2020年1月23日更新

【ジョジョ8部】『ジョジョリオン』のメインキャラ&あらすじを紹介!舞台は再び杜王町へ

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『ジョジョリオン』主人公は記憶喪失の男、その存在の意味を問う物語

『ジョジョリオン』は荒木飛呂彦の漫画作品で、「ジョジョ」シリーズの8部にあたります。時代設定は、7部「スティール・ボール・ラン」以後の未来世界。よって、6部以前とは別世界であるパラレル・ワールドの物語となります。 ただ、「スティール・ボール・ラン」と同様に6部以前のキャラクターを彷彿とさせる人物名は多数登場。しかし、6部以前の知識は特に必要としません。『ジョジョリオン』というタイトルは「ジョジョ」と「lion(祝福されるもの、福音)」の合成語。主人公の定助が「この世に存在する意味」を表すタイトルとなっています。

再び杜王町が舞台に!あらすじは?

吉良とジョースター、そして奇病……

物語の舞台は、4部の舞台でもあった杜王町。時代は「スティール・ボール・ラン」から120年後です。2011年に起きた大震災によって杜王町の地形が変わり、「壁の目」と呼ばれる土地が出現。その半年後、そこで広瀬康穂は土に埋もれた男を発見します。 自らの記憶を一切失っていた男は町の名士・東方家に引き取られ、東方定助と名づけられます。そこから定助の自分探しが始まり、「吉良吉影」という手掛かりに到達。そして、吉良家とジョースター家のつながり、そして東方家に伝わる奇病の存在を知ります。 そして、定助は自分が吉良吉影と空条仗世文の融合人間だと知ります。それに関わっていたのは「ロカカカの実」。さらに、その「ロカカカの実」が東方家の奇病を救う鍵でもありました。そして物語は「ロカカカの実」を中心に、定助らと岩人間との激しい戦いに展開していきます……。

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キーワードは「ロカカカ」と「岩人間」

『ジョジョリオン』のキーワードは「ロカカカ」と「岩人間」です。その2つについて、順に解説していきましょう。

「ロカカカ」は等価交換を呼ぶ果実

「ロカカカ」とは、東方家に伝わる奇病を治す効力があると言われている果実。あるいはその樹木本体を指します。実の形状や味はイチジクに似ており、食べると身体の悪い部分が完全治癒。しかし、等価交換の法則により、身体の別の部分が岩となって粉々になります。 元々はニューギニア高地に自生していた植物で、戦後に岩人間たちが輸入して栽培してきました。吉良吉影もこの実を母のために入手しようとし、接ぎ木を残して死亡。その接ぎ木が壁の目の影響を受けて新種を生み、「新ロカカカ」が定助を生み出しました。そして、今また「新ロカカカ」が収穫の時を迎えようとしています。

「岩人間」は特異体質の生命体

「岩人間」とは、皮膚が硬質化して石のようになる体質の生物。岩にならなければ、普通の人間と区別はつきません。「岩」になることで高低温や乾燥に耐えることができるため、数十日は岩になって眠り、数十日覚醒し続けるという生活サイクルを持っています。ただ、岩の状態でも皮膚呼吸は必要。また、身体が欠けると出血もします。 岩人間は、その95%がスタンド使いとされます。人間より頑丈ですので文明に溶け込む必要性はありませんが、人間社会で生活する者も。彼らは行方不明者の戸籍などを改ざんし、その人物に成りすまして生活しています。

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記憶喪失の主人公・東方定助

定助は2人の人間の融合体

東方定助は『ジョジョリオン』の主人公で、推定19歳。大震災の半年後、「壁の目」付近で地中に埋まっているところを広瀬康穂に助け出されました。その時から記憶喪失であり、自分が何者なのかを知りたがっています。東方家に引き取られると同時に、康穂が昔飼っていた犬に似ているという理由から「定助」と名づけられました。 自分に対する記憶はありませんが、一般常識は持ち合わせています。「物の全長や距離を目視で精密に測る」という特技があり、マットレスの下に挟まって寝るのが好み。首筋に「星型の痣」と「歯形」があり、睾丸が4つあります。眼球や舌にも継ぎ目があり、後に吉良吉影と空条仗世文の2人が融合した存在だと分かりました。

