2020年4月3日更新

ドラマ「下町ロケット」シリーズキャスト・登場人物一覧 【全4編を振り返る】

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下町ロケット 阿部寛

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大人気ドラマ「下町ロケット」のキャストを振り返る!

2015年に1期が放送され、大人気を博した「下町ロケット」。池井戸潤の原作を基に、町工場を舞台にして、阿部寛演じる佃航平が仲間たちと奮闘する様子が描かれました。 この記事では、2015年の1期(「ロケット編」「ガウディ編」)と2018年の2期(「ゴースト編」「ヤタガラス編」)に登場した人物を紹介します! ※本記事には作品の重要なネタバレを含んでいる箇所があります。ドラマの内容を振り返る際に読むことをおすすめします。

佃家

佃航平/阿部寛

下町ロケット 阿部寛

本作の主人公・佃航平は元宇宙科学開発機構の研究員でしたが、ロケット打ち上げに失敗した責任を取って辞職し、亡き父の後を継いで「佃製作所」2代目社長となります。 中小企業ゆえの経営難で資金繰りに奔走し、様々な困難と葛藤しながらロケットエンジンを作るという夢を叶えるために奮闘。傾きかけていた工場を立て直すことに成功し、自社が製造する部品の品質を心から信じている熱き社長です。 2作目でもその姿勢は変わらず、大企業・帝国重工とのロケット打ち上げ「スターダスト計画」の終了危機や、農機具メーカーからの小型エンジン取引削減など、これらの困難に製作所の面々と共に立ち向かう姿が描かれました。

佃利菜/土屋太鳳

佃航平の娘・利菜は、母親が家を出ていってから、祖母によって育てられました。女子高生という年頃の少女によくありがちの、父親への嫌悪感を抱いており、航平に対しても反抗的な態度ばかりとってしまいます。 高校卒業後は慶應義塾大学理工学部に進学し、次第に父親の仕事への情熱を理解するようになります。大学卒業後は父親と縁深い「帝国重工」に就職を決めます。 航平や利菜の家庭でのやり取りなどは、ドラマの中でホッと一息がつける温かな場面。仕事場での姿と家庭でのギャップがドラマのよいアクセントとなってくれました。

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佃和枝/倍賞美津子

航平の母である佃和枝は、元々は夫の経営する佃製作所で専務として働いていましたが、息子である航平に代替わりをしてからは役職を退いています。 孫の利菜を娘のように育て、いつでも家族がくつろげるように食事を用意。まさに縁の下の力持ちといった風情で、佃家を切り盛りする貫禄のある女性でした。

和泉沙耶/真矢ミキ

航平の元妻・沙耶は夢を追いかけ続ける航平についていけず家を出ますが、離婚後、元夫の会社が窮地に立たされていることを知り、敏腕弁護士・神谷を航平に紹介します。 現在では離婚をし共に暮らしてはいませんが、夫婦の交流はあり時折相談などをする場面も。ナカシマ工業の訴訟問題で、弁護士の神谷を航平に紹介したのも彼女でした。

佃製作所のキャスト

山崎光彦/安田顕

技術開発部の部長・山崎光彦は航平の大学時代の後輩で、その腕を見込まれ招かれました。 口数の少ないキャラクターですが、ときに熱弁をふるう根っからの研究者です。航平が直面する困難に共に立ち向かう仲間であり、夢を実現するための技術を持ち合わせた無くてはならない存在となっています。 2作目で訪れる「スターダスト計画」の終了危機などの困難の中でも、航平の右腕として活躍しました。

立花洋介/竹内涼真

技術開発部の若手技術者・立花洋介は冗談が通じないほど真面目な性格で、みんなから信頼される人物でした。 1作目では心臓疾患の手術に必要な人工弁を作るという「ガウディ計画」チームに抜擢され、若手ながらもプロジェクトチームのリーダーとして奮闘。 2作目では「バルブ開発」チームに加わり、誰よりも開発に熱を上げていました。

