2020年4月27日更新

喋る鳥キャラが登場するおすすめアニメ10選!【かしこい口達者がせいぞろい】

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おしゃべりなんてお手の物!アニメに登場する鳥キャラ10選

他の動物とは異なり、鳥類はその翼を使って大空を自在に飛ぶことができます。地表から離れられないヒトにとって、その姿は憧れの対象であり、重力に縛られない自由の象徴でもありました。 一方で、知能の高い鳥やその特質を利用して伝書鳩や狩りに使うなど、ヒトとの密接な関わりも多かった側面もあります。近年ではオウムやインコなどがペットとしての人気を集めており、鳥のキャラクターが登場するアニメも増えてきました。 そんな鳥達と話してみたいという想いが作中に反映されたのでしょうか。数多く存在する鳥キャラの中でも、特に人格を与えられた魅力にあふれる10羽の鳥キャラについて解説します。

1. 火の鳥/『火の鳥』

『火の鳥』は、漫画の神様としても知られる、あの手塚治虫原作のSF作品です。原始時代から文明崩壊後まで、多様な時代の人々が火の鳥を求める様子を描く独特な作風であり、手塚の代表作のひとつにも挙げられます。 永遠の時を生き、すべての生命を超越する存在である火の鳥は、伝説上の鳥・鳳凰をモチーフとしています。体内に全宇宙の生命を内包している莫大なエネルギーのために全身が輝いており、活火山の噴火口付近に巣を作ります。 また、その羽根にはケガや病気を治す力もあるほか、その生き血を飲めば不死身の身体が手に入るため、歴史上多くの人々がそれを追い求め争ってきました。ある時は戦争の原因、またある時は誰かを導く存在として、長い年月を生きながら人間達を見守ってきたのです。 さながらその姿は鳥の姿をした神とも言うべきでしょう。

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2. デラ・モチマッヅィ/『たまこまーけっと』

『たまこまーけっと』は2013年に京都アニメーションが制作したコメディ作品です。「うさぎ山商店街」で繰り広げられる、たまこや商店街の人々の日常と群像劇が見どころです。 デラはとある南国の王家、モチマッヅイ家の王子から花嫁候補を探すためにたまこの家にやってきた白い鳥です。一見オウムのような姿をしていますが、詳細は不明。外国出身ながら日本語を流暢に話し、作中におけるボケ役として度々視聴者の笑いを誘います。 くしゃみをされることを求愛行動と思っており、たまこにくしゃみされたのを機に北白川家に居候することに。本来はスリムな体型でしたが、餅の食べ過ぎで丸々と太った状態のシーンが多いです。また、目から映像を照射できる謎の能力で、王子からの通信をたまこ達に伝える役目も果たしました。

3. そらの とりっぴぃ/『しましまとらのしまじろう』

ベネッセの「こどもちゃれんじ」シリーズ原作の『しましまとらのしまじろう』は、1993年から放送された子供向けアニメです。懐かしい名前を思い出したという方も多いのではないでしょうか。 とりっぴぃはしまじろうとよく遊ぶ友達のひとりであり、たこ焼きが好物のオウムです。両親と祖母、年下の弟妹達を含む7羽とともに木の洞を家として暮らしています。 やや打算的な一面もあるようですが、4羽兄弟の長男として、弟達のことに関しては責任を感じることもあります。飛べないしまじろう達に代わり、空から探し物の捜索を頼まれることも。

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4. ペンギンさん/『しろくまカフェ』

ヒガアロハ原作の『しろくまカフェ』は2012年度に放送されたギャグアニメです。しろくまくんが経営する「しろくまカフェ」にて、常連のパンダくんとペンギンさんを含めた3頭の日常が描かれています。 ペンギンさんはしろくまくんやパンダくんのボケにツッコむ機会が多い、常識人ならぬ常識鳥です。普段はパンダくんのマイペースぶりに振り回されがちな一方で、自分の恋愛に関することになると面倒くさい一面も見せ、しろくまくん達を困らせることも。 また、パン屋で働くペン子さん達と付き合ったり、ヒグマカフェのペンギンのメスに惚れるなど、色恋の絶えない鳥でもあります。

5. 鎹鴉(かすがいがらす)/『鬼滅の刃』

吾峠呼世晴原作の『鬼滅の刃』は、2019年のアニメ化以降、急速に人気を伸ばしているダーク・ファンタジー作品です。両親を殺した鬼を追い、「鬼殺隊」に入った竈門炭治郎(かまどたんじろう)の成長を描くストーリーは大きな話題を呼んでいます。 鎹鴉(かすがいがらす)は「鬼殺隊」において伝令役として用いられているカラスであり、人の言葉を話せることから伝書鳩の上位互換といった位置付けにあります。鬼殺隊の各メンバーにはそれぞれ専属のカラスが割り当てられており、1羽ごとに名前もあるようです。 主人公の炭治郎には天王寺松衛門(てんのうじまつえもん)という名の鎹鴉がついています。大声で話すため、静かにしてほしい彼にとっては厄介に思われている節も。また、伊之助には食べられそうになったことがあり、少し気の毒にも感じられます。

