2018年3月13日更新

名脇役リチャード・ジェンキンスの全て【アカデミー賞ノミネート男優】

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アカデミー賞ノミネート男優、リチャード・ジェンキンスについて知りたい

第90回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされた男優、リチャード・ジェンキンス。数々の作品に出演し、名バイプレヤーとして定評を得ている名優です。 脇役として経験を積んできた彼のプロフィールや出演作などをご紹介します。

脇役としてキャリアを積んだ!リチャード・ジェンキンスのプロフィール

リチャード・ジェンキンス1947年5月4日生まれ。アメリカはイリノイ州の出身です。大学で演劇を学んだのちに、俳優として活動をし始めます。 1974年に初めてテレビドラマに出演し、そこから数多くの映像作品に出演していきますが、ジェンキンスが演じるほとんどがサポート役でした。しかし、特段目立つ俳優ではなかったものの、人々の記憶に刻まれる存在となっていきます。

舞台俳優、そして芸術監督としての経歴も

映像作品の俳優としては遅咲きなジェンキンスですが、地元ロードアイランド州の劇団トリニティ・レパートリー・カンパニーには15年間在籍し、舞台俳優としてたくさんの作品に出演しています。 そのうち4年間は劇団の芸術監督も勤めており、地元の芸術活動に大きく貢献した人物なのです。

リチャード・ジェンキンス、死人としてようやくメジャーな役柄に!?

ジェンキンスが映像で初めてメジャーな役を演じた作品はHBO制作のドラマ『シックス・フィート・アンダー』です。 同作は葬儀屋のフィッシャー家を主人公に、一見普通の家族の裏側に潜む事実を描いた作品。2001年から2005年まで計5シーズンが制作された人気ドラマです。 ジェンキンスが演じたのはフィッシャー一家の大黒柱であるナサニエル・フィッシャー。第一話でいきなり事故死してしまいますが、死後も家族のフラッシュバッグシーンでたくさん登場したので視聴者の印象に残る役柄となりました。

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ジェンキンスの私生活は?

ジェンキンスは1969年8月23日に、演出家で振付家でもあるシャロン・R・フレデリックと結婚しています。二人は同じトリニティ・レパートリー・カンパニーで芸術監督と振り付けを担当した間柄で、2014年には夫婦揃って劇団から表彰もされています。 夫婦の間には息子のアンドリューと娘のパメラがおり、ロードアイランド在住だそうです。

リチャード・ジェンキンスにまつわるトリビア

同郷ファレリー兄弟と親交が深い

ジェンキンスは同じロードアイランド州出身で、兄弟で共同製作を行なっているファレリー兄弟と親交が深いことで知られています。 ファレリー兄弟の作品には4作品に出演しています。また、ロードアイランドにある兄弟が幼い頃に育った家をジェンキンスが買ったというエピソードがあるそうです。

幼少時のジョン・ライリーと会っていた

ジェンキンスはイリノイ州でトラックドライバーとして働いていたことがありました。その時であった男性が、実は後にジェンキンスが『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』で共演することになる俳優ジョン・ライリーの父親でした。 ジェンキンスは当時4歳だったジョンともその時に一度会っていたそうです。

バイプレイヤー、ジェンキンスの出演映画をご紹介

名脇役として数々の映画に出演してきたジェンキンス。その中から抜粋してご紹介します。

1986年公開『ハンナとその姉妹』

ウディ・アレン脚本、監督のコメディ作品です。ニューヨークに住む3人姉妹が主人公で、彼女たちの恋愛模様を描いています。 3人姉妹の長女でミア・ファロー演じるハンナにはウディ・アレン演じる元夫のミッキーがいます。ミッキーは病気恐怖症で、常に自分が病気にかかることを恐れているという設定。ある日、右耳に違和感を感じた彼は精密検査を受けます。 結果、異常なしと判断され喜ぶものの、不安症の彼はすぐにまた悲観的な考えに囚われます。ジェンキンスが演じたのはそんなミッキーがセカンドオピニオンを求めるウィルクスという医師の役でした。

