『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』あらすじネタバレ最終話まで シーズン1の続きはどうなる?
ドラマ「力の指輪」の時系列は?
ドラマ版の舞台となるのは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作と「ホビット」3部作の舞台である“第三紀”から数千年遡った“第二紀”です。いわゆる映画の前日譚となります。
『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』あらすじ
世界中から大きな注目を浴びている「ロード・オブ・ザ・リング」の新シリーズであるドラマ版。「ホビット」や『指輪物語』の出来事から数千年前、あの中つ国の第二紀が初めて映像化されます。 公式によれば、王国たちが栄えては衰え、ヒーローたちは試練を受け、やがてトールキンが生んだ最強の悪が世界を闇で覆ってしまうとのこと。 おなじみのキャラクター(ガラドリエルやエルロンドも!)や新たなキャラクターが登場し、サウロンに翻弄されながらも悪の勃興を阻むため戦っていきます。 エルフやドワーフ、人間、またホビットの祖先であるというハーフット族が、サウロンの台頭にどう関わっていくのか、歴史的な大渦を見守りましょう!
第1話ネタバレ
はるか昔、冥王モルゴスとの戦いで故郷ヴァリノールから海を渡り、中つ国へやってきたエルフ軍たち。モルゴスを破ったものの、次はその忠実なしもべサウロンとの戦いが始まりました。 命をかけて戦った兄を継いでサウロンを倒すと誓ったガラドリエルは、それから数世紀経っても軍を率いてサウロンを探しています。しかしその旅も王の帰還命令により終わりを迎えました。 南方国のティルハラドに住む人間を監視するシルヴァン・エルフの戦士アロンディルは、突然の終戦に戸惑います。親しい人間の女性ブロンウィンと離れることになるからです。 一方、若きエルフ高官エルロンドは上級王ギル=ガラドから、高名な鍛治のケレブリンボールが新しく取り掛かる重要な仕事の手伝いを打診されました。
東のホルデルンの怪しい噂を聞いたアロンディルとブロンウィンは、ブロンウィンの故郷でもあるホルデルンへ向かいます。しかしそこは焼け落ちていました。その頃ブロンウィンの息子テオは、侵入した納屋でサウロンの刻印が入った剣の柄を発見します。 帰還したガラドリエルらは残党を倒した功績を上級王に称えられ、故郷ヴァリノールへ帰る権利を与えられました。しかしサウロン討伐を誓うガラドリエルは、ヴァリノールへ渡る船から海へ飛び降りるのでした。 中つ国の各地では流星が目撃されていました。その星はホビットの先祖で移動集落のハーフット族が暮らす地の近くに墜落します。好奇心旺盛なハーフットの少女ノーリが見に行くと、そこには男の姿がありました。
第2話ネタバレ
ノーリが見つけた男は生きており、ノーリは親友ポピーの手を借りて男を助けようとします。彼は言葉が通じず意思疎通ができなかったものの、食料を与えて友達になろうとするのでした。 誰もいないホルデルンに到着したアロンディルとブロンウィンは、地下に大きなトンネルが掘られているのを発見。ブロンウィンを帰らせて1人でトンネルを辿っていたアロンディルは、何者かに襲われます。 海を泳いでいたガラドリエルは、壊れた船の板に乗って漂流している人間たちに出会いました。合流してすぐに、彼らの船を襲ったという「ワーム」に再び襲われ、ガラドリエルは生存者のハルブランドと2人で漂流することに。 エルロンドはケレブリンボールから鍛冶場のタワーを建設したいと聞かされ、協力を仰ぐために古い友人であるドワーフの王子ドゥリン4世のもとを訪ねます。しかし彼は長年顔を見せなかったエルロンドに腹を立てており、歓迎ムードとは言えませんでした。 最終的にはエルロンドの話を聞いたドゥリン4世は、父であるドゥリン3世に伝えます。そんな彼らにはある秘密があるようで……。
村へ帰り危険が迫っていると伝えるブロンディンでしたが、村人たちは聞く耳を持ちません。ブロンディンが家に帰ると、息子テオが地下から現れたオークに襲われていました。2人はなんとかオークを殺し、その首を村人たちに見せてエルフの砦へ避難するよう言います。 避難の準備中、サウロンの刻印が入った剣の柄を握ったテオは、傷口の血液が吸い取られて刃が現れていくのを目のあたりにします。 一方、嵐の夜を乗り越えたガラドリエルとハルブランド。サラドリエルが目を覚ますと、隣には大きな船がありました。
第3話ネタバレ
