2020年4月7日更新

『約束のネバーランド』シスタークローネは物語のキーマン!野心溢れるママを徹底解説

『約束のネバーランド』シスタークローネは物語のキーマン!野心溢れるママを徹底解説 サムネイル

2017年の漫画大賞を受賞した、白井カトウ原作・出水ぽすか作画によるダーク・ファンタジー漫画『約束のネバーランド』。本記事では主人公のエマ達に脱走前後のヒントを与えた、シスタークローネというキャラクターについて詳しく解説します。

目次

『約束のネバーランド』シスタークローネは超人ママ!?顔芸が話題に【ネタバレ注意】

■年齢:26歳 ■身長:175cm ■認識番号:18684 シスタークローネとは、グレイス=フィールドハウスの実態がエマたちに知られたことを受け、イザベラが本部に応援を要請して補佐役として派遣された、黒人風の女性です。 イザベラよりも背が高く、一見気さくな人柄にも見えましたが、ハウスの子供達と鬼ごっこをした際にはその驚異的な走力や、ラニオンを追って木の洞ごと体当たりで破る怪力を見せるなどをして、エマ達を驚かせました。 そのほか、時折見せる不気味な表情 (顔芸) や、アニメ版での与えられた自室で持ち込んだ人形に対して話しかけるシーンなどは、読者や視聴者の不安と恐怖を煽ります。

シスタークローネはイザベラの失墜を目論む!食用児たちとまさかの同盟!?

シスタークローネは当初、農園の正体に気付いた子供達の出荷を早めようと焦りました。ですが、イザベラはアクシデントを上層部には通達せず、エマ達を予定通り出荷するための手伝いをさせようとしたため、彼女はイザベラがミスを起こしたとして、この一連の流れを報告しようとします。 実はクローネはイザベラを「ママ」の地位から引きずり下ろし、その空いたポストに自分が居座ろうと目論んでいたのです。彼女は現「ママ」を蹴落とすため、真実を知ったエマを含む5人を特定して同盟を結ぼうと持ちかけました。

実は全てイザベラに読まれていたクローネ、鬼に襲われ想いをエマたちに託す

クローネはエマ達が知りたがっていた情報を提供することで、脱獄を間接的に手助けしつつ、あわよくばエマ達を本部に突き出そうと考えていました。ですが、突如イザベラから第4プラントの「ママ」としての人事異動を伝えられ、農園の門へ向かうことに。クローネはその異動が彼女によって仕組まれた名目上のものだと悟っていました。 門にて「ママ」達を統括する「グランマ」に出会ったクローネはイザベラの失態を報告しますが、彼女の邪魔を認めないこと、そして彼女が必要な駒であるとして一蹴され、待ち構えていた鬼に襲われてしまいます。 むなしくも抵抗するクローネの脳裏には、かつての自分が不条理なシステムで生き残るため、必死で「ママ」としての訓練に励んだ日々が走馬灯のように流れます。いつしか忘れていたこの世界のシステムに対する憎しみや恨みを「このクソみたいな世界をぶち壊せ!」とエマ達に託しながら、吸血植物のヴィダに刺されてしまいました。