ソフト&ウェット

所有スタンドはソフト&ウェット。身体の中央に碇のマークが描かれた人型スタンドで、「星マークのしゃぼん玉」を発生させます。このしゃぼん玉が物体に触れて割れることで、その物体から音、水分、摩擦など「何か」を奪うことが可能。また、しゃぼん玉の中に何かを閉じ込めたり、傷口に当てて止血したりもできます。 能力的には、空条仗世文のスタンドを基準に、吉良吉影のキラークイーンにあった「爆破能力」を加えた形。拳によるラッシュ攻撃では、空条承太郎のように「オラオラオラオラ……オラァ!」と連呼しますが、その中に1つだけ「アラ」が紛れ込みます。

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定助を助けるヒロイン・広瀬康穂

実は康穂も過去に関わりが……

広瀬康穂は、杜王町に住む大学生で19歳。「壁の目」の近くで定助を助け、その縁で定助の正体探りを手伝うようになります。家族構成は母親と2人暮らし。だらしない母親のことは軽蔑しており、常に孤独感を感じています。東方常秀とは幼馴染みで微妙な関係。そんな中、今は定助に恋心を抱いています。 「壁の目」の近くで歯型の傷を足首に負ったことで、スタンド能力を得ました。はじめはその力を理解していませんでしたが、次第に自覚。その後、新ロカカカの枝を巡った戦いに巻き込まれていきます。13歳の時、実は吉良吉影とホリーに出会っており、その記憶が康穂の闘争心を高めました。

ペイズリー・パーク

所有スタンドはペイズリー・パーク。全身が地図のようなデザインの人型スタンドで、康穂やその仲間たちを安全な場所へ誘導する能力があります。町の防犯カメラやあらゆる情報システムを利用して情報を収集。主に、康穂のスマホを介して能力を行使します。その際、モニターには2つの選択肢が現れ、状況に合ったものを選ぶことによって安全誘導します。

冷静な植物鑑定人・豆銑礼(まめずくらい)

人間嫌いのチーム・リーダー

豆銑礼は植物鑑定人で、東方憲助専属の果樹栽培師でもあります。「ドヤ」と言ってドヤ顔をする癖があり、独自の確率計算によって先々の予測をパーセント単位で予測するのが得意。極度の人間嫌いであるため、スキー場のリフトを住居として生活しています。 憲助の紹介により、ロカカカの枝を探す定助に協力。スマホの画像だけでどの枝がロカカカなのかを見抜き、越冬できないことも察知。特別な「虫」を使って延命させていきます。定助、康穂と3人でチーム行動をしていきますが、康穂のことは信頼し切ってはいません。

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ドギー・スタイル

所有スタンドはドギー・スタイル。本体である豆銑礼の身体を「りんごの皮をむくように」解体していき、それを自在に操ることができます。普段は遠くにある果実を収穫する時などに使っていますが、戦闘では様々に応用。自分の身体をボウガンにしてフォークを飛ばしたり、相手を絞めつけたりすることもできます。

定助の半身・吉良吉影

母を想う勇敢な男

吉良吉影は故人で、享年29歳の船医。ジョニィ・ジョースターと東方理那の末裔となり、首筋にはジョースターの血統を示す「星形の痣」があります。定助が康穂に助けられた「壁の目」のさらに奥から、死体として発見されました。美しい手をしたナルシストで、切った自分の爪を瓶に入れて収集しています。これは、4部の吉良吉影と共通の嗜好。 奇病に侵された母・ホリーを救う手段を探す中で、吉良はあらゆる病気を治す「ロカカカ」の存在を知ります。そして、空条仗世文と協力してロカカカの枝を盗み、接ぎ木して果実を実らせることに成功。しかし、田最環と八木山夜露に襲撃され、致命傷を負います。その後、新ロカカカの実を食べたことによって仗世文と身体が融合。半身は定助の一部として生きています。

キラークイーン

所有スタンドはキラークイーン。スタンドの容姿は4部の吉良吉影が所有していたものに酷似していますが、能力は異なります。このキラークイーンは「星マークのついたしゃぼん玉」を生成し、何かに触れることによって爆発。この能力が定助のソフト&ウェットに受け継がれています。 複数の「爆弾戦車」を生成するシアーハートアタックという技を持ち、そのサイズは自由自在。手のひらサイズでも小型ボートを木っ端微塵にする威力があります。ミクロサイズにすれば、人体内部に侵入させ、血管を傷つけずに血栓だけを破壊するなどの精密な動きも可能。この能力は、定助には受け継がれていません。

