映画『スパイダーマン3』キャラ紹介&ネタバレ解説【サム・ライミ版最終章】

2017年8月30日更新

2017年8月に公開された『スパイダーマン:ホームカミング』や、アベンジャーズ参戦で再び脚光を浴びているスパイダーマンですが、その前にシリーズの原点を復習してはいかがでしょう。今回はトビー・マグワイア&サム・ライミ版シリーズ最終作『スパイダーマン3』のすべてを振り返ります。

映画『スパイダーマン3』をマルッと紹介!

マーベルが誇るアメコミヒーローたちの中で、日本でも抜群に知名度が高いスパイダーマン。2017年8月には、スパイダーマン/ピーター・パーカー役に期待の若手俳優トム・ホランドを迎えての第1作目『スパイダーマン:ホームカミング』が公開されました。さらに2018年に公開予定の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』への参戦も決定しており、その勢いは増す一方です。 これまで3代に渡って別の俳優が演じてきたスパイダーマンですが、その名を日本で知らしめたのはやはり第1シリーズのトビー・マグワイアが演じるスパイダーマンでしょう。今回はシリーズの集大成ともいえる『スパイダーマン3』のすべてを振り返っていきます。

『スパイダーマン3』のあらすじ

スパイダーマンはニューヨーク市民の味方として認知され、誰からも愛されるヒーローとなっていました。その正体であるピーター・パーカーも学業では優秀な成績を収め、恋人のMJとも良好な関係を築いており、何もかもが順調に思われました。 ですが、かつての親友ハリーには、戦いの最中に命を落とした父の仇として憎まれ、ピーターとの間の溝は深まるばかりでした。同じころ、ピーターの叔父を殺した真犯人フリントは逃亡中に物理研究所の実験に巻き込まれ、サンドマンとして覚醒します。さらに、隕石に付着していた謎の生命体シンビオートもピーターにひそかに近づいていました。

キャスト&キャラクター紹介

ピーター・パーカー/スパイダーマン : トビー・マグワイア

ピーター・パーカーはクイーンズ出身の冴えない青年。高校の社会科見学に訪れた研究所で謎のクモに噛まれ、スパイダーマンの能力に目覚めます。学業は優秀でクモの糸を弾丸のように射出するウェブ・シューターも自らで作り上げました。 親戚の叔母と叔父の夫妻に育てられますが、叔父であるベンはシリーズ1作目『スパイダーマン』で事件に巻き込まれ死亡しています。ピーターは叔父の死から完全に立ち直ったとはいえず、本作でも真犯人が発覚することで再び復讐心に囚われてしまいます。 ピーターを演じるのはトビー・マグワイア。レオナルド・ディカプリオと共演した『華麗なるギャツビー』や、ゴールデングローブ賞にノミネートされた『マイ・ブラザー』などに出演しています。

メリー・ジェーン・ワトソン :キルスティン・ダンスト

ピーターの幼馴染で、後に恋人になった女性MJ。シリーズ通してのヒロインで、前作『スパイダーマン2』でその正体を知ったのちに、ピーターと結ばれました。女優を目指しており、本作でも舞台女優として奮闘する姿が描かれています。 MJを演じるのはキルスティン・ダンスト。「スパイダーマン」シリーズの他には『マリー・アントワネット』、テレビシリーズ『FARGO/ファーゴ』などで知られています。

ハリー・オズボーン/ニュー・ゴブリン:ジェームズ・フランコ

軍事に関連する巨大企業オズコープの社長であるノーマン・オズボーンの息子。かつてはピーターの親友でしたが、父・ノーマンがスパイダーマンとの戦いの中で命を落としたことを知ってからはピーターを憎んでいます。父からは引き継いだグリーン・ゴブリンの力を使ってピーターに襲いかかりますが、最後はスパイダーマンに味方し、共闘の末死亡しました。 ハリーを演じるのはジェームズ・フランコ。2008年の『スモーキング・ハイ』では主役の一人である麻薬ディーラーを好演し、ゴールデングローブ賞にもノミネートされています。

エディ・ブロック/ヴェノム :トファー・グレイス

スパイダーマンを追うカメラマン。ピーターと同じタブロイド紙に写真を売り込み、一時は社員に昇格しますが、ピーターに写真が偽物であることをバラされて仕事を失いました。その後、ピーターが脱ぎ捨てたシンビオートに呑み込まれてヴェノムとなり、最後はシンビオートとともに消滅します。 エディ役はトファー・グレイス。

