『トイ・ストーリー2』の遊び心と秘密のトリビアが楽しい!

2017年10月10日更新

スタッフの遊び心が満載なことでも有名なディズニー映画。ディズニーとピクサーが共同で制作した『トイ・ストーリー2』も例外ではありません。既に見た事がある人も気づかないであろう、いたるところに散りばめられたピクサーのお遊びをご紹介していきます!

知れば『トイ・ストーリー2』がより楽しめること間違いなし!

1995年に公開された1作目の『トイ・ストーリー』のヒットを受けて、4年後の1999年にアメリカで公開されたディズニー&ピクサー映画『トイ・ストーリー2』。 日本では翌年の2000年に公開され、興行収入は4億8千万ドル、日本円にして約500億円を超える快挙を成し遂げた世界的長編CGアニメーションです。 当初2作目はビデオソフト専用作品として制作されていましたが、あまりの出来の良さに劇場公開が決定し結果的に前作を超える興行収入を叩き出す事に成功しました。同年のゴールデングローブ賞の作品賞も受賞しています。 ディズニー&ピクサー作品の中でも1,2を争う大人気シリーズである『トイ・ストーリー』。 この記事では、第2作『トイ・ストーリー2』に散りばめられた制作陣の遊び心や、知られざるトリビアを紹介していきます!

ウッディの仲間が登場!『トイ・ストーリー2』あらすじ

いつものようにアンディの部屋で楽しく暮らしていたおもちゃのウッ ディ。しかしひょんな事からおもちゃコレクターのアルに盗まれ、家に帰れなくなってしまいます。 おもちゃ仲間のバズ達は慌てふためき、ウッディを助け出そうと家を飛び出しますが、ウッディはアルの家で同じカウボーイキャラクターのジェシーやプロスペクターと出会い意気投合。 日本の博物館に行き永久保存してもらうという2人の意見に賛同し、迎えにきたバズ達を一蹴してしまいます。 ジェシー達と日本に行くか、バズ達とアンディのもとに帰るか……。

1.アルの店やアンディの部屋には『バグズ・ライフ』がたくさん!

『トイ・ストーリー2』と『バグズ・ ライフ』は公開日が近かった為か、さまざまなコラボが実現しています。例えばアンディの部屋には『バグズ・ライフ』のカレンダーが飾られており、ミセス・ポテトヘッドが同作の本を読んでいるのはご存知ですか? さらに、アルのおもちゃ屋には『バグズ・ライフ』の抽象画やディムやハイムリックのおもちゃがあるなど、いたるところに遊び心が散りばめられているのです。 そのほかにも同作で見覚えのある首輪やチャイニーズボックスなども登場していますので、ぜひ隅々まで探してみてください。

2.公開前に『トイ・ストーリー2』の全データが消えていた?!

『トイ・ストーリー2』は公開前、制作中の段階で本作のデータがほとんど消えてしまっていたという噂が流れました。全編CGアニメーションで創られている本作はもちろんパソコンを用いて制作されていたのですが、これがスタッフのミスによって消去されてしまっていたというのです。 元ピクサーの最高技術責任者は、のちにこれが事実だったと認め、当時は担当スタッフ総出でバックアップの修復作業に取り掛かり無事作品を完成させたといいます。 しかしその後、ビデオ専用作品から劇場公開作品に昇格した際にクオリティを危惧する声があがり、一から作り直すことになってしまいました。結局バックアップの修復よりも大変な作業が待っていたのです。

3.プロスペクターは11年前から『トイ・ストーリー3』公開を予言!?

続編の『トイ・ストーリー3』が公開されたのは、本作公開の11年後である2010年。第3作の制作開始が発表されたのは2006年なので、第2作公開時にはもちろん続編が制作されるという話は出ていませんでした。 しかしプロスペクターは第2作のエンディングで、バービー人形に対し“『トイ・ストーリー3』に出してあげる”と発言しています。もちろん第3作の公開など決まっていないのでピクサー側の軽いジョークのつもりでしょうが、続編公開を心待ちにしていたのはファンだけではなかったということでしょう。 ちなみに当の本人であるプロスペクターは、第3作には一切出演していません。

4.アンディの部屋にはスーパーファミコンがある?!

