2022年10月27日更新

『ブラックパンサー』のネタバレあらすじからその凄さを解説!ワカンダ国を徹底解剖

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MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のなかでも高い評価と興行収入を記録した『ブラックパンサー』は、まさに新たなヒーロー映画の幕開けとなった作品です。 アフリカ系のキャストやスタッフが多く起用されていることが話題となり、公開されるやいなや大ヒット。これまで白人ばかりだったヒーローのなかにあって、実際にアフリカからインスピレーションを得た衣装や美術も強い支持を獲得しました。 この記事ではそんな『ブラックパンサー』のあらすじからその魅力やトリビアを紹介します。※本記事は映画『ブラックパンサー』に関するネタバレ情報を含みます。未鑑賞の方はご注意ください!

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続編『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』についてはこちら

映画『ブラックパンサー』のサクッとあらすじ&感想

『ブラックパンサー』ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)
©MARVEL STUDIOS/DISNEY

はるか昔にヴィブラニウムと呼ばれる特殊な鉱石でできた隕石が落下したことで、アフリカのワカンダ王国は人知れず他の国を凌駕する技術を発展させていました。ワカンダの王子ティ・チャラは父の死を伴うアベンジャーズの内乱後、王座とブラックパンサーとしての使命を継ぎます。 時を同じくして、エリック・“キルモンガー”・スティーブンスという傭兵が武器商人のユリシーズ・クロウと共に博物館に展示されていたヴィブラニウムを強奪。ティ・チャラはクロウを捕えるために向かいますが、そこには知りもしないキルモンガーとの因縁があったのでした。

『ブラックパンサー』の感想・口コミ

吹き出し アイコン

アフリカの文化を徹底的に研究してリスペクトを持って作られた作品。マーベル好き以外も観るべき。ブラックパンサーはもちろんだけど、ナキアとオコエがかっこいい!

(30代男性)

吹き出し アイコン

ヴィランだけどキルモンガーかっこいい……。超ハイテクガジェットを使ったアクションシーンがすごく楽しかった!人種差別の問題も含んだストーリーだけど重くなりすぎず、ちゃんとヒーロー映画。

(20代女性)

映画『ブラックパンサー』のネタバレあらすじ

新国王の誕生の裏で怪しい動きが

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

ソコヴィア協定署名式で起きた爆弾テロでワカンダ国王である父ティ・チャカが亡くなり、新国王となったティ・チャラ。その後、キルモンガーという男が闇の武器商人ユリシーズ・クロウと手を組み、ロンドンの博物館からヴィブラニウム製の古代の武器を強奪する事件が発生します。 ティ・チャラは国外でスパイ活動をしているナキア、親衛隊長のオコエを伴って、裏取引が行われる韓国・釜山へ。同じくクロウを逮捕しようとしていたCIAのエヴェレット・ロスと協力することになります。1度はクロウを捕えたものの、取り調べ中にキルモンガーに襲撃され逃げられてしまいます。 ティ・チャラたちはナキアをかばって重傷を追ったエヴェレット・ロスを治療するため、彼を連れてワカンダに帰国しました。

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キルモンガーとの因縁

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

国に帰ったティ・チャラは、キルモンガーがワカンダの先代国王ティ・チャカの弟であるウンジョブの子供である事を聞かされます。ウンジョブはアメリカでアフリカ系の黒人たちが虐げられている現実を知り、ヴィブラニウムを国外に持ち出したことで、ティ・チャカに命を奪われていました。 父親の復讐を果たそうとするキルモンガーはクロウの死体をもってティ・チャラたちの前に現れました。彼は、ティ・チャラに王座を賭けた戦いを挑み、ティ・チャラを谷底へ突き落して勝利します。そして黒人たちの地位向上のため、ワカンダの武力を持って世界を支配しようと動き始めるのでした。

ブラックパンサー再び!最終決戦へ

『ブラックパンサー』(2018念)
© Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/ Zeta Image

