「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のネタバレ感想!ボーズマンへ捧ぐ涙のあらすじとは?
大ヒットを記録した『ブラックパンサー』の続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が公開されました! 2020年に前作で主人公を演じたチャドウィック・ボーズマンが大腸がんで逝去しましたが、彼の代役は立てず、ティ・チャラが死去した後のワカンダが描かれた本作。 新たな形で再スタートをきったブラックパンサーの続編は、いったいどのようなストーリーになったのでしょうか。本作のネタバレあらすじを、感想とともに紹介していきます。
タップできる目次
- 「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」の記事概要
- 「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のネタバレなしあらすじ
- 「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」の感想・評価
- 「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のネタバレあらすじ
- 「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のエンドクレジット
- チャドウィック・ボーズマンの死はどう影響した?
- フェーズ4の終幕としての「ブラックパンサー2」を考察
- 「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」の7つの注目点
- 「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のキャストを一挙紹介!
- 監督はライアン・クーグラーが続投
- トリビアを紹介!サントラの秘密や裏話
- 前作『ブラックパンサー』をネタバレありでおさらい
- ワカンダフォーエバー!「ブラックパンサー2」 でフェーズ4の行く末を見届けよ!
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」の記事概要
タイトル | 『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』 |
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公開日 | 2022年11月11日(金) |
キャスト | レティーシャ・ライト , マーティン・フリーマン , テノッチ・ウエルタ , ドミニク・ソーン |
監督 | ライアン・クーグラー |
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のネタバレなしあらすじ
あらすじ
ラモンダ女王やシュリ、エムバク、そしてオコエ率いるドーラ・ミラージュは、ティ・チャラの死をきっかけに、隠れた超大国から自国を守るために戦うことに。
また、アイアンマンの遺志を継いだアイアンハートも参戦。さらには新たなブラックパンサーの誕生に注目が集まります。
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」の感想・評価
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のネタバレなし感想
映画を見ることで、チャドウィックの死をキャストと共に乗り越える経験をした気がする。キルモンガーに続きネイモアという最高に魅力的なヴィランが映画をより魅力的にしていた。
残された者の悲しみ、失う辛さからの葛藤、国と心が不安定になり、復讐、痛み、それを乗り越える強さ。チャドへの敬意と愛されていたことが強く感じられるストーリー作り。リリーの性格がいい抜け感になっていて良い
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のネタバレあり評価
急逝したチャドウィック・ボーズマンに捧げる、彼を讃える作品。現実のボーズマンの死をティ・チャラの死に置き換えて描いているので全体的に暗いトーンで、前作では高揚感のあった「ワカンダ・フォーエバー!」という掛け声に、悲しみとそれを乗り越えた強さを感じます。 一方で、差別の歴史に踏み込んだメッセージも健在。ワカンダとタロカン、ヴィブラニウムを保有する2国がその財産を守るために争わなければいけないのは、悲しいことではないでしょうか。大国はヴィブラニウムを奪い取ることしか頭になく、つらい目にあうのはいつも立場の弱い者たちです。 シュリをはじめ、女性陣が中心になっていたことにも好感が持てます。本作で初登場となったアイアンハートは、今後のさらなる活躍を期待したいですね。
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のネタバレあらすじ
【起】守護者のいないワカンダに暗雲が
