2017年11月16日更新

子供の頃は怖かった!トラウマを植え付けたあの映画シーン11選【今の10代は知らない】

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ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の千とカオナシ

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子どもの頃に怖かった場面や人物は覚えていますか?

トラウマとは元々は古代ギリシャ語で「傷」を意味し、転じて「心的外傷」を表すようになりました。幼少時に見てしまった一場面や、キャラクターが恐怖の対象としていつまでも忘れられないということは、誰にでもあるでしょう。 本稿では、懐かしいアニメ作品で恐怖を植え付けられた忘れがたいシーンや、登場人物について振り返ってみたいと思います。

1.意味不明な歌を歌って壊れるロボットがとっても不気味

物語の発端はリゾートホテルでした。「ブリキンホテル」と呼ばれるホテルで、のび太たちは休暇を楽しもうとしていただけなのですが、そこから事件に巻き込まれてしまいます。 チャモチャ星でロボットが人間を襲う反乱が起き、ドラえもんはその反乱に協力させるために拉致され、拷問の末、壊れて海中に捨てられてしまうのです。 ブリキンホテルの地下にある広大な迷宮の入り口も相当怖いですが、最も気持ち悪くて忘れられなかったのは、チャモチャ星のロボットがウィルスに冒されると、「イートマキマキ イートマキマキ ヒーテヒーテ トントントン」と歌いながら壊れるところです。 勿論、「糸巻きの歌」であり、作者側の意図としては笑わせようとしたシーンなのかもしれませんが、人間味を感じることができず、なんだか不気味でした。

2.可愛いセレビィがしわしわになってしまうのが怖かった!

セレビィは時間移動ができるポケモンです。悪人であるビシャスに捕らえられ、「ダークボール」という特殊なモンスターボールで操られてしまいます。 セレビィは森を破壊し始め、サトシたちの制止も聞かず、巨大な「セレビィ・ゴーレム」に変身してしまうのです。サトシらは伝説のポケモン「スイクン」の力を借りて、セレビィ・ゴーレムを止めることに成功します。 ところが、セレビィは力を使い果たして、しわしわになり、茶色く変色してしまうのです。可愛らしかったセレビィの変わり果てた姿に、このシーンで強くなってしまった人は、決して少なくないでしょう。 その後、セレビィはめでたく復活するものの、あの場面だけは忘れられません。

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3.量産機にエヴァ弐号機が食べられてしまうグロシーンは衝撃的

『新世紀エヴァンゲリオン』の完結編である、『Air/まごころを、君に』(1997)は、子どもが見てはいけない、トラウマになりそうなシーンが続出します。 冒頭、植物状態になっているアスカの病室で、自慰行為に耽るシンジ。戦略自衛隊がネルフ本部に侵入し、火炎放射器でネルフ職員を焼き殺す場面。初号機を依代として「人類補完計画」(サードインパクト)が発動される中、シンジの心の中で、アスカの首を絞めるシンジの姿などです。 その中でも衝撃的だったのは、アスカがエヴァ弐号機に搭乗して、たった1人で9体のエヴァ量産機に立ち向かうのですが、寄ってたかって捕食されてしまうシーンです。眼球が飛び出し、ボロボロになった弐号機の姿はトラウマになりました。

4.ママが変わり果てた化け物になってしまう恐怖シーン

『クレヨンしんちゃん』はしんちゃんのお馬鹿なギャグで子どもに大人気ですよね。子供の頃、「しんちゃんの映画を観に連れてって」とねだった人も多いでしょう。 そんなお楽しみのはずの映画『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』(2006)でのワンシーンには恐ろしすぎるシーンがあったのです。親たちもサンバを思わせる、ご陽気なタイトルに安心して子供たちを連れて行ったのに違いありません。 映画前半にはまさにホラーといったシーンが盛りだくさんです。しんのすけが暮らす春日部で、住人たちが次々とクローン人間(コンニャクローン)に入れ替えられていくという、『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956)にも似た恐怖が、ホラータッチで描かれます。 笑う気満々で見に来ていたのに、あまりの怖さに大号泣です。なかでも怖いのが、しんのすけの友達の風間くんのママが豹変してしまうシーン。口が裂け、不気味な形相で、ママが長い舌をペロっと出して生肉を食べてしまうシーンは子供向けアニメにしては刺激的すぎるほどです。 自分で見たものが信じられずに、風間くんはママに声をかけますが、応答はいつものママです。安心して、またテレビを見ると、ママの顔が邪悪なモンスターのように歪みます。これは大人でも怖いです。

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5.不気味なキャラ、カオナシの変貌っぷりがトラウマレベル

宮崎駿作品にも怖いもの、怖い場面がたびたび登場します。その最たるものが『千と千尋の神隠し』(2001)のカオナシでしょう。 『千と千尋の神隠し』自体が不気味な物語と捉えることもできますが、カオナシはかなりミステリアスです。能面のように無表情で、黒い影のような姿をしており、まともな言葉を話さないからです。 このカオナシは「欲の塊」とも「サタン」とも解釈されるようですが、人の欲しがるものを手から出し、その人がそれを欲しがった瞬間に、その人間を呑み込んでしまうという、恐ろしい存在なのです。 油屋の従業員を丸呑みにし、ばくばくとものを食らうシーンは子供には迫力がありすぎましたよね。

6.イケメン魔法使いが突如ドロドロに溶けてしまう!

