2021年2月12日更新

【2021年最新版】おすすめファンタジー漫画30選!バトルものから恋愛ものまで面白い作品が盛り沢山

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【ファンタジー漫画おすすめ】ダークファンタジーや異世界転生物など多数紹介!

「ファンタジー」と聞いたとき、どんなイメージを思い浮かべますか。 例えば「剣と魔法の世界」はファンタジーの定番中の定番だといえます。一方で「妖怪」や「宇宙人」といった異質な存在を題材としたものもまた、ファンタジーと言えるでしょう。このジャンルでの作品の在り方は、実に多種多様なのです。 今回はそんなファンタジー漫画作品を「2021年イチオシ作品」「日常系/ヒューマンストーリー」「SFファンタジー/ダークファンタジー」「恋愛要素アリのファンタジー」の4つのカテゴリーに分けて紹介していきます。 作品の選出基準は ①話題性の強い作品 ②売上ランキングの上位である作品 ③多数のサイトで紹介されていた作品 の3つです。 人の数だけ存在する魅惑の世界を描いた作品を読んで、ファンタジー世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

2021年イチオシのファンタジー漫画を紹介!

2021年ぜひ抑えておきたいciatr編集部イチオシのファンタジー漫画4作品を紹介します!ついに完結を迎えた話題作から、これから話題になること必至の作品が含まれているので、これを機にぜひ読んでみてくださいね。

冒険も恋もバトルも!王道ダークファンタジー『七つの大罪』

■作者:鈴木央 ■掲載誌:週刊少年マガジン ■全41巻完結 『七つの大罪』は人と人ならざる種族が共に生存する古の時代を舞台に、伝説の騎士団「七つの大罪」の活躍を描くダークファンタジーです。 悪徳な聖騎士によって荒れた母国を憂いた王女・エリザベスは、10年前に大罪人として国を追われた伝説の騎士団「七つの大罪」を探す旅に出ます。エリザベスは当時の団長だったメリオダスに出会い、彼と共にかつての仲間を探すことに。 本作は迫力あるバトルシーンに加え、仲間探しの冒険や種族間の争いが描かれ、ワクワク感が止まらない作品です。家族や恋人・仲間との人間関係の描写が秀逸で、切なさやときめきを楽しめます。2020年に完結したので、一気読みが出来る点もおすすめポイントです!

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生と死を見つめ直す孤独で優しい旅『不滅のあなたへ』

■作者:大今良時 ■掲載誌:週刊少年マガジン ■既刊14巻(2021年2月現在) 『不滅のあなたへ』は不死の主人公が姿を変えながら、人間の営みを見続ける壮大なファンタジー作品です。 ある日、何者かによって地上に“球”が投げ込まれます。その“球”は石からコケ、オオカミから少年へと姿を変え、様々な情報を獲得していきました。それはやがてフシと名付けられ、人間たちと出会いながら、敵の襲撃を退けていきます。 魂・生命・時間など、形のないものを感じることが出来る不思議な魅力を持つ作品です。同じ作者が描く、『聲の形』とはまた違った形の「人と人との繋がり」に心打たれます。ゆっくりと自分と向き合いたいときに読みたい作品です。2021年4月からアニメ放送が決定しています。

魔王を倒した勇者の“その後”の物語『葬送のフリーレン』

■作者:山田鐘人 ■掲載誌:週刊少年サンデー ■既刊3巻(2021年2月現在) 『葬送のフリーレン』は魔王を倒した勇者パーティーのその後を描く後日譚ファンタジーです。 フリーレンは魔王討伐パーティーの一員だったエルフ。1000年は軽く生きる長命種であるエルフを残して、かつての仲間たちはその寿命を全うしていきます。仲間たちを見送るうちに、フリーレンは生きることに改めて向き合うための旅に出るのでした。 魔王討伐という冒険の“終わり”から始まるという設定に惹かれる本作。冒険ファンタジーではめったに描かれることのない、勇者たちのその後の人生や、魔王討伐によって変わった世界などが静かに描かれていきます。各種マンガ賞にも上位に食い込んでいる、次に来る漫画です!