ティ・チャラの母ラモンダとシュリ、ナキア、ロスはシャバリ族のもとに助けを求めに行きます。そこにはなんと、彼らが崖から救出されたティ・チャラの姿が。彼は仮死状態でしたが、ハーブを煎じて飲ませると復活。彼はブラックパンサーとして国を救うことを誓います。 シュリとナキア、そしてキルモンガーに反旗を翻した一部のドーラ・ミラージュは、ウカビ率いるボーダー族の軍隊と激突。ロスはシュリのサポートを受け、遠隔操作ジェットで兵器を搭載した輸送機を撃墜していきます。そこへシャバリ族も加勢し、激闘をくり広げます。 ティ・チャラとキルモンガーは、ヴィブラニウム採掘場で中断された王位継承の儀式を再開。激しい戦いの末、ティ・チャラの一撃がキルモンガーを貫き、ようやく決着がつきました。

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映画『ブラックパンサー』のラストシーンを解説

クレジットシーン

ナキアの説得を受け、キルモンガーとの戦いを経て世界の情勢を知ったティ・チャラは、未来のためにワカンダの開国を宣言します。 そして、ワカンダで“ホワイトウルフ”と呼ばれる隻腕の男が目を覚ましました。治療が成功し洗脳が解けた彼は、バッキー・バーンズとして、戦いに向け新たな腕を得ます

MCUとのつながりは?

アベンジャーズ インフィニティウォー
©Supplied by LMK

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、ワカンダはサノスの決戦の舞台の1つになりました。このとき、ヒーローたちやドーラ・ミラージュはもちろん、5つの部族すべての軍隊が参戦しています。 また本作で開国を宣言したことで、ヴィブラニウムが世界中に流通するようになったと思われます。これは続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022年)の重要な伏線となっていそうです。

映画『ブラックパンサー』のココに注目

スーパーヒーロー映画初 アカデミー賞作品賞にノミネート!

『ブラックパンサー』(2018念)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image
英国アカデミー賞 視覚効果賞
MTVムービー・アワード 作品賞 最優秀悪役賞
全米映画俳優組合賞 キャスト賞
アカデミー賞 作品賞 衣装デザイン賞 美術賞

『ブラックパンサー』は2018年の賞レースを大いに賑わせ、公開から5週間連続で週間興行収入1位を守りました。最終的にスーパーヒーロー映画としては初となる全米興収7億ドルを記録。2018年のスーパーヒーロー映画興行収入ランキング1位を獲得しました。これは、2012年の『アベンジャーズ』の記録を超えたということ。素晴らしい快挙です! いかに『ブラックパンサー』が大ヒットし、社会現象ともなったのかが伺えますね。

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主演チャドウィック・ボーズマン

チャドウィック・ボーズマン
©︎Tony Forte/WENN

本作で主人公のティ・チャラ/ブラックパンサー役を務めたのは、チャドウィック・ボーズマン。彼は本作で全米映画俳優組合賞のキャスト賞などを受賞しました。 MCUでは「アベンジャーズ」シリーズに出演したほか、アニメシリーズ『ホワット・イフ…?』でもティ・チャラ/ブラックパンサーの声を担当しています。 しかし2020年8月23日、大腸がんのため43歳の若さでこの世を去りました。マーベル・スタジオは彼を追悼したオープニング・ロゴを作成しています。

ティ・チャラが国王を務めるワカンダとは?

MCUにおけるワカンダは、中央アフリカに位置する小国とされています。表向きは農牧業が盛んな発展途上国ですが、実際は最先端の科学技術や高度な医療技術を誇る超文明国。 非常に高度な文明を持っているため、国の資本の盗難、悪用、争奪を想定して、その存在自体が秘密にされています。

ワカンダの守護者ブラックパンサー

『ブラックパンサー』
©︎Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/zetaimage

ブラックパンサーの力の源になっているのは、ワカンダにしか生息しない“神秘のハーブ”。このハーブを摂取したことで、ティ・チャラは超人的な身体能力を得ました。そしてその能力を使って、水面下で“ブラックパンサー”として自国や難民をはじめとする世界の人々を守っています。 しかし、ブラックパンサーの力を与える神秘のハーブは、キルモンガーに焼き払われて無くなってしまいました。

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ワカンダでのみ採掘できる希少な鉱石 ヴィブラニウム

ヴィブラニウムは、太古の昔に宇宙から飛来した隕石によって地球にもたらされた鉱石です。ダイヤモンド以上の硬度と強度を誇り、それでいて軽く、受けた衝撃をそのまま吸収するという不思議な性質があります。 この特別な鉱石を採掘できるのはワカンダのみ。それ以外の土地での貯蔵量ごくわずかで、とても希少なもの。キャプテン・アメリカの盾は、このヴィブラニウムでできています。

