2018年5月29日更新

現実でなくてよかった!映画に登場する最悪なシチュエーション7選

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キャシー・ベイツ、ジェームズ・カーン『ミザリー』

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絶対に体験したくない!恐怖に満ちた最悪のシチュエーション

さまざまなジャンルの映画が存在し、どの作品にも印象的なシーンというものが存在します。中でも1度見たら忘れられなくなるような、夢に出てきてうなされてしまいそうな最悪のシチュエーションを描いたシーンも存在します。 映画というフィクションの世界であるのにかかわらず、それらの過激なシーンは奇妙なリアリティを持って、見る者の心に迫ります。あまりの迫力に、思わず見終わってから現実でなくてよかった、と思ってしまったこともあるのでは? ファンタジーやSF映画でのシーンならともかく、ヒューマンドラマやサイコサスペンスなどでそれらのシーンがあると怖さとリアリティが倍増されますね。この記事では、よりリアルな恐怖を体験できる、ヒューマンドラマやサスペンスの名作から、衝撃的シーンをご紹介します。

1.アツアツの油で人間天ぷらに?

『殺し屋1』(2001年)

殺し屋イチを主人公に、グロテスクなシーン満載で送るバイオレンスムービー『殺し屋1』。この作品では前代未聞の奇抜な拷問シーンが登場します。 過去にいじめられたトラウマを持つイチ(大森南朋)は、人に痛みを与えることで性的快感を得るサディストであり、その嗜好を殺し屋としての活動に利用されていました。 一方、暴力団垣原組の垣原(浅野忠信)は、イチと対局をなすようなマゾヒストで、イチの存在や所業を深く知るうちに、垣原は期待を募らせていきました。 イチを利用しているジジイは、垣原に船鬼組の鈴木(寺島進)についてたれ込み、垣原の怒りを鈴木に向かわせます。鈴木を拉致した垣原は、彼を天井から吊り下げ、体中にニードルを指す拷問を始めました。反省の色が見られない鈴木に逆上した垣原は、なんと煮え立っている天ぷら油を鈴木にかけたのです! 究極のマゾヒストである垣原は究極のサディストでもあり、自分の周りの人間をまるで物のように扱っていくのです。

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2.ベッドに一年縛り付けられ……重すぎる怠惰の罪!

『セブン』(1995年)

キリスト教の七つの大罪になぞらえた猟奇殺人とそれを追う2人の刑事の奮闘を描いた『セブン』にもまた、恐ろしいシュチュエーションが登場します。 暴食、強欲、怠惰、などキリスト教における七つの大罪とは、どの人にも起こりうることであり、人間の日常生活の中で隣合わせです。それらをモチーフにした連続猟奇殺人が起こったら……。 映画『セブン』では、現実ではありえないような恐ろしいシチュエーションの猟奇殺人ながら、どの境遇の人にも当てはまることなのではないかと思わせる怖さがあります。 『セブン』の中で最も恐ろしいシーンと言えば、怠惰の罪で犯人に裁かれたヴィクターのものではないでしょうか。 彼は2人目の被害者の殺害現場に残されていた指紋から捜査線上に浮上したのですが、担当刑事のサマセット(モーガン・フリーマン)らが自宅に乗り込むと、ベッドに拘束され、ミイラのような姿になったヴィクターがいました。 彼は、犯人から1年間にも渡る拘束を受けており、その間薬物を投与され続け、廃人にさせられてしまったのです。左手首を切られており、衰弱しきった体は、僅かに息があるのみでした。 自由を奪われ、徐々に体が衰弱し、人間らしい考えさえも奪われながら、それでも僅かに息をして生きながらえているなんて……。いっそひと思いに殺されたほうが良いと思えるくらいの最悪なシュチュエーションですね。

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3.ピアノ線で足が大変なことに!再婚相手を探す男を襲った惨劇

『オーディション』(2000年)

架空の映画のオーディションで再婚相手を探そうとしていた男の恐怖体験が描かれる『オーディション』。劇中では、見ているだけで身体に痛みが走ってしまいそうな恐ろしいシーンが展開されます。 妻を亡くしてから息子と2人だけで頑張ってきた主人公の青山(石橋凌)でしたが、息子・重彦に背中を押され、ついに再婚を決意します。友人の吉川(國村準)は、理想の再婚相手に出会うために、架空のオーディションを設けてはどうかと提案しました。 オーディションにやってきた女性の中で青山が心惹かれたのは、麻美(椎名英姫)という一見清楚で真面目総な女性でした。 幼少期に受けた虐待がトラウマとなり、麻美は人を痛めつけることでしか愛や自分の存在を確認することができない女性になっていました。青山を本気で愛した麻美は、ついに本性を現し凶行に出ます。青山の自宅に侵入し、自由を奪い、ピアノ線で片足を切断し始めたのです……。

4.朝目が覚めたらベッドに馬の頭が!

