2020年2月25日更新

「転スラ」シズエ・イザワを徹底解説!悲しい運命を背負った異世界人

転スラ シズ サムネイル

シズこと、井沢静江はリムルが初めて出会った同郷の異世界人。そんな彼女には、苦難と絶望に満ちた過去がありました。本記事ではシズについて、過去やリムルとの関係、迎えた最期などをわかりやすく徹底解説します。

目次

「転スラ」シズは転生者じゃなくて召喚者?謎多き少女のプロフィールを紹介【ネタバレ注意】

井沢静江(シズエ・イザワ)は、16歳から17歳くらいの見た目をした、黒髪の美少女。自らは「シズ」と名乗っています。本作におけるキーパーソンの1人で、本作の主人公、リムルに多大な影響を与える人物です。 見た目こそ少女の姿をしていますが、実際はかなりの高齢。というのも、体内に精霊を宿しているため、肉体だけは老化が止まっているのです。 そして、シズもまたリムルと同様、異なる世界からやってきた存在です。偶然にもリムルと同じ日本から、リムルが転生する約60年前に、この地に召喚されました。彼女は死なずにこの世界に呼び出されたため、転生者ではなく召喚者という扱いになります。 異なる世界へと召喚されたシズはその後、勇者として活躍するように。いつしか、「爆炎の支配者」の異名で呼ばれるほどの冒険者として、人々の尊敬を集めるまでになります。 ※この記事では一部『転生したらスライムだった件』に関するネタバレに触れていますので、読みすすめるときにはご注意ください。

魔王レオンに召喚され、無理矢理イフリートと同化させられる

シズは8歳のとき、戦時中の東京で大空襲に遭い、大やけどを負った状態でした。まさに死の間際だったそのとき、彼女は全く別の世界へと飛ばされてしまいます。 シズを呼び出した人物は、十大魔王の1人、レオン・クロムウェル。しかし彼女は、彼が本来迎えたかった者ではありませんでした。レオンは大やけどを負った彼女にも一切興味を示さず、そのまま放置してしまいます。この出来事は、忘れがたい絶望をシズの心に刻み込むことに。 そんなレオンは、シズがやけどを負って召喚されたことで身に着けた炎への耐性を見抜きます。すると彼は、炎の精霊イフリートを召喚。イフリートに肉体を与えるため、彼女はイフリートと無理やり同化させられてしまいました。 自我だけは残すことができたものの、身体のコントロールはイフリートの支配下に。以来彼女は、自分を人間とも思わず見下すレオンに対し、強い憎しみを募らせていきます。

シズが背負う深い業とは?友と風狐を焼き殺してしまい感情を失う

生き延びたものの、どん底からの異世界スタートとなったシズ。はじめ動かせなかった身体は、数年後には、自分の意思である程度動けるようになります。剣も使えるようになり、イフリートとの共生は上手くいっている様子でした。 ちょうどその頃、シズは「ピリノ」という1人の少女と出会います。仲良くなった2人は、1匹の風狐にお互いの名前から一文字ずつとって、「ピズ」と名付けました。だが、本作の世界における魔物への「名付け」は特別な意味を持つ行為。ピリノがピズをレオンに見せたところ、ピズはたちまち興奮状態におちいります。 イフリートは、ピズの行動を主君レオンに対する不敬行為と判断。シズはイフリートを暴走させ、ピリノとピズを焼き殺してしまいます。イフリートの行いとはいえ、友達をこの手で焼き尽くしてしまったシズは、絶望してしまいます。ショックで彼女の心は壊れ、感情を失い、涙を流すことすら忘れてしまいました。

勇者との出会いでイフリートを克服!「爆炎の支配者」として活躍する

友達を失ってから数年後、シズに転機が訪れます。ある女勇者がレオンの城に攻め込んできたのです。 レオンは勇者を迎え撃つも敗れ、代わりにシズを闘わせます。彼は逃走のための時間稼ぎとして、彼女を盾にしたのです。女勇者をひと目見た彼女は、相当の手練れと見抜いたものの、立ちはだかって敗北。イフリートも魔素を酷使したため眠りに入り、戦闘不能となりました。 勇者はシズに、この場所にいる理由を問いかけます。彼女は、自身の過去を全て話しました。その話を信じた勇者は彼女を保護し、魔法抵抗を高める“抗魔の仮面”を与えます。仮面の効果によってイフリートの意識を抑え込み、自我と感情を取り戻すことに成功しました。 シズはその後冒険者となり、勇者とともに活躍し、「爆炎の支配者」と呼ばれるように。やがて勇者は彼女を残して旅立ちますが、勇者が去った後も彼女は人助けを続け、英雄と呼ばれるまでになっていました。