世界から秘匿された最先端のテクノロジー

『ブラックパンサー』(2018年)
©︎ MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

ワカンダには、国民の暮らしから業務まで幅広い分野で使われる高性能ツールや乗り物などを開発する「ワカンダ・デザイン・グループ」という部署があります。 このグループが作る製品の多くはヴィブラニウム製。ヴィブラニウムを加工すること自体が高い技術を必要とするものですが、その世界最高水準の技術力を活かして、日夜最新鋭の発明品を生み出しています。 シュリは開発したキモヨ・ビーズは、普段はブレスレットとして身につけられますが、通話から負傷者の応急手当まで、なんにでも使える驚きのガジェット。またボーダー族のマントは前面に張るとシールド・バリアになります。

ワカンダ各部族のユニークな設定

『ブラックパンサー』(2018年)ウィンストン・デューク
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

『ブラック・パンサー』では、ワカンダが様々な部族で成り立っている国であることを強調するため、ある工夫がされました。5つの部族それぞれが、ユニークな文化のもと成り立つことを明白にしたのです。各部族の特徴や元になった実際のアフリカの国や部族は、以下の通りです。

ゴールデン部族 黒と紫のモチーフ、太陽のシンボル、南アフリカのコーサ族にインスパイアされた方言。
ボーダー部族 青と木のモチーフ、南アフリカにあるレソト王国にインスパイアされた建築と方言。
リヴァー部族 緑と貝のモチーフ。
マーチャント部族 ナイジェリアにインスパイアされた建築と方言。
ジャバリ部族 自然主義を表す毛皮と木、西アフリカのヨルバ族にインスパイアされた方言。 長いあいだワカンダ王族からは離れて暮らしている一族。そのため部外者であることを強調するため、コーサ語とは対照的なヨルバ語を使っているそうです。

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精鋭部隊、ドーラミラージュとウォー・ドッグ

ドーラ・ミラージュ

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

ドーラ・ミラージュは、ワカンダ国王直属の親衛隊です。女性だけで構成されたこの部隊は選りすぐりの戦闘能力を誇り、国王への忠誠心も厚いのが特徴。 しかし彼女たちは“国王”を守ることが使命のため、キルモンガーが一時的に国王になったときには、ティ・チャラを助けることができませんでした。 隊長のオコエをはじめ、「シビル・ウォー」などにも登場したアヨなどが所属しています。

ウォー・ドッグ

「ウォー・ドッグ」はワカンダの国際スパイの総称です。ワカンダの秘密を狙う外敵への対処と自国が世界から隔絶しないための国際的動向調査を主な任務としています。彼らの下唇の裏には、ワカンダ人の証である青く光るタトゥーが彫られています。 ナキアもその1人として、世界各国で活動。アフリカの奴隷商人らへの内偵などをしていました。

映画『ブラックパンサー』のキャラ・キャスト

ヴィラン、キルモンガーとは何者なのか

『ブラックパンサー』キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)
©Walt Disney Studios Motion Pictures

ニューオーリンズの最底辺層で育ったエリック・スティーヴンスは、19歳で海軍兵学校を卒業してMITに進学した高学歴の持ち主です。そして米軍シールズに入隊後、アフガニスタンをはじめとする各地の戦場を転々し、傭兵として暗殺などを繰り返した結果、“キルモンガー(死の商人)”という異名を得ました。

実はキルモンガーの正体は、ワカンダの前国王の弟ウンジョブがアメリカ人女性との間にもうけた一人息子・ウンジャダカ。ティ・チャラやシュリの従兄弟にあたります。 父を殺害し自分を置き去りにしたティ・チャカ一家への復讐と、アメリカでスパイをしていた父の悲願出会った黒人の地位向上のため、ワカンダの王位を狙って、ユリシーズ・クロウと手を組みました。

キルモンガーのスーツのモチーフはあの動物

キルモンガーは、クライマックスでティ・チャラのスーツのゴールド版を着用していました。ティ・チャラの黒ヒョウに対して、キルモンガーにはヒョウを意識したコスチュームが用意されていたのです。 ちなみに原作コミックでは、キルモンガーは「プレイ」と名付けられたヒョウを飼っていました。

キルモンガーの衣装はあの日本漫画から?!

