2021年9月6日更新

映画「シャン・チー」のあらすじを徹底ネタバレ解説!謎の組織テン・リングスの正体が明らかに

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『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)
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テン・リングスの謎が明らかに!映画「シャン・チー」を徹底ネタバレ解説

映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、9月3日に公開を迎えたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の劇場映画25本目。本作はフェーズ4で初登場となる、新たなアジア系ヒーローの物語です。 この記事では、ファンの注目を集める「シャン・チー」について、ネタバレを含むあらすじやキャスト、またMCUでの位置づけから原作コミックまで丸ごと紹介していきます! ※ここからは映画「シャン・チー」のネタバレが含まれます。未鑑賞の場合はご注意ください。

まずは時系列を整理!

映画「シャン・チー」は、サノスによる「デシメーション(指パッチン)」を経て、アベンジャーズが世界をもとに戻した後の世界が舞台となっています。 アベンジャーズの活躍で、世界の人口の半分が戻ってきたのは2023年。詳しくは語られていませんが、「シャン・チー」は、それから何年か後の世界のようです。

【あらすじ】シャン・チーはどのようにして生まれた?

幼いころから父が率いる犯罪組織テン・リングスで、厳しい修行に明け暮れてきたシャン・チー。成長した彼は誰にも負けない最強の存在となりましたが、任務のために家を出たまま戻りませんでした。 こっそり渡米した彼はショーンと名乗り、サンフランシスコで平凡なホテルマンとして生活を送っていました。 しかしあるとき彼は、父ウェンウーが送り込んだ刺客に襲われます。親友で同僚のケイティの前で驚異の戦闘力を見せた彼は、父が自分たちを殺そうとしていると悟り、ケイティとともにマカオにいるらしい妹シャーリンに会いに行くことに。 現地で地下闘技場を経営するシャーリンと再会したシャン・チーでしたが、そこへウェンウーが現れます。そして3人は、テン・リングスに連れて行かれてしまいました。 そこでシャン・チーは、父の驚くべき計画を聞かされます。

なんと彼は、亡くなった妻が助けを求める声が聞こえるというのです。そして彼女を解放するため、彼女の故郷の村を焼き払う計画を立てていました。 シャン・チーたちの母であるリーは、神秘の村ター・ローの出身で、ウェンウーと一緒になるため故郷を捨てたのでした。彼もまた家族との生活を優先し、その若さと力を保ってきた10対の不思議な腕輪「テン・リングス」を封印。 しかしリーは、以前ウェンウーが怒りを買った相手に殺されてしまいます。それからというもの、ウェンウーは息子のシャン・チーを鍛え上げ、あるとき自分の妻であり、彼の母の敵討ちに向かわせます。 ウェンウーはそのまま10年戻ってこなくなった息子を探し出し、彼に自らの計画に協力するよう求めました。 協力を拒否し投獄されたシャン・チーたちは、牢屋の奥に住んでいる老人を発見します。それはかつてテロ組織テン・リングスのリーダー、(偽)マンダリンを名乗っていた俳優のトレヴァー・スラッタリーでした。 顔がなく羽の生えた不思議な生き物と仲良くなっていた彼は、その動物がター・ローに帰りたがっていると言います。 シャン・チーたちは、ウェンウーから「ター・ローへの道は1年に1度しか開かない」と聞かされていましたが、その動物は村への行き方を知っているとのこと。 その案内に従って村に着くことができた4人は、シャン・チーの伯母であるイン・ナンに出会います。彼が父の計画を話すと、イン・ナンは村について教えてくれました。 彼女の話ではターローの村は「聖なる守護者」に守られ、別の次元に住む「魔物」がこちらの次元に入ってくるのを防いでいるというのです。 そして「魔物」は人が心から望む幻聴を聞かせることで、こちらの次元に入って来ようとするとのことでした。ウェンウーはこの声に取り憑かれていたのです。 シャン・チーたちがター・ローにやって来た翌日が、1年に1度の村への道が開く日でした。ウェンウーは部下たちを引き連れて村にやって来て、村人たちと戦闘をはじめます。 シャン・チーも父と戦いますが、「テン・リングス」の力に歯が立ちません。ウェンウーに吹き飛ばされて湖に沈んだシャン・チーは、そこで母の言葉を思い出します。そして「聖なる守護者」である龍とともに戻ってきました。 その間にもウェンウーは「魔物」が封印されている門を開こうとします。息子から「魔物」の話を聞かされても、彼は信じようとしません。しかしウェンウーが戦いの間に「テン・リングス」を飛ばすと、それはシャン・チーのもとに留まります。 ついに門が開き「魔物」が外へ飛び出すと、真っ先にウェンウーの魂を奪いました。父から「テン・リングス」を託されたシャン・チーは、シャーリンとともに「聖なる守護者」の背に乗り「魔物」と戦います。しかし「魔物」は「聖なる守護者」の魂を奪おうとしていました。 その喉に矢を命中させたのは、なんとケイティ。彼女の活躍で彼らは「魔物」を倒すことに成功し、村は守られたのでした。 その後サンフランシスコに帰った2人は、友人たちにこの経験を語ります。しかし信じてもらえず、もどかしい思いをしていたところにウォンが現れ、「テン・リングス」を持った彼らをカマー・タージに連れていきました。

