2020年6月12日更新

『約束のネバーランド』のママ・イザベラを頭脳戦がすごかった!グランマになって再登場?

『約束のネバーランド』

『約束のネバーランド』主人公・エマたちの育ての親であり、同時に最大の敵であるママ・イザベラ。高度な頭脳戦を繰り広げたイザベラですが、脱獄を許した後の消息はしばらく謎のままでした。イザベラの本性、過去などについて紹介します。

目次

『約束のネバーランド』・イザベラの幼少期から今までを大解剖【ネタバレ】

イザベラは、孤児院「グレイス=フィールドハウス」で母親代わりとして子供たちを育てるシスターです。孤児院では唯一の大人であり、「ママ」と呼ばれ実の母親のように慕われています。 しかし、良き「ママ」であるイザベラには子供たちの知らない裏の顔が!優しく愛情深いイザベラの本性とはいったい何なのでしょうか。 *本記事には、2020年6月現在の『約束のネバーランド』最新情報が含まれています。ネタバレには注意してお読みください。

薔薇に棘あり?美人なイザベラの裏の顔

イザベラが孤児を送り届けるのは里親ではなく、人間の脳を食料にする恐ろしい鬼でした。彼女の本性は「鬼に献上する子供たちを育てる飼育監(ママ)」であり、孤児院は「食用児を育てるための農園」だったのです。 孤児院の仲間・コニーの里親が見つかりハウスから去る夜、忘れていったぬいぐるみを届けるために主人公・エマとノーマンはイザベラとコニーの後を追いかけていきました。2人はたまたま出荷の瞬間を目撃し、孤児院の正体と世界の仕組みを知ることに!エマらは孤児たち全員での脱獄を計画しますが、その事実に気づいたイザベラは彼らを追い詰めます。 目尻の下がった三日月目の笑顔が印象的なイザベラですが、飼育監の時はまるで獲物を前にした猛獣のような鋭い目つきになります。エマとの腹の探り合いで浮かべる彼女の笑顔は、目の奥が笑っておらず恐怖を感じますね。

実の子がいたイザベラ、父親は誰?

本誌連載37話でイザベラには実の子がいることが明らかになりました。その子の正体はなんとイザベラのプラントの食用児であり、エマらと脱獄を目論むレイだったのです。 出産後離れ離れになったはずの2人はなぜその事実にたどり着くことができたのでしょうか?

初恋の人・レスリーとの秘密の歌

イザベラにはエマたちと同様に食用児であった過去があります。幼少期を過ごした農園には初恋の男の子・レスリーがいました。2人には秘密の歌があり、彼が食用児としての最期を迎えた後もイザベラを精神的に支える役割を果たしています。妊娠したイザベラはお腹の子にレスリーの歌を歌い聞かせました。 出産後、ママとして派遣されたプラントでレイと出会います。彼はレスリーとイザベラだけが知るあの歌を口ずさんでいました。ではレイはなぜお腹の中で聞いた歌を覚えているのでしょうか? 一般的に人には3歳以前の記憶を突然失うという幼児期健忘が起こります。しかし、稀にこの現象が起こらず胎内の記憶を持つ人がおり、レイもその1人でした。だから胎内で聞いた歌を覚えていたんですね。

実の親子であり敵、その悲しい運命

イザベラがレイが実の子であると知ったとき、レイはすでにイザベラが実の母親であることに気づいていました。レイは6歳の誕生日になぜ自分を産んだのか問います。イザベラはそれに対して生き延びるためだと答えます。その後、レイはエマたちを救うための取引をイザベラに持ち掛けます。 実の子を食用児として育てるイザベラと実の母親を欺くため頭を働かせるレイ。レイが実の子であると知った時のイザベラの動揺した表情、そして取引を持ちかけたレイの悲しげな後ろ姿からは2人の複雑な心情が伝わってきます。 また『約束のネバーランド』内でレイの父親の情報は明かされておらず、イザベラの出産には多くの謎が残されています。

エリートママ・イザベラが仕掛ける頭脳戦

『約束のネバーランド』が持つ数ある魅力のうちの1つが息をのむような頭脳戦です。フルスコアと呼ばれる優秀な食用児、シスター・クローネを相手に最年少で飼育監になったエリート・イザベラが仕掛けるいくつかの頭脳戦を紹介しましょう!

