2026年6月15日更新

『トイ・ストーリー2』ラストまでネタバレ解説!キャラクターや制作秘話に関するトリビアも

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【基本概要】『トイ・ストーリー2』(2000)あらすじ

TOY STORY 2
作品基本概要
公開年 1999年(日本公開は2000年)
監督 ジョン・ラセター
制作スタジオ ピクサー・アニメーション・スタジオ
上映時間 約92分
主な新キャラクター ジェシー、ブルズアイ、プロスペクター、ザーグ
あらすじ(一言) ガレージセールでさらわれたウッディを救うため、バズたちが大都会へ冒険に出る物語。ウッディの過去や「おもちゃの宿命」にも焦点が当てられます。
主な受賞・評価 ゴールデングローブ賞 作品賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞

1995年に公開された1作目の『トイ・ストーリー』のヒットを受けて、4年後の1999年にアメリカで公開されたディズニー&ピクサー製作の映画『トイ・ストーリー2』。 日本では翌年の2000年に公開され、興行収入は4億8千万ドル、日本円にして約500億円を超える快挙を成し遂げた世界的長編CGアニメーションです。 当初2作目はビデオソフト専用作品として制作されていましたが、あまりの出来の良さに劇場公開が決定し、結果的に前作を超える興行収入を叩き出す事に成功しました。同年のゴールデングローブ賞の作品賞も受賞しています。

「トイ・ストーリー」シリーズを総復習したい方はこちら

『トイ・ストーリー2』のあらすじ

おもちゃのウッディは、変わらずアンディと共に楽しく暮らしていました。しかしおもちゃコレクターのアルに盗まれてしまい、家に帰れなくなってしまいます。バズたちはウッディを助け出そうと家を飛び出しました。 一方でウッディは、アルの家で「ラウンドアップ」の仲間たちである、ジェシーやプロスペクターと出会い意気投合します。 日本の博物館に行き永久保存してもらうという意見に賛同し、アンディの家へ帰らないことを選ぶウッディ。バズたちの前には闇の帝王・ザーグも登場し、おもちゃたちはどうなってしまうのでしょうか。

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【ネタバレ】『トイ・ストーリー2』結末まで解説

バザーでおもちゃたちの危機?

アンディがキャンプへ出発する直前、ウッディは腕の縫い目が破れてしまい、アンディの部屋に置いていかれてしまいます。 落ち込むウッディは、部屋の棚の奥でホコリを被っていたペンギンの人形ウィージーを発見。直後、ウィージーがアンディの母親のガレージセールに売られそうになり、ウッディは決死の覚悟で救出に向かいます。 ウィージーを救ったものの、ウッディ自身がおもちゃの店を営むアルの目に留まり、無理やり連れ去られてしまいます。

明かされる過去と、揺らぐウッディのアイデンティティ

アルのマンションに連れてこられたウッディは、そこでカウガールのジェシー、愛馬ブルズアイ、プロスペクターと出会います。 ウッディは自分が、1950年代の人気テレビ番組『ウッディのラウンドアップ』の超プレミア主役おもちゃであることを知らされます。遊ばれることのないジェシーやプロスペクターは、主役のウッディがいれば、博物館に展示されることができます。しかし反対に、ウッディがいなければ日の目を見ることはありません。 当初は「アンディの元へ帰る」と言い張るウッディでしたが、ジェシーからかつての持ち主エミリーに突然捨てられた悲しい過去を聞かされます。さらにプロスペクターから「アンディだって大人になればお前を捨てる。博物館に行けば、おもちゃとして永遠に愛される」と説得され、博物館へ行くことを決意してしまいます。

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バズたちの決死の救出作戦とプロスペクターの裏切り

一方、バズをはじめとするアンディのおもちゃたちは、ウッディを救うために決死の捜索隊を結成。アルのおもちゃ屋「アルのトイ・バーン」へ向かいます。おもちゃ屋での大騒動を経て、バズたちはついにウッディたちがいる部屋へたどり着きます。 バズは「おもちゃの使命は飾られることではなく、子供に遊んでもらうことだ」とウッディを必死に説得。その言葉に目を覚ましたウッディは、再びアンディの元へ帰ることを決意し、ジェシーたちも一緒に来ないかと誘います。 しかし、ここで本性を現したのがプロスペクターでした。彼は箱から出されて遊ばれた経験がないため、博物館行きを阻むウッディを許せず、彼らをトランクに閉じ込めてしまいます。

