2019年10月10日更新

『キングダム』呂不韋(りょふい)の活躍を史実と交えて解説!実写映画版では誰が演じる?

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キングダム 39

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『キングダム』呂不韋(りょふい)の活躍を史実とともに紹介 圧倒的な政治力で政に立ちはだかる強敵

『キングダム』は2006年から週刊ヤングジャンプにて連載されている歴史アクション漫画。下僕だった少年・信(しん)と若き秦(しん)の王である政(せい)が共に中華の統一を目指します。2019年10月現在、コミックスは55巻まで発売され、様々なメディアミックスが展開される人気ぶりです。 物語の中で、政の越えるべき大きな壁として立ちはだかるのが呂不韋(りょふい)です。同じ秦の国の人間ですがかなりの権力を有しており、政と対立し政権闘争を繰り広げます。 そんな呂不韋のプロフィールや漫画での活躍、史実についても紹介します。さらに実写映画の続編が製作された場合には、誰が演じるかも予想。 ※本記事では『キングダム』55巻までの内容と史実について言及しています。ご了承ください。

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呂不韋のプロフィールを紹介 一介の商人から秦を裏で牛耳る右丞相(うじょうしょう)へ

『キングダム』では6巻から登場し、最高権力を有する右丞相(うじょうしょう)という地位に就いています。政の父が亡くなり政が若くして王となったことで、呂不韋が実質的に政治を執り行うことに。後に呂不韋は丞相より上の相国(しょうこく)と呼ばれる地位に就きます。 史実によると、元々一介の商人だった呂不韋はその貪欲さから富だけでなく秦国を動かすほどの権力を求めます。政の父が後に王に上り詰めることを見抜いた商人の呂不韋は、政の父に近づき取り入りました。それにより政の父が秦王になった際に側近としての地位を手に入れたのです。 呂不韋は、昌平君(しょうへいくん)、蒙武(もうぶ)、蔡沢(さいたく)、李斯(りし)の各分野に優れた4人を呂氏四柱として配下に置いています。 史実と漫画における呂不韋に大きな違いはありません。ただ『キングダム』での呂不韋は、史実よりも野心家で貪欲な人物として描かれています。権力を笠に着て政の暗殺を謀るなど危険な一面も。

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呂不韋は政とどのような戦いを繰り広げる?『キングダム』作中での活躍を紹介【ネタバレ注意】

秦国内で圧倒的な権力を持つ呂不韋は、まだ若かった政にとって政治闘争における最大の敵です。それに対して呂不韋は、なんとしても政を排除して自分の地位を揺るぎないものへしようと動きます。 呂不韋は前述の通り、若い政に代わり政治を行っていましたが、成長した政が「加冠の儀」と呼ばれる成人の儀式を迎えます。この儀式を終えると政が正式に実権を握ることとなるため、呂不韋は秦を乗っ取るべく暗躍。

彼は以前から政の母・太后と関係を持っており、その関係を断つために嫪毐(ろうあい)という人物を送り込んでいました。そして太后が嫪毐と共に、毐国(あいこく)の建国を宣言。毐国は加冠の儀の日に反乱を企てます。 この反乱軍には呂不韋の息がかかった人物が多く紛れ込んでおり、反乱に乗じて秦の王族を皆殺しにする算段でした。さらにそれを呂不韋の蒙武軍が鎮圧することで、民に呂不韋が王だと示すのです。 しかし政はその動きを察知しており、鎮圧するための軍を隠すことで呂不韋や李斯を欺きました。さらに昌平君は反乱が起きることを信が率いる飛信隊に伝えていました。昌平君はここで呂不韋と袂を分かちます。 呂不韋、太后、政の3人の内の誰が秦を統治することになるかは、戦の結果次第。そんな緊迫した状況で「天下」について語るため、呂不韋と政の対談が始まります。 呂不韋は天下とは「金」、貨幣制度にあると述べます。金があるから幸福の尺度が生まれ、人が裕福を求める限り戦争が起きると。秦を最も裕福な国にし、他の国に手を差し伸べることで中華を統一すると語りました。 人の持つ本質は光だと語る政。人は誰しも光を持っているが戦争によって光を見失っている、そのため政は中華を分け隔てなく統一することで戦争をなくすのが正しい政治だと言います。人が人を殺さなくてもすむ世界を目指す政の成長した姿に思わず呂不韋は涙ぐみ、前提が違いすぎたため話し合いは中止されることに。 政や呂不韋が決着を待つ中、飛信隊や昌平君の活躍で反乱軍は鎮圧されました。企みが明らかになり、政の器の大きさを見た呂不韋は長年にわたる政治闘争の敗北を認めます。その後は隠居を命じられ相国の任も解かれました。