明かされた発信器の存在

あるはずのないコニーのぬいぐるみを発見し誰かが出荷を目撃したことに気づいたイザベラ。しかし、目撃者が誰なのか突き止められずにいました。イザベラは目撃者を牽制するためにとある行動に出ます。 ハウスの外で子供たちと過ごすイザベラの元にマルクが慌てて駆け寄ってきます。どうやら森の中でまだ幼いナイラとはぐれてしまったようです。イザベラは動揺するマルクを慰め持っていたコンパクトを開き確認すると、森の中へと消えていきます。 そして、まるで最初から居場所が分かっていたかのようにすぐにナイラを抱きかかえ戻ってきました。この様子を見たエマたちは、自分たちの身体に発信器が埋め込まれていることに気が付きます。 イザベラはコンパクトを使って速やかに居場所を特定するところを見せつけることで目撃者に警告を発し、その結果目撃者2人のうち特にエマをひどく動揺させることに成功しました。 耳に埋め込まれた発信器の存在を明かすことは自らの手の内を明かすような行動ですが、それをやってのける大胆不敵なイザベラには驚かされました。

シスター・クローネの野望

エマたちへの更なる牽制のためにイザベラは孤児院にシスター・クローネを呼びよせます。ママを目指すクローネはイザベラを失脚させるためにエマたちと協力関係を結び脱獄を手助けしますが、クローネの謀反はすべてイザベラには筒抜けでした。 監視としての役割を果たさず足を引っ張るクローネにイザベラは「他のプラントのママに推薦した」と嘘を告げ、「グレイス=フィールドハウス」から追い出しシスターたちのトップであるグランマの元に送ります。クローネはグランマにイザベラの失態を報告しますが、イザベラとグランマは蜜月関係にありました。 ママになるという野望は果たされず、鬼によって捕食され悲しい最期を迎えたクローネ。物語を大きくかき乱すずる賢いキャラクターでしたが、イザベラの優秀さには到底及ばなかったようですね。

食用児だったイザベラが大人になれた理由

鬼が子どもの脳を餌とするこの世界でイザベラはなぜ大人になれたのでしょうか。優秀な食用児には鬼に食べれる以外の選択肢が存在します。それは鬼の手下として飼育監を目指すというものです。 脱獄は不可能であり、世界の仕組みに絶望した幼きイザベラは、生き延びるため鬼の手下になる選択をします。その後最年少で飼育監に抜擢され、上物の食用児の育成数はトップという輝かしい成績を残しました。 イザベラが育てる食用児が優秀であることにはとある理由がありました。それは「一年でも長く幸せに生きてもらうこと」。スコアが低いものから出荷されるこの世界で出荷満期まで生きてもらうためにイザベラは食用児を優秀に育てていたのです。イザベラが食用児を熱心に教育する理由からはイザベラなりの愛情が伝わってきますね。

飼育監としての仕事を放棄?エマたちを見送るイザベラ

ノーマンが残した作戦で脱獄を決行したエマたち。崖の間をロープを使って次々と渡り、最後にエマが渡る時にイザベラは現れます。しかし、イザベラは別れを告げ去ってく子供たちの背中をただ見送ります。 そして、逃走経路が分からないようにロープを回収し、彼らの行く末が希望に満ちたものであることを祈ります。その顔は冷酷な飼育監ではなく、ただ我が子の幸福を願う母親そのものでした。イザベラは最後の最後に飼育監としての自分を放棄し、子供たちの育ての親としての自分を選んだのでした。 「ただ普通に愛せたら良かった」。遠のくエマたちの背中を眺めながらイザベラはただ純粋に愛してあげられなかったことを後悔します。飼育監という職務を全うしながらもイザベラの中には確かに子供たちへの愛情があったのかもしれません。

生きていたイザベラ、ピーター・ラートリーに協力?