『ゴッドファーザー』(1972年)

マフィアのファミリーを描いた珠玉の名作『ゴッドファーザー』には、トラウマ必至の最悪のシュチュエーションが展開されます。 絶大な権力を持っているマフィアのボス・ドン(マーロン・ブランド)は、目的を達成するためには手段を選ばない男です。かねてからドンと繋がりがある歌手のジョニーは、人気を取り戻すためにある映画に出演を熱望し、ドンに相談を持ちかけます。 映画会社の社長であるウォルツに圧力をかけるドンでしたが、ウォルツは交渉には応じませんでした。翌朝ウォルツが目を覚ますと、自宅のベッドが大惨事になっていました。ベッドの中には血を滴らせた馬の生首が置かれていたのです。 さらに最悪なことに、その馬はウォルツが可愛がっていた馬でした。自分が手をかけ愛情を注いでいたものを殺され、その首が目の前に突き出されるなど、これ異常最悪なことは他にないでしょう。

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5.口中がぐしゃぐしゃに!歯科医で起こった惨劇

『アウトレイジ』(2010年)

日本が誇るバイオレンス・エンターテイメント映画「アウトレイジ」シリーズにも、思い出すだけで身の毛がよだつような恐ろしいシーンが。暴力団村瀬組の組長・村瀬が歯医者で治療中に襲撃され、ドリルで口の中を血まみれにされてしまうのです。 絶大な勢力を誇る暴力団の山王会は、麻薬を売りさばいている村瀬組を快く思っておらず、傘下の池元組に村瀬組を潰すよう命じます。 村瀬組組長の村瀬(石橋蓮司)と親しい池元組組長・池元(國村隼)は、傘下の大友組に代わりに任務に当たらせましたが、大友(ビートたけし)のやり方は過激なものばかりでした。 村瀬の手下の木村(中野英雄)が、大友にひどい仕打ちを受けた事を根に持ち、大友組の岡崎(坂田聡)を惨殺しました。これを知った山王会の関本(北村総一朗)は激怒、大友に村瀬組にけじめをつけさせるよう命じます。 歯医者で治療をしていた村瀬を突き止め、襲撃する大友。ドリルで口の中をぐしゃぐしゃにされてしまった村瀬は、引退を余儀なくされたのでした。 誰もが一度は通うであろう歯医者での、まさかの大惨事。歯の治療を始めるのが恐ろしくなってしまいそうです。

6.自分でも認めたくない裏の顔を友に知られていたとしたら?

『何者』(1996年)

学生同士のグループやいつも一緒に行動している仲間に知らせているものとは違う、もうひとつのアカウント。いわゆる裏アカウントですが、映画『何者』では、その裏アカウントがスートーリー展開に大きく関わってきます。 主人公の二宮拓人(佐藤健)は、就職活動真っ只中、毎日懸命に活動していますが、なかなか内定をもらうことができないでいました。 拓人は友人の光太郎とルームシェアをしていますが、偶然上の階に友人・瑞月(有村架純)の知り合い・理香(二階堂ふみ)が住んでいることが分かります。お互い就活の身であるので、拓人たち5人はことあるごとに集まるようになり、就活の成功を願うようになるのです。 すると、ギリギリまでバンド活動を楽しみ、就活を始めたのが誰よりも遅かった光太郎(菅田将暉)が、有名出版社の内定を勝ち取りました。焦った拓人は、ネットでその会社の悪い評判を探そうとします。それを理香に見られてしまったのですが、その時、理香は衝撃的な言葉を拓人に投げかけたのです。 理香は、ずいぶん前から拓人のTwitterの裏アカウントを知っており、拓人が終始書き込んでいたグループ全員の悪口を詳細に読んでいたのでした。 冷静で落ち着いた表の顔とは異なり、仲間や周りの人を見下しているようなところがある拓人。自分でも認めたくないような裏の顔をSNSで吐き出すことでバランスを取っていた拓人の心境になると、梨香の告白を聞いた瞬間、背筋が凍りつくような気がします。

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7.熱狂的ファンの凶行!トンカチで足を……

『ミザリー』(1990年)

人気作家ポールの身に起こった不幸!映画『ミザリー』では熱狂的ファンを名乗る女の手によって追い詰められていく男の恐怖の日々を描きます。 大人気シリーズ小説「ミザリー」の著者であるポール(ジェームズ・カーン)は、最終章の原稿を届ける際に不慮の事故に遭ってしまいます。意識を取り戻した彼は、中年女性アニーの家にいました。アニー(キャシー・ベイツ)は彼を助け、甲斐甲斐しく看病し、身の回りの世話を行っていました。アニーはポールのいちばんのファン、熱狂的なファンだと言うのです。 そんなアニーの言動に違和感を感じ始めるポール。アニーは彼の自由を少しも許さず、自分の元に縛り付けようとしているように思えます。大好きな「ミザリー」の結末に納得がいかなかった彼女は豹変し、ポールに対し凶行の数々を働くようになります。 アニーの正体に気づき、なんとか脱出を試みようとするポールですが、アニーに気づかれ激怒されてしまいます。逆上した彼女は彼を手放したくないあまり、足にトンカチを振り下ろし、叩き潰そうとしたのです。 怪我をして遭難状態だった中で、頼りにできるのはアニーだけなのに、その彼女がサイコパスで足も潰されてしまったとあっては、もう目の前が真っ暗になってしまいますね。

特異な状況で身体を激しく痛めつけられたり、背筋がゾッと凍りつくような心理的負担が大きいシーンだったりと、映画の中の最悪シチュエーションはさまざまです。 現実には絶対体験したくはないですが、作品の世界感にどっぷり浸かるためにも登場人物や主人公の心境になってストーリーを追って行きたいものですね。