オークに捕らわれたアロンディル。トンネルを掘れと命じられた場所では、シルヴァン・エルフの仲間たちも捕らわれてオークの奴隷になっていました。 ガラドリエルとハルブランドが助けられた船は、ヌーメノールの民のものでした。船はヌーメノールの島につき、2人は国賓として数日滞在することに。エルフのガラドリエルは監視下におかれます。 一方、ノーリが助けたよそびとがハーフットたちの前に現れ大きな騒ぎに。ノーリは「よそびとと関わり仲間を危険に晒した」とハーフットの長老らから非難されてしまいます。
ガラドリエルは、船長で「エルフの友」であるエレンディルの故郷にある資料を目にし、サウロンが中つ国の南方国を支配して拠点としようとしていることに気がつきました。彼女はハルブランドが南方国王家の者であることにも気がつき、共に中つ国に帰ろうと説得します。 その頃アロンディルたちは、オークの元から逃げようと戦っていました。しかし1人また1人と無残な死を迎える仲間たち。生き残ったアロンディルの前に、オークたちが「アダル」と崇める人物が現れます。
第4話ネタバレ
ヌーメノールの摂政女王ミーリエルに、サウロンを倒すための協力を断られたガラドリエルは、彼女の父であるヌーメノール王への謁見を要求して牢に入れられてしまいます。 オスティリスの砦に避難した南方国の人間たちは、食糧不足に頭を抱えてしました。そこでテオはホルデルンに食糧を取りに戻ります。しかしそこでオークに遭遇し、とっさにサウロンの刻印が入った剣を腕に刺して使ってしまいました。 オークはその柄を探していたようで、隠れたテオを必死で探しはじめます。とうとう見つかり絶体絶命のピンチのとき、オークに捕まっていたアロンディルが助けてくれました。彼は「アダル」から人間への伝言を預かり解放されていたのです。 一方エレギオンでは、ドワーフの協力のもと鍛冶場建設が始まっていました。エルロンドはドゥリン王子の隠し事を探り、ついに貴重な鉱石「ミスリル」を見せられます。
避難先に戻ったテオは、前の柄の持ち主ワルドレグから「サウロン」の名や「あれはあの方のご主人が作った」「あの方の時は近い、準備しないと」など意味深な言葉をかけられます。 牢を抜け出したガラドリエルが目にしたのは、病床に伏すヌーメノール王でした。王は水晶でヌーメノールが滅亡する未来を見ていました。滅亡の原因を民の心が反エルフへ傾いているからだと考えた王は人々を諭そうとしましたが、逆に反乱を起こされてしまったのだとミーリエルが説明します。 改めてガラドリエルの協力の提案を拒否するミーリエル。しかし白の木の花が散り始めました。それは予言の中にある、ヌーメノール滅亡につながる不吉な予兆。そこでミーリエルは「南方国の人間を助けるためにガラドリエルを中つ国に送り届ける」と発表し、隊員を募ると大勢の志願者が現れるのでした。
第5話ネタバレ
ブロンウィンは、アロンディルがアダルから預かった「慈悲を乞うなら、塔を明け渡して忠誠を誓え」という伝言を人々に伝えます。ワレドレグたち半分の人間は従うことを選びアダルの元へ行きました。 中つ国へ向かう準備が進むヌーメノール。遠征兵になれなかったイシルドゥルは、父エレンディルに取り計らいを頼むも拒否されます。中つ国に帰るつもりのないハルブランドは鍛冶屋で働き始めていましたが、ガラドリエルに説得され……。 一方、ドワーフのドゥリン王子らは、エルフがを訪ねてきたのには何か裏があると疑っていました。反対にドワーフの突然の繁栄に何か秘密があると考えるエルフたち。探り合いになるなか、エルロンドは上級王ギル=ガラドから「シルマリルの光」が消えようとしていることを聞かされます。 それは中つ国に住むエルフの滅亡が近いことを意味しており、「シルマリルの光」を保つにはドワーフの王国カザド=ドゥームがある霧ふり山脈の地下に眠る「ミスリル」が必要なのでした。
ミスリルのことを口外しないとドゥリン王子に誓っていたエルロンドは、悩んだ末にドゥリン王子に全てを話して相談。王子は父王に伝えると答えました。 アダルの元に行かなかったテオは、例のサウロンの柄のことをアロンディルに打ち明けます。それは敵がその地を支配するために作った鍵であることがわかりました。 ヌーメノール執政ファラゾーンの息子ケメンは、エルフの言いなりになることに反対し、船に放火しようとします。船に潜り込んでいたイシルドゥルが居合わせ、止めようともみ合いになり着火。ケメンを助けて「恩人だ」と言われたことで、イシルドゥルは遠征兵になれました。 エレンディルがキャプテンを務める船に、大勢の遠征兵らやガラドリエル、ハルブランドらが乗り込み、航海が始まります。
第6話ネタバレ