【結末】空港での大クライマックス

アルはウッディたちをトランクに詰め込み、日本行きの飛行機に乗せるため空港へ向かいます。バズたちはピザ・プラネットのトラックを運転してアルを追跡し、空港の荷物搬送コンベアへと潜入します。 激しい混戦の中、ウッディたちはプロスペクターを撃破。彼は皮肉にも、おもちゃに落書きをする女の子のリュックサックへと入れられ、「おもちゃとして遊ばれる恐怖と喜び」を強制的に味わうことになります。 しかし、ジェシーを乗せたトランクはすでに滑走路の飛行機へと積み込まれてしまいました。ウッディはブルズアイを駆り、離陸直前の飛行機の車輪へ飛び移ります。間一髪のところでジェシーを救い出し、おもちゃたちは無事にアンディの家へと帰還しました。 アンディがキャンプから帰宅すると、部屋にはジェシーとブルズアイが新しいおもちゃとして迎えられていました。アンディは喜び、ウッディの壊れた腕を優しく修理します。 ウッディはバズと共に窓辺に立ち、「いつかアンディが大人になる日が来ても、その時までは一緒にいよう」と微笑み合いました。

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【テーマ】成長する子どもと揺らぐアイデンティティ

『トイ・ストーリー』(1995年)
©Disney/Pixar

1作目ではまだはっきりと言及されていなかったこのシリーズのテーマ「おもちゃの意義と本質」が、この2作目で明示されています。それは「おもちゃ遊びをする子どもたちはいずれ大人になる」ということ。おもちゃたちはあくまでも子どもたちの幼少期の友だちであり、彼らが大人になったら“捨てられる”という宿命が描かれました。 さらに本作では、ウッディ自身がレアなおもちゃであることに気付き、自分の幸せとは何かを見直す場面も。価値あるおもちゃとして永久に飾られることを選ぶか、期限付きでもアンディとともに居るか、「おもちゃの自立」という4作目のテーマの伏線も描かれていました。

【考察】おもちゃ屋のおじさん・アルのその後を考察

トイストーリー オブテラー
©Disney/Pixar

2作目の悪役の1人である、おもちゃ屋「アルのトイ・バーン」を経営するアル。レアおもちゃの「ウッディのラウンドアップ」のキャラクターをすべて揃えて、日本の博物館に売ろうとしていました。しかしウッディを救おうとするバズたちの活躍で、結局すべてのおもちゃを失ってしまいます。 それとともに信用も失い、2作目終盤にはアルが閉店セールを開催するというCMが流れていました。しかも全品1ドル!よほど切羽詰まっていたのかも……?とはいえ、ウッディを強奪してまですべて売りさばこうとしていたことを考えれば、当然の末路かもしれません。 ところがその後、3作目の後のスピンオフ『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』で、アルが懲りずにおもちゃ屋を続けていることが判明。モーテルのオーナー・ロンが盗んだウッディを郵送する宛名が「アルのトイ・バーン」になっており、ロンがネットオークションにかけたウッディをアルが落札したことがわかります。

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【キャラ】ペンギンの名前はウィージー!咳は喘息?

物語序盤でガレージセールに出されてしまうペンギン人形のウィージー。彼を救おうとして、結果的にウッディはアルに強奪されてしまいました。ウィージーはお腹を押すと声が出るおもちゃでしたが、発生器が壊れており、修理に出すのも忘れられていたようです。 「wheezy」は「ゼーゼーいう(音を出す)」という意味の英単語。ほこりで調子を崩す描写もあり、設定自体が故障ありきの名称だったことがわかります。しかし新しい発生器を入れた後は、「君はともだち」を自慢の美声で聴かせるほど回復しました。

【トリビア】『トイ・ストーリー2』の制作秘話編

公開前に『トイ・ストーリー2』の全データが消えていた!?