以前、大人気漫画のナルトやBLEACHについてツイートしたことがあるマイケル・B・ジョーダンは、日本の漫画のファンだといわれています。 そして今回『ブラックパンサー』でキルモンガーが着ている衣装が、日本のあの漫画のキャラクターの衣装にそっくりだと話題に。 そのキャラクターとは、『ドラゴンボールZ』のベジータ。確かに、ベジータとキルモンガーには王子になる資格があるのに不当に扱われていることという共通点があります。 俳優であるマイケル・B・ジョーダンに衣装についての発言権があったのかどうかは定かではありませんが、いわれてみれば確かに似てるかも……?

マイケル・B・ジョーダンとライアン・クーグラー監督が再タッグ

マイケル・B・ジョーダン
©︎Brian To/WENN.com

キルモンガーを演じたマイケル・B・ジョーダンは、ライアン・クルーガー監督作品に出演するのは3作目となります。1作目は2009年にカリフォルニアで起きたオスカー・グラント三世射殺事件を題材にした『フルートベール駅で』(2014年)。 2作目の『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)は、アメリカのタイム誌に「2015年の映画トップ10」の第8位として挙げられるほどの成功を収めました。

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ティ・チャラの妹シュリってどんなキャラクター?

『ブラックパンサー』シュリ(レティーシャ・ライト)
©Supplied by LMK/zetaimge

ティ・チャラの妹でワカンダの王女であるシュリは、16歳にして技術開発チーム「ワカンダ・デザイン・グループ」を率いる天才科学者であり、発明家です。 海外に出られないぶん、外の世界に興味を持ち他国の衣服を着ることも多い現代っ子のシュリ。兄であるティ・チャラをからかうなど生意気な面もありますが、根本的には真面目で仕事熱心な少女です。

ルピタ・ニョンゴ演じるティ・チャラの元恋人ナキア

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

ナキアはリバー族の女性で、ティ・チャラの幼なじみ。現在はワカンダのスパイ「ウォー・ドッグ」の一員として世界各国で活動しています。 かつては国王親衛隊「ドーラ・ミラージュ」に所属し、ティ・チャラとは恋人同士でしたが、各国で虐げられている人々を見過ごせずスパイとなり、母国には戻らなくなりました。 また、彼女はワカンダの文明を世界に広めるべきだと考えています。

大学の同級生との共演の夢を叶えた

ナキアを演じたルピタ・ニョンゴと、ジャバリ族のエムバクを演じたウィンストン・デュークは、実は大学の同級生でした。ふたりはアメリカの名門校であるイェール大学の演劇科のクラスメイトで、当時マーベルの『アベンジャーズ』(2012年)が公開され、共に鑑賞していたそうです。 感化されたふたりは、いつか似たような作品で共演できることを願っていたといいます。今回『ブラックパンサー』で晴れてその願いが叶う結果となりました。

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ダナイ・グリラが演じたのは最強の女戦士オコエ

『ブラックパンサー』(2018年)
© Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/ Zeta Image

ワカンダ国王親衛隊であり、最強の女戦士部隊「ドーラ・ミラージュ」の隊長であるオコエ。王家からの信頼も厚く、ワカンダ王族に絶対の忠誠を誓う最強の戦士です。高い戦闘能力を持ちハイテクツールの操作もマスターした、非常に頼れる存在です。 また、ティ・チャラが王子の頃から面倒を見ており、ナキアとの親交も深いため、2人をあたたかく見守っています。

ダナイ・グリラは『ウォーキング・デッド』からMCUに参戦した俳優の1人

ダナイ・グレア
©CHRISTINE CHEW/UPI/Newscom/Zeta Image

ワカンダ王国を守る誇り高き親衛隊のリーダー、オコエを演じたのはダナイ・グリラ。2012年から『ウォーキング・デッド』にミショーン役で出演し、一躍有名になりました。 実は『ウォーキング・デッド』メインキャストがマーベル作品に出演したのは、ミショーンが3人目。彼女の他には、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)でヨンドゥを演じるマイケル・ルーカー、そして『デアデビル』『パニッシャー』の主役フランクを演じるジョン・バーンサルがいます。

ワカンダの高僧ズリはまるでオビ=ワン?