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絶望と隣り合わせの超大作アクション『進撃の巨人』

■作者:諫山創 ■掲載誌:別冊少年マガジン ■全34巻完結(34巻は2021年6月発売) 『進撃の巨人』は巨大な壁に守られて生きてきた人類と、壁を壊して突如現れた超大型巨人との戦いを描くアクションファンタジー漫画です。 ある日現れた超大型巨人によって、壁の中の平和は脆く崩れ去っていきました。母親を捕食され、巨人を残らず駆逐することを胸に誓った少年エレン・イェーガーは幼馴染のミカサ、アルミンと共に調査兵団入団を決意します。 中盤まではエレンや仲間たちの葛藤や成長がメインに描かれていく少年漫画らしい展開ですが、徐々に巨人の秘密や壁の外の世界、世界の成り立ちなどの謎が明らかに。緻密に組み込まれた伏線と先の読めない展開がスリル満点の大作です。

バトルファンタジー漫画を紹介!様々な魔法や特殊能力が登場

ファンタジー漫画の醍醐味のひとつは、現実世界では使えない魔法や特殊能力が使えることです!ここからはバトル要素を楽しめるファンタジー漫画を紹介します。設定や世界観にリアリティがあるものから、魔法メインのハイ・ファンタジーまで、タイプの違った6作品です。

国奪還を目指す王太子の壮大な歴史ファンタジー『アルスラーン戦記』

■作者:原作・田中芳樹、漫画・荒川弘 ■掲載誌:別冊少年マガジン ■既刊14巻(2021年2月現在) 『アルスラーン戦記』は中東に似た世界観が新鮮な歴史戦記ファンタジー漫画です。 パルス王国はルシタニア王国の侵攻を受け、占領されてしまいました。国を奪われた王太子アルスラーンは、忠臣を従え王国奪還のために奮闘します。本作は若き王子が戦いと共に、王として成長を遂げていく物語です。 『銀河英雄伝説』の田中芳樹(たなかよしき)の壮大な物語を、『鋼の錬金術師』の荒川弘が漫画化した本作。この最強タッグによって、キャラはより魅力的に、戦闘シーンはより美しく迫力ある描写となっています。壮大でありながらも、読みやすい構成となっており、歴史ものが苦手な人にもおすすめです。

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期待の新人作家が描く戦後ガンアクション『極東事変』

■作者:大上明久利 ■掲載誌:HARTA COMIX ■既刊2巻(2021年2月現在) 『極東事変』はファンタジー色も強めながら、迫力のあるガンアクション描写に定評がある名作です。 舞台は第2次大戦後の東京。復員兵の近衛勘九郎(このえかんくろう)は「死神」と呼ばれた衛生兵でした。彼は戦後処理の一貫として、731部隊が生んだ不死身の兵士「ヴァリアント」をめぐる戦いへと巻き込まれます。彼の上司となったのは、自由を手にするために戦う不死身の少女兵士・砕花(さいか)でした。 勘九郎と砕花がコンビを組んで戦うガンアクションが見どころで、本作が初連載となった作者の今後が楽しみになります。史実のエッセンスを組み入れながらも、不死者とのバトルというファンタジー要素もしっかり楽しめる期待の作品です!

ダークファンタジーの金字塔!重厚で濃厚な叙事詩『ベルセルク』

■作者:三浦建太郎 ■掲載誌:ヤングアニマル ■既刊40巻(2021年2月現在) ダークファンタジー作品の金字塔である『ベルセルク』は、重厚で過激なストーリーが秀逸な作品です。 身の丈を超える大剣を振るう狂戦士・ガッツは「黒い剣士」と呼ばれていました。壮絶な過去を持つ彼の目的は、使徒と呼ばれる存在を殺し尽くすこと。使徒、そして変わり果てたかつての友を討つため、ガッツは旅を続けます。 巨大な鉄塊を振り回すガッツの戦闘シーンに迫力があるのはもちろんですが、濃厚な人間ドラマが描かれているのも本作の魅力です。波乱と言うには過酷すぎる運命と共に歩むガッツの未来にどんな結末が待っているのか、見届けたくなること間違いなし!

