2019年12月18日更新

『ジョジョの奇妙な冒険』第3部のキャラクター&スタンドを一挙紹介!

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ジョジョ 第3部
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『ジョジョの奇妙な冒険』第3部ではスタンドバトルが初展開!登場キャラクター&スタンドを一挙紹介【ネタバレ注意】

『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』は、荒木飛呂彦原作のアクション・アドベンチャー大作第3部。それまでの波紋戦士シリーズとは異なり、新たに幽波紋(スタンド)という設定が生まれました。スタンドとは精神エネルギーが具現化したもので、言わば限定特殊能力です。 第3部では、このスタンドを使ったバトルが中心となって物語が進みます。長所と短所を互いに分析し合いながら戦うところなど、かなり異色なバトル展開。そしてディオの復活。ジョナサンの身体を乗っ取ったディオがさらに圧倒的な悪の魅力を見せつけます! ※本記事では『ジョジョの奇妙な冒険』第3部のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

『ジョジョの奇妙な冒険』第3部のあらすじ

承太郎に現れた奇妙な現象、そしてディオの復活

舞台は第2部から50年後、1988年の日本から開始。主人公・空条承太郎は「悪霊に取りつかれた」と自ら留置場に閉じこもっていたところ、祖父のジョセフがやってきます。一緒に来た友人のアブドゥルが承太郎を襲うと、2人の頭上に異形の怪物が出現。それは「スタンド」と呼ばれる精神エネルギーでした。 数年前、ジョナサンに倒されたディオの棺が海底から引き揚げられました。なんと、ディオはジョナサンの身体を乗っ取って100年もの間生き延びていたのです。そしてスタンド能力を得て、再び世界を支配せんとその野望が再燃。承太郎たちのスタンド能力発現は、ディオ復活の影響によるものでした。

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ディオを倒すため、エジプトへ旅立つ承太郎たち!

そんな折、承太郎の母親・ホリィにもスタンドは発現します。しかし、闘争本能が弱いホリィでは制御が効かず、このままでは死を待つのみ。そこで承太郎とジョセフは、ホリィを助けるために、ディオを見つけ出して倒すことを誓います。 ディオがエジプトにいることを突き止めた承太郎たちは、仲間を増やしながら一路エジプトへ。しかし、「スタンド使いはスタンド使いを呼ぶ」という法則の通り、道中ではさまざまな敵が承太郎たちに襲いかかります。

「スタンド」と「肉の芽」が重要なポイント!

第3部を楽しむ上で重要となるキーワードは「肉の芽」と「スタンド」です。 肉の芽とは、ディオの細胞からつくり出された物体。それは人間の額に植えつけられます。そして、脳を刺激してディオに忠誠を誓うよう洗脳。引き抜こうとすれば脳を傷つけ、摘出は不可能です。唯一、承太郎のスタープラチナだけが、その高速かつ緻密な動きで摘出可能。 スタンドは、この第3部から登場した特殊能力で、「パワーを持った像(ヴィジョン)」です。その姿は人型、動物型、無機物と様々で、能力も多種多様。どのスタンドも長所と短所を兼ね備えており、そのせめぎ合いが頭脳バトルの醍醐味となっています。 この「スタンド」という設定が大いにハマり、後の「ジョジョ」シリーズすべてに受け継がれていきます。

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【キャラクター&スタンド紹介:主人公側】

エジプトを冒険する空条承太郎とその一行を紹介!悪を討ち、成長する姿はワクワクが止まらない!