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東方家の家長・東方憲助

奇病の克服を何より願う

東方憲助は、東方家の家長で59歳。「スティール・ボール・ラン」のレースで準優勝したノリスケ・ヒガシカタの曾孫にあたります。「東方ふるうつ屋」と「東方フルーツパーラー」を経営している敏腕経営者。性格は気さくで、皆から慕われる人格者でもあります。 東方家に代々伝わる「長男に発生する奇病」の克服を何より考えており、同じ狙いを持っていた吉良の半身を持つ意味から定助を引き取って大事にしていました。因みに、「憲助」襲名前の本名は「常助」で、奇病は11歳で発病。その際は母親の自己異性によって生き延びています。 所有スタンドはキング・ナッシング。ジグソーパズルが組み合わさったような人型スタンドで、匂いを可視化して追跡することができます。身体をバラバラにして狭い所へ入り込むことも可能。

ギャグメーカー・東方常秀

情けなさが逆に光る男

東方常秀は、東方家の次男で18歳。康穂とは幼馴染みで、片思いの状態です。嫉妬深く、キレやすく、なかり嫌味な性格。定助が父・憲助に特別扱いされていることを快く思っていませんが、時が経つにつれて定助とは普通に接するようになっていきます。 第1話から登場しているキャラですが、過去の事件や定助を取り巻く真実については知らないため、本筋にはあまり絡んできません。ミラグロマンの呪いにハメられて、際限なく増え続ける金銭に苦悩したことはありましたが、自身のスタンド能力で解決しています。 所有スタンドはナット・キング・コール。当初はスタンド能力を自覚していませんでしたが、カツアゲロードの住人に絡まれたとこがきっかけで覚醒しました。相手にネジとナットを埋め込み、ネジを外すことによって、その部分をバラバラにできる能力。逆に、違う物同士をくっつけることも可能です。

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過去を知る岩人間・八木山夜露(やぎやまよつゆ)

吉良抹殺の張本人

八木山夜露(やぎやまよつゆ)は、岩人間の建築家。現在の東方家と、駅前のフルーツパーラーを設計しています。過去に仲間とともに吉良吉影と空条仗世文を襲撃しており、定助が吉良との融合体であると気づいて東方家に潜り込みました。定助を始末せんと企んでいましたが、逆に憲助の手を借りた定助に倒されます。 所有スタンドはアイ・アム・ア・ロック。本体である八木山が触れた相手に向かって、周囲にある物が相手の中心に向かって加速しながら集まってくるという能力です。ただ、集まってくる物は1種類に限られ、射程距離は5~10m程度。その範囲外に出ると、能力は解除されます。

ジョニィ・ジョースター

伝説の馬術師

ジョニィ・ジョースターは7部「スティール・ボール・ラン」の主人公で、本作では伝説の人物。レースの後、東方理那と結婚してジョージという息子を授かります。日本へは馬術指導のために来日しましたが、その際に妻の理那が不治の病に。ジョニィは「聖なる遺体」の力で妻を治そうとしますが、等価交換の犠牲になったのは息子のジョージでした。 やむなくジョニィは、遺体とタスクの力を組み合わせて病が自分に降りかかるよう仕向け、自らの爪弾の直撃によって死亡。その直後に、崩れ落ちてきた大岩に顔面を潰され、首なし死体として語り継がれることとなりました。

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ラスボス!?明負悟(あけふさとる)

まだまだ謎に包まれた存在

いよいよクライマックスを迎えている『ジョジョリオン』ですが、まだラスボスははっきりしていません。ただ、その存在感やキャラの位置づけ、謎のスタンド能力などから、明負悟(あけふさとる)がラスボスなのでは?と囁かれています。 明負悟は、TG大学病院の院長で89歳。数々の立派な経歴を持つ医学者ですが、現在は医療行為を行っていません。定助たちが調査し始めましたが、いくら調べても顔が記録されていない謎の人物です。スタンドも謎に包まれており、明負に近づこうとすると不自然に何かにぶつかり、いつの間にか重傷を負うというもの。今後、その正体が明らかになっていくものと思われます。

いよいよ『ジョジョリオン』の世界も終焉に!

以上、『ジョジョリオン』のメインキャラ紹介、そして主なスタンド能力の解説でした。岩人間、ロカカカの実と特殊なキーポイントを持つ本作は、「ジョジョ」シリーズの中でも異色な作品となっています。まだまだ謎を残したまま、これから最終局面へと向かっていく『ジョジョリオン』。全てが判明する日も、もう近いのでしょうか!?