史実を元に呂不韋の今後を予想!悲惨な死を迎える?【ネタバレ注意】

漫画では隠居以降登場していない呂不韋ですが、史実ではその最期まで記述されています。

隠居した呂不韋の元には、名声によって多くの客人が訪れました。それを知り反乱を疑った政は、呂不韋に釘を刺す旨の手紙を送り流罪に処します。呂不韋はこの処置に絶望したのか、服毒自殺によって生涯を終えました。 絶大な権力を持ち秦の実質的な統治者にまで上り詰めた呂不韋ですが、最後はあっけなく自殺となんとも無残ですね。 政は史実では呂不韋の子供たちを殺しているのですが、『キングダム』では生かしています。そんな寛大な処置を下す政が、呂不韋に追い打ちをかけるようなことをするでしょうか。もしかしたら『キングダム』では、呂不韋に自殺ではない未来が待っているかもしれません。

声優・玄田哲章がアニメ版『キングダム』で呂不韋を不敵に演じた

アニメ版『キングダム』で呂不韋を演じたのは1948年5月20日生まれの玄田哲章。アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えや「トランスフォーマー」シリーズのコンボイ(オプティマスプライム)役で知られる玄田。 低く深みのある声が特徴の玄田が演じる呂不韋は、声からも貫禄を感じさせる、落ち着いていながらも迫力あるものでした。

実写映画版では誰が呂不韋を演じる?バッチリはまるキャストを予想

2019年に実写映画『キングダム』が公開され、興行収入が50億円を超える大ヒット。そのため続編が製作されるのではないかという噂が。 ここからは映画『キングダム』の続編が製作された場合、誰が呂不韋を演じることになるか予想します。強大な敵である呂不韋は、威厳や溢れる自信を示すことのできるベテランが演じるのではないでしょうか。

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市村正親

まずは1949年1月28日生まれの市村正親。2019年現在、御年70歳ですが舞台やドラマに精力的に出演する予定となっています。 2019年5月には芸術活動の功労が認められ、国から送られる勲章である旭日小綬章(きょくじつしょうえんしょう)を受章しました。 「手を抜かない」ことが信条という市村の深みある演技であれば、呂不韋の威厳と狡猾さをうまく表現できるのではないでしょうか。

渡辺謙

渡辺謙
©Diloreto A./Sipa USA/Newscom/Zeta Image

続いて世界的に活躍している1959年10月21日生まれの渡辺謙。 「GODZILLA ゴジラ」シリーズなどのハリウッド映画への出演、2015年のミュージカル『王様と私』でのブロードウェイへの進出など、その勢いは留まることを知りません。 ドラマなどで数々の武将を演じた経験を持つ渡辺。2005年の『バットマン ビギンズ』で威厳あるラーズ・アル・グールを演じたように、悪役の呂不韋を存在感たっぷりに演じるのではないでしょうか。

松平健

最後は1953年11月28日生まれの松平健。 1978年に主演を務めた『暴れん坊将軍』は2003年まで続く人気作となりました。2019年には舞台『サザエさん』で磯野波平役に挑戦しています。 はっきりとした目鼻立ちをしており、2012年のミュージカル『王様と私』では鍛え抜かれた筋肉を披露した松平。そんな彼なら、呂不韋の特徴的な眼力と貫禄あるビジュアルを再現できると思われます。

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呂不韋は圧倒的な権力で立ちはだかる『キングダム』最大の政敵

本記事では『キングダム』で40巻以上にわたって政と政権闘争を繰り広げる呂不韋を紹介しました。存在感あるキャラクターだっただけに、漫画でまだ描かれることがあるのか注目です。 実写映画の続編が製作された際には、敵ながら魅力溢れる呂不韋の登場に期待しましょう。