宮崎駿監督の『ハウルの動く城』(2004)は、魔法使いのハウルを主人公としたファンタジー小説を原作としています。 監督自身が脚色した物語は、戦争をからめたシリアスな内容でもあり、子供には難しすぎる内容かもしれません。 中でもイケメンの主人公、ハウルが緑色の体液を全身から出しながら、ドロドロになってしまう場面がかなりショッキングでしょう。落ち込みのあまり、闇の精霊を召喚して、ドロドロになっているということらしいですが、子どもの目には不気味以外の何物でもありませんよね。

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7.人を石像に変えてしまう恐ろしい悪魔、覚えていますか?

劇場版の『ドラえもん』シリーズは冒険と、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんを中心とする友情の物語ですよね。 「魔界」への冒険をテーマとする本作は、冒頭から禍々しい雰囲気に満ちています。ドラえもんは、ゴミ捨て場に自分のそっくりの石像が捨てられているのを発見。また、のび太も学校の裏山で自分の石像に遭遇するのです。 2人とも、そのまま捨てておけず、石像を持ち帰り、裏庭に置いておきます。ところが、石像が動き回った形跡が見つかるのです。背景で雷が鳴っているホラー的演出もされます。 この石像は物語の伏線で、終盤、タイムマシンに乗って元の世界に戻ろうとするドラえもんとのび太を、魔王の部下メジューサが追ってくるのです。時間さえ越えて襲ってくる悪魔は本当に怖いです。メジューサによって2人は石像に変えられてしまいます。 つまり、冒頭の石像は2人の未来の姿だったわけです。このことに気づいた時の不気味さと言ったらないですよね。

8.恐ろしい見た目と不気味な動きをする奇妙な玩具

“We toys can see everything.” ???? | ????: @disneyphantom

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ピクサーの人気シリーズ『トイ・ストーリー』は、みんなに親しみのあるおもちゃを主人公に据えた楽しいアニメーションです。そんな作品にも悪夢のようなアイテムが登場します。 『トイ・ストーリー』(1995)の物語は、おもちゃのウッディとバズが、持ち主であるアンディの家にどうやって帰るか、という冒険譚。彼らはアンディとはぐれた末に、シドというアンディの隣人である少年に拾われます。 このシドという少年、少々乱暴で、自分のおもちゃを気ままに改造しては、粗雑に扱って壊してしまうのです。玩具たちにとってはまさに恐怖の対象です。 シドのおもちゃは「ミュータント・トイ」と呼ばれるのですが、その最たるものが「ベビーフェイス」でしょう。これは、赤ちゃん人形の首に金属製のカニの体が付けられているおもちゃで、髪の毛はむしり取られ、左目がないのです。 カニのような動きも気持ち悪く、終始無言であるのも気色悪さに拍車をかけます。実は、シドに酷い目に逢わされていたため、怯えていて、臆病になっていただけで、本当は優しいおもちゃたちであることが後に判明して、ホッとしました。

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9.可愛いゾウが酩酊して見たサイケデリックな幻覚

ディズニー・アニメの古典的傑作、『ダンボ』(1941)にもトラウマ・シーンは潜んでいます。ダンボと鼠のティモシーが水と間違って、お酒を飲んで幻覚を見る場面です。 ピンクの象が行進する、とてもサイケデリックなシーンで、行進する象たちの目がつり上がっているのが怖いです。怖い顔の象が踊り狂う様はまさにカオスでした。酩酊感というよりも悪夢のような場面と言った方がいいかもしれません。 その後、酔っ払って木の上で寝てしまったので、2人は空を飛ぶことを思い付くのです。

10.未完成の最終兵器が腐って溶けるのが気持ち悪い!

宮崎駿自身が原作を担当している『風の谷のナウシカ』(1984)は、宮崎駿の代表作と言ってもいいでしょう。人類の文明が亡びた後の世界です。 「火の七日間」という最終戦争の末に、人類の大半が滅亡してしまったという設定なのですが、その鍵を握るのが「巨神兵」です。 物語終盤に、王蟲の群れの前進を止めようとして、皇女クシャナが輸送中だった、巨神兵の胚を目覚めさせます。 目覚めた巨神兵はよろよろと立ち上がり、強力なビームを放ち、王蟲の群れの一部を薙ぎ払うのですが、未完成だったため、ドロドロと溶けていくのです。巨大な人型の物体が、破壊活動をしながら溶けていくシーンは気持ち悪い上に、怖く不気味で、トラウマになってしまうこと間違いなしでしょう。

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11.襲ってくる巨大なツチグモのような生物、タタリ神

宮崎アニメ『もののけ姫』(1997)は日本の中世の世界です。人間は鉄を作り、自然を破壊しています。それと対局に置かれるのが、古代の自然と向き合う世界なのです。 冒頭にアシタカが倒す、タタリ神は元々は猪だったのですが、ツチグモのような不気味な姿になっています。黒い体で赤い目をしていて、アシタカの右腕に呪いの印を残すのです。 終盤で、猪神の長、乙事主が怒りのあまり、タタリ神に変貌してしまう場面は本当に怖いです。ウニョウニョと蠢く、赤い蛇のような触手で全身を覆われてしまい、正気を失っていくのです。 主人公のサンが必死に止めるのですが、全然聞き入れないところも恐ろしいですね。

あなたが子供の頃怖かったシーン、思い出しましたか

いかがでしたか? 世代によってトラウマになっているシーンやキャラクターは微妙に違っているかもしれません。 これを機に、昔怖かった作品を見返してみてはどうでしょうか?「なんであんなに怖かったんだろう」と思うシーンも多いですよね。懐かしさに浸りながらアニメ作品を観てみるのも面白いでしょう。