中村倫也出演おすすめ映画9選を役柄とともに紹介!【2020年最新版】
中村倫也の出演映画一覧を役柄とともに紹介!
中村倫也は1986年12月24日生まれ、東京都出身の俳優です。当初は「中村友也」で活動し、2005年にダンカン監督の映画『七人の弔』で俳優デビュー。 翌年から舞台にも進出し、2014年に初主演を務めた舞台『ヒストリーボーイズ』にて、第22回読売演劇大賞優秀男優賞を獲得しました。映画では2011年の『SPINNING KITE』で初主演を務め、『海月姫』『あさひなぐ』といった話題作の出演が相次いでいます。 2018年には、朝ドラ『半分、青い。』の「マアくん」こと朝井正人役で大ブレイクし、Yahoo!検索大賞俳優部門賞を受賞。塩顔系イケメン俳優の一人として、ドラマや映画、舞台にミュージカルなど、多ジャンルにおいて頭角を現しているのです。 この記事では、中村倫也の出演映画9作と2020年の最新出演作を、役柄とともに紹介します!
おすすめ映画紹介の前に……2020年は4本の映画に出演予定!
『水曜日が消えた』:7人の僕
2020年5月15日公開予定の『水曜日が消えた』は、吉野耕平の長編映画監督デビュー作にして、吉野のオリジナル脚本を映画化する作品です。中村にとっては4年ぶりの主演作で、共演には石橋菜津美や中島歩、「ゲスの極み乙女。」の休日課長らが名を連ねました。 主人公は、幼い頃の交通事故の後遺症により、曜日ごとに入れ替わる7つの人格を持つ青年。彼らの中で、もっとも地味な「火曜日」の視点でストーリーが展開します。ある日突然、「水曜日」が消えてしまったことから、「火曜日」の単調な日々が一変して……。 他の“曜日”と出会うことなく、日記を通して繋がっている7人の僕たち。カメレオン俳優と称される中村が、性格も個性も異なる僕たちをどう演じ分けるのか、期待が高まりますね!
『影裏』:副島和哉
沼田真佑の第157回芥川賞受賞作を、「るろうに剣心」シリーズなどの大友啓史監督が、綾野剛、松田龍平を迎えて映画化した『影裏』。 本作の舞台となるのは、大友監督の地元でもある岩手県。転勤をきっかけに盛岡市へ移り住んだ今野(綾野剛)が主人公です。慣れない土地でただ一人心を開いた同僚の日浅(松田龍平)が失踪し、その足跡を辿るなかで彼の裏の顔が浮かび上がっていく、ヒューマンミステリーです。
#影裏 pic.twitter.com/vanZ5KmyHQ
— 中村倫也 (@senritsutareme) February 14, 2020
中村演じる副島和哉は今野を深く理解する旧友の役。公開日(2020年2月14日)に中村のTwitter公式アカウントに作品名のハッシュタグと共に女装姿の画像がアップされ、大きな話題となりました。
『騙し絵の牙』:伊庭惟高
2020年6月19日に公開予定の『騙し絵の牙』。『罪の声』などで知られる作家・塩田武士が、主人公に大泉洋をイメージして「当て書き」した同名小説を、大泉主演で映画化しました。 大手出版社「薫風社」創業一族の社長が急逝し、次期社長の座を巡って権力争いが勃発する最中、お荷物雑誌「トリニティ」が廃刊の危機に!?一見、頼りない編集長・速水(大泉洋)は笑顔の裏に“牙”を隠しており、生き残りを賭けた大逆転劇を仕掛けます。 嘘と裏切り、リーク、告発……クセモノたちの陰謀渦巻く会話劇が展開!中村演じる伊庭惟高は、亡くなった薫風社社長の息子の役どころのため、跡目争いに大きく関わってくるでしょう。
『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』:須永基樹
ジョン・レノンの名曲にインスパイアされた秦建日子の小説を、「SP」シリーズの波多野貴文監督が映画化する、「サイレント・トーキョー」が2020年12月に公開予定!主演を佐藤浩市が務め、石田ゆり子や西島秀俊、広瀬アリスら豪華キャストが集結しました。 本作の舞台は、クリスマス・イブで賑わう東京。突如発生した連続爆破テロ事件の凄まじさと、巻き込まれた人びとの思惑が交錯する様を群像劇として描く、クライムサスペンスです。 須永基樹は孤独なIT起業家であり、クールで何を考えているのかわからない青年なのですが、どこか放っておけない魅力を持つ役どころ。劇中では不可解な行動が目立ち、テロ事件の容疑者の一人になりそうなので、彼の動向に注目してください! ではここからは、中村の出演映画の中から厳選した、おすすめの9作を紹介していきます。
『屍人荘の殺人』(2019年):明智恭介
「神紅のホームズ」の異名を持つ、変わり者のミステリー愛好会会長
今村昌弘のデビュー作で、「第18回本格ミステリ大賞」など国内主要ミステリー賞を総なめにした同名小説を、神木隆之介主演で映画化した『屍人荘の殺人』。 ミステリー愛好会の大学生・葉村譲(神木隆之介)と会長の明智恭介(中村倫也)は、美人女子大生探偵・剣崎比留子(浜辺美波)に誘われ、音楽フェス研究会の夏合宿に参加します。山奥の合宿地・紫湛荘を訪れた3人が、想像を絶する恐怖に立ち向かう様を描く、ミステリー・コメディです。 明智はホームズを自称する変人で、推理ポーズの指パッチンや、シニカルな笑顔を浮かべて葉村をイジる姿が印象的なキャラクター。神木との絶妙な相棒感はもちろん、ドラマ『崖っぷちホテル!』で名コンビっぷりを披露した浜辺も加わり、カオスな世界観を作り上げました。 本作には斬新なとある「大仕掛け」が存在し、葉村と明智の友情(腐れ縁)はこれを活かす重要な役割を果たすため、ぜひ注目して観てください!