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アラビアンナイトな世界観が魅力の魔道冒険ファンタジー『マギ』

■作者:大高忍 ■掲載誌:週刊少年サンデー ■全37巻完結 『マギ』は魔法によるバトルを中心とした正統派バトルファンタジー作品です。 主人公・アリババは世界各地の迷宮を攻略し、億万長者になることを夢見ていました。そんな中、彼は精霊ジンを操る不思議な少年・アラジンと出会います。彼はアラジンに迷宮「アモン」攻略を持ち掛け、行動を共にすることに。この2人の出会いから、伝説的な冒険の扉がついに開かれるのでした。 本作はアラビアンナイトをモチーフにした世界観と可愛らしい絵柄が魅力的です。魔法を使ったバトルシーンは見応えがあり、キャラの個性も立っているので、読み進めるうちにお気に入りのキャラが見つかるでしょう。

人類存亡を賭けた神vs人のタイマンバトル『終末のワルキューレ 』

■作者:原作・梅村真也、構成・フクイタクミ、作画・アジチカ ■掲載誌:月刊コミックゼノン ■既刊9巻 『終末のワルキューレ』は神々と人類最強の英傑たちの勝負を描く、SFバトル漫画です。 「人類存亡会議」で、神々は人類に「終末」を与えることを決定。ワルキューレのひとり・ブリュンヒルデがこれに待ったをかけ、「神VS人類最終闘争(ラグナロク)」で人類の未来を決めることを提案します。こうして神々と、最強の人類「神殺しの13人(エインヘリャル)」による13番勝負が開催されることに。 本作は古今東西の英雄たちが生前の能力や武器を駆使して、格上の神に立ち向かっていく姿が熱く描かれている作品。タイマン勝負という設定も他のバトル漫画にはない面白さです。

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主人公無双が痛快な王道バトルもの『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』

■作者:原作・えぞぎんぎつね、作画・阿倍野ちゃこ、キャラクター原案・DeeCHA ■掲載誌: マンガUP!、ガンガンコミックスUP! ■既刊5巻(2021年2月現在) 『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』は主人公最強系の冒険漫画です。 魔神王軍との戦いに身を投じていた魔導士ラックは、仲間を生かすため「ここは俺に任せて先に行け」と叫び、それから長い間時空の狭間でひとり戦い続けました。ついに魔神王も倒したラックが街に戻ると、10年の時が過ぎ、ラックは英雄として死んだことに……。ラックは新人冒険者として新たな冒険を始めるのでした。 主人公無双が心地よく、明るい世界観やラックの生き様が魅力です。ハーレム展開や嫌味なキャラもなく、王道少年漫画として楽しむことができます。

日常系やヒューマンストーリー、冒険ものを紹介!

ここからは人間ドラマや冒険に主軸をおいたファンタジー漫画を紹介します。ファンタジーならではの設定によって、人間の本質や生きることの意味を見出すことができる名作ばかりです!ファンタジーものらしい冒険を楽しめる作品も併せてピックアップしました。

美しい世界観が魅力の不思議系ファンタジー『クジラの子らは砂上(さじょう)に歌う』

■作者:梅田阿比 ■掲載誌:ミステリーボニータ ■既刊18巻(2021年2月現在) 『クジラの子らは砂上(さじょう)に歌う』は物語が進むにつれ、衝撃的な世界の真実が明らかになっていく作品です。 砂の海を進む船「泥クジラ」には、超能力を持つ「印」と持たない「無印」が共に暮らしていました。あるとき、泥クジラに“外”からやってきた少女が流れ着きます。この出会いが発端で、泥クジラの子供達は世界に隠された真実を知ることになるのでした。 伏線が散りばめられている作品で、謎解き感覚で楽しめるのも魅力の1つ。緻密な描き込みと設定で創り上げられた唯一無二の世界観に浸れることができるので、現実離れした作品を楽しみたいときにおすすめです。

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バトルもラブストーリーも楽しめる盛り沢山の1作『ぼくの地球を守って』

■作者:日渡早紀 ■掲載誌:花とゆめ ■全21巻完結 『ぼくの地球を守って』はSFやオカルト要素のほか、古い作品ながら転生ネタを用いているファンタジー漫画です。 坂口亜梨子(ありす)が見た夢は、同級生2人が「共有」していると話していた夢に似たものでした。彼女は同じ夢を見る者が他にいると考え、仲間を探すことに。一方、亜梨子に執着する少年・小林輪(りん)は徐々に怪しげな行動を取り始めます。 前世での仲間探しを描く往年の名作で、少女漫画らしいラブストーリーとしても楽しめる内容です。前世の影響で超能力を持つキャラも登場し、超能力バトルに発展するシーンも。時を超えて愛される作品として、1度は読んでもらいたい作品です!