ティ・チャラが病で死去し、悲しみにくれるワカンダ。その1年後、王位を引き継いだラモンダは、国連でワカンダがヴィブラニウムの輸出を制限していることを問い詰められます。しかし彼女は毅然とした態度で、大国はヴィブラニウムを軍事利用する恐れがあると突っぱねました。 一方で、ワカンダ以外からヴィブラニウムを手に入れよういう動きも。しかし「ヴィブラニウム探査機」を使って海底に採掘に向かった一団は、何者かによって皆殺しにされてしまいます。 彼らを襲ったのは海底王国タロカンの軍隊でした。ワカンダと同じくヴィブラニウムを保有する彼らは、人知れず独自の文明を築いていたのです。タロカンの王であるネイモアは、ラモンダとシュリの前に姿を現し、探査機を作った科学者を差し出さなければ、ワカンダを襲うと脅します。 シュリたちは探査機を作ったMITの学生リリ・ウィリアムズをワカンダで保護することに。しかしそこにタロカンの軍隊が現れ、2人は連れ去られてしまいました。
【承】海底王国タロカンの望み
誘拐された先のタロカンで、シュリは王族として、ネイモアにタロカンを案内されます。そこで彼らが侵略者に地上から追いやられ、海で暮らすようになった歴史を聞かされました。ネイモアは自分の母は地上の人間だったこと、そして彼がタロカンで生まれた最初の子どもだったことを明かします。 その後、成長した彼は地上に戻ろうとしましたが、海中生活に順応し皮膚が青くなったタロカンの人々は迫害され、海に戻らざるを得なくなったのです。 そうした過去から、ネイモアは地上世界を恨み、支配しようとしていました。そしてワカンダに、同じくヴィブラニウムを持つ国として彼らに協力を仰ぎます。 シュリが返答に迷っていると、ラモンダがネイモアをおびき寄せ、その間にナキアが彼女たちを救出にやって来ました。シュリとリリは無事救出されますが、その際にタロカンの民に犠牲が出ます。これに怒ったネイモアは、すぐさまワカンダへの攻撃を決意します。
【転】ネイモアがワカンダに侵攻
ヴィブラニウムをもとに卓越した技術を持つタロカンの不意の攻撃に劣勢を強いられるワカンダ。その最中、リリを助けようとしたラモンダは命を落としてしまいます。この攻撃でワカンダの街は水没し、多くの命を奪われてしまいました。ネイモアはシュリに同盟か破滅か、1週間後に戻ったときに返事をしろと言い残して立ち去ります。 怒りとネイモアへの復讐心に駆られるシュリは、ネイモアにもらったブレスレットに使われていたタロカンの海藻で、ハート型のハーブを再現することに成功。自らブラックパンサーになる儀式を行います。 兄や母に会う事を期待していたシュリですが、儀式の先で彼女を待ち受けていたのは、キルモンガーことウンジャダカでした。彼はネイモアへの復讐を誓ったシュリは、自分と似ているとほのめかします。シュリはそれを否定しますが、目覚めたときブラックパンサーの力が自分に宿ったことを知り、やはりタロカンの軍と戦うことを決意するのでした。
【結末】ブラックパンサー復活!
ブラックパンサーの姿で族長会議に現れたシュリの姿に部族は1つにまとまります。しかしネイモアへの復讐を決意した彼女は、エムバクの反対を押し切り、タロカンへの攻撃を準備。 リリはシュリと協力して作った新たなスーツを身に着け、空を飛び回りながらネイモアをシュリのいる戦闘機の中へ誘導。そこでヒーターを使って彼の肌を乾燥させ、弱体化に成功しました。しかしネイモアの反撃で戦闘機は砂浜に墜落してしまいます。シュリはネイモアと戦闘をくり広げますが、腹部を刺されてしまいました。 海に戻ろうとするネイモアを一瞥したシュリは、「ワカンダは永遠だ」とつぶやき、槍を抜くと戦闘機のエンジンを爆発させ、ネイモアを瀕死の状態に追い込みます。しかし、とどめを刺そうとしたシュリの頭に浮かんだのは、しあわせに暮らすタロカンの人々、そして亡き兄や母との思い出でした。シュリの心に母ラモンダが「自分が何者か示しなさい」とささやくと、彼女はネイモアを生かし平和同盟を結ぶことを決断します。
【その後】一件落着と思われたが……?
ワカンダとタロカンの同盟が実現し、2国には平和が戻りました。シュリはリリが大学に戻れるよう送り出します。ワカンダと密かに連絡をとっていたことで逮捕されていたCIAのエヴェレット・ロスは、オコエに救出されました。 ワカンダでは新たな国王を受け入れる儀式を行いますが、そこにシュリは現れず、エムバクが王座に挑戦すると宣言。彼女はナキアの暮らすハイチに向かっていたのです。 一方タロカンでは、ネイモアが戦いはこれで終わりではないと話します。ネイモアは、地上世界がヴィブラニウムを求めてワカンダを侵攻すれば、ワカンダはタロカンを頼ってくると考えていたのです。
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のエンドクレジット
新たなブラックパンサーとなったシュリは王位継承の儀式を欠席し、ハイチにいるナキアを訪ねます。そこで喪服を燃やし、改めて兄の一周忌の儀式を行っていると、ナキアが小さな子どもを連れてやって来ました。 その子は、ナキアとティ・チャラの息子で、自分の本当の名前は「ティ・チャラ」だと自己紹介します。 また、通常のMCUにはクレジットシーンが2つありますが、「ブラックパンサー2」には2つ目のクレジットのシーンはありません。その代わりに、「ブラックパンサーは帰ってくる」という見慣れた文章のみが表れます。
チャドウィック・ボーズマンの死はどう影響した?