『長いお別れ』(2019年):磐田道彦
認知症の父を持つ3姉妹の次女と恋人になるバツイチ子持ちの男性
直木賞作家・中島京子の同名小説を、『湯を沸かすほどの熱い愛』で国内の映画賞を総なめにした、中野量太監督が実写映画化した『長いお別れ』。 認知症の影響で少しずつ記憶を失っていく父・東昇平(山崎努)との日々を通し、彼の家族たちが自らの人生と向き合っていく様を描く、ヒューマンドラマです。中村演じる磐田道彦は、昇平の次女・芙美(蒼井優)の中学時代の同級生で、再会した芙美と恋人になる役どころでした。 実は道彦にはバツイチ子持ちという事情があり、元嫁同伴で娘と再会することになったために、芙美との関係に変化が生じます。出演シーンは少ないですが、身近にも居そうなごく普通の男性を素朴な佇まいで演じており、丁寧な演技が印象に残るでしょう。
『美人が婚活してみたら』(2019年):園木
主人公が婚活サイトで出会う3枚目非モテ系の商社マン
『美人が婚活してみたら』は“とあるアラ子”の同名漫画を、『勝手にふるえてろ』の大九明子監督、「シソンヌ」のじろう脚本で映画化した作品です。 本作は美人なのに恋愛運がなく、婚活にいそしむ30代独身OL・タカコ(黒川芽以)の姿を通して、婚活の現実をユーモアを交えて描くラブコメディ。中村は結婚願望はゼロだが、男として魅力的な矢田部(田中圭)とは対象的に、恋愛偏差値の低い商社マン・園木を演じました。 園木は高学歴で経済力もあり、優しくて真面目な性格で安定感はありますが、私服がダサく、デートでも女性慣れしないない様子が明らか……。トキメキこそないものの、可もなく不可もないことから、「結婚相手としてはアリ?」とタカコを悩ませるのです。 中村と言えば『半分、青い。』などの影響でモテ男のイメージがありますが、3枚目もさらっとこなしており、演技力の高さが伺えますね。
『オズランド 笑顔の魔法教えます。』(2018年):小西俊郎
遠距離恋愛中の主人公を優しく励ます癒やし系彼氏
『海猿』などで知られる小森陽一の小説『オズの世界』を、主演の波瑠と西島秀俊、橋本愛や柄本明らの共演で映画化した『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』。 主人公の波平久瑠美(波瑠)は、彼氏のトシ君こと小西俊郎(中村倫也)と同じ超一流ホテルチェーンに就職したものの、配属先は地方の遊園地でした。不満を漏らしながらも、カリスマ上司・小塚慶彦(西島秀俊)や仲間たちと共に奮闘する彼女を、トシ君は優しく励ましていました。 遠距離となった久瑠美に対し、「少しでも早く会いたくて……」と抱きしめるなど胸キュンシーンが満載で、中村の爽やかな魅力が詰まった作品。イケメンを堪能できるのはもちろん魅力的ですが、仕事に対する姿勢、捉え方を改めて考えさせられるかもしれません。
『孤狼の血』(2018年):永川恭二
暴力団の鉄砲玉として、血気盛んに敵対組織にかちこむ若き構成員
「警察小説×『仁義なき戦い』」と評された柚月裕子の同名小説を、役所広司と松坂桃李、江口洋介、竹野内豊らの共演で映画化した、白石和彌監督作『孤狼の血』。 舞台は昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島・呉原。エリート新人刑事・日岡(松坂桃李)は、マル暴のベテラン刑事・大上(役所広司)と共に、とある失踪事件を調べることに。この事件をきっかけに、地場の暴力団「尾谷組」と、新たに進出してきた「加古村組」の抗争が激化するのです。 中村演じる永川恭二は、一ノ瀬守孝(江口洋介)が若頭を務める尾谷組の若き構成員。狂犬のような鉄砲玉として、敵対する加古村組にかちこんでいきます。普段のイメージから一変、アウトローな色気を醸し出す中村の虜になること間違いなし!