シズは召喚者たちの先生に転身!子供たちを守るため再び冒険へ

シズは、世界にその名をはせる英雄にまで成り上がります。しかし、見た目こそ若いものの、彼女の精神力は確実に老いていました。 今後、イフリートが暴走すれば悲劇が繰り返されると考えたシズは、冒険者を引退。イングラシア王国で戦闘術を教える指導者へと転身しました。同時に、召喚者のユウキとヒナタを迎え入れ、教師としても働きます。2人の後は、不完全召喚された5人の子供たちの面倒を見ていました。 教え子の自立を実感したシズは、教師を辞めて、たった1人で旅に出ます。死期が近いことを悟っていた彼女は、これまでの心残りを果たしに行ったのです。 その心残りとは、5人の子供たちのこと。シズは、子供たちの寿命を延ばす方法をレオンから聞くため、城へと単身向かいます。死に際だった自分が生かされたこともあり、彼なら何か知っていると考えたのです。なお、ついでに、憎きレオンに最後に一言言ってやろうとも考えていました。

“運命の相手”リムルと出会い、因縁を転生者のスライムに託す

旅に出たシズは、封印されていた竜種ヴェルドラが消滅したことを聞きつけます。そして、ジュラの大森林に調査隊が入ると知った彼女は、隊に同行して森を抜けようとしました。その道中、ゴブリンの街に立ち寄った彼女は、リムルと出会います。彼女は、このスライムが同郷の異世界人だと気付き、少しの間穏やかな日々を過ごしました。 しかしあるとき、体内のイフリートがついに暴走。激闘の末、最後はリムルが「捕食者」スキルを使ってイフリートを飲み込み、事態を収束させます。シズは落ち着いたものの、イフリートによって生命維持していた彼女はみるみる衰える一方。回復の見込みは立たず、最後の時が近づいていました。 シズはリムルに、自分を捕食してほしいと頼みます。リムルは彼女の想いを聞き届けるため、彼女を飲み込みました。その結果リムルは、彼女のレオンや子供たちに関する意志を受け継ぎ、彼女に似た人の姿を得たのです。

アニメ版「転スラ」でシズエ・イザワを演じる声優は花守ゆみり

シズは、絶望しながらも生涯を強く生き抜いてきました。強さと優しさを象徴する彼女を演じたのは、m&i所属の声優、花守ゆみりです。 2013年のオーディションを経て、高校生で声優デビュー。デビュー作は、同年の『あいうら』天谷颯太(あまやそうた)役でした。2016年の劇場アニメ『ガラスの花と壊す世界』では、リモ役で初主演を務めます。 代表作は、『あんハピ♪』の花小泉杏(はなこいずみあん)や、『ゆるキャン△』の各務原(かがみはら)なでしこなど。アニメ化もした人気ゲーム、「デレマス」の佐藤心(しん)や「ハチナイ」の宇喜多茜なども有名です。現在放送中の2020年冬期アニメでは、実に4作品でメインキャラを演じています。 少女役と同じくらい少年役を務めているのが特徴的。演技の振れ幅の広さと、性別ごとの演じ分けが非常に素晴らしい声優です。シズは本作において特に難しい役ですが、見事に演じきっています。

「転スラ」異世界でも絶望に苛まれたシズ、多くの出会いにより強く優しく成長した

シズが生きていたのは、第二次世界大戦中の日本、東京。短い命を今まさに終えようとしたそのとき、彼女は全く見知らぬ世界にたどり着きます。しかし、彼女を待ち受けていたのは、元の世界同様の絶望でした。 人を人とも思わぬ魔王、憎しみの権化である炎の化身、自身のせいで引き起こされた友の死。常人ならばすぐさま精神崩壊してしまうでしょう。 その一方、シズには運の良さがありました。女勇者やイングラシア王国、そしてリムルとの出会いが、彼女を変えていきます。彼女はその度に一層強く、かつ優しくなっていったのです。そしてリムルと出会い、意志が受け継がれたことで、彼女の心残りはきれいさっぱり無くなりました。 シズは人生に幕を下ろしましたが、彼女の面影はいつだって感じることができます。その存在を証明するかのように、リムルの人型モードは彼女にそっくり。彼女はこれからも、リムルを通じてすぐそばにいるのです。