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【見どころ】アジア系ヒーローが披露する生身のアクション!

体ひとつで戦ってみせるヒーロー

これまでMCUに登場したヒーローたちの多くは、世界一硬い盾を使ったり、ハイテクなアーマーをまとったり、巨大な怪物のような姿に変身したり、魔術を使ったりと、非現実的なスーパーパワーで戦っていました。 しかしシャン・チーは、暗殺者になるために鍛え上げられた過去を持つヒーローです。彼はいわゆるスーパーパワーの持ち主ではないため、基本的に武器を持たず素手で戦います。 武術を極めた彼の生身のアクションは、カンフーヒーローそのもの。ター・ローの村に行った後は、伯母から古の武術を習い、それも習得しています。 しかし素手でのアクションだからと、侮ってはいけません。観客を飽きさせない工夫か、ほかのアクション映画ではあまり見ないようなシチュエーションが次々に登場するのです。 また犯罪組織であるテン・リングスも、ター・ローの村も、アジア風な世界観で描かれ、これまでのMCUとは一線を画す作品となっています。

これがマーベル?ファンタジーな世界観

先述のとおり、これまでのMCUには、どちらかといえばSFっぽい設定のヒーローや、ヴィランが数多く登場してきました。しかし「シャン・チー」は、とある村に伝わる伝説不思議な生き物たちが登場するファンタジーのような世界観です。 モーリスと名付けられ、トレヴァーの友達となった謎の生物をはじめ、九尾の狐、麒麟、そして「聖なる守護者」たる龍や恐ろしい「魔物」など、ター・ローの村に生息する動物たちは、これまでのMCUのイメージとは大きく違っています。 そのどれもが、中国神話に登場する生き物をモデルにしているようです。

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【解説1】たびたび登場してきた組織テン・リングスの正体は?

「アイアンマン」シリーズで登場

ロバート・ダウニー・Jr.『アイアンマン』
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1,000年以上前から世界各国で暗躍していたとされる犯罪組織テン・リングスは、過去のMCU作品にも登場しています。 最初の登場はMCU1作目である『アイアンマン』(2008年)。アフガニスタンに営業に出かけていたトニー・スタークを誘拐したテロ組織がテン・リングスでした。 2010年の『アイアンマン2』にも、テン・リングスは関係しています。トニーに復讐を誓うロシア人物理学者のイワン・ヴァンコは、あるアジア系の人物から偽造パスポートを受け取りました。その人物がテン・リングスのメンバーという設定になっています。 また2013年の『アイアンマン3』では、ついにテン・リングスがテロ活動を活発化させ、そのリーダーであるマンダリンも初登場したかのように見えました。 しかし彼らの活動はすべて虚偽で、トニーを憎む科学者のアルドリッチ・キリアンが世界中で恐れられるテン・リングスの名前を騙っていただけだったのです。

かつての“マンダリン”が登場!?