2020年8月、ブラックパンサー/ティ・チャラ役を務めたチャドウィック・ボーズマンが、ガンで急逝。これを受けて、マーベルは「ブラックパンサー2」でティ・チャラの代役を立てることもCGで蘇らせることもしないと発表しました。本作の劇中でもティ・チャラはすでに死去し、彼の妹シュリをはじめ、多くの人が喪失感を乗り越える様子が描かれています。 本作のマーベル・スタジオのタイトルロゴは、通常の多くのヒーローの活躍が映されるものから、ブラックパンサーのみのバージョンに変更されました。また劇中にもラモンダがシュリにかける言葉など、1作目のオマージュが多く見られ、ボーズマンへの敬意が随所に現れています。 また、ワカンダの死生観では、「死は終わりではない」と考えられていて、ティ・チャラの死後も、彼の遺した勇気や愛が生きている者たちを支えている様子がわかります。
フェーズ4の終幕としての「ブラックパンサー2」を考察
「ブラックパンサー2」はティ・チャラの死で始まり、ラストではシュリが喪服を燃やして幕を閉じます。この展開は喪失感からの決別、傷からの回復を表しているのではないでしょうか。 このように、本作は、亡きチャドウィック・ボーズマンに捧げられた作品であることも含めて、大切な人の死とどう向き合うのかが根幹に描かれています。 このテーマはMCUのフェーズ4全体のテーマと共通していると考察できます。フェーズ4の中心にあったのは、「エンドゲームの影響、それに対するリアクション」すなわち喪失とそこからの回帰、成長。フェーズ4のラストを飾った「ブラックパンサー2」は、まさに喪失からの再生を描いていたのではないでしょうか。
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」の7つの注目点
①2代目ブラックパンサーはシュリだった!
ティ・チャラの死後、1年以上ワカンダにはブラックパンサーが不在になってしまいました。それは前作で、ブラックパンサーの力をもたらすハート型のハーブがキルモンガーによって焼き払われてしまったからです。 シュリはテクノロジーの力でハーブを再現しようとしていましたが、なかなかうまくいきませんでした。しかしネイモアからもらったブレスレットに使われていた海藻を使うことで、ハーブの再現に成功。自らブラックパンサーとなるために、仮死状態になる試練を受けます。 死後の世界へ行った彼女の前に現れたのは、思わぬ人物でした。その後、シュリはブラックパンサーの力を手に入れます。
②キルモンガーが再登場!
死後の世界でシュリを待ち受けていたのは、なんと前作のヴィラン、キルモンガー。彼は死後の世界で、シュリが母を死に追いやったネイモアに復讐しようとしていることから、自分と彼女は似ていると言います。 ヴィランでありながら高い人気を獲得した彼の再登場に、驚きと喜びを感じたファンも多かったのではないでしょうか。
③ワカンダとタロカンの火種、ヴィブラ二ウム
これまでは、ワカンダが世界で唯一ヴィブラニウムを保有している国とされてきました。しかし海底王国タロカンもヴィブラニウムを保有し、密かに独自の文明を築いていたのです。 ワカンダ以外からヴィブラニウムを手に入れようと考えた人々は、海底にも鉱脈が存在することを突き止めました。それがタロカンへの脅威となり、王であるネイモアは国を守るため地上を支配しようと考えます。 ネイモアは同じくヴィブラニウムを保有するワカンダに同盟を持ちかけますが、ラモンダやシュリは他国との戦争を望んでいませんでした。しかしシュリが答えを保留している間にタロカンから救出され、これを同盟の拒否ととったネイモアはワカンダに攻め入ります。
ネイモアとは何者?動機は?
海底王国タロカンの王ネイモアは、スペイン人の侵略によって地上を追われた古代マヤ文明の末裔であり、タロカンで生まれた最初の子どもです。古代マヤ文明の人々は海に順応するように進化し、海底で暮らしています。 皮膚が青いほかのタロカンの人々と違い、地上の人間に近い肌の色をしたネイモア。しかしその足首には小さな翼があり、それで空を飛ぶことができます。驚異的なパワーとスピードで、水中でも陸上でも自由自在に呼吸できる能力があります。 誇り高き王である彼は慈悲深い面もありますが、自分の国を脅かす者には決して容赦しません。
⑤初登場アイアンハート
アイアンハートことリリ・ウィリアムズは、マサチューセッツ工科大学に通う19歳の学生です。これまでヴィブラニウムは探知機で見つけることはできないとされていましたが、彼女が授業でなにげなく作った探知機は、本当にヴィブラニウムを探し当て、それがタロカンを刺激する原因となってしまいました。 シュリに匹敵するほどの天才的な頭脳の持ち主で、彼女とはウマが合っていた様子。リリが作ったスーツはワカンダに没収されてしまいましたが、アイアンハートは単独主演ドラマが予定されており、今後の活躍に注目です。
⑥エムバクは漢気のありすぎる頼れる男!