アダルが率いるオーク軍がオスティリスの砦へ攻め込みますが、人間達は罠を仕掛けたうえでティルハラドに避難していました。ブロンウィンとアロンディルが人々を奮い立たせ、敵の攻撃に備えるべく戦う準備を進めます。 アロンディルはブロンウィンに植物の種を渡し、戦いが終わったらテオと3人で残りを植えようと約束してキスを交わしました。 やって来た敵軍をなんとか倒して村を守ったと思われたものの、倒れた敵の多くはアダルの元へ行った人間であることがわかります。そこへアダル達オーク軍が現れ、応戦するも多くの人間達が倒されていきました。ブロンウィンの肩にも敵の矢が突き刺さりますが、一命を取り留めます。 最後の砦であった酒場にオークたちが押し入り、人間達とアロンディルは敵に捕らえられてしまいます。テオは仲間を守るためにアダルの要求に応じ、サウロンの剣の柄を差し出しました。
絶対絶命の状況に駆けつけたのが、ヌーメノールから来た兵士たちや女王、ガラドリエル、ハルブランドでした。ヌーメノール軍はオーク軍を制し、柄を持って逃げたアダルをガラドリエルが追いかけます。 「俺を覚えているか?」という問いに「No」と答えたアダルを殺そうとするハルブランドを、ガラドリエルが止めます。かつてモルゴスにさらわれて拷問され別の生物に変わったエルフがいると聞いたことがあるというガラドリエルが、お前はその1人だろうと言うと、アダルは“ウルク”と呼べと言います。 ブロンウィン達は女王にハルブランドを紹介され、彼が身に付けている王家の印を見て、南方国の真の王様だと歓迎しました。アロンディルは落ち込むテオを慰め、ガラドリエルが取り返した柄をテオに渡します。しかしそこにあったのはただの斧でした。 サウロンの剣の柄はワルドレグが持っており、アダルの命令でオスティリスの鍵穴に柄を差し込んでいました。すると砦のダムから水が流れ、オークが掘っていたトンネルを通ってオロドルイン(滅びの山)へ。溶岩に水が流れ込んだことで、火山が爆発するのでした。
第7話ネタバレ
滅びの山が噴火し倒壊した村で目を覚ましたガラドリエルは、両親を探すテオに出会います。生き残った人々はヌーメノール軍の野営地へ移動しており、2人もそこへ向かうことに。その道中ガラドリエルはテオに、サウロンとの戦いで兄フィンロドや夫ケレボルンを亡くしたことを話します。 ハーフット族は森の異変に驚き戸惑っていました。森がところどころ灰色に枯れているのです。よそびとの不思議な力で治してもらおうとするも、彼は失敗してノーリたちが木の下敷きになる事態に。翌日目を覚ますと木々が蘇っていたものの、よそびとは集落を去っていました。 ドワーフ王は、エルフにミスリルを差し出すのを却下します。従うしかないドゥリン王子でしたが、エルロンドと2人で密かにミスリルの採掘に挑むことに。しかしミスリルを発見したところで王に見つかり、エルロンドは今度こそ王国から追い出されてしまうのでした。 その頃、霧ふり山脈の地下深くで悪鬼バルログが目を覚まして……。
ハーフットのノーリは、白装束の怪しい3人組を目にします。彼女たちがよそびとを追っていると気づいたノーリは思わず声をかけます。すると謎の女性は、強力な魔力でハーフットの集落を火の海にしてしまいました。ノーリ、ポピー、マリゴールド、サドクは、よそびとに危険を知らせるために旅に出ます。 ガラドリエルとテオは避難所へたどり着き、ブロンウィンとアロンディルに再開できました。しかしミーリエル摂政女王は視力を失い、またエレンディルは息子イシルドゥアが助からなかったことを知りエルフと関わったことを後悔します。 死んだと思われたハルブランドは大怪我を負っており、彼を治療するためガラドリエルとハルブランドはエルフの国リンドンへ向かいます。一方、南方国を手に入れたアダルは、その地を「モルドール」と改名しました。
第8話(最終回)ネタバレ
森の中を彷徨うよそびとの元へ、白装束の3人組が接触します。彼女たちはよそびとを「サウロン」と呼び、あなたに仕えるために来たと言います。その様子をノーラたちが覗いていました。 ドワーフとの交渉に失敗しミスリルの欠片しか手に入れられなかったエルロンドは途方に暮れ、エルフは中つ国を去るほかないと考えます。そこへガラドリエルが傷を負ったハルブランドを連れてやって来ました。回復したハルブランドは、高名なエルフ鍛治師ケレブリンボールと対面します。 ハルブランドはミスリルが足りないことを知り、相性の良い金属と合わせて増やせば、力も増幅させられると提案。その言葉を聞いたケレブリンボールは、ミスリルを加工して王冠を作ることにしました。円形が最もパワーを高められると言うのです。