不思議で不気味で心温まる“生命”の物語『蟲師』

■作者:漆原友紀 ■掲載誌:月刊アフタヌーン ■全10巻完結 『蟲師(むしし)』は古き日本の原風景を舞台に、幻想的な情緒が描かれている作品です。 「蟲」とは怪異や超自然的存在などを総称したもので、普通の人間には見えません。主人公・ギンコは「蟲」が引き起こす事象に対処する専門家。様々な場所を渡り歩く彼が「蟲」と人との関わりを見つめるストーリーです。 少し怖い昔話を読んでいるような、不思議な魅力を持つ本作。1話完結で物語が進んでいきますが、少しずつギンコの背景が見えてくる面白さがあります。ド派手なアクションはありませんが、ゆっくり静かな時間に浸りたいときにおすすめの1冊です。

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愛と欲望が交錯する現代吸血鬼ダークファンタジー『デビルズライン』

■作者:花田陵 ■掲載誌:月刊モーニングtwo ■全14巻完結 『デビルズライン』では従来の王道展開のほか、多様性などの現代的なテーマが扱われています。 人と鬼の間に生まれた安斎結貴(あんざいゆうき)は、警官として鬼の取り締まりに当たっていました。彼の吸血欲は少なかったものの、平つかさと出会うことでその欲求が覚醒。欲望を抑えながらも惹かれ合う2人は、やがて大きな陰謀の渦に飲み込まれていきます。 現代社会を舞台に、人と吸血鬼の共存や愛の在り方などがテンポ良く描かれているのが魅力です。ダークファンタジーものの定番である吸血鬼を扱いながらも、リアリティのある設定で、思わずのめり込んでしまいます。

ほっこりして笑える!ドタバタ魔界学園コメディ『魔入りました!入間くん』

■作者:西修 ■掲載誌:週刊少年チャンピオン ■既刊19巻(2021年2月現在) 『魔入りました!入間くん』は魔界という異世界をコミカルに描いたギャグファンタジー作品です。 鈴木入間(いるま)は金目当ての両親によって、大悪魔サリバンに売り飛ばされてしまいます。彼はサリバンの養子となり、人間であることを隠して悪魔学校に通うことに。そこで彼はドタバタな学園生活を送ることになるのでした。 魔界に放り込まれた入間くんが苦労をする話かと思いきや、入間くんの真っ直ぐな性格ゆえに彼はどんどん周りから愛されていきます。彼と関わる悪魔たちも魅力的で、青春のきらめきを感じられる王道学園ものです。

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おなじみのモンスターを食べてみる冒険×グルメ漫画『ダンジョン飯』

■作者:九井諒子 ■掲載誌:ハルタ ■既刊9巻(2021年2月現在) 『ダンジョン飯』は冒険ファンタジーとグルメ要素を掛け合わせた斬新な面白さが持ち味の作品です。 ライオスはダンジョンの深層でレッドドラゴンに妹を食べられてしまいます。彼はいったん形勢を立て直しますが、仲間のパーティーは既に壊滅状態で資金難。そこで彼が考えた苦肉の策は、食糧をダンジョンのモンスターでまかなうというものでした。 登場するモンスターたちは、どれもファンタジー作品で昔から登場しているおなじみのものばかり。そんなモンスターの生態を紐解き、どうすれば美味しく調理できるかを追求していきます。架空の生物の調理法なのに、やけにリアルでいつか食べてみたい!と思わせてくれる一風変わった漫画です。

絵と内容のギャップがクセになる未知なる世界への冒険譚『メイドインアビス』

■作者:つくしあきひと ■掲載誌:まんがライフWIN、WEBコミックガンマ ■既刊9巻(2021年2月現在) 『メイドインアビス』はかわいいキャラと大人向けの内容とのギャップがクセになる作品です。 多くの探窟家たちは、底知れぬ深さの巨大な縦穴「アビス」にロマンを求めていました。探窟家見習いのリコはアビスから来たロボットの少年・レグと出会います。その後、2人はアビスの底で待つリコの母親に会うため、冒険へと出発しました。 アビスの中は常に死と隣り合わせで、未知なるものに溢れています。その命がけの環境と、リコやレグの可愛らしい姿との落差に、得も言われぬ絶望感を味わうことも。どんなに残酷な現実を目の当たりにしても、冒険の足を止めない少女たちに勇気がもらえること間違いなしです!