ワカンダの中心部から離れた山奥に住む、ジャバリ族のリーダーであるエムバク。前作ではティ・チャラと対立していましたが、キルモンガーに殺されかけた彼を助けます。その後は、ワカンダの1部族として、族長会議にも参加しているようです。 本作ではシュリに助言したり、タロカンとの戦いで先頭に立ったりと、頼りになる存在になっていました。
⑥タイトル「ワカンダフォーエバー」に込められた意味とは?
副題である「ワカンダ・フォーエバー」は、ブラックパンサーが戦いに赴く際のセリフとしてよく知られています。また拳を握り、腕を胸の前でクロスするポーズも印象的。本作のポスターでは、そのポーズをとったシュリたちワカンダ国の面々の下にタイトルロゴが大きく入っています。 前作や「アベンジャーズ」シリーズでは高揚感のあったこのセリフも、本作ではティ・チャラの死を乗り越えたシュリをはじめとするワカンダの人々の強さを感じさせます。ネイモアとの最終決戦に向かうシュリはこの言葉をつぶやき、力をふりしぼっていましした。
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」のキャストを一挙紹介!
シュリ役/レティーシャ・ライト
シュリはティ・チャラの妹で天才的な科学者です。前作でシュリ役を務めたレティーシャ・ライトが本作でも続投。 『ブラックパンサー』のプロデューサーを務めたネイト・ムーアはシュリについて、アイアンマンことトニー・スタークよりも賢いと語っていました。ボーズマン亡き後の「ブラックパンサー」シリーズで、彼女がどのようなリーダーシップを発揮するか注目です。 ライトは本作について、Varietyに次のように語りました。「私たちは、彼(ボーズマン)が始めた物語とこの映画シリーズに遺したものに全力を注ぐことによって、彼を称えています」、「チームとして一丸となってこの映画にすべてを注ぎ込んだので、みなさんに観てもらうのが楽しみです」。
リリ・ウィリアムズ(アイアンハート)役/ドミニク・ソーン
ドラマ『アイアン・ハート』で主人公となるリリ・ウィリアムズも、本作に出演。原作コミックではアイアンマンの跡を継いで、自らのスーツでヒーローとして活躍する役どころです。 演じるドミニク・ソーンはこれまでに『ビール・ストリートの恋人たち』含む計2作のみに出演している女優で、MCUへの大抜擢で一躍話題になりました。 ドラマ版の『アイアンハート』は本作の直接的な続編とのことで、活躍が楽しみですね。
ネイモア役/テノッチ・ウエルタ
続編でネイモアを演じるのは、Netflixドラマ『ナルコス : メキシコ編』や人気スリラーシリーズ5作目『フォーエバー・パージ』などへの出演で知られるメキシコ人俳優テノッチ・ウエルタです。 彼が演じるネイモア・ザ・サブマリナーは海底王国タカロンの王で、「ワカンダの平和を脅かす存在」と紹介されています。 マーベルのヒーローらしく、一概には憎めないネイモアの考えに、共感を覚えた人もいるのではないでしょうか。
ナキア役/ルピタ・ニョンゴ
ティ・チャラの恋人で、ワカンダ国のスパイ「ウォー・ドッグ」の一員として世界各国で活動していたナキア。前作の結末ではティ・チャラからワカンダ国にとどまるように説得されるほど、重要な登場人物です。 前作ではオスカー女優のルピタ・ニョンゴが演じました。続編ではより大きな活躍が期待されます。
ラモンダ役/アンジェラ・バセット
ラモンダはティ・チャラとシュリの母親で、国王の母君にあたります。前作では若き国王ティ・チャラにアドバイスをしたり、セレモニーに臨席するなど重要な役割を果たしていました。本作ではティ・チャラの死後、ワカンダ国の女王として国を統治していました。 ラモンダを演じるのは、『TINA ティナ』(1993年)でアカデミー主演女優賞にノミネートされたこともあるベテラン女優のアンジェラ・バセットです。
エムバク役/ウィンストン・デューク
エムバクは前作でティ・チャラが王になることに反対して決闘を挑んだ山の民・ジャバリ部族のリーダーです。前作の終わりにはティ・チャラと団結。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)の最後の決戦でもティ・チャラと並んで戦い、2人の結束の強さを見せました。 ウィンストン・デュークが続投し、より頼りになるキャラクターとして描かれています。
エヴェレット・ロス役/マーティン・フリーマン
