ドラマ『わたしを離さないで』最終回までのネタバレあらすじまとめ【カズオ・イシグロ原作】

2017年11月14日更新

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作の小説をドラマ化した『わたしを離さないで』。クローンや臓器提供というショッキングな内容を、丁寧な心理描写で描いたドラマです。各話あらすじをネタバレありで詳細に紹介します。

カズオ・イシグロの小説をドラマ化!『わたしを離さないで』

ドラマ『わたしを離さないで』は2016年1月からTBS系列で、10話に渡って放送されました。原作はカズオ・イシグロの同名長編小説です。 主人公のキャシーは保科恭子として綾瀬はるかが演じ、トミーにあたる土井友彦は三浦春馬が、ルースにあたる酒井美和は水川あさみが演じました。 クローンとして生まれ提供者として死んでいく使命を負った子供たちの、辛く悲しく、それでいて強く生きようとする人生を丁寧に描いています。

第1話:子どもたちに与えられた使命とは?【ネタバレ注意】

物語は、手術台の上に寝て手術をされる男と、その様子を外から見守る女性のシーンから始まります。医者は「これで終了だ」と呟き、手術が終わった男性に、女性は注射を打って男性の呼吸を止めました。 そこから物語の舞台は、20年前まで遡ります。陽光学苑という変わった学校では、主人公である恭子やリーダー格の美和、かんしゃく持ちの友彦をはじめ、子供たちが宿舎で過ごしていました。 そして陽光学園に、堀江龍子という新任教師がやってきました。そんな折、恭子たちは自分たちの使命を聞かされます。それは、病気や怪我をした人に自分の体を提供するという、衝撃的なものでした。

第2話:即時提供に出され行方不明となった少年【ネタバレ注意】

多くの子供たちがその使命を良いことだと感じている一方で、友彦は壁で覆われた学苑から出て、外の世界に行きたいと思っていました。そんな知彦を元気付けようと、龍子先生は、未来は変えられることを教えます。 それを聞いていた2人の少年は、外の世界に出ようと塀を乗り越えます。そして塀を抜けた先で校長と出会い、そのまま少年たちは行方不明となりました。 龍子先生は校長に呼び出され、2人の少年は提供に出されたことを知ります。陽光学苑の出身者たちは卒業後3年間は提供を免除されるという権利を持っていますが、規則を破った子どもはすぐに提供に出されるのでした。 その事実に気づいてしまった友彦と恭子はショックを受けます。

第3話:3人の恋が少しずつ動き出す【ネタバレ注意】

現代では、陽光学苑にいた珠代が入院中の友彦の介護をしています。そして珠代も提供開始の通知を受け取り、友彦の次の介護人として恭子をリクエストするかと聞きました。 舞台は再び、過去へ。陽光学苑を卒業すると、その後は共同生活の場であるコテージで生活することになります。どのコテージに誰と行くかという話題で盛り上がるなか、友彦は恭子と同じコテージに行くことを宣言。 一方で、教師に失恋した美和は友彦に頼り、2人はそのままキスをしました。美和は恭子に、友彦と付き合うことになり一緒のコテージに行くことを告げます。そして恭子は2人とともに同じコテージに行くことになりました。

第4話:孤独を知った恭子が頼ったのは……【ネタバレ注意】

コテージで、他の施設出身の提供者たちとの共同生活が始まりました。そこで恭子たちは、身体が弱った提供者の世話をする介護人の存在を知ります。 介護人になるか、ならずにそのまま提供者になるかのどちらかしかないという、自分たちの運命を突きつけられたのです。そんな中、恭子は共同生活にうまく馴染めず、次第に孤立していきました。 真美という同級生から手紙を受け取った恭子は、真美のコテージまで会いに行くことに。そのコテージでは人権を主張するために戦っているグループがあり、真美は恭子を誘います。 恭子は改めて自分の猶予期間が3年間しかないことを痛感し、コテージで優しくしてくれていた立花浩介を頼り、一夜を共にするのでした。