ストーリー序盤とラストで登場する、アンディの部屋でレックスとハムが遊んでいるゲーム機は、日本のゲーム会社・任天堂から発売された欧米輸出版の「スーパーファミコン」です。 欧米輸出版は1991年に「SNES(SuperNintendoEntertainmentSystem)」の名で、北米やヨーロッパで発売されました。日本版 、北米版、ヨーロッパ版の形状や配色は少しずつ異なりますが、基本的なスペックは同じものとなります。当時から日本のゲーム機が海外でも楽しまれていたのがわかりますね。

5.『トイ・ストーリー』の原点となった『ティン・トイ』が登場している

ハムがウッディの情報を掴もうと超高速でチャンネルを回している際、テレビに映っているのは『ティン・トイ』や『ニックナック』、『ルクソーJr.』『レッズ・ドリーム』など、ピクサーが過去に発表した短編作品です。 特に『ティン・トイ』は『トイ・ストーリー』の原点ともなった作品で、1988年のアカデミー賞短編アニメ部門を受賞した作品でもあります。当時人気のあった『ティン・トイ』はクリスマスVer.として30分の特別番組が制作される予定でしたが、ディズニー側が映画の制作を要請したことで『トイ・ストーリー』が制作されるきっかけとなりました。 ちなみに上記4作品はすべて、本作『トイ・ストーリー』シリーズの監督を務めるジョン・ラセターの監督作品です。 ラセターは『となりのトトロ』や『カリオストロの城』を見て宮崎駿の大ファンとなったといい、その後のジブリとピクサーの交流の橋渡しをした人物でもあります。

6.ピクサーお馴染みルクソーボール

ジョン・ラセターの初監督作品で現在ピクサーの象徴ともされている、電気スタンドが主人公の物語『ルクソーJr.』。この『ルクソーJr.』に登場する青のラインと赤い星が特徴の黄色いボールが、ルクソーボールといいます。 バズたちがウッディを探しにアルのおもちゃ屋に入っていくシーンで、このルクソーボールが入り口付近に転がっているのです。 ピクサーにとってこのボールはとても思い入れの深いもので、『トイ・ストーリー』だけでなくピクサーの全ての作品に登場しています。分かりやすいものもあれば注意深く隅々まで見ていないと分からないものもありますが、探してみると面白いでしょう。

7.「A113」「コード546」の意味とは?

ピクサー作品の定番になっている「A113」が『トイ・ストー リー2』にも登場しています。 「A113」とは、ピクサーで活躍するジョン・ラセターやブラッド・バードが通っていたカリフォルニア芸術大学の教室番号で、全ピクサー作品に登場しているピクサーのお遊びの中で最も有名な暗号です。 その「A113」が、アンディの母親が運転する車のナンバープレートと、物語終盤の空港のシーンで流れる“LassetAir Flight A113”というアナウンスに使用されています。 ちなみにバズが偽バズに言う「コード546」というセリフがありますが、これは脚本家を務めるアンドリュー・スタントンが住む家の市外局番からきているそう。ピクサー作品にはこういった何気ない数字にも遊び心が組み込まれているのです。

8.ザーグはバズの父親だった?!『スター・ウォーズ』っぽい演出が面白い!

これは気づいた方も多いと思いますが、アルのおもちゃ屋で登場するザーグは『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーがモデルとなっています。 オープニングには宇宙のシーンが使われ、バズに向かって「俺がお前の父親だ」という台詞も存在することからこれは明らかでしょう。2012年にスターウォーズの制作会社ルーカスフィルムがディズニーの傘下となりましたが、それよりもはるか前からディズニー側がラブコールを送っていたのですね。 そのほかにも随所に『2001年宇宙の旅』や『ジュラシック・パーク』、『ゴジラ』を彷彿とさせるシーンがあり、許可を取っているかは分かりませんが明らかにパロディとして使用されています。

9.ピザプラネットの車もピクサーではお馴染み

『トイ・ストーリー2』では大活躍しているピザ・プラネットのデリバリー車。ウッディを救出する為、バズたちが空港に向かう際に使われた車がピザ・プラネットの車でした。 もともとアンディ家がよく利用するピザ屋として『トイ・ストーリー』から生まれたピザ・プラネットですが、この車が今では『Mr.インクレディブル』以外の全てのピクサー映画にネタとして登場しています。「またピザか」というバズの発言は、観客の言葉を代弁しているようにも聞こえますね。

10.リトルグリーンメンは日本のおかげで出番が増えた?!

『トイ・ストーリー』公開終了後、日本では大人気となったエイリアンのキャラクター、リトル・グリーン・メンですが本場アメリカでは日本ほど騒がれておらず当初『トイ・ストーリー2』ではほとんど出演する予定はありませんでした。 しかし前年に公開された『バグズ・ライフ』のプロモーションで来日したピクサーのスタッフが、日本でリトル・グリーン・メンが大人気になっている事を知り『トイ・ストーリー2』での出演を増やしたんだそうです。 ピクサーのスタッフが日本での評判を気にかけていなければ、リトル・グリーン・メンは現在ほどメジャーキャラクターとなっていなかったでしょう。