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6. 鳥1~3/『妖怪アパートの幽雅な日常』

『妖怪アパートの幽雅な日常』は、2017年に放送された香月日輪原作のファンタジーアニメです。人間や妖怪などが共同で暮らす「寿荘」、通称妖怪アパートで繰り広げられる稲葉夕士と個性的な住人達の日常が描かれています。 ここに登場するのは3羽の丸っこい青い鳥。彼らは何の種類かは不明で単に「鳥」とだけ呼ばれていますが、妖怪の一種ではないかとの声も。 3羽は常に一緒であり、時折夕士の部屋に入り込むなど図々しい一面も見られます。セリフの最後には必ず「チュンチュンチュン!チュチュンがチュン!」と言う点も特徴です。 鳥達にはそれぞれ、鳥1に杉田智和、鳥2に子安武人、鳥3に森川智之が起用されており、なかなか豪華なキャストが揃っています。些か声優のムダ遣いのような気もしなくはないですが……。

7. ルリオ/『鬼灯の冷徹』

『鬼灯の冷徹』は江口夏実原作のコメディ作品であり、2014年に第1期、2017年から第2期が放送されました。地獄を舞台に、閻魔大王の補佐官鬼灯の周りで繰り広げられる群像劇をコミカルに描いていることが特徴です。 キジのルリオはかつて、犬のシロや猿の柿助と共に桃太郎のお供として行動していました。しかし、桃太郎は地獄に来てもなお鬼退治を続けようとしており、ルリオが「転職」の検討を明かすなど、彼らの忠誠心はかなり下がっていました。 そんな折、鬼灯のスカウトによって桃太郎とは離れて不喜処地獄(ふきしょじごく)に配属されます。そこでは以前より生き生きと働いており、無事天職に就けました。 また、イイ声の鳥として公式からも紹介されるほどであり、ルリオを演じる松山鷹志は『北斗の拳イチゴ味』のラオウ役や『エガオノダイカ』のゲイル役などを担当しました。

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8. キール/『王ドロボウJING』

熊倉裕一原作の『王ドロボウJING』は、2002年に放送されたファンタジー・アドベンチャー作品です。ドロボウの王ジンとその相棒キールが財宝を巡って様々な地で怪盗劇を展開します。 相棒のキールはカラスのような姿の黒い鳥です。出会った女性に片っ端から声をかけるほどのプレイボーイですが、どうやらその好色ぶりは卵の中にいた頃から健在だったようです。 洞察力に優れるジンが余計なセリフを言わないぶん、キールのお喋りは視聴者の心情や疑問などを代弁してくれる役割も持っています。 キールにはジンの右腕と一体化することで「キールロワイヤル」というビームを撃てる能力があります。文字通り彼の「右腕」として何度も窮地を脱してきました。

9. インコちゃん/『とらドラ!』

『とらドラ!』は竹宮ゆゆこによるライトノベルを原作とする、2008年のアニメです。高校生の高須竜司と逢坂大河の恋愛模様を描いたラブコメ作品です。 竜司が飼っているインコちゃんは常に目玉と舌が飛び出てヨダレを垂らしており、少々気味の悪い姿をしているインコです。なぜか下品な言葉のボキャブラリーが豊富でもある、残念なインコでもあります。 実際のインコは言葉の意味までは理解できないのですが、インコちゃんは人語を理解しているようなシーンも。大河は「ブサイク」と呼んでいますが、竜司はわりと可愛がって飼育しているようです。

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10. ヒダカ/『夏目友人帳 伍』

緑川ゆき原作の『夏目友人帳』は、2008年のアニメ化以来、第6期まで続編が制作された人気シリーズです。夏目貴志と猫の妖怪ニャンコ先生が、「友人帳」に記された妖怪達の「名前」を返していく心温まるストーリーが評判です。 第5期6話に登場するヒダカは、荒れ果てた谷に住む、片言の話し方をする妖怪です。人よりも大きく、スズメとヒヨコの中間のような姿をしており、別の妖怪に追われていた貴志を助けました。 当初は祖母のレイコと勘違いしていましたが、彼女が既に亡くなったと知ると落ち込んでしまいます。ヒダカはかつて、谷に迷い込んだレイコと遭遇し遊んだ後、またいつの日か一緒に遊ぼうと約束していました。お互いに孤独だった両者は、何か通じるものがあったのでしょう。しかし、再会を果たす前に彼女が早逝し、静かな谷でレイコをずっと待ち続けることに。 孫の貴志と巡り会えたことには喜んだヒダカでしたが、レイコへのこだわりが強かったのか谷に留まる理由は無くなったと言います。「名前」を返してもらうと賑やかな場所を求めて飛び立って行きました。

アニメに登場する鳥キャラは、空だけじゃなくて物語でも自由に駆け巡る!

鳥や鳥系の妖怪キャラなどを挙げてみましたが、こうして見ると、オウムやカラスなどヒトにとって身近な鳥から着想を得たケースが見受けられます。 実際のオウムも人語を真似て話すため、主人公などに茶々を入れるお調子者のイメージがあり、作品に和やかな雰囲気を与えます。頭脳の高いカラスはそれに加え、頼れる相棒といった役割も持っているようです。 ちなみに、上記の10羽中3羽を山崎たくみが演じています。かつて彼はパイロットを目指していたとされ、『マクロスプラス』にてパイロット役を演じた際には夢が叶ったと喜んだそうです。鳥キャラの出演が多いのも「空の男」の縁なのかもしれません。 今回ここには紹介しきれなかったキャラもいますが、これを機に鳥キャラの魅力を再確認してはいかがでしょうか。