エマたちの脱獄を許したイザベラ。彼女を待っていたのは罰ではなく、グランマとなり鬼と人間の仲立人であるピーター・ラートリーと協力関係を結ぶことでした。 彼女は鬼の世界で家畜のように生き続けることに疲れ果てており、いっそのこと死んで楽になろうと考えていました。前任のグランマが出荷されたことでこの世界の仕組みに再び絶望します。例えグランマまで上り詰めたとしても、永遠に家畜として生きる運命から逃げることは不可能だったのです。 しかしピーターのおかげで幸運にも生きるチャンスを与えられた彼女は、エマ達が戻ることを信じ「力になれるように」と、密かに反抗する機会を窺っていたのです。 彼女はエマ達の襲撃前に全シスターを召集して、自由な身分を得ようと説き反乱への協力を呼びかけました。当初はピーターや鬼達を欺くため、ほかのシスターと共にエマ達に敵対する素振りを見せていましたが、最終的には彼女達と共にピーターを包囲し見事勝利したのです。

過激派鬼の残党が襲ってきて……

鬼の大公レウウィスの提案で農園制度撤廃が決定されたものの、人肉を断たれることに納得できなかった1体の鬼が子供を襲おうとします。 イザベラは咄嗟に身を挺しますが、その際になんと胸部を貫かれてしまいました。鬼は突き刺した手を引き抜こうとするも、彼女が子供達に被害が出ぬよう死に物狂いの力で腕を掴んだためできませんでした。 身動きが取れなくなったその鬼は仕留められましたが、イザベラは倒れてしまいます。駆け寄ってきたエマ達の無事を確かめるうちに感覚も鈍ってきました。しかし、そんな状態でも最後に名前を呼んだ実子のレイには、それまでの過酷な境遇に置いたことを謝り、子供達を任せると告げ息を引き取ります。 表には出さずとも罪悪感を覚えていたイザベラは、ハウスの子達に精一杯の愛情を与えており、エマ達も彼女を愛していました。農園の皮をかぶった偽りの孤児院においても、シスターと子供達の間に芽生えた感情は本物だったのです。

実写版では北川景子が演じる

2020年12月18日(金)に公開が決まった実写版『約束のネバーランド』。ママ・イザベラ役は北川景子が演じます。北川景子は2003年にテレビドラマ『美少女戦士セーラームーン』の火野レイ(セーラーマーズ)で女優デビューを果たし、ドラマ「家売るオンナ」シリーズや映画『スマホを落としただけなのに』など多くの話題作で主演を果たす国民的女優の1人です。 北川景子は1986年生まれで、2020年現在33歳。公開されたビジュアルでは口角のみが上がった怪しい笑顔が印象的で、31歳のイザベラと年齢の近い北川がどのように演じるのか期待が高まっています。

アニメ版では声優・甲斐田裕子が演じる

2019年1月からフジテレビ「ノイタミナ」枠ほかにて放送されたアニメ『約束のネバーランド』では、声優・甲斐田裕子(かいだゆうこ)がイザベラを演じました。2000年に海外ドラマ『シナリオライターは君だ!』で声優デビューを果たし、舞台女優としても活躍しています。 代表作には、クールで強い女性というイメージのきっかけとなったアニメ『一騎当千』の呂蒙子明やアニメ「銀魂」シリーズの月詠、アニメ『黒執事Book of Circus』のビーストなどがあり、吹き替えにおいてはアン・ハサウェイやブレイク・ライヴィリーなどの女優を担当しています。 優しいママと冷酷な飼育監という2つの顔を演じ分け、その見事な演技に原作ファンはぴったりなキャスティングだと評判になりました。