2018年8月25日更新

新世代は女性や黒人ヒーローが活躍?コミックで世代交代したヒーロー7選

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コミックで世代交代したヒーローたちをご紹介!

超越的な能力を持ち、人々や世界を守るために戦うアメコミヒーロー。1938年に登場したスーパーマンを皮切りに様々なヒーローが登場しており、2012年に公開された実写映画『アベンジャーズ』は、日本でも大きな話題となりました。 近年はアメコミヒーローの世代交代が進み、著名なヒーローが次々に新世代へとバトンタッチ。スパイダーマンが黒人の少年に、ソーが女性になるなど、アメコミの世界がより多様性のあるものへと変化してきています。 この記事では、コミックで世代交代したヒーローや、新世代のキャラクター情報についてご紹介します。

フラッシュ

フラッシュは、超スピードと強い正義の心を武器に戦うヒーローです。2018年までに4代目までが登場しており、2代目のバリーはジャスティスリーグのメンバーとしても活躍しました。 3代目ウォリーの後を継いて4代目フラッシュになったのは、初期インパルスや二代目キッドフラッシュとしても知られるバート・アレン。バリーとその妻アイリスの孫で、生まれながらにスピードフォースとアクセルすることが出来ます。 しかし、フラッシュとして活動を始めてからから1年後、バリーのクローンであるイナーシャの罠により、敵組織・ローグスから総攻撃を受けて死亡します。 その後、スーパーボーイ・プライムを倒すため少年の姿で一時的に復活し、バリーに力を与えた後、スピードフォースに溶け込んでいきました。

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スピードフォースとは?

スピードフォースとは、アース1などの世界に隣接する次元にある、意思を持つ未知の運動エネルギーで満ちた世界のことです。歴代フラッシュやキッドフラッシュは、スピードフォースにアクセスして運動エネルギーを引き出すことにより、超スピードでの動作を可能としています。

歴代フラッシュのキャラクターは?

初代フラッシュのジェイ・ギャリックは、大学生の頃に原子の振動実験中である液体「ハード・ウォーター」を浴びたことで能力を得ました。ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカの創設者の1人で、バリーやウォリー、バートを家族のように想っています。 2代目のバリー・アレンは、ジャスティスリーグの創立メンバーの1人です。警察の鑑識官として勤務していた時に、稲妻と薬品を浴びたことで能力を取得。世界を守るために一度は死亡するも、2008年に『Final Crisis』で復活します。 3代目のウォリー・ウェストは、バリーと全く同じ状況で能力を得ました。後に初代キッドフラッシュとして活躍し、バリーが死亡した際に3代目フラッシュとなりました。 4代目のバート・アレンは、30世紀の未来からやってきたバリーの孫で、スピードフォースに溶け込んだ後は行方不明になっています。

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グリーンランタン

パワーリングを武器に戦うグリーンランタンは、全宇宙の平和を守るためにガーディアンオブユニバースによって創設された組織です。グリーンランタンには全宇宙で3600人が任命され、地球でも8人がグリーンランタンに選ばれています。 8代目グリーンランタンに選ばれたのは、ジェシカ・クルスです。彼女は友人を暴徒2人に殺され、そのトラウマをパワーリングに利用されてしまいます。リングに乗っ取られたジェシカは暴走して街を破壊しますが、バットマンたちの助力でリングの力を制御することに成功。その後グリーンランタンとなり、2代目・ハルの指示で7代目・サイモンとコンビを組みました。 ジェシカはアニメ『DCスーパーヒーロー・ガールズ』 にも登場し、同じパワーリング使いの敵・イエローランタンを打ち破っています。

ガーディアンズとコァについて

遙か昔、宇宙の中心に位置する惑星オアで、超科学を持つ異星人たちが繁栄を謳歌していました。しかし、44億年前に科学者の1人が、タブーである「現在の宇宙が創られる前の宇宙」の観察を試み失敗。その結果次元を揺るがす大爆発が起こり、この世界に「悪」を誕生させてしまいます。 オアの人たちは宇宙の平和を守るために、ガーディアンズ・オブ・ザ・ユニバースを結成。宇宙の悪の取り締まりや、混沌の存在である魔法「スターハート」の封印を行い、宇宙警察機構のグリーンランタン・コァを創設します。 全宇宙は3600のセクターに分けられ、各セクターには1人か2人のグリーンランタンが派遣されます。グリーンランタンになる条件は「恐怖を克服し、正義を遂行できること」であり、条件に合致すればどんな生命体でもグリーンランタンになることができます。

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歴代のグリーンランタン

初代のアラン・スコットは、スターハートの破片から生み出された「命のランタン」に命を救われます。彼はランタンの導きに従って魔法の指輪と衣装を制作し、グリーンランタンを名乗るように。その後5代目となるカイルにグリーンランタンの称号を譲り、センチネルというヒーローに改名しました。 2代目のハル・ジョーダンは、重傷を負って地球に不時着した異星人、アビン・サーの意思を継いでグリーンランタンになりました。彼はジャスティスリーグの創立メンバーの1人でもあり、ハルの代替要因には3代目となるジョン・スチュワートという黒人が選ばれています。 他にも、4代目にガイ・ガードナー、5代目にカイル・ライナーが選出。6代目には初代・アランの娘であるジェニー・リン・ヘイデンが選ばれ、2018年現在は7代目のサイモン・バズと8代目のジェシカ・クルスがコンビを組んで活動しています。