空条承太郎/スタープラチナ

空条承太郎は第3部の主人公。17歳の高校生で、改造学帽&学ランという姿です。常に冷静沈着で頭の回転が速く、一方では激情型の性格。ディオの復活とともにスタンド能力に目覚めます。同じくスタンド発現のため重体に陥った母・ホリィを救うため、打倒ディオを決意。ジョセフらとともにエジプトを目指します。 旅の道中、驚異的なスタンドのパワーでディオの刺客を次々と撃退。そして、最後の戦いでは、ディオの力である「時間を止める能力」を戦いの中で身につけて彼に勝利。100年にわたる長き戦いに決着をつけました。 所有スタンドはスタープラチナ。タロットの暗示は「星」です。筋肉質の人型スタンドで、桁外れなパワーとスピードに加え、精密な動きが得意。決め技は「オラオラオラ……オラァ!!」の掛け声とともに繰り出す正拳突きの連打。最終決戦では、戦いながら「時間を止める能力」を会得し、スタープラチナ・ザ・ワールドに進化します。

ジョセフ・ジョースター/ハーミットパープル

ジョセフ・ジョースターは承太郎の祖父で、第2部の主人公。この第3部では69歳となっており、ニューヨークで不動産王にまでのし上がっています。年齢に比して運動能力は高く、波紋エネルギーも健在。ホリィに呼び出されて日本に来たことがきっかけで、承太郎らとディオ討伐の旅に出ます。 旅の道中では、戦闘力の低いスタンドながら持ち前の駆け引きでピンチを凌いでいきます。最終決戦ではディオに致命傷を与えられますが、承太郎が倒したディオの死体の一部から抜いた血で蘇生。承太郎とともに第4部へと歴史を繋いでいきます。 所有スタンドはハーミットパープル。タロットの暗示は「隠者」です。イバラのような形状をしており、ポラロイドカメラなどを媒介にして念写することが可能。そのほか、波紋エネルギーをそこに流すなど、ジョセフの工夫次第で汎用性の高い攻撃ができます。

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モハメド・アブドゥル/マジシャンズレッド

モハメド・アヴドゥルはジョセフの友人で、年齢は20代後半。生まれつきのスタンド使いです。真面目な反面、短気で頑固。それが欠点だという自覚はあります。カイロでディオと遭遇し洗脳されかけましたが、ジョセフから事前にディオのことを聞いていたため、何とか回避。エジプトの地理やスタンドに対する知識が豊富なため、ディオ討伐の旅には欠かせない人物です。 インドでホル・ホースに頭部を撃たれて死亡したと思われていましたが、実は無事でしばらく別行動を取っていました。最終決戦では、ディオの館でポルナレフを庇ってヴァニラ・アイスのスタンドに飲み込まれ、消滅してしまいます。 所有スタンドはマジシャンズレッド。タロットの暗示は「魔術師」です。形状は人型ですが、頭部は猛禽類の姿。炎を自在に操るスタンドで、得意技は炎をエジプト十字に形で撃ち出す「クロスファイヤーハリケーン」です。

花京院典明/ハイエロファントグリーン

花京院典明は、承太郎の通う高校に転校してきた17歳。生まれつきのスタンド使いです。エジプトを旅行中、ディオに遭遇。肉の芽を植えつけられて承太郎の命を狙いますが、敗北して肉の芽を取り除かれたことで正気に戻ります。端正な顔立ちで冷静沈着。エジプトの戦いでも、鋭い洞察力を見せます。 エジプトでンドゥールの攻撃に遭い、両目を負傷。しばらく入院していましたが、最終決戦で復活。ディオのザ・ワールドに敗れてしまいますが、死の直前、最後の力を振り絞ってディオの能力を伝えるメッセージを残します。 所有スタンドはハイエロファントグリーン。タロットの暗示は「法皇」です。人型を紐状に分解させて戦うスタンドで、射程距離の長い攻撃が可能。得意技は、宝石型のエネルギー弾である「エメラルドスプラッシュ」です。

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ジャン=ピエール・ポルナレフ/シルバーチャリオッツ

ジャン=ピエール・ポルナレフは20代前半のフランス人で、生まれつきのスタンド使い。妹のシェリーを殺害した「両右手の男」を捜す過程でディオに肉の芽を植えつけられ、香港で承太郎たちを襲います。しかしアヴドゥルとの対決に敗れ、承太郎が肉の芽を除去。単純明快な性格ですが、仲間の危機には誇り高き騎士の面も覗かせます。 アヴドゥル、そしてイギーと、結果的に仲間に庇われてその仲間を失うという悲しみを背負い、予想以上の成長を見せます。ヴァニラ・アイスを倒した直後、ディオに殺されかけますが何とか脱出。ディオの死後は、スピードワゴン財団の治療で命を取り留めます。 所有スタンドはシルバーチャリオッツ。タロットの暗示は「戦車」です。中世騎士のような姿をした人型スタンドで、切れ味鋭いレイピアが武器。それほどのパワーはありませんが、スピードと精密さに長けています。