『ブラックパンサー』(2018年)
© Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest/Zeta Image

ズリはワカンダの国王即位の儀式を執り行う高僧で、ティ・チャカの側近でもあった人物です。 ティ・チャラの教育係にしてよき相談相手で、彼に王の心得など数多くのことを教えてきました。しかし、ティ・チャカとズリだけが知る過去の秘密を今も守り続けています。

ズリはワカンダ版のオビ=ワン・ケノービ!?

『ブラックパンサー』の監督を務めたライアン・クーグラーは、フォレスト・ウィテカーが演じる高僧ズリのことを、『ブラックパンサー』版のオビ=ワン・ケノービのような存在だと説明しています。 ズリはスピリチュアルな人物であり、スピリチュアリティはワカンダに根付いているもの。だからこそ、ズリはティ・チャラの父親とティ・チャラを繋ぎ、指導を仰ぐとても重要な存在なんです。

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映画『ブラックパンサー』のトリビア

ユリシーズ・クロウはブラックパンサーより先にMCUに登場していた

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

強欲な武器商人であるユリシーズ・クロウは、ワカンダの秘密を知り、ヴィブラニウムの密輸を企てる人物。義手である左腕には、エネルギー波を放出するソニック・ブラスターが内臓されています。 実はユリシーズ・クロウは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のエンディングに登場しています。 彼の左腕を切断したのは、他ならぬウルトロン。以前からヴィブラニウムの密売を行なっていましたが、それらは全てウルトロンに買い取られたり奪われたりして、ヴィジョンのボディなどに使用されてしまいました。

マーティン・フリーマンとアンディ・サーキス

ヴィブラニウムの密輸を企てるユリシーズ・クロウを演じたアンディ・サーキスと、彼を追うエヴェレット・ロスを演じたマーティン・フリーマン。この二人は「ホビット」シリーズで共演していました。 ちなみに、「ホビット」でアンディ・サーキスはゴラムをモーションキャプチャーで演じているので、スクリーンには素顔は映りません。

細部にまでこだわられた衣装

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞した『ブラックパンサー』は、監督のライアン・クーグラ―と衣装デザイン担当のルース・E・カーターによって、服装にまでこだわり抜かれています。 特に本作では衣装の色が効果的に用いられており、例を挙げると、ティ・チャラ、ナキア、オコエの3人がカジノに潜入した際、それぞれ黒・緑・赤の衣装に身を包んでいました。 これは世界中のアフリカ住民の解放を訴えたパン・アフリカ主義の三色旗をイメージしたもの。このように歴史背景を意識したアイテムが多数用いられています。 さらにワカンダの部族たちが身に着けている民族衣装も、実際のアフリカ民族の伝統衣装を参考にデザインされました。

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音楽ではマーベルスタジオ初の試みも

『ブラックパンサー』にはグラミー賞を受賞した経歴を持つ、黒人ラッパーのケンドリック・ラマ―が参加しています。彼は本作のためにいくつもの曲を手掛けており、1つの作品にそれだけ多くのオリジナル楽曲を起用することは、マーベル映画初の試みでした。 オリジナル曲を収録したサウンドトラックも発売されており、「Opps」と「Pray For Me」の2曲が実際に映画で使用され、黒人女性歌手のSZAと共演した「All The Stars」がエンディングテーマとなっています。

劇中で挙げられた都市名と『ドクター・ストレンジ』の意外な関連性

『ドクター・ストレンジ』
©︎DISNEY/MARVEL

本作では作中で、ブラックパンサーと同様に、新たにアベンジャーズに加入するドクターストレンジとの共通点が示されていました。それは、ワカビが王座を得たキルモンガーに「ニューヨーク、ロンドン、そして香港で作戦を実行する準備ができました」と伝えるシーン。 『ドクター・ストレンジ』(2017)でも、これらの都市が言及されていたことを覚えていますか?この3都市は、地球を外部の侵略から守るために建てられた「サンクタム・サンクトラム」という聖域がある場所です。

『ブラックパンサー』クライマックス後の長老たちの集まりに注目

ブラックパンサーとキルモンガーによるクライマックスの戦いが終わったあと、長老たちの部屋がちらりと映るシーンがあります。よく見ると、他の部族の長老たちと一緒に座るエムバクの姿が。 ティ・チャラが、ジャバリ部族を含むワカンダの5つの部族を団結させたことが表れています。ほんの少ししか映らないため、見落とした方はぜひ再鑑賞をおすすめします!