『アイアンマン3』で登場した“マンダリン”は、キリアンが雇ったトレヴァー・スラッタリーという売れない舞台俳優でした。 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)のBlu-ray特典として収録されている短編作品『王は俺だ』(2014年)は『アイアンマン3』の後日談で、このスラッタリーが主役に据えられています。 キリアンに協力した罪でシーゲート刑務所に収監されていたトレヴァーは、テン・リングスの者の協力で脱獄しました。その後、彼はテン・リングスの本部に連れて行かれ、本作で再登場しています。

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【解説2】シャン・チーの父の狙いはなんだったのか

ただ愛する妻を取り戻したかった……

シャン・チーの父であるウェンウーは、こちらの次元にやって来ようとする「魔物」の声に取り憑かれていました。彼にはそれが亡くなった最愛の妻の声に聞こえ、ター・ローの村に閉じ込められている彼女を解放し、再会したいと願っていたのです。 自分の人生を2度も変えた彼女を取り戻したい一心で、彼は妻の故郷の村を焼き払おうとしていました。ウェンウーは“妻を開放する”ことを目的としており、それを実行すれば実際には「魔物」が解放されることは知らなかったのです。

父から子に受け継がれた「テン・リングス」

ウェンウーが身につけている10対の腕輪「テン・リングス」は、何千年も前からこの世に存在しているようです。彼はそれを火口で発見したとも、墓地から盗んだとも言われており、詳しいことはわかっていません。 その腕輪によってウェンウーは不老不死になり、強大な力を手に入れました。この腕輪は鎖のように武器として使うことができ、投げても彼の腕に戻リます。また彼の腕力を増大させる力があるようです。 ミッドクレジットシーンでは、魔術の道具に精通しているウォン、宇宙各地の技術を見てきたキャプテン・マーベル、科学者のブルース・バナーが集結。 「テン・リングス」がどんな素材で、どんな製法でできているのか議論していましたが、“古代からありそうだ”という推測しかできませんでした。

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【考察】今後のマーベル映画とはこう繋がっていく!

アベンジャーズとの合流

ベネディクト・ウォン,ドクター・ストレンジ
©Supplied by LMK/zetaimage

先述したミッドクレジットシーンで、カマー・タージにやって来たシャン・チーとケイティ。彼らはブルース・バナーから「サーカスへようこそ」と告げられます。これは彼らが今後、アベンジャーズに加入することを意味しているのでしょう。 「シャン・チー」はすでに紹介したとおり、ファンタジーのような世界観の作品です。これまでのMCUのなかでは、『ドクター・ストレンジ』(2016年)にいちばん近いと言えるのではないでしょうか。 また11月に公開が控えている『エターナルズ』は、何世紀にも渡り人類を見守ってきた宇宙種族の話です。彼らと「テン・リングス」はなにか関係があるのかもしれません。

“テン・リングスは帰ってくる”?

ポストクレジットシーンでは、テン・リングスのその後が描かれました。シャン・チーは妹のシャーリンが父が作りあげた組織を“解体している”と思っていましたが、実は彼女はテン・リングスを再建していたのです。 多くの女性暗殺者が訓練を行う様子は、かつて独学で武術を学ぶしかなかったシャーリンの悔しさを反映しているようにも見えます。 そして最後には“テン・リングスは帰ってくる”の文字が。これはシャーリンが再建した新たなテン・リングスが、今後のMCU作品に登場するという意味でしょう。

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【登場人物】映画「シャン・チー」のキャラクター/キャスト

それではここから、本作に登場する登場人物を紹介していきましょう。マーベル初のアジア系ヒーローを筆頭に、話題のキャスト陣が揃いました。

主人公シャン・チー 役/シム・リウ

MCU初となるアジア系ヒーロー、シャン・チー役に抜擢されたのは、中国系カナダ人俳優のシム・リウ。アクションドラマ『96時間 ザ・シリーズ』や韓国系一家のシットコム『Kim's Convenience(原題)』などに出演し、カナダのテレビドラマを中心に活躍しています。 今回シャン・チー役に決まり、世界中のマーベルファンから注目を集めることとなったシム・リウ。SNSのフォロワーも急増し、自身のツイッターで驚きの声も発しましたが、実は「シャン・チー」映画化が発表された2018年末当時、シャン・チー役を熱望するツイートもしていたようです。 サンディエゴ・コミコンでは集合写真で1番前に陣取り、しかもベネディクト・カンバーバッチに肩を抱かれ、「なんてこった!彼が僕に触ってる」と何度もツイート。驚きとともに嬉しさが爆発したようですね!