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1987年公開『イーストウィックの魔女たち』

昔、魔女狩りがあったとされる町イーストウィックを舞台に、魔女の力に目覚めた3人の女性と一人の悪魔の四角関係を描いたダークなファンタジーコメディです。 シェール演じる彫刻家のアレキサンドラ、スーザン・サランドン演じる音楽教師のジェーン、ミシェル・ファイファー演じる地元タウン誌の記者スーキーは、それぞれ死別や離婚で夫がいない存在。実は彼女達には秘めた魔力があったのですが、それに気づかないままいつも集まり、理想の男性について語り合っていました。 そんな中、ある日ジャック・ニコルソンが扮したデイルという謎の男性が街を訪れ、街のシンボルであるレノックスマンションを買収します。そして魔女3人組を誘惑し始めたことから物語が展開していきます。 ジェンキンスが演じたのはクライドというタウン誌の編集者。スーキーの上司にあたる人物です。クライドの妻フェリシアは、町中がデイルに注目する一方で、唯一彼の存在を好ましく思っていない人物です。

1988年公開『君がいた夏』

落ちぶれた野球選手のビリーが、青春時代に憧れていた従兄弟の死をきっかけに、昔を思い出し、再起を果たすといったストーリー。ビリー役は マーク・ハーモン、従姉ケイテイはジョディ・フォスターが演じました。 失意の底をさまよっていた野球選手のビリーは、自身にとって忘れられない存在であった年上の従姉ケイティが自殺したことを知らされます。彼女は、ビリーに自分の遺灰を葬って欲しいという遺言を残していたのでした。ケイティの遺言を叶えるべく、ビリーは遺灰を葬る場所を探し始めます。 ジェンキンスはケイティの父親で、遺言に反対し墓地に遺体を埋める様に説得するケイティの父親ハンク役で登場しています。

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1989年公開『ブルースチール』

タイトルにもなっている”ブルースチール”は拳銃を意味します。その名の通り拳銃がテーマのアクション映画です。主演はジェイミー・リー・カーティスです。 主人公メーガンは家庭内暴力がある家庭で育ったせいか、銃という力に見せられた女性です。彼女は念願だったニューヨーク市警察の警察官となり、初めてのパトロール中に強盗に遭遇。犯人を射殺してしまいます。 その場に居合わせたユージンという男性が犯人の拳銃を持ち去り、ストレスを抱えていたユージンは拳銃を使って連続殺人事件を起こします。それどころかユージンはメーガンに近寄り、恋仲になるのです。 ユージンが殺人事件の犯人であることに気づいたメーガンは彼を逮捕しようとします。しかし彼には強力な弁護士がついており、うまくいきません。ジェンキンスが演じたのはそんなハントの弁護士、メル・ドーソン役でした。

1989年公開『シー・オブ・ラブ』

アル・パチーノ演じる孤独な刑事が主役のサスペンス作品です。 舞台はニューヨーク。男性が裸でうつ伏せになって殺される事件が起こります。殺されたのは3人、いずれも雑誌の恋人募集に広告を出した独身男性でした。そして、事件が起こった現場には必ず「シー・オブ・ラブ」のレコードが残されていました。 主人公の刑事フランクは、犯人をおびき出そうと自ら恋人募集の広告を出し、応募して来た女性と会うことにします。愛にやってくるのは寂しい女性ばかりですが、その中で唯一ヘレンという女性は他とは違っており、やがてフランクは彼女に惹かれあっていきます。 恋人を求めてやってくる女性に負けず劣らず、フランクも哀愁を漂わせたキャラクター。それもそのはず、彼は離婚していて、しかも元妻は彼の同僚と結婚しており、その同僚お最初の殺害現場に向かうことになります。 ジェンキンスが演じているのはフランクの元妻の現在の夫であり、彼の同僚のグルーバーです。

