ブラックパンサーの父、ティ・チャカに注目!
マーベルコミック史上初の黒人スーパーヒーローであるブラックパンサー。彼は、架空の王国であるワカンダの王でもあり、ブラックパンサーの称号もまた代々王家に受け継がれるものなのです。 先代の王で、現ブラックパンサーの父でもあるティ・チャカもまた偉大な人物でした。そんなブラックパンサーの父親について知っておきたい情報をまとめました。
ティ・チャカの基本プロフィール
ティ・チャカはアフリカの小国ワカンダのトップです。先代、アズーリ・ザ・ワイズ王から王位を継承し、国王となりました。
1人目の妻との間にティ・チャラをもうける
チャカは1人目の妻ヌヤミとの間に、後のブラックパンサーであるティ・チャラをもうけます。ヌヤミはチャラを産んだあとすぐに死んでしまいますが、チャカはその後ラモンダと再婚します。二番目の妻との間に生まれた娘が、ワカンダの王女ながらブラックパンサーのスーツやツールを作り出す科学者でもあるシュリです。
キャプテン・アメリカとの関係
キャプテン・アメリカとは、1941年の第二次世界大戦中に、彼がワカンダを訪れた時からの付き合いです。二人は戦時中に軍に協力して悪と戦ったり、ワカンダ王国が敵から一斉攻撃を受けた時に共闘したりと、共に戦線を切り抜けてきました。 ワカンダではヴィブラニウムという鉱物が採れますが、キャプテン・アメリカの盾はこのヴィブラニウムでできています。ちなみにブラックパンサーのスーツもヴィブラニウム製です。
原作では、宿敵クロウに破れる
ワカンダは小国ながら高度な科学技術を持っている超文明国。それに加えて、ヴィブラニウムという特殊な資源を持っているため、他国から何度か侵略されそうになっています。 ワカンダを襲う敵として有名なのがユリシーズ・クロウです。クロウは、ヴィブラニウムを奪うために傭兵を連れてワカンダ襲い、チャカを殺害してしまいます。この時、反撃に出たチャラによってクロウは右手を失っています。 その後、しばらく彼の叔父にあたるスヤンが、王そしてブラックパンサーを務めていました。チャラが一人前と見なされる年齢に達した時、彼は正式に父チャカから王位を受け継いでブラックパンサーとなったのです。
ティ・チャカの能力
チャカは、ハート型の特殊なハーブを食べることによって超人的な能力を発揮します。このハーブを食べると、強さ、スピード、機敏さなど全ての能力が人より優れたものになります。 また、格闘技や様々な武器の扱いにも優れており、戦術にも長けているというまさに王としてふさわしい人物です。
映画の中でのティ・チャカ
2018年6月現在、ティ・チャカは2つの実写版映画に登場しています。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
初めてチャカがマーベルの実写映画シリーズに登場したのは、「キャプテン・アメリカ」シリーズの第三弾です。 劇中で、チャカはウィーンで行われたソコヴィア協定の署名式で演説を行います。しかし、会場で爆破テロが起こり、命を落としてしまいます。ちなみにテロは、暗殺者ウィンター・ソルジャーによるものだと当初思われていました。しかし、後に元ソコヴィア特殊部隊隊長ヘルムート・ジモが、アベンジャーズを逆恨みしての犯行だったことが明らかになります。
『ブラックパンサー』
息子チャラが主役の単独映画にも、もちろんチャカは登場しています。『ブラックパンサー』は時系列的にチャカが爆破テロで死亡した後なので、劇中では回想シーンとチャラが霊視体験するシーンに登場します。 本作では、ヴィランのエリック・キルモンガーを巡り、チャカの隠された過去が明らかになります。かつてチャカの兄弟であるヌジョブは、他国に対して閉鎖的だったワカンダを変えるために暴動を企てていました。それを知ったチャカは争いの末、ヌジョブの命を奪ってしまいます。 ヌジョブの息子であるエリックは、そのことをきっかけに父の復讐を誓い、悪の道へと走ったのです。それを知ったチャラは、父と同じ過ちを犯さず、新たな方法でワカンダを王として導いていくことを誓うのでした。
ティ・チャカを演じた俳優はジョン・カニ
実写版のティ・チャカは、二回とも南アフリカ出身の俳優ジョン・カニが演じています。 カニは1965年に南アフリカで劇団に参加、以降役者そして脚本家としてたくさんの作品を輩出しています。 カニの演劇作品の中でも有名なのは『スィズウェ・バンズィ・イズ・デッド(原題)』。人種隔離政策を取っていた南アフリカで、自らの身分をすり替えようとする男性を描いた作品です。本作は、アメリカでも高く評価され、1975年にトニー賞を受賞しています。 カニの息子、アトワンダも俳優です。2018年の『ブラックパンサー』では、若き日のチャカをアトワンダが演じています。