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津野薫/中本賢

営業第一部の部長・津野薫(画像左端)は社長である航平に信頼を置いており、航平のやり方に異論を唱える従業員がいる中、部のリーダーとしてみんなを引っ張っていく大切な存在でした。

唐木田篤/谷田歩

営業第二部部長・唐木田篤は外資系IT企業出身で、合理的思考の持ち主。営業第一部部長の津野をライバル視しており、度々ぶつかります。谷田は舞台出身の俳優で、豪快な演技に注目です。

殿村直弘/立川談春

佃製作所の経理部長として出入りする銀行員・殿村直弘。真面目を絵に描いたような男で、佃製作所の窮地を救うため奔走します。ナカシマ工業との訴訟問題を機に銀行を退職し、佃製作所の正社員となりました。 2作目で佃はトランスミッションに乗り出すことに。そのきっかけとなったのは、殿村の実家の農家の田植えを手伝ったことでした。最終的に実家を継ぐために佃製作所を退社します。

江原春樹/和田聰宏

営業二部の係長・江原春樹(写真左端)はロケットエンジンの開発については消極的な様子でした。 航平が進めるロケットエンジンの開発に対して資金がかかるばかり!と当初反対をしていましたが、ライバルである帝国重工の態度に憤りを感じ、自ら若手に声をかけ率先して課題を解決していきました。 人工弁を製造する「ガウディ計画」編では、航平によりプロジェクトのサブリーダーに抜擢されています。

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迫田滋/今野浩喜

経理部係長・迫田滋は、堅実な仕事ぶりと的確な意見が魅力の、若手社員の中心的存在です。 佃製作所では経理部係長として、会社の利益を最優先に考える人物。当初江原と同じく航平のやり方に反発をしていましたが、徐々に自分たちの仕事にプライドを持ち始めるのでした。 2作目でも引き続き若手のリーダー的存在として、周りの社員を引っ張っていきました。

加納アキ/朝倉あき

人工弁「ガウディ計画」のチーム唯一の女性として参加していたのが、技術開発部技術者の加納アキ。男性ばかりの職場で肩を並べて働き、チームの一員として働く姿が印象に残るキャラクターでした。 2作目では橘と共に、「バルブ開発」チームに参加しました。

川本浩司/佐野岳

技術開発部の若手技術者・川本浩司。小型エンジン開発チームから、主力製品のロケットエンジン用バルブシステム開発チームに移動します。(1作目のみ登場)

埜村耕助/阿部進之介

技術開発部の技術主任・埜村耕助は、冷静な判断力と確かな技術で若手技術者を引っ張っていくリーダー的存在です。(1作目のみ登場)

軽部真樹男/徳重聡

技術開発部の技術者・軽部真樹男は、バルブ開発チームのリーダー。技術力は確かであるものの、愛想がなく周囲と度々衝突していました。しかし、徐々に和解していき、関係は改善していきます。

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帝国重工の人々

財前道生/吉川晃司

帝国重工宇宙航空部・財前道生は、佃製作所の特許を売るよう持ちかけるも失敗。佃製作所の技術力に惚れ、ロケットに搭載する水素エンジン開発に全面協力します。 当初、過去の経験から中小企業に良い印象を持っていなかった財前ですが、航平の思いや佃製作所の技術力に胸を打たれ、一転、佃製のバルブシステムを「スターダスト計画」に搭載できるよう尽力しました。 2作目ではロケット開発から異動させられてしまいますが、そんな中でも農業用ロボットの開発を企画。ピンチに陥るも、佃製作所の協力によって完成させます。

藤間秀樹/杉良太郎

帝国重工の社長・藤間秀樹は「スターダスト計画」の発起人でもあり、ロケットに佃製作所が作るエンジンを搭載することが出来るかどうかのキーマンとなりました。 2作目では、買収の失敗などが要因で大幅な赤字を招いてしまい、窮地に追い込まれることとなります。