前作でティ・チャラたちに協力することになったアメリカCIA捜査官であるエヴェレット・K・ロス。 彼の役を演じたマーティン・フリーマンは、本作でも続投。シュリたちに命を救われた過去があるため、本作ではこっそりワカンダに情報を流していました。
監督はライアン・クーグラーが続投
「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」の監督は、ライアン・クーグラーが前作に引き続き担当します。 過去作には、米誌タイムの「2015年の映画トップ10」の第8位にランクインした『クリード チャンプを継ぐ男』や、週末興行収入ランキング初登場2位に入った『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』など。 当初は前作にひきつづきチャドウィック・ボーズマン主演で予定されていた本作は、彼の死去によって大幅に脚本が変更になりました。しかしそのことで「大事な人を失うことと、その悲しみと、そこから前進していくというテーマが見えてきました」と語っています。
トリビアを紹介!サントラの秘密や裏話
リード曲「Lift Me Up」はボーズマンへの賛歌
「ワカンダ・フォーエバー」のリード曲となっているのは、リアーナの「Lift Me Up」。6年ぶりの新曲ということもあり、注目を集めています。 この曲は故チャドウィック・ボーズマンへの讃歌となっており、「あなたが旅立っても守ってほしい(When you depart keep me safe)」という歌詞からは、いつも見守ってくれている彼を感じさせますね。
プレミアでの衣装からもボーズマンへの想いがわかる!
2022年10月26日(アメリカ現地時間)に行われた本作のワールドプレミアでは、シュリ役のレティーシャ・ライトや監督のライアン・クーグラーの服装にも、亡きチャドウィック・ボーズマンへのリスペクトが感じられました。 前作のプレミアと同じパープルカーペットに登場したレティーシャ・ライトは、黒のスタイリッシュなスーツに身を包み、ブラックパンサーを思わせるシルバーの豪華なアクセサリーを着用。 また白いシルクの豪華な衣装で登場したクーグラー監督の胸には、ボーズマンの姿が刻まれたネックレスが。新作について「これから初めて皆に観てもらうのでドキドキしてるので、チャドウィックのことばかり考えます。彼に“どう思う?”と聞いてみたいです」とコメントしました。
予告の楽曲からわかる熱い思いとは?
予告では楽曲「ノー・ウーマン、ノー・クライ」(1974年)を使用。大切な友人を亡くしても決して忘れないという歌詞が印象的な楽曲は、予告の途中からケンドリック・ラマーが歌う「Alright」(2015年)に移り変わっていくのです。 人種差別に対する思いを綴っており、たとえティ・チャラを失っても国のために必死に戦うワカンダ国の民が「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」で描かれるのではないでしょうか。
前作『ブラックパンサー』をネタバレありでおさらい
ヴィブラニウムと呼ばれる特殊な鉱石でできた隕石が落下したことで、アフリカのワカンダ国は他の国を凌駕する技術を人知れず発展させていました。 ワカンダの王子ティ・チャラが、父の死により王座とブラックパンサーとしての使命を継承したのと時を同じくして、イギリスの博物館に展示されていたヴィブラニウムが強奪されます。 ティ・チャラはヴィブラニウムの奪回に向かいますが、そこには彼の知らないキルモンガーという人物との因縁があったのでした。
実はキルモンガーはティ・チャラの従兄弟で、先王に殺された父親の復讐のためにティ・チャラの王位を奪おうとしていたのです。 死闘の末にキルモンガーを倒したティ・チャラは、未来のためにワカンダ国の開国を宣言するのでした。
ワカンダフォーエバー!「ブラックパンサー2」 でフェーズ4の行く末を見届けよ!
2022年11月11日公開された「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」。今後のMCUを担う新たなキャラクターの登場や2代目ブラックパンサーの登場など、盛りだくさんの本作。 チャドウィック・ボーズマンの追悼としても、フェーズ4の終幕としても、多くの要素をまとめながら前進した物語を見せてくれました。 またエンドロールの最後に「ブラックパンサーは帰ってくる」と宣言されたように、シュリの今後の活躍が期待されます。