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アフリカ訛りの英語を使ったのには深い理由が!

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

『ブラック・パンサー』のワカンダの人々は、みんなアフリカ訛りの英語で話します。もちろん訛りなく話すことができる俳優たちなのですが、これには深い理由がありました。 アフリカの植民地主義では支配者はヨーロッパで教養を学ぶと考えられていますが、ワカンダに関してはそれに絶対に沿わないようにしたかったそうです。 植民地化が起きずにここまで技術が発達したワカンダなのだから、国民が欧米のアクセントで話すはずがないんだ、と主演のチャドウィック・ボーズマンは力強くcnetのインタビューでコメントしています。

ラストでティ・チャラ様に話しかける少年は『ムーンライト』主演の子役

ムーンライト
(c)2016 A24 Distribution, LLC

ラストシーンでティ・チャラに「あなたは誰?」と問う少年を演じているのが誰だか分かりましたか? 実は彼は、『ムーンライト』で少年時代の主人公シャイロンを演じた、アレックス・ヒバートだったのです。『ムーンライト』を観たのに気が付かなかったという人が結構多いのでは。今一度確認してほしい超重要シーンです。

チャドウィック・ボーズマンの役づくりは格闘技の博覧会?

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

『ブラックパンサー』で、主演のチャドウィック・ボーズマンはほとんどの戦闘シーンを自ら演じています。その名の通りヒョウのような俊敏でしなやかな動きと、超人的なジャンプ力や走りが要求されるブラックパンサーのアクション。そこで役の準備のためにボーズマンが注力したのは、様々なスタイルの格闘技を取り入れることでした。 まず、ブラックパンサーの爪を使ったアクションの参考にしたのは、フィリピンのナイフを使った格闘技「カリ」。また、ボーズマンが空中でのアクションに有効なトレーニングだったと語るのは、ブラジルのダンスのようなアクロバティックな動きが特徴の「カポエイラ」です。 さらに、ネコ科動物のような地を這う動きにはセネガルのレスリング、直立での戦闘のために柔道、合気道、ムエタイまで学んだとのこと。ひとつの役のためにこれだけの格闘技トレーニングを行うのは異例だと言えるでしょう。

チャドウィック・ボーズマンのパワフルで感動的なスピーチ

『ブラックパンサー』(2018年)
© MARVEL STUDIOS\DISNEY/ All Star Picture Library / Zeta Image

先述のとおり、『ブラックパンサー』は全米映画俳優組合賞で主要部門のひとつであるキャスト賞を受賞。その際のボーズマンのスピーチが感動的だと話題になりました。 彼は、撮影時のことを思い出すとき2つの疑問が頭に浮かぶと語りました。1つは「この映画がこんなに高く評価されると知っていたか?」、2つ目は「業界を変えられたか?」というもの。 2つ目の疑問について、ボーズマンは現在の映画業界が彼ら黒人俳優をどう見ているかというと『若くて才能があって、黒人であるということ』(※ニーナ・シモンの曲名からの引用)だと語りました。 映画で大役は務められないなどと言われてきた自分たちキャストは、上ではなく下の気持ちがわかるとし、しかしそれでも世界に伝えたいなにかを持っている、この作品で自分たちが見たかった世界の例を作ることができたとスピーチ。聴衆の感動を誘いました。 また、1つ目の疑問については『ブラックパンサー』の続編が製作されることが本作が高く評価された証拠だとし、感謝と祝福を述べています。

戦闘シーンに隠された映像技術とは

ブラックパンサー
©Supplied by LMK

本作の見どころのひとつは、何と言ってもブラックパンサーのアクション。スタイリッシュなスーツに身を包み戦う姿には、誰もが目を奪われてしまいます。 そんなスーツによる戦闘を描くにあたってアニメーターは、デジタルダブルを用意しました。スタントダブルと言えば、激しいアクションシーンを演じる際に、俳優の代わりを務める存在ですが、これはそのデジタル版。 実際に撮影したものに加え、完全にデジタル化したスーツを導入したことで、スマートな戦闘を描くことができました。しかし戦闘シーンのほとんどは屋外を舞台としていため、太陽の明るさや光の当たり具合などを調整する、緻密な作業が必要となったのでした。

『ブラックパンサー』原作コミックのトリビアを紹介

ファンタスティック・フォーがデビュー作?