ウェンウー役/トニー・レオン

トニー・レオン
©WENN/zetaimage

本作のヴィランであるマンダリンことウェンウーは、シャン・チーの父であり、何百年も暗躍しつづける伝説の犯罪組織のリーダー。 シャン・チーの母との出会いが人生観を変え、1度は愛する家族のために「テン・リングス」の力を捨てました。しかし妻を殺された復讐のため、再び「テン・リングス」を操り、世界を脅かす存在となっています。 演じるトニー・レオンは、香港映画やテレビを中心に1980年代から活躍しているキャリアと実績を誇る名俳優。90年代には『恋する惑星』などウォン・カーウァイ監督作に立て続けに出演し、作品は国際的にも評価され一気に知名度もアップしました。 アクション映画ではチャン・イーモウ監督の『HERO』、アンドリュー・ラウ監督の『インファナル・アフェア』、さらにジョン・ウー監督の『レッドクリフ』など多彩な作品で存在感を示しています。

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ケイティ役/オークワフィナ

オークワフィナ(バストアップ)
©WENN.com/zetaimage

ケイティはシャン・チーの高校時代からの親友です。高学歴で多彩ですが仕事はつづかず、チーとともにホテルの駐車係として働いています。彼の過去については、なにも知りません。 演じるのは、ラッパーで女優のオークワフィナ。『オーシャンズ8』や『クレイジー・リッチ!』(ともに2018年)で注目を集めた彼女は、2019年に主演した映画『フェアウェル』で、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。 その後も『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019年)で主要キャラクターを演じたり、ディズニーアニメーション映画『ラーヤと龍の王国』(2021年)に声の出演を果たすなど、幅広く活躍しています。

イン・リー役/ファラ・チャン

ウェンウーの妻であり、シャン・チーとシャーリンの母であるイン・リー。彼女との出会いでウェンウーは心を入れ替えテン・リングスを離れましたが、その後、彼女は何者かによって殺されてしまいました。 イン・リーを演じるファラ・チャンは、香港を中心に活動する中国出身の女優です。これまでに多数の香港映画やテレビシリーズへの出演で知られており、中国語版の『怪盗グルーのミニオン大脱走』(2017年)では、ルーシー・ワイルドの声を務めました。

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シャーリン役/メンガー・チャン

シャーリンはウェンウーの娘であり、シャン・チーの妹です。なにも言わずに渡米した兄を恨んでおり、亡き妻を思い出すからと父にも見放された彼女は、16歳で家を出ました。独学で武術を学び、現在は地下格闘家として恐れられています。 演じるメン・ガー・チャンは中国出身の女優で、ハリウッド映画には本作が初出演。アクションはもちろん、本編でどのような存在感を見せてくれるのか、注目が集まります。

イン・ナン役/ミシェル・ヨー

ミシェル・ヨー
© Apega/WENN.com/Zeta Image

イン・ナンはシャン・チーの伯母で、見たこともない神秘的な武術を操る人物です。 予告編では、全力で向かってくるシャン・チーを、いとも簡単に倒してしまう姿が映し出されました。彼の心の迷いを見抜き、自分自身や家族と向き合うことの大切さ、そして一族と「力」の秘密について説きます。 イン・ナンを演じるミシェル・ヨーは、香港やハリウッドで活躍するベテラン女優。『ポリス・ストーリー3』(1992年)や『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1998年)、『グリーン・デスティニー』(2000年)、『クレイジー・リッチ!』など、幅広い作品への出演で知られています。