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SFファンタジー・ダークファンタジーを紹介

ファンタジー漫画の中でもダークな世界観が魅力の5作品をピックアップしました。暗く悲しい雰囲気が漂いながらも、その中に希望を見出すことの出来るファンタジー漫画を紹介します。

世界の真実を目指せ!子どもたちの脱獄ファンタジー『約束のネバーランド』

■作者:原作・白井カイウ、作画・出水ぽすか ■掲載誌:週刊少年ジャンプ ■全20巻完結 『約束のネバーランド』はファンタジーありサスペンスありの脱獄ファンタジーです。 孤児院「GFハウス」では、適齢となった子供たちを里親へと送り出します。しかし実際は、子供を人食い鬼の元へと送っていたのでした。これに気付いたエマたちは、仲間と共にハウスからの脱出計画を立てますがーー。 予想外の展開や衝撃の事実が次々と襲いかかってくるストーリーで、息つく暇のない内容です。謎解きや頭脳戦の面白さもあり、王道を感じさせながらもややダークな世界観に惹き込まれます。

少女の成長と運命を描く極上ファンタジー『獣の奏者』

■作者:原作・上橋菜穂子、作画・武本糸会 ■掲載誌:月刊少年シリウス ■全11巻完結 『獣の奏者(そうじゃ)』は主人公の長きに渡る成長を描いた、ボリューム満点の長編作品です。 エリンは母と共に闘蛇(とうだ)の世話をして暮らしていました。しかし飼っていた闘蛇が全て死んでしまったことをきっかけに、母娘はバラバラに。その後、村を離れたエリンは野生の王獣と出会い、母と同じ医術の道を志し始めます。 原作は4部からなる長編小説です。漫画版ではその第2部にあたる「王獣編」までが描かれています。過酷な運命の中、懸命にたくましく生き抜くエリンに心打たれる作品です。ページの中に壮大な世界を感じられる内容で、まさに王道のファンタジー漫画といえます。

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主人公は陰陽師!るーみっくわーるど×大正怪奇ファンタジー『MAO』

■作者:高橋留美子 ■掲載誌:週刊少年サンデー ■既刊7巻(2021年2月現在) 『MAO』は超大物作家・高橋瑠美子の最新作で2019年5月から少年サンデーにて連載中の作品です。前作『境界のRINNE』のコミカルな作風とは打って変わり、ダークファンタジーとなっています。 8年前の陥没事故で唯一生き延びた黄葉菜花(きばなのか)は、人外の力を得ていました。その後、彼女は妖怪のいる街へと紛れ込み、摩緒という男に助けられます。事故が妖怪のせいだと思い出した彼女は、摩緒のいる大正時代と現代を行き来し始めることに。 高橋留美子作品にしては珍しくクールなヒーローが主人公で、それだけでるーみっくわーるどファンには堪らない作品でしょう。序盤はスローペースですが、中盤からの加速が凄まじく、惹き込まれていく作品です。

水の惑星を舞台にした癒やし系観光ファンタジー『ARIA』

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■作者:天野こずえ ■掲載誌:月刊ステンシル ■全2巻完結 『ARIA』はファンタジー感をあまり感じさせず、日常の癒しを前面に押し出している作品です。 舞台はテラフォーミングされた火星「アクア」の都市、ネオ・ヴェネツィア。水無灯里(みずなしあかり)はこの地で「ウンディーネ」となるため、地球(マンホーム)からやってきました。本作は見習いとなった彼女が、何気ない日常に感動しながら仲間たちと成長していく物語。 本作の見どころはネオ・ヴェネツィアの美しい景観です。海の都を登場人物たちと一緒に旅しているような感覚が楽しめます。心が疲れた時に、ゆっくり読んで癒やされたい1冊です。

人と人ならざる魔法使いの異種婚姻ファンタジー『魔法使いの嫁』

■作者:ヤマザキコレ ■掲載誌:月刊コミックブレイド、月刊コミックガーデン ■既刊14巻(2021年2月現在) 『魔法使いの嫁』は恋愛ものでもありながらダークで重々しい雰囲気が特徴的なファンタジー漫画です。 羽鳥智世(ちせ)は生まれつきある能力のせいで疎まれ、不幸で孤独な少女でした。自棄になった彼女は異形の魔法使い・エリアスに買われ、イングランドへ。彼は智世には魔法使いの才能があると話し、彼女を自身の弟子兼嫁にしたいと告げます。 魔法や妖精、ドラゴンといった王道ファンタジーな世界観に、チセとエリアスの関係性や仄暗い陰謀が絶妙に練り込まれている作品です。光と影の“影”の部分がしっかり描かれており、考えさせられる作品でもあります。チセとエリアスの焦れったい恋模様もたまりません!

