2022年6月6日更新

リトル・グリーン・メン、「トイ・ストーリー」に欠かせないエイリアンについて知っておきたいこと

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リトル・グリーン・メン『トイ・ストーリー』
© WALT DISNEY PICTURES/zetaimage

リトル・グリーン・メンは「トイ・ストーリー」全シリーズに登場している大人気のキャラクターです。 日本では第1作公開後に人気が火がつきましたが、アメリカでは公開後ほとんど話題になっていませんでした。そのため『トイ・ストーリー2』(1999年)ではほとんど登場しない予定でした。 しかしピクサーのスタッフが来日した際、日本でこのエイリアンたちが大人気となっている事を知り、登場シーンを増やしたと言います。 そんなリトル・グリーン・メンの知られざるエピソードを紹介していきます。

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1.リトル・グリーン・メンとは?

『トイ・ストーリー3』
©️Walt Disney Studios Motion Pix/zetaimage

リトル・グリーン・メンの特徴は緑色の体に3つ目、尖った耳に1本の触覚と独特な声。エイリアンまたはリトル・グリーン・メン、LGMと呼ばれる大人気キャラクターです。 ビニール素材で、押すと音が鳴るタイプの人形となっており、歩いてもピコピコと音がします。胸のあたりに土星のマークがありますが、よく見ると土星ではなくサラミやマッシュルームが乗っているピザです。 数は多いですが思考は皆一緒で、信頼しているのはUFOキャッチャーのアーム。アームに選ばれた者だけが外に出る事が出来る、と外の世界に憧れを持っているようです。 ちなみに本キャラクターの声優を務めた俳優は、彼らの声を吹き込む前にヘリウムガスを吸い込んでから録音ブースに入っていたそうです。

2.吹き替え声優はエルモと同じ?!

日本語吹替版の声を務めるのは、1966年2月4日東京都出身の落合弘治です。(画像右) 『セサミストリート』のエルモ役や「遊戯王」シリーズの牛尾哲役として知られ、テアトル・エコーに所属し舞台や映画に出演している劇団員としても活躍しています。 ちなみに『トイ・ストーリー2』(1999年)のみ声が違って聞こえるのは別の声優が演じている為。『デンジャラス・ビューティ』のクロンスキー役の吹替えや『HUNTER×HUNTER』トンパ役などを演じる、声優・桜井敏治が第2作のみリトル・グリーン・メンを演じています

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3.『トイ・ストーリー』では悪ガキ・シドに怒りの反撃!

まだ自分がスペースレンジャーだと思っていたバズが間違って入り込んでしまった宇宙船型のUFOキャッチャー。その景品だったのがリトル・グリーン・メンで、これが彼らの初登場シーンとなりました。 UFOキャッチャーに来たシドはリトル・グリーン・メンを1体ゲット。ついでにバズを発見しゲットしようとしますが、ウッディがそれを阻止しようとバズの足を掴みます。 しかしアームが絶対的存在である大勢の彼らは、バズはアームに選ばれたので出なくてはいけない、と促し、ついでにウッディまでもシドの手中に収められてしまいました。 その後物語終盤では、シドがウッディ達おもちゃによって懲らしめられるシーンで1体のリトル・グリーン・メンもシドの前でわざと動き、脅かすのに協力しています。

4. 元々はエイリアンのキャラクターではなかった!?

リトル・グリーン・メンと言えば、ピザプラネットのUFOキャッチャーの景品として登場したキャラクターでした。 しかし、『トイ・ストーリー』(1995年)制作中のあるポイントでは、ピザプラネットのUFOキャッチャーの景品はエイリアンではなく、プラスチック製のサングラスをかけたスライスピザのキャラクターだったそうです。

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5.『トイ・ストーリー2』ではポテトヘッド夫妻の養子に

『トイ・ストーリー2』(1999年)では、ピザ・プラネットの車のバックミラーに3体ぶら下がった形で登場。 バズの運転をさりげなくサポートし、車から振り落とされそうになった所を助けてくれたミスター・ポテトヘッドを命の恩人と慕ってアンディの家までついて行きました。 どこまでもついてくる彼らに飽き飽きしていたミスター・ポテトヘッドでしたが、エンディングではポテトヘッド夫人に気に入られ夫妻の養子として可愛がられています。 ラストのNG集では、バックミラーにぶら下がった状態の3体の珍しい掛け合いが見られるので必見です。

6.リトル・グリーン・メンの職業は科学者だった!?