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1989年公開『ブレイズ』

実話に基づいた、ルイジアナ州知事とストリッパーのラブストーリーです。 舞台は1950年代のアメリカはルイジアナ州。ロリータ・ダヴィドヴィッチ演じる少女ブレイズは、ウエストヴァージニアの田舎から、歌手を夢見て上京しましたが、ストリッパーとして生計を立てていました。そんな彼女が、ポール・ニューマン演じる型破りな州知事ロングと出会い二人は恋に落ちます。 28歳の女性に対し、男性が65歳という年齢差に加え、妻子持ちの知事にとっては一大スキャンダルとなる二人の恋路。それでも真剣に愛し合った二人を描いた作品です。 本作ではジェンキンスは得意の脇役に徹しており、ピカユーンという目立たない役を演じていました。

1994年公開『ウルフ』

狼男をテーマにした作品で、脚本家のジム・ハリソンは、自身が狼化妄想に取り憑かれた経験を生かして執筆したそうです。 主人公はジャック・ニコルソン演じる中年の編集者ウィル。ある日彼は車で狼を轢いてしまい、道路脇に遺骸を移動しようとすると、まだ生きていた狼に手を噛まれてしまいます。その日を境に、ウィルの視力や聴覚は優れていきました。 折しも彼が務める出版社では、ウィルを左遷し彼の部下スチュアートを後任にしようとする動きがありました。しかも自分の妻とスチュアートが不倫関係を結んでいることに気づきます。能力が高まり、若返ったウィルは自信を取り戻し、左遷計画を覆すだけでなくスチュアートと逆にクビにします。 そんな中、シャーロットが殺害される事件が起きました。ウィルに妻の死を告げにくる刑事、カール・ブリッジャーを演じているのがジェンキンスです。

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2003年公開『ザ・コア』

地球の核の回転が停止してしまったことにより、以上現象が次々と起こるSFパニック映画。主演はアーロン・エッカートです。 ある日、動物の異常行動やスペースシャトルの電子機器の異常など、世界の各地で異常現象が勃発し、人々は混乱に陥ります。エッカート演じる大学教授ジョシュ・キーズは、その原因が地球の核の回転が停止し、磁場が不安定になったからだと断定します。 このままでは地球は滅亡すると判断し、地球の外角部分まで潜行したうえで核爆発を起こして回転を再開させるという計画を立てます。作戦執行すべく、世界中から各分野の専門家が招集されますが、ジェンキンスは作戦を指揮するアメリカ軍の将軍トーマス・パーセルを演じています。

2004年公開『Shall We Dance?』

日本で周防正行監督が1996年に制作して大ヒットした作品のリメイク作品。オリジナルで役所公司が演じていたサラリーマンはリチャード・ギアが、草刈民代演じるダンス講師はジェニファー・ロペスが演じています。 ストーリーも原作に忠実で、生活に物足りなさを感じていたジョンが偶然ダンス教室で見かけた美女に惹かれ、ダンスを習い始めるというもの。ジョンには妻も子供もいますが、ダンスを習っていることは内緒です。当然浮気を疑った妻は、探偵を雇って調査をするのですが、この探偵がジェンキンスです。 オリジナル版では柄本明が探偵三輪徹役でしたが、リメイク版ではジェンキンスがディヴァイン探偵となり、ニック・キャノン演じるスコットという助手と調査をしています。

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2005年公開『スタンドアップ』

世界で初めてセクシャルハラスメントの起訴を起こした事件を題材にした社会は作品です。 シャーリーズ・セロン演じるジョージーは夫の暴力に耐えかねて、二人の息子を連れて地元に帰って来ました。そして生活のため、炭鉱で働くことを決意しますが、男性ばかりの職場でジョージーは嫌がらせを受けます。そして、世界で初めてセクシャルハラスメントで訴訟を起こすことにするのです。 ジェンキンスが演じたのはジョージーの父親ハンク。10代で未婚の母となり、結婚も放棄してで戻って来た娘に対し冷たい態度をとっています。しかし、未婚の母となった原因も裁判によって明らかになっていくのでした。

