『家売るオンナ』に不動産業界は共感の嵐?!業界のリアルを映し出したドラマに迫る!

2017年12月30日更新

現代の不動産業界のリアルを詰め込んだドラマ『家売るオンナ』。不動産業ならではのエピソードがたっぷりで、業界関係者の間で共感を呼び話題となりました!家を買う前に本作を観て参考にしてみては?

不動産業界のあるあるが満載!ドラマ『家売るオンナ』

『家売るオンナ』は、2016年7月から9月にかけて日本テレビ系列で放送された北川景子主演の連続ドラマです。日本での放送後、香港やフィリピン、韓国、アメリカなど世界8カ国で『Your Home is MY BUSINESS』のタイトルで放送されました。 初回視聴率は12.4%と同時期の連続ドラマではトップを記録。中盤に一桁まで下がったものの、終盤にかけて上昇し最終回は13.0%と有終の美を飾りました。翌年にはスペシャルドラマも放送し、こちらも13.0%と好評でした。 本作は不動産会社で働く三軒家万智が、天才的な手法とアイデアで次々と家を売っていくお仕事ドラマですが、一般の視聴者は単なるフィクションだと思っていた方も多いのではないでしょうか?しかし実は本作、現在の不動産業界をリアルに描いた不動産あるあるの宝庫だったのです! 不動産業界で共感を呼んだ、『家売るオンナ』で語られた業界エピソードをご紹介していきます!

不動産屋は運転上手?的を得ている「不動産屋は地図を見ない」

第1話で北川景子演じる三軒家が、工藤阿須加演じる新人庭野に車の運転を指導するシーンがあります。運転に慣れていない庭野はなるべく広い幹線道路を通り安全に物件まで向かおうとしますが、三軒家は細い道路が多い住宅街の裏道を通るよう指示しました。 道を把握していなかった庭野は中々通る事はできませんでしたが、三軒家は地図を見ずこの町に詳しくなけらば分からない裏道を使う事で、お客様に信頼してもらえるのだという事を庭野に教えようとしたのです。 これはお客様と接する営業マンなら誰しも知っている当たり前のこと。さらに最短距離でスムーズに目的地まで向かう事によって、お客様のテンションを下げないようにするという理由もあります。 不動産屋の運転技術は、信頼できる方かどうか判断する一つの基準とも言えるのかもしれません。

サンドイッチマンやガムテープぐるぐるも?!不動産業界のリアル

テーコー不動産に務める三軒家は、チーフという立場で新宿営業所に異動してきます。その中で一際仕事が出来ないのが、イモトアヤコ演じる白洲美加です。 白洲は宅建資格を持っていないだけでなくやる気も皆無な新人社員で、これまで売上実績は一つも無く新宿営業所のお荷物社員として扱われていました。しかし三軒家はこの白洲に渇を入れる為、売り物件のパネルで挟んでビラ配りをするサンドイッチマンを白洲に命じます。 さらにそれでもアポが取れなかった白洲に対し三軒家は、白洲と椅子をガムテープでぐるぐる巻きにして「アポが取れるまで帰るな」とも指示。さすがにフィクション色が強い描写ですが、かつての不動産業界ではサンドイッチマン、ガムテープぐるぐるもよくある話だったといいます。 今でこそほとんど見ないサンドイッチマンですが、現代ではパイプ椅子に座りながらプラカードを掲げているサンドイッチマンの名残が駅前あたりで見られます。ドラマでの描写は多少盛っているものの、あながち間違っているとは言えないのが不動産業界のリアルといえるでしょう。

短所を長所に!発想の転換で家を売れ!

第2話で三軒家は、一見短所だらけと思われる特殊なマンションの物件を、ビビる大木演じる引きこもりの良樹たちには最高の物件だと紹介しました。その部屋は1階の共用エントランスに近く、前の住人が付けたボルダリングの壁が残っていたのです。 敬遠されがちなこの部屋の特徴を、三軒家はすかさず長所に変換。共用エントランスに近い点は、宅配の荷物をすぐに受け取れると言い、ボルダリングの壁は引きこもり体質の良樹にとっては良い運動になり、さらには壁が厚いので防音にもなると説明しました。 さらに、千葉雄大演じる足立聡もこの技を活用。墓地の隣に立つ西向きの中古マンションについて、目の前に高い建物が建つ可能性が低い為日当たりが保障されており、朝はゆっくり起きれる物件だと説明しました。 このように一見短所と思われる点がある人にとっては長所となる可能性がある為、不動産屋は発想の転換をしてお客様によって説明の仕方を変える事がよくあります。三軒家や足立が行った説明は不動産屋にとって重要なスキルだったのです。

実際に独身女性が家を買うケースは増えている!

第5話では、ともさかりえ演じるキャリアウーマンの日向と山田真歩演じるOLの草壁がそれぞれマンション購入を決めるストーリーが描かれていました。 実際、ドラマのように独身女性が住宅購入するケースは現在とても増えているのが現実です。これまで家を買うのはファミリー世帯が多く、終の棲家として一生住まう形が多かったのは事実ですが、働く女性が増えている昨今、その常識は覆りつつあります。 未婚率が上昇している現代では、一生独身を決め購入する方が多いのはもちろんですが、結婚し家族が増えたら買い替えたり賃貸へ出すなどの活用方法もある為、ただ住む以外にも資産として購入する女性も多いのです。 ドラマ内で三軒家が放った「独身者を結婚というゴールに向かう途中の人間と決め付けるのはおかしい」「結婚と家を買うことは関係ない」という発言はまさにいまの現代に見合った、的を得た考え方と言えます。

テレビの中だけじゃない!シェアハウスの実態

現在では様々な住まいの形があり、シェアハウスもそれの一つです。第8話では仲村トオル演じる課長の屋代が、桜井淳子演じるかつての元妻にシェアハウスを薦めるシーンがありました。 ドラマ内で屋代は、バブル時代に建てられた5SLDKという広すぎる物件が売れず悩んでいましたが、三軒家からのヒントを基に元妻と離婚仲間3人にシェアハウスを提案し無事売却にこぎ着ける事に成功したのです。 現在シェアハウスは新たな住民形態の形として市民権も得ており、都心部に住む女性を中心に需要が広がっています。 家賃の負担が減るという経済的な点がシェアハウスの最大の利点として挙げられますが、その他にも共通の趣味を持つ人が集まるシェアハウスなども増えており、住まいの形は時代とともにどんどん変化しているのです。 ドラマ『家売るオンナ』は、そんな時代の変化も色濃く映したリアルな不動産ドラマと言えるでしょう。

『家売るオンナ』はリアルだけど、あくまでフィクション!

ここまで、このドラマは不動産業界のリアルを映し出していると伝えてきましたが、必ずしもドラマ内の描写全てが本当の事ではありません。 いくら三軒家が超エリートでも、ものの数秒で売却物件の査定を終わらせる事は不可能であり、探偵のように隣家の動向を調査するというのはプライバシーの侵害にあたります。 庭野が一軒一軒家を売らないかと訪ねて周ったり、足立が即座に1000万円値引きをする、という行為も実際はほとんど無いでしょう。 あくまでドラマはフィクションであり、不動産屋が犯罪まがいの行為をする事はありませんのでご安心ください。