『トイ・ストーリー2』は公開前、制作中の段階で本作のデータがほとんど消えてしまっていたという噂が流れ、後に元ピクサー技術責任者のオレン・ジェイコブがこれを認めています。 全編CGアニメーションの本作のデータが、スタッフのミスによって消去されてしまったのです。目の前で次々とファイルが消えていき、電源を切って止めようとしたものの叶わず結果として90%ものデータが失われてしまったのだそうです。 その後どうにかバックアップから復元しますが、それは消失から2カ月前の状態でしかもデータは不完全。ここで奇跡的にスタッフのひとりが自宅のPCにデータを保存していたことが判明し復元に成功します。 そこで約3万ものデータをスタッフ総出でひとつひとつ比較することとなったのです。作業は3日間かけて行われ、その甲斐あってデータのほとんどは復旧できたと言います。 しかしビデオ専用作品から劇場公開作品に昇格したこともあり、クオリティ不足で制作し直すこととなってしまいました。結局後にはバックアップの修復よりも大変な作業が待っていたのです。

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【トリビア】『トイ・ストーリー2』キャラクター編

プロスペクターは11年前から『トイ・ストーリー3』公開を予言!?

続編の『トイ・ストーリー3』が公開されたのは、本作公開の11年後である2010年。第3作の制作開始が発表されたのは2006年なので、第2作公開時にはもちろん続編が制作されるという話は出ていませんでした。 しかしプロスペクターは第2作のエンディングで、バービー人形に対し“『トイ・ストーリー3』に出してあげる”と発言しています。もちろん第3作の公開など決まっていなかったので、ピクサー側の軽いジョークのつもりでしょうが、続編公開を心待ちにしていたのはファンだけではなかったということでしょう。 ちなみに当の本人であるプロスペクターは、第3作には一切出演していません。

ザーグはバズの父親だった?!『スター・ウォーズ』っぽい演出が面白い!

これは気づいた方も多いと思いますが、アルのおもちゃ屋で登場するザーグは「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーがモデルです。 オープニングには宇宙のシーンが使われ、バズに向かって「俺がお前の父親だ」という台詞も存在することからこれは明らかでしょう。2012年にスターウォーズの制作会社ルーカスフィルムがディズニーの傘下となりましたが、それよりもはるか前からディズニー側がラブコールを送っていたのですね。 そのほかにも随所に『2001年宇宙の旅』や『ジュラシック・パーク』、『ゴジラ』を彷彿とさせるシーンがあり、パロディとして使用されています。

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リトルグリーンメンは日本のおかげで出番が増えた?!

『トイ・ストーリー』公開終了後、日本で大人気となったエイリアンのキャラクター、リトル・グリーン・メン。しかし本場アメリカでは日本ほどの人気は得られておらず、当初『トイ・ストーリー2』ではほとんど出演する予定はありませんでした。 しかし前年に公開された『バグズ・ライフ』のプロモーションで来日したピクサーのスタッフが、日本でこのキャラが大人気になっていることを知り、『トイ・ストーリー2』での出演を増やしたといいます。 ピクサーのスタッフが日本での評判を気にかけていなければ、リトル・グリーン・メンは現在ほどメジャーなキャラクターにはなっていなかったでしょう。

【トリビア】『トイ・ストーリー2』ピクサーお馴染みのイースターエッグ編

ピクサーお馴染みルクソーボール

ジョン・ラセターの初監督作品で現在ピクサーの象徴ともされている、電気スタンドが主人公の物語『ルクソーJr.』。この『ルクソーJr.』に登場する青のラインと赤い星が特徴の黄色いボールが、ルクソーボールといいます。 バズたちがウッディを探しにアルのおもちゃ屋に入っていくシーンで、このルクソーボールが入り口付近に転がっていました。 ピクサーにとってこのボールはとても思い入れの深いもので、『トイ・ストーリー』だけでなくピクサーの全ての作品に登場しています。分かりやすいものもあれば注意深く隅々まで見ていないと分からないものもありますが、探してみると面白いでしょう。

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「トイ・バーン」は前作にCMとして登場

実は「アルのトイ・バーン」はすでに1作目でCMとして登場していたおもちゃ屋。CMはバズ・ライトイヤーのアクションフィギュアのもので、バスがそれを見て「自分はおもちゃである」と自覚する流れになっていました。 アル自身は2作目の悪役として実際に登場しますが、すでに1作目でトイ・バーンの存在が描かれていたとは伏線の張り方がすごい!