元々ブラックパンサーは、主役としてコミックに登場したキャラクターではありませんでした。1966年、ファンタスティック・フォーのコミック52号で初登場しています。 ブラック・パンサーが初登場したコミック“Fantastic Four #52”が新品同様の状態だった場合、その価値は、約200万円だと言われています。

ファンタスティック・フォーのリーダーだった?

コミックで、ブラック・パンサーがアベンジャーズの重要メンバーだったことは有名ですが、他にも様々なヒーローチームで活躍しています。 例えば、リード・リチャーズが不在のときは、ファンタスティック・フォーのリーダーを務めていました。また、ディフェンダーズやファンタスティック・フォースのメンバーとしても活動していたことがあります。

デアデビルの役割も引き継いでいた!?

デアデビルが、とある事情でヘルズ・キッチンを離れなくてはいけなくなったとき、ブラックパンサーは彼の役割を一時的に引き継いでいます。

キャプテン・アメリカと同等のパワー

キャプテン・アメリカ
© Marvel Comics/Photofest/ Zeta Image

ブラックパンサーは、人類のスーパーヒーローの中で最もパワフルなキャラクターのひとり。そのパワーは、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)と同等だと言われています。 コミックでは、そのパワーを活かしてメフィストやドクタードゥームなどの強敵を幾度となく打ち破ってきました。

ブラックパンサーはインテリ

ブラックパンサーは高い戦闘力だけにとどまらず、高い知力を兼ね備えたキャラクターでもあります。オックスフォード大学で博士号を取得しています。

偽名を使っていた?

一時期、ブラック・パンサーはニューヨークで生活していたことがあります。その時、ティチャラは社会に溶け込むために、ルーク・チャールズという偽名を使い、学校で教鞭をとっていました。 また、高い戦闘力だけにとどまらず、高い知力を兼ね備えたキャラクターでもある彼は、オックスフォード大学で博士号を取得しています。

妻はX-MENのストーム

ブラックパンサーは、X-menのメンバーのひとり、ストームと結婚しています。ワカンダで盛大な結婚式が開かれた後、ふたりは、アメリカ大統領を訪問するなど、外交の旅に出ました。

ゾンビにならなかった数少ないヒーローのひとり?

マーベルコミックの中で、ヒーローたちが次々とゾンビに変わっていくエピソードが描かれたことがあります。 そのとき、スパイダーマン、キャプテン・アメリカ、そしてヒーリングファクターがあるウルヴァリンまでもが感染し、ゾンビに変貌を遂げてしまいました。 ブラックパンサーは感染した手足を切断、最後までゾンビにならなかった数少ないヒーローです。

ブラックパンサー党とは関係なし?

ブラックパンサー党
© Cannon/Photofest/ Zeta Image

名前や設定から、アメリカの黒人解放運動組織ブラック・パンサー党と深い関係があるという噂があったブラックパンサー。 しかし、それは事実ではありません。党が設立される前にブラックパンサーはコミックに登場していますし、1972年にマーベルは不要な憶測を避けるため、彼の名前をブラックレオパードと改名したこともありました。

傑作『ブラックパンサー』とティ・チャラの今後の活躍を見逃すな!

興行的にも批評的にも大成功をおさめた『ブラックパンサー』。マーベルコミック史上最初の黒人スーパーヒーローであるブラックパンサーは、徹底して黒人キャスト、スタッフを起用し、アフリカの文化を敬意を持って取り入れるという姿勢も評価を高めた一因です。 特にマイノリティの観客に熱狂的に支持された本作は、21世紀の新たなヒーロー像として今後多くの作品に影響を与えていくでしょう。 その後アベンジャーズのメンバーともなり、その存在感を示しているブラックパンサーは続編の製作も決定しています。今後の活躍にも期待したいですね! ワカンダ、フォーエバー!