ジャン・ジャン役/ロニー・チェン

ロニー・チェン
© Brian To/WENN.com/Zeta Image

ジャン・ジャンは、シャーリンの地下闘技場で働く人物です。調子のいい性格で、シャン・チーを無理やり試合に出させます。 彼を演じるのは中国出身のコメディアン、ロニー・チェン。2010年ごろからテレビを中心に活動してきた彼は、2017年には本人役で『ロニー・チェン:インターナショナル・スチューデント(原題)』に主演するなど、人気を獲得してきました。 2018年には『クレイジー・リッチ!』で長編映画デビュー。そのほか『ゴジラ vs コング』(2021年)などにも出演しています。

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デス・ディーラー役/アンディ・リー

デス・ディーラーはウェンウーに仕える暗殺者であり、かつてシャン・チーに武術を教えた師匠的存在です。ウェンウーの命令により、10年の時を経て、組織を抜けたシャン・チーと死闘をくり広げます。 演じるのは、俳優やスタントマンとして活躍しているアンディ・リー。独学で武術を習得した彼は、姉弟や友人とともにアクション・グループ「マーシャル・クラブ」を立ち上げ、インディペンデント映画を中心にスタントマンとして活躍してきました。 本作が彼にとって大作映画への初出演となります。

ウォン役/ベネディクト・ウォン

ベネディクト・ウォン
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「ドクター・ストレンジ」シリーズでおなじみのウォンも「シャン・チー」に登場。 ウォンはストレンジと同じく、カマー・タージで修行をした魔術師です。現在はストレンジとともに、ニューヨークのサンクタム・サンクトラムを守っています。同じアジア系ヒーローとして、今後シャン・チーの活躍のキーパーソンになりそうです。 ウォン役にはこれまでと同様にベネディクト・ウォンが続投。MCU以外では、『オデッセイ』(2015年)や『ジェミニマン』(2019年)などへの出演で知られています。

トレヴァー・スラッタリー役/ベン・キングズレー

ベン・キングスレー
©︎Brian To/WENN.com

『アイアンマン3』でテン・リングスのリーダー、マンダリンの名を騙り演じていた舞台俳優トレヴァー・スラッタリーが「シャン・チー」で再登場を果たします。本作では、意外にもキーパーソンになりました。 スラッタリー役は『アイアンマン3』からベン・キングズレーが続投。イギリス出身の彼は、数多くの舞台に出演するほか、1982年の『ガンジー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞。その後も3度アカデミー賞候補になりました。 そのほかの出演作には『シンドラーのリスト』(1993年)や『ヒューゴの不思議な発明』(2011年)、『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』(2014年)などがあります。

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【原作コミック】ブルース・リーがモデルに?

Shang-Chi: Master of Kung-Fu Omnibus Vol. 3 (The Hands of Shang-Chi, Master of Kung-Fu Omnibus)

マーベルの原作コミックにシャン・チーが初登場したのは、1973年に出版された「Special Marvel Edition#15」。スティーブ・エングルハートとジム・スターリンによって、ブルース・リーをモデルに生み出されました。 シャン・チーは“マスター・オブ・カンフー”とも呼ばれ、武術家として並々ならない戦闘力を持っています。フー・マンチューを父に、アメリカの白人女性を母に持ち、幼少時から父の教えで武術の道を極めてきました。 身体能力もさることながら、ヌンチャクや剣、手裏剣など接近戦で有利な武器の扱いにも長けています。また、MI-6でスパイ訓練も受けていたことも。 ブルース・リーの大活躍に触発され、70年代にすでに生み出されていたマーベル初のアジア系ヒーロー「シャン・チー」。何度か映像化の話もあったようですが、多様化を推し進める現在のハリウッドで、今回ようやくMCUの仲間入りを果たしました。

映画「シャン・チー」はアジア系キャストで送る新たなヒーローの物語!

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)
©Marvel Studios 2021 All rights reserved.

今までのMCUとは違った世界観で、今後の展開も気になる『シャン・チー/テン・リングスの伝説』新たにアベンジャーズに加わると思われるシャン・チーや、彼の妹が再建した新生テン・リングスは今後どうなっていくのでしょうか。 また本作は、これまでのMCU作品以上に「家族の物語」に重点が置かれています。自分の家族、そして過去と向き合ったシャン・チーから、今後も目が離せません!