを卒業したいと語っています。『スカイフォール』で最後にしたいと思っていたようですが、結果的に契約上はあと2作への出演が決まっています。すなわち、ファンはあと向こう3年ぐらいはダニエル・クレイグの美しい腹筋を拝めるというわけですね。

『スカイフォール』で力を出し切るつもりだったダニエル・クレイグが最高の演技をしたことは想像に容易いでしょう。

6:『007 スカイフォール』と『ホーム・アローン』の類似点

『スカイフォール』の終盤でボンドは彼の先祖代々の家を武器無しで敵から守らなくてはいけなくなります。銃を奪われたボンドはなんとかして家の回りに罠を仕掛け、敵を欺こうとします。あれ、この設定何かに似ていませんか?そうです、90年代黄金のクリスマスファミリームービー『ホーム・アローン』です。どうりで『スカイフォール』を観るとワクワクするってわけですね。

事実、スタッフと監督は『ホーム・アローン』からヒントを得てセットを設計したと言っていますし、音響チームの2人のクルーは実際に『ホーム・アローン』の現場で働いていたのです。ボンドとマコーレー・カルキン、どちらがより罠を仕掛けるのが上手かという議論は決着を迎えていないようです。

はからずも2015年には12月4日の金曜ロードショーで『007 スカイフォール』が、12月11日に『ホーム・アローン』が放送されます。金曜ロードショー的にもトラップ対決に決着をつけたかったのでしょうか?

7:『007 スカイフォール』でのアカデミー受賞俳優達の功績

ハビエル・バルデム演じるボンドの宿敵ラウル・シルヴァは007の歴史の中で悪役を演じた2人目のオスカー俳優です。バルデムの怪演には非常に大きな注目を集めました。

もう1人は『007 美しき獲物たち』(1985)で敵を演じたクリストファー・ウォーケンです。映画自体は長いボンドシリーズの中で特出した傑作ではありませんでしたが、ウォーケンの怪演は007史上間違いなく最高に気持ち悪く、異質でおもしろい悪役でした。彼の特徴ある話し方がまた、なんとも言えずいい味を出してたのです。

8:『007 スカイフォール』における歴史的ひと言

約50年もの歴史の中で『スカイフォール』は初めて汚い言葉(’F**k’等)を劇中で使った作品となりました。しかもその言葉はボンドから発せられたのではなく、ジュディ・デンチ演じるMが思わずつぶやくように言っているのです。最高ですね!!

実際には1987年のティモシー・ダルトン演じるボンドの口の動きから何かそれに似たような事をいったとファンの間では長い間議論が続いていますが、様々な言葉ととれるので公式にはジュディ・デンチがone&onlyな俳優であるということにしておきたいと思います。

9:『007 スカイフォール』の影響

『スカイフォール』の公開から約一週間後、なんの変哲もない昔ながらのカミソリの売上げが400%もアップしたというのだから気になります。その理由は簡単。劇中でイヴがボンドのヒゲを丁寧にセクシーに「昔からの方法が一番いいわ」といって整えてあげるのです。『スカイフォール』多くの男性に影響を与えた傑作であると言えます。

10:名作にいい影響を受けている!?

あまり結びつかないかもしれませんが、バットマンとジェームス・ボンドには共通点があります。分りやすい例で言えば、2人とも幼き少年の頃に両親を殺され、復讐を胸に誓って育ったこと等が挙げられます。

実際に『スカイフォール』で監督を務めたサム・メンデスはクリストファー・ノーランの『ダークナイト』にインスパイアされたと語っています。ボンドが建物の屋根からロンドンの街を見下ろす姿はバットマンとゴッサムシティを連想させます。

名作『ダークナイト』に倣った『スカイフォール』は当然傑作だというわけです。

11:ベン・ウィショー演じるQが素晴らしい

007シリーズとしては2002年の『007 ダイ・アナザー・デイ』以来、ダニエル・クレイグ版では初登場となったQ。QはQuartermaster(需品係将校)の略で、主にMI6の武器の研究開発を担当しています。

PCを駆使してボンドを助けるQを演じ、高評価を受けたベン・ウィショーですが、実はパソコンを持っていないとのことです。『007 スカイフォール』を観ている限りでは、そんな風には見えません。当たり前ですが、さすが大作のメインキャストに選ばれるだけありますね。