「A113」「コード546」の意味とは?

ピクサー作品の定番になっている「A113」が『トイ・ストー リー2』にも登場しています。 「A113」とは、ジョン・ラセターやブラッド・バードが通っていたカリフォルニア芸術大学の教室番号で、全ピクサー作品に登場しているピクサーのお遊びの中で最も有名な暗号です。 その「A113」が、アンディの母親が運転する車のナンバープレートと、物語終盤の空港のシーンで流れる“LassetAir Flight A113”というアナウンスに使用されています。 ちなみにバズが偽バズに言う「コード546」というセリフがありますが、これは脚本家を務めるアンドリュー・スタントンが住む家の市外局番からきているそう。ピクサー作品にはこういった何気ない数字にも遊び心が組み込まれているのです。

ピザプラネットの車もピクサーではお馴染み

『トイ・ストーリー2』では大活躍しているピザ・プラネットのデリバリー車。ウッディを救出するため、バズたちが空港に向かう際に使われた車がピザ・プラネットの車でした。 元々アンディの家族がよく利用するピザ屋として『トイ・ストーリー』から生まれたピザ・プラネットですが、この車が今では多くのピクサー映画に登場しています。「またピザか」というバズの発言は、観客の言葉を代弁しているようにも聞こえますね。

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【トリビア】『トイ・ストーリー2』その他編

アルの店やアンディの部屋には『バグズ・ライフ』がたくさん

『トイ・ストーリー2』と『バグズ・ ライフ』は公開日が近かったためか、さまざまなコラボが実現しています。例えばアンディの部屋には『バグズ・ライフ』のカレンダーが飾られており、ミセス・ポテトヘッドが同作の本を読んでいるのはご存知ですか? さらに、アルのおもちゃ屋には『バグズ・ライフ』の抽象画やディムやハイムリックのおもちゃがあるなど、いたるところに遊び心が散りばめられているのです。 そのほかにも同作で見覚えのある首輪やチャイニーズボックスなども登場していますので、ぜひ隅々まで探してみてください。

アンディの部屋にスーパーファミコンが

ストーリー序盤とラストで登場する、アンディの部屋でレックスとハムが遊んでいるゲーム機は、日本のゲーム会社・任天堂から発売された欧米輸出版の「スーパーファミコン」です。 欧米輸出版は1991年に「SNES(SuperNintendoEntertainmentSystem)」の名で、北米やヨーロッパで発売されました。日本版 、北米版、ヨーロッパ版の形状や配色は少しずつ異なりますが、基本的なスペックは同じものとなります。当時から日本のゲーム機が海外でも楽しまれていたのがわかりますね。

『トイ・ストーリー』の原点となった『ティン・トイ』が登場している

ハムがウッディの情報を掴もうと超高速でチャンネルを回している際、テレビに映っているのは『ティン・トイ』や『ニックナック』『ルクソーJr.』『レッズ・ドリーム』など、ピクサーが過去に発表した短編作品です。 特に『ティン・トイ』は『トイ・ストーリー』の原点ともなった作品で、1988年のアカデミー賞短編アニメ部門を受賞した作品でもあります。当時人気のあった『ティン・トイ』はクリスマスVer.として30分の特別番組が制作される予定でしたが、ディズニー側が映画の制作を要請したことで『トイ・ストーリー』が制作されるきっかけとなりました。 ちなみに上記4作品はすべて、本作「トイ・ストーリー」シリーズの監督を務めるジョン・ラセターの監督作品です。 ジョン・ラセターは『となりのトトロ』や『カリオストロの城』を観て宮崎駿の大ファンとなったといい、その後のジブリとピクサーの交流の橋渡しをした人物でもあります。

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『トイ・ストーリー2』ネタバレ・トリビアを解説

新たな仲間や悪役が登場し、1作目以上の大ヒットとなった『トイ・ストーリー2』。おもちゃたちのアイデンティティの喪失と回復が描かれるなど、楽しさだけではない奥深さを生み出しました。 さらにトリビアが多く盛り込まれていることで、何度も楽しめる作品になっています。