フリント・マルコ/サンドマン:トーマス・ヘイデン・チャーチ

ピーターの叔父を殺した真犯人で、脱獄したため警察に追われている男。逃亡中に物理研究所の実験に巻き込まれ、砂の身体を持つサンドマンとして生まれ変わります。病気である娘の治療費のために銀行や現金輸送車を襲い、最後はヴェノムと協力してスパイダーマンに襲いかかります。最後はピーターに罪を告白し、どこかに去っていきました。 フリントを演じるのはトーマス・ヘイデン・チャーチ。他には『サイドウェイ』『ブロークン・トレイル 遥かなる旅路』などに出演しています。

ネタバレ注意!『スパイダーマン3』が描いたテーマ

『スパイダーマン3』では、ピーターとしてのMJやハリーとの人間関係のドラマと、スパイダーマンとしてのサンドマンとヴェノムとの戦い、二つの軸を通してピーターが自身に潜む悪に勝利する物語が描かれています。 親友のハリーが戦いの中で記憶を失ったことで、ピーターの人間関係はうまくいきかけますが、結局は破滅し、ピーターがブラックスパイダーマンの力に溺れるきっかけとなりました。最後は苦戦するピーターのもとにハリーが駆け付け、友情を取り戻しますがハリーはあえなく命を落とします。 一方で本作の敵サンドマンとヴェノムも物語に絡んできます。サンドマンはピーターの叔父殺しの真犯人で、ヴェノムはピーターの心に巣食う悪そのものです。物語を通してピーターは、己の中にある悪=ヴェノムを打ち倒し、最後に叔父を殺したサンドマンを許すことで、かつて容疑者を葬った罪を乗り越えました。

マーベル作品お馴染み、カメオ出演するスタン・リー

マーベルファンにはお馴染みですが、ヒーローたちの生みの親スタン・リーはマーベル映画に毎度カメオ出演することで有名です。もちろん『スパイダーマン3』にも登場しました。 物語の序盤、”スパイダーマンに名誉市民賞”のニュースが流れる電光掲示板を見つめるピーター。謎の老人スタン・リーはピーターに歩み寄り「人間1人でも世の中を変えられる」と語りかけてから立ち去っていきました。短い出演ながらもただものではなさそうな存在感はさすが巨匠スタン・リーです。

『スパイダーマン3』にはサム・ライミ監督の兄弟も

「スパイダーマン」シリーズの第1作目から監督を務めたサム・ライミ監督ですが、『スパイダーマン3』では映画に携わる仕事をしているライミ兄弟が集まっています。 ピーターが写真を持ち込むタブロイド紙の編集長のもとで働くメガネの男ホフマンは、監督の弟であるテッド・ライミ(Ted Raimi)が演じています。編集長と一緒にシリーズ通して登場する名物脇役です。 本作の脚本としてクレジットされているアイヴァン・ライミ(Ivan Raimi)は監督の兄にあたります。サム・ライミ監督が手掛けたテレビシリーズ『死霊のはらわた リターンズ』でも、脚本を担当していました。

『スパイダーマン3』感想・評価!盛りだくさんのアクションシーンが好評!

レビューサイトやTwitterの感想では”詰め込み過ぎ”との感想が多く見られました。『スパイダーマン3』には敵対するヴィランが2人登場し、ピーターをめぐる人間関係も駆け足感はあったかもしれません。上映時間もこれまでの2作品と比べても長めな約140分となっています。 一方で、前作よりパワーアップしたアクションシーンは好評です。映画序盤のハリーとの空中戦、クレーンの暴走シーン、それぞれのヴィランとの闘いなどがバランスよく盛り込まれており、長さを感じさせない構成です。さらに、ブラックスパイダーマンという新たなヴィジュアルも"カッコイイ"との声が多数上がっています。 2018年にも『スパイダーマン:ホームカミング』の続編が公開が予定されている「スパイダーマン」シリーズ。最新作を観る前に、サム・ライミ&トビー・マグワイア版「スパイダーマン」をもう一度観直してみるのもいいかもしれません。