2023年7月26日更新

『キングダム』蒙武(もうぶ)の実写キャストは誰?中華最強の男の生涯とは

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キングダム2 遥かなる大地へ キングダム
(C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会

猪突猛進に中華最強を目指す蒙武(もうぶ)は『キングダム』を代表する大将軍の1人です。攻めあるのみの力技で味方を鼓舞する秦六大将軍が1人・蒙武の活躍やプロフィール、父親や息子、昌平君との関係、実写キャストなどを徹底解説! 史実での生い立ちも紹介しながら、蒙武の魅力に迫ります。 ※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。

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『キングダム』蒙武(もうぶ)のプロフィール

蒙武は呂氏4柱と呼ばれる武将の1人です。戦い方は力押しそのもの。自ら先頭に立ち兵の士気を高め、その勢いで敵を打ち倒します。「中華最強」を自称しており、それを証明することが蒙武の目標です。また伝説の「秦国六大将軍」の復活を唱えています。 あまりに力任せな戦法から猪突猛進と皮肉られることも。しかし戦いを通して味方の軍を鍛え上げる練兵(れんぺい)を行うなど、軍に対しての理解もあります。 蒙武には蒙恬(もうてん)と蒙毅(もうき)という2人の子供がおり、それぞれ将軍と軍師として成長しています。 呂氏4柱とは秦国で実質的に政治を執り行った権力者、呂不韋(りょふい)の抱える人材の中でもとりわけ各分野に優れた武将たちのことです。他に昌平君(しょうへいくん)、蔡沢(さいたく)、李斯(りし)が名を連ねています。 中でも昌平君と蒙武は親友と言える間柄。昌平君は蒙武を武で策を打ち破る唯一の男だと評しています。

新・六大将軍に選ばれる

副将として参戦した馬陽の戦いで王騎(おうき)に後を託された蒙武は、合従軍との戦いで楚大将軍・汗明(かんめい)を討ち取る功績を上げ大将軍となります。 その後、什虎(じゅうこ)城攻略戦では蒙武は什虎軍総大将・満羽(まんう)と一騎打ちに。勝負はつかなかったものの撤退へ追い込み、秦六大将軍復活の際に蒙武は第一将に任命されました。

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映画「キングダム」蒙武(もうぶ)の実写版キャストは?

実写映画『キングダム』
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

実写映画「キングダム」で蒙武役を演じているのは平山祐介(ひらやまゆうすけ)です。プランスに渡りパリコレデビューを果たし、のちに日本に拠点を移して活動している人物。 蒙武はシリーズ2作目の『キングダム2 遥かなる大地へ』からの登場。2023年夏公開の『キングダム 運命の炎』に出演することも明らかになっています。登場シーンとしてはそれほど多くはありませんでしたが、ビジュアルが蒙武にぴったりでした!

蒙武の家族も大将軍!?父親と息子2人を解説

父・蒙驁(もうごう)

蒙驁(もうごう)は「白老」の異名を持つ秦国筆頭大将軍です。人材登用においては中華一と評される人物で、前線で力を振るうのではなく本陣での指揮を担当しています。 長年負け続けた宿敵・廉頗(れんぱ)との戦いでは、40年間、打倒廉頗のためにだけに考えた秘策で立ち向かい、馬をふっとばすほどの怪力を見せました。このとき片腕を失いますが、合従軍戦では函谷関を死守する活躍を見せ、戦いの翌年に死去します。

長男・蒙恬(もうてん)

蒙武の長男・蒙恬(もうてん)は昌平君に高い軍師の素質を買われている飄々とした人物です。蒙恬は主人公・のライバル的な立ち位置として描かれており、楽華隊を率いながら信や王賁(おうほん)とともに次世代の将軍としての活躍を見せています。 パワータイプの父親と違って知略に長けた人物で、剣術では敵の攻撃をいなしてからのカウンターが得意。女性からもモテる美形キャラでもあります。

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次男・蒙毅(もうき)

蒙毅(もうき)は兄と同じく昌平君軍師養成学校で学び、そのまま昌平君の側近となった軍師候補です。昌平君に同行して咸陽攻防戦に参加するなど、着実に軍師としての経験値を積み、鄴攻略戦では参謀の1人として活躍。 あまり前線に出ての活躍はありませんが、什虎侵攻では軍師として従軍して父・蒙武とともに戦いました。

蒙武の親友・昌平君(しょうへいくん)とは?