『あさひなぐ』(2017年):小林先生
時に厳しく、優しく生徒たちを引っ張るなぎなた部の顧問
こざき亜依の同名漫画を、主演を務める西野七瀬を筆頭に当時の「乃木坂46」の出演で実写化する、東宝の「あさひなぐプロジェクト」の映画版になります。 中学校まで美術部で、高校に進学と同時に薙刀部へ入部した主人公・東島旭(西野七瀬)が、個性的な仲間たちと一丸となって全国大会を目指す青春ドラマです。中村演じる顧問の小林先生は、薙刀についての知識などは素人ですが、ユーモアを交じえた毒舌で部を盛り上げます。 そのキャラクターから、部内の良き緩衝材としての役割を果たしており、中村はアドリブ炸裂のコミカルな演技で観客にインパクトを残しました。乃木坂メンバーが舞台挨拶で、「笑いを堪えるのが大変だった!」と話したほど、のびのびとした中村の演技は必見!
『3月のライオン』(2017年):三角龍雪
後輩に当たる主人公を可愛がる、飄々とした性格のプロ棋士
『3月のライオン』は羽海野チカによる大ヒット漫画を、大友啓史監督が主演に神木隆之介を迎えて、前・後編2部作で実写映画化した作品。 主人公の桐山零(神木隆之介)は幼い頃に家族を亡くし、孤独な人生の中ですがりつくように将棋を指し続け、17歳でプロ将棋棋士になった若き天才です。和菓子屋を営む川本家の3姉妹との出会いを通して、彼が自分の居場所を見出し、様々な事情を持つ棋士と闘う様を描きました。 本作で中村が演じた「スミス」こと三角龍雪は、零の先輩にあたるプロ棋士。茶髪のおかっぱ頭に赤ぶち眼鏡、口髭というなかなか斬新なビジュアルです。脇役ではあるものの、飄々とした原作の人物像を見事に再現し、中村らしく愛嬌たっぷりに好演しました。
『星ガ丘ワンダーランド』(2015年):温人
駅の落とし物預り所で働く青年
『星ガ丘ワンダーランド』は、「Google NEXUS7」シリーズなどのCMを手がけ、海外からも注目されるCMディレクター・柳沢翔の映画監督デビュー作。 星ガ丘駅の近くにある、今は荒廃してしまった遊園地、星ガ丘ワンダーランド。駅の落とし物預り所で働く温人(中村倫也)は、落とし物の持ち主を想像し、似顔絵を描くことが日課でした。そんな温人の元に、幼い彼を捨てた母(木村佳乃)がランドで自殺したとの報せが届き……。 温人は母の死を機に兄と再会、存在を知らなかった義理の姉弟とも対面し、家族の過去や人生と向き合ううちに感情が爆発していくという難役でした。設定は現実なのに、絵本にも似た不思議な映像美の中で、圧倒的な透明感と存在感を放つ中村の虜になることでしょう。
『やるっきゃ騎士』(2015年):誠豪介
女尊男卑に立ち向かうスケベでおバカな男子高校生
『やるっきゃ騎士』は「月刊少年ジャンプ」連載当時、過激なお色気シーンで話題となった“みやすのんき”の同名漫画を、中村の主演で実写化した学園コメディです。 中村演じる主人公・誠豪介は、美崎静香(遠藤新菜)を会長とする自治クラブが支配し、「女尊男卑」を教育理念に掲げる学園「聖愛学園」の転校生。豪介はエロを禁じられた男子生徒を救うべく、静香に勢いとパワーで決闘を挑み、エロい技を駆使して対抗し始めるのでした。 女子生徒のブルマ姿に、スカートめくりなど昭和のエロが満載の作品で、無類のエロ好きの男子高校生を振り切った役作りで演じています。中村の熱演はもちろん、ドラマ『高校入試』(2012年)で兄弟役を演じた柾木玲弥と再共演も話題になりました。
まさに変幻自在の演じ分け!カメレオン俳優・中村倫也
今回は、中村倫也が出演した映画を、役柄とともに紹介してきました。主演作は少ないですが、出演時間が短くともどこか印象に残る、変幻自在の役作りが見事です。 『半分、青い。』の魔性のモテ男のイメージが強いだけに、非モテキャラやスケベな男子高校生などの役は一見、中村倫也だと気づかないかもしれません。アンニュイで、ふわふわとした中毒性のある空気感は彼ならではの魅力ですが、それを一瞬で消してしまう演技力に驚かされますね。 2020年は主演映画『水曜日が消えた』ほか4作の映画に出演し、様々な役を演じ分けるカメレオン俳優として、さらなる飛躍を遂げるでしょう!