第5話:美和のルーツと「猶予」の存在【ネタバレ注意】

ですが浩介に介護人通知が来て、彼はコテージを離れてしまいます。そして恭子たちは、偶然見かけたという美和のルーツであるかもしれない人に、会いに行くことに。 ですがその女性は、美和のルーツではありませんでした。その後恭子は、失くしたものが流れ着くというわれている、のぞみが崎に向かいます。そこに友彦もやってきて、2人は初めて海を見るのでした。そんな中、恭子は改めて友彦のことが好きなことに気付きます。 また、恭子たちは、同行していた他の施設出身者から「本当に愛し合っているカップルであれば、陽光の出身者はさらに3年間の猶予をもらえる」という噂話を耳にします。

第6話:もつれた3人の想いと生きるために戦った真美【ネタバレ注意】

龍子先生から3年間の猶予の話が本当であることを聞いた友彦は、それが絵を描くことだと考え、その日から苦手だった絵を書き始めました。それは恭子と共に生きるためです。そして友彦は、思い切って美和に別れ話を切り出します。 ですが美和が友彦にいろいろと吹き込んだため、恭子は自分を信頼してくれなかった友彦を見て、コテージを移る決断を下します。 一方、人権運動をしていた真美たちは、事件を起こし警察に追われていました。捕まれば即解体という状況で、真美は街頭演説していた政治家のマイクを奪い、自分の思いを叫び自殺しました。

第7話:物語のはじまりとなった陽光学苑へ【ネタバレ注意】

現代では、美和の介護人として働く恭子のもとに、友彦から介護人リクエストが届きます。それと同時に、恭子は美和の次の提供が3種同時提供であることを知り、美和にも伝えました。3種同時提供は、すなわち即時解体を意味します。 そして美和は、提供する前にもう一度陽光学苑に行きたいと言います。恭子は美和の必死の思いに答えることを決め、美和は友彦に手紙を書き、すでに提供が始まっている友彦も同行することになりました。

第8話:命の終わりを目前にして美和はなにを思うのか【ネタバレ注意】

陽光学苑は、提供者を育てるだけの施設に変わり果てていました。教育を受けている様子もなく、ボロボロの服を着た子どもたちには、生気がありませんでした。 そんな中で、恭子は自分の小さい時とそっくりの子どもを見つけます。恭子のルーツとなった細胞は、使いまわされていたのです。 美和は帰り道、友彦と恭子の仲を邪魔したことを謝り、2人で猶予をもらってほしいと伝えます。 そして美和の提供の前日、同じベッドで寝た恭子と美和は、長年のわだかまりを越え、本当の友情を手にしました。翌日泣きながら手術室に連れて行かれた美和。恭子は美和の遺品を整理して、友彦のもとへ向かいます。

第9話:陽光学苑の真の目的が明かされる!【ネタバレ注意】

心を通わせた恭子と友彦は、猶予を勝ち取るために校長の恵美子の元を訪れました。しかし恵美子は、猶予という制度はないと言い切ります。そして恵美子は、自分自身がクローンであり、初めての成功例であることを明かしました。 陽光学園を作った目的は、優秀なクローンたちに介護人としての役割を与え、提供せずに生き延びさせることだったのです。 唯一の希望であった猶予がないと知ったふたり。同時に、友彦の三度目の提供が決まりました。

最終回:ふたりの幸せは一体どこにあるのか【ネタバレ注意】

どんどん追い詰められていく友彦は自暴自棄になり、恭子に当たり散らします。そんな時、恭子は偶然、龍子先生と再会。龍子先生は現在、提供を受けた人たちにインタビューしていました。 そして恭子と友彦は、学苑を抜け出し提供に出された級友の提供によって助かった男性と出会います。勇気をもらった友彦は、全てを受け入れるようになりました。 そして、友彦の提供の日。恭子は、今回で終わらなかったら自らが終わりにすると提案します。友彦は自分で終わらすと宣言し、手術室へ。 翌年。恭子が介護していた他の提供者たちはみんな使命を全うし、いなくなっていました。ずっと提供通知が来ない恭子はのぞみが崎に向かい、新たに歩き出します。