スパイダーマン

クモの糸を駆使して戦うヒーロー、スパイダーマン。その正体はピーター・パーカーで、これまでに幾度も街の危機を救ってきました。しかし、とある事件でピーターは世界を守るために死亡してしまいます。 ピーターの後継者となったのは、マイルズ・モラレスという黒人の少年です。マイルズは、叔父が盗みを働いた研究所から持ち帰ってしまったクモに噛まれたことで、ピーターと同じ能力を得ました。 最初はヒーローとして戦うことに否定的でしたが、ピーターの死後は「自分が戦っていれば彼は死ななかったのではないか」と苦悩するように。その後、ピーターの葬式で彼がスパイダーマンになった理由を知り、スパイダーマンとして戦うことを決意します。 2018年には、マイルズが主人公の『スパイダーマン:スパイダーバース』が公開。2代目スパイダーマンとなった彼の活躍や苦悩、先代であるピーターとの関係が描かれています。

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マイティ・ソー

マイティ・ソーは、アスガルドの神々の王オーディンと、女神ヨルズの間に生まれた雷神です。常人には持てない魔法のハンマー「ムジョルニア」を扱うことができ、アベンジャーズの中でもトップクラスの戦闘力を誇っています。 2015年からスタートした『The Mighty Thor』では、ソーの元恋人であるジェーン・フォスターがソーとして戦います。彼女はソーと結ばれるために神になる試験を受けますが不合格となり、記憶を消され別の男性と結婚。その後、ソーの元許婚・シフに病魔から救われたことで記憶を取り戻し、以降はソーを影ながら見守ってきました。 コミック版では乳がんを患っており、ムジョルニアを持ち上げてソーとなってからは、自身の病気と向き合いながらアスガルドや他の世界のために戦います。

キャプテン・アメリカ

キャプテン・アメリカは、祖国アメリカを愛し、超人的な身体能力と盾を武器に悪と戦うヒーロー。その正体は「超人兵士計画」で超人血清を投与されたスティーブ・ロジャースで、アベンジャーズではリーダーとして活躍しています。 コミック版では2014年、敵に超人血清を抜き取られたことで、スティーブの体が急激に老化。前線に立てなくなったスティーブは、自身の相棒であるファルコンのサム・ウィルソンに盾と称号を継承し、サムが正式な7代目キャプテン・アメリカになりました。 作者のリック・リメンダーはサムについて、「サムはスティーブとは違う姿勢を持つキャラクターで、苦しい状況にある庶民のために働くヒーローになるだろう」とコメントしています。

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アイアンマン

アイアンマンは、天才的な頭脳を持つ起業家、トニー・スタークがパワードスーツを装着した姿です。強靱な装甲と音速飛行能力を有し、さらにビームなどの多彩な武器を搭載。アベンジャーズの代表的なメンバーとして、幾度も世界の危機に立ち向かってきました。 2017年から始まったシリーズ『INVINCIBLE IRONMAN』では、リリ・ウィリアムズという15歳の黒人の少女がトニーの後を引き継ぎ、アイアンハートとして活躍します。リリは天才科学者で、彼女が自作したスーツには、トニーをベースにした人工知能が搭載されています。 作家のブライアン・マイケル・ベンディスは、名前をアイアンハートにした理由について「リリの心やアイアンマン全体を物語る名前であるから」と明かしています。

スーパーマン

スーパーマンはアメコミ最初のスーパーヒーローで、アメコミヒーローの中でも最強クラスの実力を誇っています。これまでクリプトン星出身のクラーク・ケントがスーパーマンとして戦ってきましたが、2016年からスタートした『ニュー・スーパー・マン』では、中国系アメリカ人の少年・孔克南(ケナン・コング)がスーパーマンとして活躍します。 ケナンは典型的ないじめっ子でしたが、ある日同級生をブルーコンドルから助けたことで転機が訪れ、中国のスーパーマンプロジェクトによってスーパーマンの力を与えられます。ヒーローになったケナンは他人への態度も変化し、スーパーマンに大きな敬意を払うようになりました。 新たなスーパーマンの名前は、当初は「Kenji Kong」という名前で発表されていました。しかし、名前が日本人のようだという意見が相次いだため、現在の名前に変更されました。

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多様化するアメコミヒーローの世界

当初のアメコミヒーローは白人男性が多く、女性や黒人、アジア人などのヒーローはあまりいませんでした。しかし、近年はアメコミヒーローにも多様化が訪れ、あらゆる人々がヒーローとして活躍する世界へと変化してきています。 ここで紹介したヒーローの他にも、4代目ミズ・マーベルになったイスラム教徒の少女、カマラ・カーンや、2代目ハルクとなった韓国系アメリカ人の少年、アマデウス・チョなどが新世代ヒーローとして登場。彼らの今後の活躍に、ファンの注目が集まっています。 アメコミの新世代ヒーローに興味を持った人はぜひ、彼らが登場するコミックや映像作品をチェックしてみてはいかがでしょうか。