イギー/ザ・フール

イギーは、血統書つきのボストン・テリア。高い知能を持ち、人間を見下して暮らしていたところをアヴドゥルに捕まえられます。そして、ディオ討伐の助っ人として半ば無理やりエジプトへ。人間の言うことをまったく聞かないひねくれ者で、コーヒー味のチューンガムを好みます。 承太郎たちに同行はするも、基本的には人間同士の争いと蔑んでいました。しかし、ペット・ショップとの戦いで怒りに火が点き、承太郎たちをディオの館へと案内。そこでのヴァニア・アイスと壮絶な戦いの末、ポルナレフを庇って死亡します。 所有スタンドはザ・フール。タロットの暗示は「愚者」です。砂を操るスタンドで、その姿を自由自在に変えられます。物理的なダメージが無効なため防御力は高いですが、その分パワーやスピードに難あり。砂で羽をつくって空を飛ぶこともできます。

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【キャラクター&スタンド紹介:敵側(タロットカード編)】

ディオを筆頭に承太郎たちを襲う敵キャラたちを紹介します。タロットカードに対応したスタンドにも注目!

DIO(ディオ)/ザ・ワールド

第1部で死亡したと思われていたディオですが、船が沈没する直前にジョナサンの遺体から身体を奪い、棺桶型シェルダーで100年の眠りについていました。そして目覚めたディオは、スタンド能力に覚醒。エジプトのとある館を拠点として世界征服を企んでいきます。 自らの「肉の芽」を植え込む、金で雇うなどの手段で多くのスタンド使いを配下とし、自分を倒しにやって来る承太郎たちを襲わせます。最終決戦では時間を止めるザ・ワールドの力で圧倒的優位に立ちますが、承太郎にもその力が発動。最後はスタープラチナの拳に脳を完全破壊されて死亡しました。 所有スタンドはザ・ワールド。タロットの暗示は「世界」です。筋肉質の人型スタンドで、スタープラチナ同様の近距離パワー型。さらに「時間を止める」という能力があり、彼はこの能力を「まさに世界を支配する能力」と形容しています。

グレーフライ/タワーオブグレー

グレーフライは、エジプト行きの飛行機内で承太郎たちを襲った老人。ディオには金で雇われており、根っからの悪党です。花京院のハイエロファントグリーンによって敗北するも、その前に機長を殺害しており、承太郎たちの足止めは成功。 所有スタンドはタワーオブグレー。タロットの暗示は「塔」です。巨大なクワガタムシの形状で、口中のチェーン状器官によって人間の舌を引きちぎるのが得意技。

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キャプテン・テニール(偽)/ダークブルームーン

キャプテン・テニール(偽)は、スピードワゴン財団派遣のチャーター船・船長になりすまし、承太郎たちを襲った男。常人の3倍の肺活量を持ち、承太郎を海中に引きずり込んで倒そうとしましたが、スタープラチナによって切り裂かれます。 所有スタンドはダークブルームーン。タロットの暗示は「月」です。半魚人のような姿をしたスタンドで、水中戦が得意。鋭い爪攻撃のほか、フジツボを相手スタンドに付着させ、エネルギーを吸い取ることもできます。

フォーエバー/ストレングス

フォーエバーは、ディオにスタンドのことを教えたエンヤ婆が承太郎たちに向けて送り込んだ刺客。オランウータンですが、人間並みの知能を持っています。スタンドである船に承太郎たちを誘い込みますが、承太郎の挑発に激高したスキを突かれて敗北。スタープラチナに殴り倒されます。 所有スタンドはストレングス。タロットの暗示は「力」です。小さな船がスタンドと一体化しており、その強大なパワーゆえ巨大な船のように見え、スタンド能力のない者でも目視可能。船内の物を自由に動かすことができ、壁に取り込んだりもできます。

