映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のあらすじ・キャストは?スコセッシ×ディカプリオ新作の原作まで解説
映画界の巨匠マーティン・スコセッシの新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が2023年10月20日に公開されます! レオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロをメインキャストに迎えた本作は、ノンフィクション小説をベースにアメリカ史の暗部に迫る意欲作。 この記事では、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のあらすじやキャストを紹介します。
映画「キラーズ・オブ・フラワームーン」の概要
タイトル | 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 |
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日本公開日 | 2023年10月20日 |
上映時間 | 206分 |
監督 | マーティン・スコセッシ |
キャスト | レオナルド・ディカプリオ , ロバート・デ・ニーロ |
映画『キラーズ・オブ・フラワームーン』の原作は、2017年に刊行されたデヴィッド・グランによるノンフィクション小説『花殺し月の殺人ーーインディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(日本語版は2018年に刊行)です。 20世紀初頭のアメリカ、オクラホマ州を舞台に人種差別と政治、石油利権が絡んだアメリカ史の暗部に迫る犯罪ノンフィクションで、ニューヨーク・タイムズで40週連続でベストセラーに選出されました。
映画のあらすじは?原作は実話が元の小説
1920年代、禁酒法時代のオクラホマ州。先住民オーセージ族が「花殺しの月の頃」と呼ぶ5月に、2件の殺人事件が発生します。それは、オーセージ族とその関係者20数人が次々と不審死を遂げる連続殺人事件へと発展していきました。 私立探偵や地元警察が捜査に行き詰まるなか、のちのFBI長官J・エドガー・フーヴァーに命じられ、現地にやってきた特別捜査官トム・ホワイト。彼はオセージ族の女性モーリーと暮らすアーネストを訪ねます。 事件には、石油を発見した先住民のオセージ族の富を狙う白人たちの思惑が見え隠れしていてーー。
原作と映画のあらすじの違いは?
犯罪ノンフィクション小説を原作としている本作ですが、内容は捜査する側ではなく、加害者側が主人公になるようです。 本作の脚本を執筆したエリック・ロスは、2019年12月の時点で英BFIに「いわゆる刑事ものにするのは簡単だが、それだとどんな内容になるのかわかってしまう。それとは違うものを追求したい。つまり、虐殺に加担することを追求したい、本質を描きたい」と語っています。
主要キャストはディカプリオ×デ・ニーロ!
レオナルド・ディカプリオ/アーネスト・ブッカート役
これまでにもスコセッシとたびたびタッグを組んできたレオナルド・ディカプリオ。彼が演じるアーネスト・ブッカートは、先住民の女性モーリー・カイルと愛し合っていますが、おじのウィリアム・ヘイルとともに、連続殺人事件に加担してしまいます。 ディカプリオは、2020年1月19日(現地時間)に開催されたSAG(全米俳優組合)賞にプレゼンターとして登場し、壇上で本作でデ・ニーロと共演すると発言しました。
ロバート・デ・ニーロ/ウィリアム・ヘイル役
ハリウッドを代表する名俳優のひとり、ロバート・デ・ニーロが演じるのは、“オーセージ・ヒルズの王”と呼ばれたウィリアム・ヘイルです。彼は先住民居留地で牧場を建設し、富を築いた権力者。ディカプリオ演じる甥のアーネストとともに、石油利権をめぐって先住民の連続殺人を重ねていきます。 ともにスコセッシとはたびたびタッグを組んでいるディカプリオとデ・ニーロですが、スコセッシ作品で共演するのは今回が初めて。どんな化学反応を見せてくれるのか、期待したいですね!
映画「キラーズ・オブ・フラワームーン」の他キャスト
ジェシー・プレモンス
ドラマ『ブレイキング・バッド』や映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021年)などへの出演で知られるジェシー・プレモンスは、連続殺人事件の捜査をする元テキサス・レンジャーのトム・ホワイトを演じます。 ホワイトはのちのFBI長官ジョン・エドガー・フーヴァーのもと、特別捜査官として大規模な捜査を行います。
リリー・グラッドストーン
リリー・グラッドストーンが演じるモーリー・カイルは、アーネストと恋に落ちる先住民の女性です。 リリー・グラッドストーンは2016年の『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』で、ロサンゼルス映画批評家協会賞をはじめとする多くの賞で助演女優賞をしています。
タントゥー・カーディナル
タントゥー・カーディナルが演じるのは、リジー・Qという先住民の女性です。 タントゥー・カーディナルは先住民クリー族とメティ族の血を引くカナダ人女優。1990年の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』をはじめとする多数の作品に出演しており、カナダで最も栄誉あるカナダ勲章を授かっています。
監督は名匠マーティン・スコセッシ
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」の監督を務めるマーティン・スコセッシは、言わずと知れた映画界の巨匠。 ディカプリオは2002年の『ギャング・オブ・ニューヨーク』や『アビエイター』(2006年)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(20013年)などに出演しており、スコセッシ作品への参加は今回で6回目となります。 一方デ・ニーロとは、彼のキャリアを通して彼とたびたびタッグを組み、『ミーン・ストリート』(1973年)や『タクシー・ドライバー』(1976年)年をはじめ、数多くの名作を生み出してきました。デ・ニーロは本作でスコセッシ作品10作目の出演となります。
映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のあらすじを原作で予習しよう!
レオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロという2大スターが共演する『キラーズ・オブ・フラワームーン』。巨匠マーティン・スコセッシの最新作でもあり、注目が集まると同時に、海外メディアでも高く評価されています。 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、2023年10月20日に世界同時公開です!