2005年公開『ディック&ジェーン 復讐は最高!』

1977年に公開された映画のリメイク作品。ジム・キャリーとティア・レオーニが演じる夫婦が、会社が倒産したことにより銀行強盗に手を染めていくというコメディです。 キャリー演じるディックはIT企業であるグローバーダイン社に務めるサラリーマン。順風満帆な暮らしを送っていましたが、グローバーダイン社のCEOが自社株を売り抜けつつ、粉飾決済を繰り返していることが判明し、ディックは失業します。再就職もままならないディックは生活のため強盗に手を染めていきます。 ジェンキンスが演じたフランクはグローバーダイン社の前のCEO。バーで偶然ディックと出会い、会社を倒産させた現CEOの秘密を打ち明けたフランクは、ディックと、彼の妻ジェーンと一緒に復讐を決意します。

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2007年公開『キングダム/見えざる敵』

サウジアラビアで起きた外国人居住区爆破事件をテーマにしたサスペンス作品。事件調査のため奮闘するFBI捜査官達を描きます。 主役はジェイミー・フォックス演じるFBI捜査官のロナルド。サウジアラビア首都リヤドの外国人居住区で起きた、死者100人以上の襲撃事件を調査するため、4人の捜査官を連れて現地へ赴きます。 ジェンキンスが演じたのはロバート・グレイス。ロナルドが所属するFBIの長官です。

2008年公開『扉をたたく人』

ジェンキンス初の主演作品となる本作。公開時は全米でわずか4館という小規模でしたが、最終的に270館にまで拡大されるヒット作となりました。 ジェンキンス演じるウォルターは大学教授。妻を亡くし、心を閉ざしていましたが、学会のために出張したニューヨークで外国人カップルに出会います。カップルはジャンベ奏者の男性タレクとアクセサリーを作って売っている女性ゼイナブで、詐欺にあってウォルターが滞在する予定だったアパートを貸されていました。 止むを得ず共同生活を始める3人ですが、彼らと触れ合うことによりウォルターの閉ざされた心にも変化が生じていきます。 本作でジェンキンスはナショナル・ボード・オブ・レビュー主演男優賞を受賞し、アカデミー主演男優賞にもノミネートされるという快挙を成し遂げています。

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2008年公開『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』

コメディ俳優のウィル・フェレル主演で、同じくコメディアン出身のアダム・マッケイが監督を担当したコメディ作品です。親同士が再婚したことにより義兄弟になったダメ男を描きます。 ジェンキンス演じるロバートは、メアリー・スティーンバージェン演じるナンシーと恋に落ち、結婚することになります。お互い再婚同士の二人にはそれぞれ一人息子がいましたが、どちらも定職に付いていないダメ息子。 一つ屋根の下で生活することになった四人ですが、息子同士の相性は悪く敵対するばかり。業を煮やしたロバートとナンシーが息子達に一ヶ月以内に定職につくように命令し、二人は渋々仕事探しを始めるというストーリーです。

2008年公開『バーン・アフター・リーディング』

コーエン兄弟が、7年ぶりにオリジナル脚本を書き下ろし、監督も担当したコメディ作品。第65回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品にもなりました。 主役はジョージ・クルーニー演じるCIAオフィサーのオズボーン。アルコール依存症だった彼は左遷されてしまい、怒りにかられCIAの暴露本を執筆します。しかし、その原稿と財務データをコピーしたディスクがスポーツジムの従業員の手に渡ってしまいます。 ジェンキンスが演じたのはテッド。偶然に暴露本の原稿を手にしてしまった従業員が働くスポーツジムの支配人です。

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2010年公開『食べて、祈って、恋をして』

アメリカ人作家エリザベス・ギルバートの回想録を原作としたドラマ作品。原作本は全世界で累計700万部を売り上げているベストセラーです。 ジュリア・ロバーツ演じる主人公リサはライター。旅行先で出会った薬剤師の占いに感化され、夫との離婚を決意します。家を出て、親友夫妻の家に居候することになったリズは、ジェームズ・フランコ演じる俳優デヴィッドと恋に落ちますが、だんだんと二人の仲は険悪に。 現状を打開するため、旅に出ることに決めたリズは様々な国を訪れます。その中で滞在したインドで出会うテキサス出身の男性、リチャード役をジェンキンスは演じています。