呪いのデーボ/エボニーデビル

呪いのデーボは、ディオにスタンドのことを教えたエンヤ婆が承太郎たちに向けて送り込んだ刺客。「アメリカインディアンの呪術師」と呼ばれる殺し屋で、全身に無数の傷跡があります。これは「相手を怨むことで強くなる」というスタンドの性質上、わざと敵に攻撃させた傷。ポルナレフを襲いますが、シルバーチャリオッツに全身を切り刻まれて敗北します。 所有スタンドはエボニーデビル。タロットの暗示は「悪魔」です。本体の怨みをエネルギー源とするスタンドで、人形に憑依して攻撃するスタイル。遠隔操作型ですが、そのパワーは近距離攻撃並み。

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ラバーソール/イエローテンパランス

ラバーソールは、ディオにスタンドのことを教えたエンヤ婆が承太郎たちに向けて送り込んだ刺客。ディオに金で雇われており、スタンドの能力で花京院に化けて承太郎に近づきます。非常に防御力の高いスタンドでしたが、水中戦で本体の男を攻撃することで承太郎が勝利。スタープラチナのラッシュで再起不能となります。 所有スタンドはイエローテンパランス。タロットの暗示は「節制」です。スライム状のスタンドで、身に纏うと他人の顔そっくりに変形。相手に食い込むと、その相手を食い尽くすまで離れません。どんな衝撃も吸収・分解するため、スタンドへの攻撃はほぼ無意味となります。

ホル・ホース/エンペラー

ホル・ホースは、ディオにスタンドのことを教えたエンヤ婆が承太郎たちに向けて送り込んだ刺客。テンガロンハットを被ったガンマンで、「パートナーを得て初めて実力を発揮するNo.2タイプ」を自称しています。J・ガイルと組んでいましたが、ガイルが敗れたところで逃走。一時はディオ暗殺も試みますが、次はボインゴと組み、またしても敗れてフェイドアウトします。 所有スタンドはエンペラー。タロットの暗示は「皇帝」です。拳銃と弾丸の形状をしたスタンドで、自在に軌道を操ることができます。射程距離はあまり長くありません。

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J・ガイル/ハングドマン

J・ガイルは、ディオにスタンドのことを教えたエンヤ婆が承太郎たちに向けて送り込んだ刺客。ポルナレフが妹の仇として追っている「両右手の男」で、己の欲望のために犯罪を重ねる卑劣な男。ホル・ホースと組んでアヴドゥルを一旦倒しますが、ポルナレフに「針串刺しの刑」に処せられて敗北します。 所有スタンドはハングドマン。ミイラ男のような風貌のスタンドで、鏡から鏡へと高速移動する能力があります。反射するものならどこにでも移動可能。その軌道を読まれることが弱点となります。

ネーナ/エンプレス

ネーナは、ディオにスタンドのことを教えたエンヤ婆が承太郎たちに向けて送り込んだ刺客。醜い容姿の女ですが、スタンド能力で美女に擬態しています。ジョセフの腕にスタンドを寄生させますが、コールタールで固められ、最後はハーミットパープルによって絞め殺されました。 所有スタンドはエンプレス。タロットの暗示は「女帝」です。ターゲットの肉体に融合して発現するスタンド。人語を話し、「チュミミ~ン」という口癖が特徴です。食べ物を摂取することで成長し、取りついたターゲットの肉と同化するため、スタンド能力のない人間にも目視可能。

ズィー・ズィー/ホウィール・オブ・フォーチュン

ズィー・ズィーは、ディオにスタンドのことを教えたエンヤ婆が承太郎たちに向けて送り込んだ刺客。腕だけが筋肉質でほかは貧相な体格の男です。承太郎たちにガソリンを浴びせて火だるまにしようとしますが、あっさり敗北。承太郎によって、鎖で岩に縛りつけられてしまいます。 所有スタンドはホウィール・オブ・フォーチューン。タロットの暗示は「運命の輪」です。自動車と一体化したスタンドで、スタンド能力のない人間でも目視可能。ガソリンを弾丸のように飛ばして攻撃したり、車を変形させたりできます。