よそびとを救おうとしたノーラたちは、謎の女3人組の返り討ちに合います。ハーフットの4人は魔法で殺されそうになりますが、よそびとが魔法で応戦して救いました。女たちは撃退される寸前に、よそびとがサウロンではなくイスタリ(魔法使い)であることに気が付くのでした。 違和感を覚えたガラドリエルは南方国の王族を調べ、王族の血筋がはるか昔に途絶えていることを知ります。ハルブランドを問い詰め、彼がサウロンであることに気付きます。 幻覚に引き込まれたガラドリエルに、サウロンは中つ国を癒すのが目的だと語り協力を提案。しかしその方法は「支配」です。ガラドエリアルは抵抗し、目が覚めるとハルブランドの姿はありませんでした。 ミスリルは1つの王冠にするにはパワーが大きすぎるため、作るのは2つの指輪に変更されていました。ガラドリエルはケレブリンボールの元へ急ぎ、指輪を3つ作るように言います。ケレブリンボールは3つの指輪を完成させました。 その頃ハルブランドことサウロンは、モルドールのオロドルイン(滅びの山)を眺めていました……。
第8話(最終話)までの感想
やっぱりハルブラントだったかあ!!よそびとじゃなくて良かったああ!サウロン探しめっちゃおもしろい。次のシーズンでも違う姿で出てきて騙してほしい
ノーリは結局ひとりでよそびとについていくんだね。。おてんば娘を送り出す集落のみんなの別れの挨拶が泣けすぎる……。ここからはきっとノーリには想像もつかないような大冒険が待ってるんだろうなあ
今後の内容をネタバレ予想!
ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』の舞台は、小説『指輪物語』や『ホビットの冒険』よりもはるか昔の中つ国。映画版の数千年前にあたる「第二紀」です。この第二紀は3441年間も続いた長い時代でした。 原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』と『ホビットの冒険』の2作ですが、第二紀についての記述は詳細ではないため、ほぼ原作のないオリジナルストーリーが描かれます。 ここからは第二紀の重要な出来事を4つ紹介していきます。
①力の指輪の創造
タイトルにつけられた「力の指輪」とは、「一つの指輪」「三つの指輪」「七つの指輪」「九つの指輪」の総称です。ドラマでは、20個の「力の指輪」が作られた経緯が描かれていきます。 その経緯について原作で描かれたことはありませんが、サウロンがエルフをそそのかして19個の指輪を作らせ、その過程で秘伝を習得して、すべての指輪を支配する「一つの指輪」を作ったことがわかっています。 ドラマでは、サウロンが言葉巧みにエルフを操り信頼を得る過程や、20の指輪が生まれる瞬間、そして一つの指輪が完成しサウロンの正体と目的が判明した際の世界の混乱などが描かれるのではないでしょうか。
②冥王サウロンの台頭
ガンダルフやサルマンと同じ魔法使いの種族として生まれたサウロンは、鍛冶・工芸の神アウレの配下で工人としての力をつけます。その後モルゴスに支え、モルゴスの後を継いで冥王となりました。 サウロンがエルフに指輪を作らせた後、「一つの指輪」を完成させたのが第二紀の1600年頃。もともと巨大な力を持つサウロンは、指輪がある限り蘇ることができるほか、その目(視線)を感じると恐怖と重圧に窒息しそうになるなどの指輪の力も使って中つ国を支配していきました。 第二紀3441年に指輪を奪われて力を失うまでの、サウロンが台頭した時代もドラマで描かれるはずです。
③ヌーメノールの戦い
中つ国と海を隔てたヌーメノール島に住んでいたヌーメノールの民は、人間の中でも発達した文明と強大な勢力を持っていました。サウロンは「一つの指輪」をはめた状態でヌーメノールを滅ぼそうとして、反対に捕らえられてしまいます。 しかしサウロンは王の相談役としてヌーメノールの実権を握るようになり、また指輪の力で島民を支配下に置いていくのです。最後は第二紀の3319年に、神のような存在であるヴァラールの怒りに触れさせることで、島が海に飲まれて滅ぼすことに成功しました。 発表された予告にはヌーメノールの民もいるので、ヌーメノールはシーズン1から登場する可能性が高いでしょう。
④エルフと人間との最後の同盟
第二紀末期の3430年、サウロンを敵とする人間とエルフは「最後の同盟」を結びました。この同盟により、人間のエレンディルとエルフの上級王ギル=ガラドは、ともに軍を率いてサウロンと戦います。 その結果、エレンディルの息子イシルドゥル(イシルドゥア)がサウロンの「一つの指輪」を奪うことに成功するのです。それが映画『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)の冒頭でした。ドラマではこの展開がシリーズ全体のクライマックスになるのではないでしょうか。
原作はない?『指輪物語』でも描かれなかったストーリー
ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』の原作は、J・R・R・トールキン作の小説『指輪物語』と『ホビットの冒険』。エルフや人間たちが国家を築き、戦争を繰り広げる架空の世界を舞台としたハイ・ファンタジー作品です。 しかしドラマで描かれるのは『指輪物語』や『ホビットの冒険』よりも昔の物語であるため、明確な原作は存在しません。『指輪物語』に追加的に綴られた「追補編」での描写や、ガンダルフ他キャラクターたちの発言などの断片を組み合わせ、歴史を推測して作られた物語なのです。 つまりまだ誰も知らないストーリーを見られるのが今回のドラマ!見逃すわけにはいきません。
シリーズの立役者・故クリストファー・トールキンに捧ぐ
One Ring to rule them all, One Ring to find them, One Ring to bring them all, and in the darkness bind them, In the Land of Mordor where the Shadows lie. #LOTRonPrime pic.twitter.com/7TuQh7gRPD
— The Lord of the Rings on Prime (@LOTRonPrime) March 7, 2019
原作者・J・R・R・トールキンの三男で、彼の死後に発表された作品の多くを手がけたクリストファー・トールキン。「ロード・オブ・ザ・リング」の追加キャスト発表の際に、彼が2020年に死去していたことが報じられました。 原作者トールキンは『指輪物語』とともに『シルマリルの物語』という作品を制作していました。しかし未完のまま死去してしまったため、息子のクリストファー・トールキンが父の意思を継ぎ、『シルマリルの物語』を出版するに至ったのです。 『指輪物語』の世界観を学問的に研究して深堀りし、地図を制作するなどして映像作品にも貢献してきました。 そのため今回制作されるドラマ版も、彼の存在なしではあり得なかったこと。制作陣は彼に大きな敬意を示し、作品作りに取り組んでいます。
「ロード・オブ・ザ・リング」過去作のおさらい
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズは、邪悪な力を秘めた指輪を巡って、ホビットや魔法使い、ドワーフやエルフといった様々な種族のキャラクターたちが悪と戦うファンタジー作品です。 映画版は全3部作として制作されており、同シリーズの完結編『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』は、アカデミー賞作品賞、監督賞といった全11部門を受賞しました。 また同シリーズの前日譚となる「ホビット」シリーズも全3部作として映画化されており、「ホビット」シリーズにも「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのキャラクターが登場しています。
巨額の製作費競争にも注目!
「ロード・オブ・ザ・リング」をドラマ化する際、ファンとしてどうしても無視できないのが、世界中で大ヒットしているファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズの存在です。 「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズは放送開始当初、「ロード・オブ・ザ・リングが連続ドラマになったような迫力」と評されることもあった、壮大なスケールのファンタジー作品。 今や世界中に多くのファンを持つ同シリーズに比較されてしまうのは避けられない問題でしょう。その観点として注目されている1つが製作費の巨額さです。
最大級に巨額な製作費!最低でも1071億円?
Amazonは「ロード・オブ・ザ・リング」のドラマシリーズに、制作費としてシーズン1だけで4億6,500万ドル、日本円にして約504億円を投じたことを発表しました。またAmazonは最低でも5シーズンを作ることも発表しています。 ちなみに「ゲーム・オブ・スローンズ」の費用は1シーズンあたり108億円。「ロード・オブ・ザ・リング」はGOTの約5倍の費用をかけているということで、ますます期待が募りますね!
ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』あらすじ・ネタバレに期待
ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン1は、全8話でひと段落しました。しかしまだまだ指輪は作られはじめたばかりで、今後の展開が気になって仕方ありませんね! 原作の世界観を守りつつ独自の解釈を加えたあらすじや、新進気鋭の若手キャストに期待して、ドラマ続編を待ちましょう!!