2010年公開『モールス』

2008年に公開されたスウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のリメイク版であるホラー・ラブストーリー。いじめられっ子少年と謎の少女の交流を描きます。 コディ・スミット=マクフィー演じる主人公のオーウェンは12歳。両親は離婚、学校ではいじめられ、孤独な日々を送っていました。ある日、彼の隣にクロエ・グレース・モレッツ演じるミステリアスな少女アビーが越してきます。二人は仲良くなり、モールス信号で連絡を取り合うようになるのです。 ジェンキンスが演じた役は、アビーの父親と名乗る男性トーマスです。しかし彼は本当の父親ではありません。それどころか、アビーが抱える秘密のため、連続猟奇殺人事件に手を染める犯人でも貼ります。

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2011年公開『ステイ・フレンズ』

人気シンガーソングライター、ジャスティン・ティンバーレイク主演のロマンティック・コメディ作品です。 ティンバーレイク演じる主人公ディランの相手役は、ミラ・クニス演じるジェイミー。ニューヨークでヘッドハンティングをしている彼女は、優秀なアートディレクターであるディランに声をかけます。彼女のオファーを受け、ニューヨークに転職することになったディランはジェイミーとも親しい関係になっていきます。 二人は友人関係を保ってきましたが、ある日「セックスしたい」というジェイミーの一言をきっかけに、恋愛関係なしのセックスフレンドとなることに。セックスありの男女の友情は成り立つのでしょうか。 ジェンキンスはそんなディランの父親でアルツハイマー病を患っているハーパーを演じています。

2011年公開『ラム・ダイアリー』

ジョニー・デップが製作、主演を担当した映画。ジャーナリズム界のロックスターとされたハンター・トンプソンの作品を原作にしています。 デップ演じるポール・ケンプはジャーナリストですが、未だに自身の本を出版したことがありません。プエルトリコの地元新聞の職にありついた彼ですが、仲間とラム酒を飲む日々を送るばかり。そんな中、アンバー・ハード演じるシュノーという美女と出会い、魅了されるポール。実はシュノーは、島を牛耳る企業の愛人であり、ポールもその愛人の策略に巻き込まれていきます。 本作でジェンキンスが演じるのはポールが就職する地元新聞「サンファン・スター」紙の編集長、エドワード・ロッターマン。サンファンの貧困を記事にしようとするポールに対し、観光業に響くからやめろと命令したりします。

2012年公開『キャビン』

ありとあらゆるホラー映画のパロディを詰め込んだ、ホラーファンなら必見の作品。ホラー作品ながら、日本では2012年のしたまちコメディ映画際in台東で初公開されています。主演はクリステン・コノリーとクリス・ヘムズワースです。 大学生の5人組は週末を過ごそうと、森の中にある小屋へやってきました。その小屋には隠された日記帳があり、それを5人が読み上げると怪物達が目覚め5人を惨殺しようとします。 と、ここまではよくあるストーリーなのですが、本作が他と違うのは、ジェンキンス演じるゲイリー・シッターソンという人物を始めとする謎の人物達が彼らを監視しているというところです。ハイ的機器に囲まれた管制室で、大学生を観察している彼らの目的はなんなのでしょうか。

2012年公開『ジャッキー・コーガン』

ブラッド・ピット製作、主演のクライム作品。第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、パルム・ドールを競った評価の高い作品です。 舞台は2008年のアメリカはルイジアナ州ニューオーリンズ。スクート・マクネイリー扮するフランキーと、ベン・メンデルスゾーン扮するラッセルの二人は賭場を相手に強盗を働きます。被害にあった組織は強盗犯を探そうと、ブラッド・ピット演じる殺し屋ジャッキーに仕事を依頼するのです。 ジェンキンスが演じたのはドライバー役。ジャッキーとの連絡係を務めるという役どころです。