富山敬治/新井浩文

帝国重工の宇宙航空部宇宙開発グループ主任・富山敬治。プライドが高く激しい性格で、佃製作所にライバル心を持っています。(1作目のみ登場)

水原重治/木下ほうか

帝国重工の宇宙航空部の本部長・水原重治。冷淡な性格で、必要ない人物と判断すると平然と切り捨てます。 社長である藤間の、“自社技術のみで最新型ロケットの打ち上げを成功させる”という望みを叶えるべく、佃製作所のバルブシステムをわざとテストで落とすことに加担するなど、こずるいキャラクター。 しかし何よりも社長から切られるのを恐れるため、1期では最終的に佃製作所を受け入れている財前に寝返るなど、一貫して日和見主義な面を見せました。 2期では帝国重工の体面を気にしながらも、協力する姿勢を見せています。

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奥沢靖之/福澤朗

帝国重工の機械製造部部長・奥沢靖之は、2期から登場した島津裕を退職に追い込んだ人物。妨害工作に加担しますが、ミスによって失敗に終わった上、プロジェクトから降りるよう命じられました。

弁護士

神谷修一/恵俊彰

敏腕弁護士・神谷修一は佃製作所が特許問題で訴えられた際、航平の元妻によって紹介されます。そしてナカシマ工業との訴訟において、窮地を救うこととなりました。その後は正式に佃製作所の顧問弁護士に就任。 2期ではギアゴーストが特許侵害で訴えられた際にも活躍し、見事勝訴を勝ち取っています。

中川京一/池畑慎之介

佃製作所とナカシマ工業の特許侵害問題で、ナカシマ工業の顧問弁護士として登場したのが中川京一です。 その分野では名のしれた敏腕弁護士でしたが、1期では最終的にナカシマ工業は限りなく敗訴に近い和解を承諾することとなってしまいます。 2期ではギアゴーストを訴えるも、自身の癒着が露見し逮捕。その後、帝国重工の違反を告発しました。

末長孝明/中村梅雀

末長孝明はギアゴーストの顧問弁護士。しかし、実は裏で中川と繋がっており、ギアゴーストの内部情報を流出させていたのでした。

サヤマ製作所の人々(1作目のみ登場)

椎名直之/小泉孝太郎

サヤマ製作所の社長・椎名直之は元NASAの技術者でしたが、今や経営者として自社を大企業へと押し上げた実力者。佃製作所をライバル視しており、日本クラインや帝国重工と手を組み蹴落とそうとしていました。

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中里淳/高橋光臣

開発部技術者・中里淳は元佃製作所の技術者でしたが、航平らと対立し、ライバル会社のサヤマ製作所に入社します。

横田信生/バカリズム

開発部技術者・横田信生は人工心臓「コアハート」の開発の元リーダー。結果を出せず降ろされてしまいますが、その後サヤマ製作所の不正に気づき、内部告発しました。

月島尚人/福田転球

開発部マネージャー・月島尚人は外資系企業を渡り歩き、機械工学分野での実績を持つ人物。人工心臓「コアハート」の開発が上手くいかず、実験データを偽装します。

日本クラインの人々(1作目のみ登場)

久坂寛之/平岳大

平岳大
©︎ciatr

日本クライン製造部長・久坂寛之は、常に損得を念頭に置いて仕事をする策士でした。人工心臓「コアハート」の製造をより安価にできるサヤマ製作所に依頼するも、切り捨てられる結果となります。

藤堂保/瀧川英次

日本クライン製造部企画チームマネージャー・藤堂保。人工心臓「コアハート」の製造発注に関して、佃製作所を翻弄しました。

北陸医科大学の人々

一村隼人/今田耕司

北陸医科大の心臓外科医・一村隼人は、その技術力から「ゴッドハンド」と呼ばれるほど。子どもたちを助けたいという思いから、「ガウディ」開発に尽力します。

真野賢作/山崎育三郎

北陸医科大学研究員・真野賢作。元佃製作所の社員で、航平と上手くいかず退職しますが、後に高い技術力を持つ佃製作所に「ガウディ」開発の協力依頼をすることとなります。

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PMEAの人々(1作目のみ登場)