布石を売っていたシスタークローネ!エマたちの脱走を助けるキーアイテムを残していた

農園の門に向かう前、クローネは計画が失敗した場合の保険として、「マスターキー(の鍵型)」 と「万年筆」という2つのアイテムをノーマンの棚に遺していました。 「マスターキー」はハウス内のすべての部屋に出入りすることができ、エマが埋め込まれた発信器の存在に気づいて耳を切り落とした際に医務室で応急処置を施すためなどに使われます。そのおかげで、火事を起こしてハウスを出る際、迅速に手当てをして脱出することを可能にしてくれました。 「万年筆」にはW.M (=ウィリアム・ミネルヴァ) のイニシャルが書かれており、分解するとB06-32の印字と現在地の座標を示すホログラフが浮かび上がります。万年筆を作ったミネルヴァという人物は、B06-32地点へ向かうようメッセージを残しており、道中のエマ達を導くキーアイテムとして活躍しました。 また、ゴールディ・ポンドやクヴィティダラへのナビゲーションとして、人間世界へと通じるエレベーターの起動装置などとしても多々使用されます。さらに、そのエレベーターのそばにあった電話台の引き出し内にはマイクロチップがあり、そのチップを「万年筆」と接続することができました。 それにより、人間世界にいる「支援者」との連絡手段や「ラムダ7214計画」について、そして「七つの壁」に関する情報などをはじめ、多くの重要な情報へアクセスすることができたのです。 このように、クローネが遺したアイテムは、その後の展開においてカギとなる役割を果たし、ストーリーの展開に大きな影響を与えました。

シスタークローネがまさかの復活!鬼の女王の中から再登場

死亡したと思われたシスタークローネですが、単行本18巻にて、鬼の女王レグラヴァリマが2つ目の核で復活した際に再登場します。城内での戦闘にてザジにとどめを刺されたかに見えた女王ですが、実はもうひとつの核を有していたため死んではいなかったのです。 起き上がった女王はノーマンを襲おうとし、手を再びザジに切られます。しかしその直後、切り口から「お久しぶり」と言ってクローネの顔が飛び出てきました。彼女に続いて、ギーラン卿や無数の食用児達の顔もボコボコと女王の身体中に出現していきます。半ば暴走しつつあった女王は、それまで食べてきた者の記憶や力などを引き出せる状態になっていました。 これは、門を通った後のクローネがこの女王に食べられていたことを意味します。女王の「食事」となった大勢の鬼や食用児達のなかの1人として、彼女の精神のみは女王のなかで生き続けていたとも解釈できそうです。 女王はその後間もなく、毒を含んだ鬼達の大量の死骸を過剰摂取したことで消化不良を起こし、自滅しました。この時点で、クローネも女王とともに完全に死亡したと考えられます。

実写映画版『約束のネバーランド』では渡辺直美がシスタークローネを演じることに!

2020年12月から公開される実写版『約束のネバーランド』でクローネを演じるのは、 ビヨンセのものまねで有名な渡辺直美です。『歌がうまい王座決定戦』の優勝経験もある渡辺は、タレントや女優としても出演数を伸ばし、注目を浴びている芸能人の1人ですね。 実写映画公式サイトのNEWSページによると、「激しいクローネに現場の小さな子供たちは軽く引いてました」というコメントが紹介されており、お笑いタレントの持ち味を生かした、あの表情豊かなクローネを再現してくれることが期待できそうですね。

アニメ版『約束のネバーランド』でシスタークローネを演じるのは藤田奈央(画像右)

アニメ版『約束のネバーランド』でクローネを演じたのは藤田奈央(画像右)です。藤田は2011年ごろから海外作品の吹き替えなどで活動している、低音ボイスが印象的な声優です。アニメでは、特に鬼ごっこでの迫力あるシーンや、外の情報を求めるエマとノーマンの質問に回答する場面などで緊迫感ある演技を披露してくれました。 2019年2月にはウェブラジオ「約束のネバーラジオ」の第8回にゲストとして登場しており、彼女の収録時の裏話を聴くことができます。

シスタークローネは『約束のネバーランド』の物語に大きな影響を与えた重要人物!

以上、シスタークローネの軌跡と作中における意義などについて簡単にまとめてみました。その独特な顔芸やクセの強いキャラに圧倒された人は少なくないでしょう。そんなクローネは物語序盤で役割を終えることになりますが、単なるネタキャラとして退場した訳ではありませんでした。 死後、彼女打った布石がその後のエマ達を導くうえで、非常に重要な役割を果たしたのです。原作での出番は残念ながらおそらくもう無いかと思われますが、第2期以降のアニメ版や実写映画などで再びその活躍が見れることに期待したいですね!