マルコ・ボット『進撃の巨人』彼の哀しき死因とその受け継がれる意思を徹底解説!
『進撃の巨人』マルコ・ボットの生き様を徹底解説!
マルコとは諌山始原作の別冊少年マガジンで連載中のマンガ及びアニメーション作品『進撃の巨人』に登場するキャラクターの1人で、フルネームは「マルコ・ボット」です。
マルコはどんな人物?
正義感のある真面目で優しい青年であり、争いごとに対して積極的ではない部分はあるものの、周囲を良く見て引き立てることのできる人物です。 序盤で起きた巨人の襲撃事件以来出番がなかったマルコ。後に彼が死んだこととその真相が明らかになりました。マルコに一体何が起きたのでしょうか?
アニメでマルコ役を担当した声優は?
アニメでは逢坂良太がマルコの声を担当しました。
サポートに回る「縁の下の力持ち」タイプ
マルコは序盤の訓練生たちが数多く活躍するシーンに主に登場しています。王への忠誠心が厚く、憲兵団への入隊を希望していました。 訓練生の中では7位の成績で優秀な実力の持ち主でもあったマルコ。しかし、戦闘面では他のメンバーの方が有能だと考えており、自らはサポート役に回ることを心掛ける人物でした。 周りを把握し人の特性を受け入れる能力が高く、荒っぽく周りと衝突しがちなジャンの良さを見抜き、その良さについて本人に語っています。エレンからも「つくならお前の下がいい」と言われるなど、人を生かす能力に長けています。
【ネタバレ】77話で明らかになった、マルコの悲惨な死因と黒幕
マルコの遺体が発見された時、顔から上半身にかけて噛み千切られたような状態でした。そのことから巨人に食べられたのは明白でしたが、彼の死については立体機動装置がないなど、不明な点が多く、人知れず戦いの中1人死んでいった、ということになっていました。 しかし原作19巻でその真相が判明。 マルコが亡くなったトロスト地区の奪回作戦の最中、ライナーとベルトルトがエレンが巨人化して壁の穴を塞ぐということについて話し合っており、マルコはその2人の会話を聞いてしまいます。 その中で2人の会話には「空けた穴が塞がる」「俺の巨人でなんとか」というキーワードが含まれており、マルコはもしかしたらエレン以外にも巨人になれる人がいて、あの大型巨人も人間なのでは?と推察。 しかし、その洞察力の良さは仇となり、マルコが気づいた、と察したライナーが口封じという手段に出ます。そして、ライナーとベルトルトの元に駆け付けたアニを巻き込む形でマルコから立体機動装置を奪い、巨人がくる場所へと置き去りに。 3人が見つめる中、マルコは街に侵入してきた巨人に食われて亡くなったのでした。
マルコの死に「かわいそう」「泣ける」との声
ライナーとベルトルトの会話を聞いてしまったことにより、2人に裏切られる形で死んでしまったマルコ。『進撃の巨人』は登場人物の多くが死を迎える作品ですが、この死に方はあまりにも凄惨で読者からは「可哀想」「悲しい」との声が。 マルコが食べられる直前「まだ、ちゃんと話し合ってないじゃないか」と泣きながら訴えるシーンがあり、そのシーンは心にくるものがあります。一方でマルコを見捨てたライナーが「マルコが喰われてる」と涙するシーンもあり、ライナー自身もその死を本当は望んでいなかった心情も垣間見えます。
最後の勇姿。アニメではエピソードが追加
残念ながら序盤で出番を失ってしまったマルコですが、アニメでは原作と違いジャンを助けるシーンを追加。その回ではジャンが巨人に襲われ窮地に陥った際に、マルコ、コニー、アニの3名が救助へと向かっています。ここからも仲間を決して見捨てないリーダーとしての素質を感じます。 アニメでの出番が増えたことからも、読者に愛されたキャラクターであるといえます。
盟友・ジャンに受け継がれたマルコの炎の意思
マルコが訓練生の中で憲兵団への入団を望む一方、同じ訓練生のジャンもそれを望んでいました。マルコは王への忠誠心からでしたが、ジャンは自分が生き延びるためだ、と豪語して憚らず、わざわざ危険を冒すなんておかしい、とエレンや周囲とよく衝突していました。 しかし、マルコに「ジャンは弱い人の気持ちが分かるから、現状を正しく認識することに長けている」と言われたことから、マルコのことはどこかで認めていた様子。マルコの死に直面したジャンは「自分が何をするべきなのか」と自分に問いかけ、本来望んでいなかったはずの調査兵団への入団を志願。 マルコの一言は彼に思わぬ影響をもたらしたようです。
『進撃の巨人』マルコの声優は爽やかボイスのあの人!
アニメでは逢坂良太がマルコの声を担当しました。 逢坂良太は1986年8月2日生まれでファンや周囲からは「りょーちん」のあだ名で親しまれる人物です。デビューは2010年で2012年にノイタミナ『つり球』の真田ユキの役でアニメ初主演を果たしています。 デビュー作を担当した監督の中村からは「嫌味のない透明感のある声」と評されており、10代の少年役を任されることが多い逢坂。 代表作は『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』の姫小路秋人、『となりの怪物君』の佐々原宗平、『ダイヤのA』の沢村栄純、『ようこそ実力至上主義の教室へ 』の平田洋介、と数多く、2013年以降は主役やメインキャストでの出演が多数を占めています。