滝川信二/篠井英介

独立行政法人医薬品医療器具総合機構(PMEA)の審査員・滝川信二。貴船と結託して「ガウディ計画」を潰そうと企てますが、失敗に終わりました。

山野辺敏/大鷹明良

PMEAの審査リーダー・山野辺敏は元々滝川の言いなりでした。しかし滝川と貴船の策略を知ると、「この面談のリーダーはこの私だ。君には決める権利はない!」「君はPMEAの恥さらしだ!」と一喝しました。

その他のドラマ『下町ロケット』(2015年)に出演していたキャスト

桜田章/石倉三郎

株式会社サクラダ社長・桜田章は、心臓弁膜症で亡くなった娘への後悔の念から、「心臓の病に苦しむ子供たちを救いたい。」と新しい会社を設立。人工弁「ガウディ」の完成に尽力します。

咲間倫子/高島彩

フリージャーナリスト・咲間倫子は夫を医療事故で亡くした経験から、医療事故で苦しむ人を助けたいと活動しています。佃製作所にとって不利になるような依頼を引き受けさせる、熱弁家で健気な女性でした。

貴船恒広/世良公則

アジア医科大教授で心臓外科部長・貴船恒広。出世欲が異常に強く、そのための手段を選ばない男。PMEAの滝川と結託して「ガウディ計画」を潰そうと目論みますが失敗に終わります。

ギアゴーストの人々(2作目から登場)

伊丹大/尾上菊之助

伊丹大はベンチャー企業「ギアゴースト」の社長で、元帝国重工の社員でした。特許侵害で訴えられるも、佃製作所の協力もあって乗り切りました。しかし、佃のライバル会社で、帝国重工に恨みを抱く「ダイタロス」と資本提携を結ぶという裏切りをみせます。

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島津裕/イモトアヤコ

2作目より新たに登場した島津裕。 元は帝国重工に勤めていた社員でしたが、その後はギアゴーストで副社長に就任しています。天才エンジニアと呼ばれた彼女が、コンペを通じて佃製作所の面々と知り合い、後に佃へと入社することとなりました。

ダーウィンプロジェクトの人々(2作目から登場)

重田登志行/古舘伊知郎

重田登志行は小型エンジンメーカー「ダイダロス」の社長です。技術よりもコストの低さを重視する人物。帝国重工の下請け企業時代の出来事から、復讐を誓っていました。

戸川譲/甲本雅裕

戸川譲は「キーシン」の社長です。かつて、航平の友人である野木に共同研究を持ちかけ、その際に開発データを盗んだ人物でもあります。

蔵田慎二/坪倉由幸

蔵田慎二は佃製作所の大口取引先である農機具メーカー「ヤマタニ」の調達部長です。しかし、コスト重視の面から低価格モデルに関しては佃ではなく、ダイタロスとの取引に乗り換えることに。 佃製作所にギアゴーストを紹介した人物でもあります。

その他2作目「下町ロケット」(2018年)に登場したキャラクター

稲本彰/岡田浩暉

稲本彰は殿村の同級生で、農業法人への参加を拒んだ彼に嫌がらせをしていました。

神田川敦/内場勝則

神田川敦は大手トランスミッションメーカー「ケーマシナリー」の知財部長です。ギアゴーストの特許侵害を訴えた1人でもあります。

辰野/六角精児

辰野は「大森バルブ」の営業部長です。佃製作所と、トランスミッション用のバルブをコンペで競い合うこととなります。

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ドラマ「下町ロケット」の骨太なストーリーは豪華キャスト陣に支えられていた

多くの企業が描かれるため、それに合わせて多くのキャラクターが登場した「下町ロケット」。そのキャストにはベテランからお笑い芸人まで、個性的な面々が顔をそろえていました。 実力派俳優たちの活躍によって、本作の濃厚な人間ドラマがより深みを増していたと言えるでしょう。