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エンヤ婆/ジャスティス

エンヤ婆は、ディオにスタンドのことを教えた老婆。ディオを崇拝し、忠誠を誓っています。J・ガイルの母親で、当初は刺客を送り込む役回りでしたが、それらすべてが敗れたことで自ら復讐へ。スタンド能力で墓場を町に見せかけ、承太郎たちをおびき寄せますが、スタープラチナの攻撃によって窒息死します。 所有スタンドはジャスティス。タロットの暗示は「正義」です。霧状のスタンドで、骸骨のような見た目。幻影を見せることができるほか、傷口から侵入し、その相手を意のままに操ることもできます。

鋼入りのダン/ラバーズ

鋼入りのダンは、ディオに金で雇われた刺客でクールを装う卑劣な男。ジョセフの脳内にスタンドを侵入させて人質状態にし、承太郎を下僕のようにコキ使います。しかし、ジョセフの脳内に入り込んだハイエロファントグリーンにダメージを与えられ、最後は承太郎のラッシュで再起不能に。 所有スタンドはラバーズ。タロットの暗示は「恋人」です。ミクロサイズのスタンドで、虫のような形状。ターゲットの脳に進入し、神経を刺激することで本体が受けた感覚を数倍にして与えることができます。

アラビア・ファッツ/サン

アラビア・ファッツは、太陽デザインの服を着た男。砂漠を行く承太郎たちをスタンドの高温攻撃で蒸し殺そうとします。なかなか見つかりませんでしたが、実は鏡に砂漠の景色を映していただけ。うっかり岩の影を映してしまったことで存在がバレ、スタープラチナに鏡を破壊されて敗北します。 所有スタンドはサン。タロットの暗示は「太陽」です。太陽に似た火の玉の姿で、猛烈な熱エネルギーが武器。ただし、本体もその攻撃の影響を受けてしまうため、クーラーによる冷却などの助けも必要でした。

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マニッシュ・ボーイ/デス13

マニッシュ・ボーイは生後11ヶ月の赤ん坊ですが、大人並みの頭脳を持ち合わせています。無関係の女性を利用して承太郎たちに近づき、夢のスタンドで攻撃。承太郎たちを追い込みますが、花京院が夢にスタンドを持ち込んで撃退。母親の元へ帰ることになりましたが、大便を入れられた離乳食を無理やり食べさせられリタイヤします。 所有スタンドはデス13。由来はタロット大アルカナ13番目のカード「DEATH(死神)」です。大鎌を持ったピエロのような姿で、人の眠りに入り込む能力を持っています。夢の中でダメージを受ければ、現実の肉体にもそれが反映し、この力で承太郎たちをかき乱しました。

カメオ/ジャッジメント

カメオは、紅海の小島で待ち構えていたスタンド使いです。人の望み通りの土人形をつくるスタンド能力でポルナレフを追い込みますが、復活したアヴドゥルによって状況は一変。土の中に隠れていた本体・カメオは、呼吸用の竹筒に虫や小便を入れられた挙句、マジシャンズレッドによって黒焦げにされました。 所有スタンドはジャッジメント。タロットの暗示は「審判」です。人間の「心からの願い」を土に投影して実体化させ、その土人形で攻撃。攻撃された者は、その思い入れゆえになかなか反撃できないという「心の弱点」を突いています。

ミドラー/ハイプリエステス

ミドラーは、潜水艦でエジプトへ向かう承太郎たちを襲った女性。無機物に化けるスタンドを潜水艦内に進入させて攻撃しました。海底に脱出した承太郎たちを噛み殺そうとしましたが、スタープラチナのラッシュで内側から歯をへし折られて敗退。 所有スタンドはハイプリエステス。タロットの暗示は「女教皇」です。人間の頭部に腕が2本生えたような姿をしたスタンドで、あらゆる鉱物や人工物に化けることができます。本体との距離によってパワーが増減するタイプ。

【キャラクター&スタンド紹介:敵側(エジプト9栄神編)】

物語中盤で登場する敵キャラたちを紹介します。エジプト神話に登場する神々に対応したスタンドにも注目!