2012年公開『アウトロー』

イギリスの推理小説家リー・チャイルドの同名小説を原作にしたアクション作品。主演はトム・クルーズです。 物語はアメリカのペンシルベニア州で、ライフルを使った無差別狙撃事件が起こるところから始まります。容疑者とされたのはアメリカ陸軍のスナイパーで、ジョセフ・シコラ演じるジェームズ。取り調べられる中、ジェームズはトム・クルーズ演じる元陸軍憲兵隊の捜査官ジャックを呼べと支持します。 ジェームズを刑事と一緒に取り調べる、地方検事のアレックス・ロディン役をジェンキンスは熱演しています。

2013年公開『ホワイトハウス・ダウン』

『インデペンデンス・デイ』や『2012』といったパニック映画をヒットさせたローランド・エメリッヒ監督が、武装集団に占拠されたホワイトハウス奪還を描いた作品です。 チャニング・テイタム演じる元軍人のジョンは今は議会警察官として働いていました。娘のためにアメリカ合衆国のシークレットサービスへ転職を希望しているものの、うまくいきません。ある日、娘を連れてホワイトハウス見学ツアーに来ていると、議事堂が爆破されるテロ事件が発生、ホワイトハウス内も武装集団に選挙されてしまいます。 ジェンキンスの役はラフェルソンという下院議長。彼の甥が戦場でジョンに助けてもらったため恩義を感じており、ジョンに警察官の職を与えた人物です。

2016年公開『トマホーク ガンマンvs食人族』

タイトル通り西部劇の保安官と食人族の戦いを描いたホラー映画。アクション俳優として名高いカート・ラッセル主演作品です。 舞台は1980年代のアメリカの田舎町。ある日、町の住人何人かが姿を消し、矢で襲われ内臓を露出した遺体が発見されるという事件が起こります。洞窟に住む食人族の犯行だと疑った保安官のフランクリンは4人組のチームを結成し、食人族の棲家へと向かいます。 フランクリンが結成する4人組はカウボーイや元兵士といった人物たちですが、その中の一人がジェンキンス演じるチコリーという副保安官。年老いていますが、保安官を尊敬し、銃とダイナマイト6本を所持しているという武装派です。

2017年公開『キングコング: 髑髏島の巨神』

アメリカ生まれの巨大ゴリラ怪獣キングコングをテーマにした映画。キングコングを扱った映画としては本作が8作目となります。 トム・ヒドルストン演じるジェームズは元SAS大尉。今はフリーランスの傭兵として活動していましたが、地質学者ウィリアムから髑髏島の地質調査にサバイバルアドバイザーとして雇われます。そして向かった髑髏島でキングコングだけでなく様々な恐ろしい生き物と対峙することになるのです。 ことの発端となったのは、地球に人間以外の生物がいることを信じ、地球空洞説に執心しているウィアムですが、彼に髑髏島の調査を許可したのがジェンキンス演じるウィリス上院議員。ウィリス自身は地球空洞説に否定的であるものの、旧友ウィリアムの説得に負け、調査チームを手配します。

リチャード・ジェンキンスがアカデミー賞ノミネートされた『シェイプ・オブ・ウォーター』

巨匠ギレルモ・デル・トロがメガホンをとったファンタジーラブストーリー。第74回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、第90回アカデミー賞では作品賞など4部門で受賞、第75回ゴールデングローブ賞でも2部門で受賞という快挙を成し遂げた作品です。 物語の時代設定は1962年。冷戦下のアメリカで、サリー・ホーキンス演じる主人公の女性イライザは政府の研究施設で清掃員をしていました。イライザは発話障害を抱えており、会話をすることができません。 ある日イライザが働く研究施設に”彼”がやって来ます。彼は南米から連れてこられた半魚人でしたが、言葉を必要としない二人は種族を超えた恋に落ちていきます。 ジェンキンスが演じたのはイライザの隣人ジャイルズ。実験材料にされてしまう”彼”を助けるための彼女の危険な決断に優しく手を差し伸べ流存在です。本作で、ジェンキンスは第90回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。