昌平君は秦国の軍事のトップである最高司令を務めています。その上かつては蒙武よりも強かったと言われ、知略と武力の両方に優れた軍師。中華統一という野望を秘めており、冷静ながら大胆な考えを持っています。 蒙武と昌平君の物語は、『キングダム』連載前の読み切り「蒙武と楚子」で出会いと別れまで描かれています。この内容について詳しくは後述します。

蒙武の強さは?『キングダム』作中での活躍を紹介

秦が韓(かん)を攻め込む隙を突かれたために馬陽(ばよう)という地で趙(ちょう)軍を迎え撃った戦いがありました。この「馬陽の戦い」に蒙武も参戦。秦軍の総大将が王騎(おうき)、副将が蒙武でした。 蒙武は敵の策とわかりつつもいつものように猛進します。しかし策にかかってしまい、蒙武の救援に向かった王騎が致命傷を負わされる結果に。蒙武が王騎の逃げ道の突破口を開くものの、王騎はそのまま命を落とします。蒙武は最期に王騎から秦軍の顔になるべき1人として、後のことを任されるのです。 この一件は蒙武にとって失敗と言えるものですが、以降蒙武は成長した姿を見せます。 秦が合従軍(がっしょうぐん)と呼ばれる隣国が協力して結成された軍との戦を迎えた際には、楚(そ)の大将軍の汗明(かんめい)と蒙武が一騎打ちへ。体格で蒙武を勝る圧倒的パワーを誇る汗明に、蒙武は片腕をへし折られてしまいます。しかしそこから闘志に火が付き、汗明を純粋な力で打ち破るのです。

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史実から分かる蒙武の「これまで」と「これから」

史実から推測される、蒙武に待ち受けると思われる未来で最も大きなトピックは、昌平君との戦いです。

これは前述した「蒙武と楚子」でもすでに描かれているのですが、昌平君は将来秦を裏切り楚に亡命をします。 理由として昌平君は元々楚の国の王子でした。楚子とは昌平君のことで、人質として秦国にいたことが読み切りで描かれています。しかし楚から昌平君は見捨てられてしまい、一度は絶望して崖から身を投げようとします。それを止めたのが蒙武。蒙武は秦で名を上げればいいと言い、昌平君もその言葉に奮い立ちます。そして武功を上げ、「昌平君」の名を授かり総司令となるのです。 時は経ち、中華統一を進め各国を討ち倒している秦が次に楚との戦いを控えた頃。昌平君は戦のための作戦を立てるよう命じられますが、いくら考えても思いつきません。そこで初めて楚に未練があったことに気づくのです。昌平君は楚へ亡命し、戦場で蒙武と対面。この戦いに負け楚は滅び、昌平君は戦死します。 読み切りではこのように描かれており、作者の原泰久によると本編の関係性も同じようなものとのこと。 蒙武と昌平君は史実で接点はなく、蒙武が楚を討ち取る戦に参加した記録が残っていたため、この2人を親友にしたと思われます。 楚を滅ぼした後に残った国との戦いは消化試合のようなものになるので、楚との戦いが『キングダム』のクライマックスになるのではないかという意見があります。『キングダム』でどのように描かれるかわかりませんが、昌平君が主人公の信にとっても最後の敵となる可能性も。

蒙武自身についてはあまり記録が残っておらず、二度の戦で王翦(おうせん)の副官として参加していたという事実があるのみ。どんな人物だったか、どのような死を遂げたのかはわかっていません。

アニメ『キングダム』で蒙武を演じるのは楠大典

テレビアニメでは声優の楠大典が蒙武を演じました。代表作は「テニスの王子様」シリーズの真田弦一郎。他にも「TIGER&BUNNY」シリーズのロックバイソン/アントニオ・ロペス役やドウェイン・ジョンソンの吹き替えなど、男らしくたくましいキャラクターには定評があります。 そんな楠の演じる蒙武は豪快で力強い印象でした。

猛将・蒙武には親友・昌平君との戦いが待ち受けている

本記事では、漫画内でも屈指の武力を誇る蒙武を紹介しました。蒙武には親友の昌平君とぶつかる未来があると思われますが、読み切りですでに語られている部分も。しかし2人が直接戦う描写はなかったため、本編で描かれるかもしれません。『キングダム』本編の完結と合わせて、これからに期待です。