ンドゥール/ゲブ神

ンドゥールは、ディオを「悪の救世主」と呼ぶほど崇拝している男。全盲で、少年時代からスタンドを使い、犯罪も平然と行ってきました。水のスタンドで承太郎たちを攻撃しますが、スタープラチナとの打ち合いに負けてリタイヤ。タロットの起源であるエジプト9栄神の存在を言い残して自害します。 所有スタンドはゲブ神。水のスタンドで、鋭い爪を持つ腕のような姿をしています。自在に変化でき、砂に潜ったり体内に侵入しての攻撃も可能。

オインゴ/クヌム神

オインゴはディオ配下のひとりで、ボインゴの兄。弟を大切に思っており、短気で口より先に手が出てしまうタイプです。ボインゴとのタッグで承太郎たちを襲いますが、悉く失敗して精神的に敗北。逃げ出したところを爆弾入りのオレンジを踏んでしまい自爆します。 所有スタンドはクヌム神。自分の姿を自在に変えることができるスタンドです。ほかの人間に化けるだけでなく、帽子や服なども再現可能。戦闘能力はありません。

ボインゴ/トト神

ボインゴはディオ配下の1人で、オインゴの弟。臆病な性格で、兄がいないと人と話すこともできません。オインゴとのタッグで敗れた後、ホル・ホースと組んで再び承太郎たちを襲います。しかし、ホル・ホースの自滅でまたしても敗北。改心するも、さらにひどい目に遭って入院することになります。 所有スタンドはトト神。本の形をしたスタンドで、近い未来を予言する力があります。これから起こることがマンガ形式で自動的に本に描かれますが、戦闘能力はなし。予言は100パーセント当たりますが、結果だけが描かれ、その詳細は行動してみないと分かりません。

チャカ/アヌビス神

チャカは牛飼いの青年で、アヌビス神の刀を抜いたことによってスタンドに操られてしまいます。ポルナレフに勝負を挑みますが敗北。スタンドの力はまた別の人間に憑依していきます。 アヌビス神は自我を備えた特殊なスタンドで、本体はもう故人である500年前の刀鍛冶。スタンドが刀に宿っており、鞘から刀を抜いた者が新しい本体となります。チャカの後、床屋のカーン、そしてポルナレフに憑依して承太郎を襲いますが、スタープラチナのラッシュに敗北。最後は残った切っ先がナイル川に落ち、あとは錆びていくだけという運命になりました。

マライア/バステト女神

マライアはディオ配下のひとりで、20代の褐色美女。性格は男勝りで口汚く、ディオに惚れ込んでいます。磁石化させるスタンドでジョセフとアヴドゥルを攻撃しますが、大量の金属製品を纏った2人に両側から押し潰されて敗北。 所有スタンドはバステト女神。コンセントの形状をしており、触れた相手を磁石化させます。その威力は、時間が経つとともに強力になっていきます。

アレッシー/セト神

アレッシーは、弱い者いじめで快楽を得る38歳の独身男。スタンドで相手を幼児化させて有利に戦おうとします。ポルナレフと承太郎を幼児化させますが、「小さくともやる時はやる」性格の承太郎に殴られ気絶。最後は、元に戻った2人にボコボコにされます。 所有スタンドはセト神。アレッシー本人の影と一体化しており、その影に触れた相手を無制限に若返らせることができます。若返った相手は、記憶力や知性などもその当時に戻ってしまうシステム。

ダニエル・J・ダービー/オシリス神

ダニエル・J・ダービーは、ギャンブル勝負に負けた相手の魂を奪うスタンド使い。敗者の魂をコインに代えてコレクションしています。承太郎たちにイカサマ勝負を仕掛け、ポルナレフとジョセフの魂を奪いますが、承太郎のブラフに精神的に敗北。発狂して再起不能となります。 所有スタンドはオシリス神。人型の姿をしており、人の魂を奪ってコイン化させます。スタンド自体に攻撃力はなく、ダニエルが敗北を認めればコインの中の魂が戻るシステム。