女性におすすめ!恋愛要素アリのファンタジーを紹介

主に女性誌に掲載されたファンタジー漫画を紹介します。冒険やバトル要素と共に、恋愛要素が楽しめるのが特徴。ファンタジーならではの幻想的で壮大な世界観の中で生まれる愛にときめくこと間違いなし!

妖との“契約”をめぐる心温まる妖怪奇譚『夏目友人帳』

■作者:緑川ゆき ■掲載誌:LaLa、LaLa DX ■既刊26巻(2021年2月現在) 『夏目友人帳』は妖怪を題材にしながらも、柔らかくゆったりとした雰囲気のファンタジー漫画です。 妖怪が見える夏目貴志は、妖怪・斑(まだら)の封印を解いてしまいます。斑から祖母レイコの話を聞いた彼は、彼女が妖怪の名を書き留めた「友人帳」を発見。「友人帳」を手にした夏目は、斑=ニャンコ先生と共に様々な妖怪と出会っていきます。 妖怪が見えてしまうせいで人とも妖とも上手く付き合えずにいた主人公が、多くの出会いと別れを通して成長していく姿がゆっくりと描かれている本作。特に家族の愛や友情を知らなかった貴志が、少しずつ自分の居場所を手に入れていく姿は涙なしには読めません。

運命に翻弄される王女の恋愛×冒険活劇『暁のヨナ』

■作者:草凪みずほ ■掲載誌:花とゆめ ■既刊34巻(2021年2月現在) 『暁のヨナ』は登場人物の繊細な恋模様が王道のストーリーに一層の深みを与えている作品です。 高華王国の皇女ヨナは、幼なじみのスウォンに恋心を寄せていました。しかし彼女が16歳になる誕生日の夜、彼は王を殺してクーデターを起こします。ヨナは護衛のハクと共に国を離れ、赤い髪を切って戦う覚悟をするのでした。 ヨナと共に戦う護衛のハクや四龍の面々が強くて格好いいのはもちろんですが、いざという時に誰よりも逞しいのがヒロインのヨナです。ヨナの強さに勇気をもらい、同時にヨナを取り巻く恋模様にキュンキュンさせられること必至!

多くを問いかけてくる壮大な架空戦記『BASARA』

■作者:田村由美 ■掲載誌:別冊少女コミック ■全27巻 『BASARA』は敵同士の恋という恋愛ものながら、ファンタジー部分も緻密に描かれている名作です。 文明が滅んでしまった世界では、再び暴君の圧政が敷かれていました。主人公・更紗(さらさ)は殺された兄に成り代わり、村の指導者として立ち上がります。男として生きる中で謎の青年・朱里と出会い、2人は敵同士と知らずに恋に落ちていくのでした。 生きることや信念について考えさせられる壮大な物語です。少女漫画や少年漫画といった枠に囚われた考え方が陳腐に感じられるほど、雄大で過酷で切ないストーリーが展開されます。不朽の名作のひとつとして絶対に読んでおきたい1冊です!

少女漫画界の金字塔!異世界転移ファンタジー『ふしぎ遊戯』

■作者:渡瀬悠宇 ■掲載誌:少女コミック ■全18巻完結 『ふしぎ遊戯』は少女漫画における異世界ファンタジー作品の代表的の1つです。 夕城美朱(ゆうきみあか)と本郷唯は、図書館の立入禁止区域である本を見つけます。「四神天地書」と呼ばれる本を開くと、2人はたちまち本の中へ。本に吸い込まれた2人の目の前に広がっていたのは、古代中国のような世界でした。 美朱は朱雀の巫女に、唯は青龍の巫女になりますが、どちらの陣営の七星士もとても魅力的。読んでいくときっとお気に入りのキャラが見つかるはずです。世代を超えて愛される名作とあって、ストーリーも秀逸。壮大でいてトキメキもあり、めくるめく夢のような世界を味わうことができます。