バズを主役としたスピンオフアニメ『スペースレンジャー バズ・ライトイヤー』(2001年)に登場したリトル・グリーン・メンはエイリアンの1種で、その多くはスター・コマンドの科学者として働いていました。 また、彼らの故郷に存在する「ユニ・マインド」と呼ばれる物体の恩恵を受け、テレパシーを通じて互いにコミュニケーションを取ることが出来ました。 「ユニ・マインド」を失うと彼らは思考が停止し、混乱状態に陥ってしまいます。

7.『トイ・ストーリー3』ではウッディ達の命の恩人に!

誤ってゴミ処理場に向かってしまったウッディ達は、ロッツォの裏切りで焼却炉に落ち、燃え盛る炎を前に死を覚悟します。 しかし、そんなウッディ達の絶対絶命の危機を、リトル・グリーン・メンが救ったのです。第1作でまさに自分達が居たUFOキャッチャーのクレーンとは逆に、今度は自分たちでアームを操作しウッディ達を焼却寸前で拾い上げ救出したのでした。 エンディングでは初出演となったジブリキャラクター・トトロとのコラボも実現。トトロがリトル・グリーン・メンをジャグリングのように投げて遊んでいるシーンがあります。

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8.アカデミー賞に出席していた!?

2016年アカデミー賞でディズニーピクサー作品『インサイドヘッド』が長編アニメーション映画賞を獲得した時、ウッディとバズと共にリトル・グリーン・メンが登場。 会場を大いに盛り上げました。

9.続編に登場するリトル・グリーン・メンは別人の可能性がある!?

リトル・グリーン・メンは『トイ・ストーリー2』(1999年)や『トイ・ストーリー3』(2010年)に登場してはいるものの、第1作『トイ・ストーリー』(1995年)のUFOキャッチャーから来たリトル・グリーン・メンであるかどうかは定かではないため別人の可能性があります。

10.覚えやすいセリフは彼らの代名詞に!

リトル・グリーン・メンの言葉は会話のように発するのではなく、セリフのように覚えやすいキャッチーな言葉なのが特徴です。(『トイ・ストーリー2』のNG集は例外) 『トイ・ストーリー』(1995年)にてUFOキャッチャーに掴まれたバズを助けようとするウッディに言った「彼選ばれた、彼外へ行く」や、『トイ・ストーリー2』(1999年)でのポテトヘッドに対する「命の恩人、感謝永遠に」、『トイ・ストーリー3』(2010年)で危機的状況を救った際の一言「かーみーさーまー」など、各作品で名言を残しています。

11.リトル・グリーン・メンの忠誠心が可愛すぎる!

リトル・グリーン・メンの人気の秘密は、なんといってもその純粋さと揺るがない忠誠心です。『トイ・ストーリー』(1999年)ではUFOキャッチャーのアームを神と崇め、アームに掴まれた者は選ばれし者だと絶対的信頼を寄せていました。 『トイ・ストーリー2』(1995年)では助けてくれたミスター・ポテトヘッドを命の恩人と称し、どこまでもついて行き感謝の意を伝え続けています。 さらに皆同じ思考で同じ行動をする、というのも魅力の1つでしょう。『トイ・ストーリー2』ではバズがたくさん登場しそれぞれ個性がある者も居ましたが、リトル・グリーン・メンには良い意味でそういった個性がなく、団体でいる事で面白みが増し魅力的な存在となっています。

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「トイ・ストーリー」で大活躍のリトル・グリーン・メンから目が離せない

『トイ・ストーリー4』
©Supplied by LMK/zetaimage

この記事では、「トイ・ストーリー」シリーズで大人気のリトル・グリーン・メンについて、その裏話や魅力を紹介しました。 バズやウッディだけでなく、リトル・グリーン・メンに注目して「トイ・ストーリー」シリーズを観てみるのも面白いかも?!ぜひリトル・グリーン・メンの魅力にどっぷり浸ってくださいね。