ペット・ショップ/ホルス神

ディオの館にいるハヤブサ。ディオに忠実で、館に近寄る者は容赦なく殺します。鳥でありながら人間のような仕草をすることも。イギーと戦い、発射寸前の氷のミサイルを噛み砕かれた結果、口内でミサイルが暴発して死亡しました。 所有スタンドはホルス神。冷気と氷を操るスタンドで、翼竜の骨格のような姿です。自分の周囲を氷漬けにしたり、ツララ状の氷ミサイルが主な武器。

テレンス・T・ダービー/アトゥム神

テレンス・T・ダービーは、ディオの館に住む執事で21歳のアメリカ人。ダニエル・J・ダービーの弟です。テレビゲームが得意で、兄と同じく魂を奪うスタンド使い。テレビゲーム対決で花京院には勝ちますが、承太郎とジョセフが仕掛けたイカサマによって敗北。 所有スタンドはアトゥム神。オシリス神と同じく相手の魂を奪い取る能力があり、人形に封じ込めます。さらに、相手に質問して「YES」と「NO」の二択で心を読むこともできます。

【キャラクター&スタンド紹介:敵側(ディオの館編)】

ディオの館で登場する敵キャラを紹介!スタンド使いは軒並み強力な能力を持っています。

ヌケサク(吸血鬼)

ヌケサクはディオの部下で、スタンド使いではなく吸血鬼です。後頭部に女の顔を出す能力があり、それによって承太郎たちに接近。しかしあっさり見破られて承太郎たちに捕らえられ、ディオの棺桶まで案内をさせられます。最後は、そのディオによって全身を輪切りにされて死亡。

ケニー・G/ティナー・サックス

ケニー・Gは、ディオの部下で小太りな男。スタンド能力で館内に巨大迷路をつくり、承太郎たちを惑わせました。しかし、それが見破られると戦闘能力はないため、イギーのザ・フールに引っ掛かれて敗北。 所有スタンドはティナー・サックス。あいてに幻影を見せるスタンドです。視覚的に再現するだけではなく、五感すべてに訴えかけることができます。

ヴァニラ・アイス/クリーム

ヴァニラ・アイスはディオの側近で、彼のためなら死をもいとわない忠誠心の持ち主。「血が欲しい」というディオの頼みを聞き、迷わず自らの首を斬り落としました。ですが、ディオはヴァニラ・アイスの死を惜しんで自分の血を与えて復活させます。そのため肉体は吸血鬼化しており、アヴドゥルとイギーを倒すも、ポルナレフとの戦いの中で直射日光を浴びて絶命。 所有スタンドはクリームです。大きな口と2本の角を持った、骸骨のような姿のスタンド。口内が暗黒空間となっており、飲み込まれるとあらゆる物体は消滅します。また、本体ともども口内に隠れて気配を消すこともできます。

『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の豆知識、裏話10選!

1.第3部の「ジョジョ」は?

第1部ではジョナサン・ジョースター、第2部ではジョセフ・ジョースター略してジョジョ。第3部では空条承太郎(くうじょうじょうたろう)略してジョジョとなっています。しかし、作品初期以降は承太郎と呼ばれることが増えていくので、ジョジョと呼ばれる機会はほとんどありません。

2.登場人物の名称は海外では変更されている?

登場人物やスタンドの名称を海外のミュージシャンから引用することの多い本作では、海外展開が行われる際に改名されることが多々あります。

3.タロットカードのデザインが変更?

本作ではスタンドに対応するタロットカードのデザインが連載時と初期の単行本刊行時と、重版時で大きく変わっています。これは著作権の影響で変更せざるを得なかったためだと言われています。

4.本編中に予言が書かれている?

スタンド「トト神」の予知の中に、アメリカ同時多発テロを予言するような内容が、その11年も前に描かれていたと話題になりました。アニメでは関連する描写が削除されています。

5.旅のルートはジュール・ヴェルヌの影響?