勘違いから始まるおとぎ話系ラブファンタジー『虫かぶり姫』

■作者:コミック・喜久田ゆい、原作・由唯、キャラクター原案・椎名咲月 ■掲載誌:ZERO-SUMコミックス ■既刊4巻(2021年2月現在) 『虫かぶり姫』はおとぎ話のようなキラキラした世界観が可愛らしい作品です。 本の虫で「虫かぶり姫」と呼ばれるエリアーナは、公爵令嬢。彼女は図書館の本が読みたい一心で、王太子クリストファーと婚約していました。そんな彼女が王太子に真の相手が現れたと勘違いしたことで、物語は動き出します。 レースをあしらったドレスにゆるふわのロングヘア……とまるで夢の国のお姫様のようなエリアーナの可愛さに目を奪われる本作。恋に疎くぼんやりしているように見える彼女が、本の知識で周りを動かしたり、少しずつ恋を知っていったりする様子が美しい物語です。

主従関係×妖怪×輪廻転生ファンタジー『妖狐×僕SS』

■作者:藤原ここあ ■掲載誌:月刊ガンガンJOKER ■全11巻完結 『妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)』は、人間と妖怪の主従関係を描いた「萌え」があふれる作品です。 良家の令嬢・白鬼院凛々蝶(しらきいんりりちよ)は1人暮らしをすることになります。彼女が住むこととなったのは、通称「妖館」と呼ばれる高級マンション「メゾン・ド・章樫(あやかし)」。そこには各部屋に専属のSecret Service(使用人)が付き、彼らはみな妖怪の先祖返りでした。 序盤は個性の強い先祖返りたちによるほのぼのとした日常ものとしてスタートしますが、2章・3章と進むごとに衝撃の事実が次々と判明していきます。キャラの可愛さと輪廻転生ものの重さが絶妙に融合した作品です。

女子高生が神様になっちゃう和風ファンタジー『神様はじめました』

■作者:鈴木ジュリエッタ ■掲載誌:花とゆめ ■全25巻完結 『神様はじめました』は人と妖怪の恋模様をポップでコミカルに描いた作風が特徴的な作品です。 父親に逃げられ借金を残された桃園奈々生(ももぞのななみ)は、途方に暮れていました。しかしあるとき彼女は偶然助けた男から、廃れた神社とその神使を譲られます。こうして土地神となった彼女が、神使の巴衛(ともえ)と衝突しながらも、次第に彼に惹かれていく和風ファンタジー漫画です。 ただの女子高生だった奈々生が、神事に恋にと奔走する姿がとにかくキュート!いつもめげずに前向きな彼女の姿に元気をもらえます。読み終わった後、温かくて優しい気持ちになれる1冊です。

逞しいヒロインに惹かれる王宮ファンタジー『赤髪の白雪姫』

■作者:あきづき空太 ■掲載誌:LaLa DX、LaLa ■既刊22巻(2021年2月現在) 『赤髪の白雪姫』は王道シンデレラストーリーと主人公の力強さを同時に楽しめる作品です。 美しい赤髪を持つ白雪は、その髪を珍しがった国の王子から言い寄られます。話を断った彼女は髪を切り、国を出ることに。その後、彼女はたどり着いた隣国でゼンという青年と出会います。彼の正体は、なんとその隣国の第2王子でした。 お互いに惹かれ合うゼンと白雪が、ゆっくりと関係を深めていく姿を丁寧に描いている本作。白雪は自立した女の子で、自分の力で王子であるゼンの隣に立てるようになろうと頑張ります。シンデレラになれるのに、そうではなく自分で道を切り拓いていく白雪が格好いい王宮ファンタジーです。

おすすめファンタジー漫画30選!色々なジャンルの作品を読んでみよう

漫画は基本的にフィクションを描き読者を楽しませるコンテンツです。その点でいえば、ファンタジー作品は漫画との親和性が非常に高いといえます。 さらに読者は、ファンタジー漫画に現実とは全く異なる世界に浮遊感を覚えることでしょう。それはファンタジー作品がもたらす大きな魅力の1つです。そこにバランスよく「共感」のエッセンスを加えることで、作品はより説得力を強めます。何気ない日常や恋という普遍的な感情は、まさしくエッセンスといえるでしょう。 ファンタジー漫画はフィクションの中に散りばめられた、リアルな心理描写や日常を楽しめるジャンルです。現実味がなくて苦手という人も、是非この機会にファンタジー作品を読んでみてはいかがでしょうか。