本作で旅をしていくルートを逆に辿ると、ジュール・ヴェルヌ著の小説『八十日間世界一周』の道程と同じになっています。日本でも幾度となく翻訳されている作品ですので、興味を持った方は読んでみてはいかがでしょう。

6.学生服で砂漠を旅するのは横山光輝の影響?

本作の主人公である承太郎は、常に学生服を身に着けており、制服が消失した際には現地で仕立て直すなど強いこだわりを見せています。その姿は、横山光輝著のマンガ『バビル2世』の影響を受けてのものとなっています。

7.スタンド誕生秘話?

担当編集者からの「波紋は古い」という言葉を受けて、守護霊をイメージして考え出されたのがスタンドだと言われています。そこから長きに渡ってスタンドが人気を得ていることから、この変更は結果的に大英断だったと言えますね。

8.花京院典明の名前の読み方は?

作中ではのりあきとなっていますが、宿帳に書かれている名前や、著者の荒木飛呂彦の発言ではてんめいとなっています。どちらが本当の名前でどちらが偽名なのかは、まさに神のみぞ知ると言ったところでしょうか。

9.台詞の文字数を原作再現?

本作では、「オラオラ」や「無駄無駄」と言った繰り返しの台詞が多数繰り出されます。原作再現として、尺の都合などはお構いなしでその回数を原作にあわせています。数えてみるとこだわりを感じられるかもしれませんね。

10.名言の宝庫?

アニメ流行語大賞2014において、花京院の「レロレロレロレロ」が金賞を受賞し、アニメ流行語大賞2015上半期においても、ポルナレフの「あ……ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」が金賞を受賞するなど、『ジョジョの奇妙な冒険』が名言の宝庫であることを窺わせます。

アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第3部のOPがかっこよすぎる!

『ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース』では、24話までは「STAND PROUD」が、25話から最終話までは「ジョジョ その血の記憶~end of THE WORLD~」がオープニングテーマとして使用されました。曲も映像も非常にかっこよく、多くのジョジョファンを唸らせました。 しかし、それだけでは終わらないのが『ジョジョの奇妙な冒険』TVシリーズ。第1期として放送された第1部『ファントムブラッド』(こちらは映像ソフト版のみ)と第2部『戦闘潮流』の最終局面と同じように、第2期24話でも効果音が追加されたオープニングアニメが放送されたのです。 その結果、ファンも当然のように最終回に向けて同様の演出がなされることは予想していましたが、スタッフのこだわりはその予想の遥かに上を行くものでした。 第2期47話でディオが世界(ザ・ワールド)で時を止める演出と、承太郎とディオがバトルを繰り広げる演出が追加され、最終話ではさらに効果音やディオが一行に攻撃を仕掛けているシルエットが挿入されるなど、視聴していた多くのジョジョファンを驚かせました。

「ジョジョ」第3部のエンディングも名曲揃い!

『ジョジョの奇妙な冒険』TVシリーズを語る上で外せないのは、そのエンディングテーマの選曲でしょう。登場人物やスタンドの名称を海外のミュージシャンから引用することの多い『ジョジョの奇妙な冒険』において、音楽との関連性は切っても切れないものです。 『ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース』で使用されたのは、前半ではThe Banglesの「Walk Like an Egyptian」、後半ではPat Metheny Groupの「Last Train Home」が使用されています。これを機に、『ジョジョの奇妙な冒険』と関連のある楽曲を試聴してみるのも面白いかもしれませんね。

『ジョジョの奇妙な冒険』第3部は熱い友情物語!スタンドもキャラも魅力的

『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』は、初登場した「スタンド」という設定が抜群の面白さを生み出した「ジョジョ」シリーズの分岐点です。スタンド・バトルは、第2部で繰り返された頭脳戦を限定特殊能力のせめぎ合いによってさらに進化させました。 そして、世界を股にかけたスケールの大きな冒険、仲間同士の熱い友情と自己犠牲の美しさも大きな感動を呼びます。この後も永く続いていくスタンド物語のスタートとして、『ジョジョの奇妙な冒険』第3部はまさに歴史的な傑作となりました!