2024年1月4日更新

『シャーマンキング』ハオ(麻倉葉王)は最後死亡した?絶対強者の正体は孤独な少年

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シャーマンキング
(c)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

『シャーマンキング』に登場するハオは本作のラスボスです。作中最強の実力を誇るだけでなく、その強烈かつ複雑なキャラクターも注目を集めました。 この記事ではそんなハオについて、プロフィールや正体、強さなどを詳しく紹介していきます!作品の復習や予習にぜひ役立ててみてくださいね。

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『シャーマンキング』ハオのプロフィール

年齢 13歳
誕生日 1985年5月12日
身長 160cm
持霊 スピリット・オブ・ファイア
声優 高山みなみ

ハオは『シャーマンキング』の主人公である麻倉葉にそっくりの少年。圧倒的な「巫力」の持ち主で、五大精霊の一体であるスピリット・オブ・ファイアを使役します。500年に1度開催される「シャーマンファイト」では他の参加者を翻弄しました。 穏やかな見た目とは裏腹に非常に冷酷な人物で、常に周囲を見下し、自分を慕う部下のことも平気で切り捨てます。そんな性格のせいで恨みを集めることが多く、彼に復讐を誓っている者も少なくありません。

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とにかく強すぎるし圧倒的存在感があるキャラ。これぞラスボス!

【正体】ハオは麻倉葉王が転生した姿!転生してまで手に入れたいものとは

ハオは葉の双子の兄という形で現れます。彼は葉の家系である陰陽師の一族、麻倉家と深い縁がありました。彼の真の正体は、麻倉家の始祖である1000年前の大陰陽師、麻倉葉王(はお)。自身の輪廻転生を自在に操れた葉王が、現代に転生した姿がハオなのです。 葉王は人類を滅ぼし、優れたシャーマンだけの世界を作ろうとしていました。そのためには「グレート・スピリッツ」(G・S)と呼ばれるオーバーソウル(O・S)が不可欠。G・Sは、シャーマンキングのみが扱うことを許される、人知を超えたO・S。彼が死後転生を繰り返してまでシャーマンキングを目指したのは、これが理由でした。 ハオは葉王の時代に陰陽道を極めているため、呪術の扱いもトップクラス。ずば抜けた巫力を活かしたO・S攻撃と呪術などを操って、格の違いを見せつけます。

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500年前にはパッチ族のハイドロとして転生

ハオは500年前にも、パッチ族の男・ハイドロとして転生を果たしました。パッチ族とはネイティブアメリカンの一部族で、「グレートスピリッツ」を守護する使命に就いています。 ハイドロ時代のハオは、現在の持ち霊である「スピリット・オブ・ファイア」を手に入れるため虎視眈々としつつ、一族の中で特に優秀な「十祭司」に選ばれるほどの実力者となりました。なお後世の十祭司であるシルバはハイドロの直系の子孫です。

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自分の目的のため転生を繰り返すとか、執念がすごい……。

【死亡説】ハオは最後どうなった?最終回の結末を解説

原作(完全版)の最終回で、ハオは念願かなってシャーマンキングとなりました。つまり神という生死を超越した存在になったわけです。しかしその後彼は、長年求め続けた母親の魂と再会して対話を果たし、「まずは人を愛すること」と諭されたのを受け、心を入れ替えることになります。 最終的に彼は葉たちに「地上を変えるための時間」を与え、彼らの行く末を見守ることに。憎しみに囚われ続けた彼が改心し、前を向けるようになったという文句なしのハッピーエンドです。

続編ではハオは生存している?

結論から言えば、ハオは続編でもシャーマンキングとして生き続けています。しかし歴代の王たちから神としての資質に異議を唱えられており、そのせいでろくに世界に影響を与えることができません。 続編では「フラワー・オブ・メイズ」という戦いが繰り広げられていますが、これはハオと他の神々が代理を立てておこなういわゆる「代理戦争」。ハオ陣営としては、葉の息子で続編の主人公である花が参加しています。

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【能力】ハオの強大すぎる巫力(ふりょく)を解説

ハオの巫力は125万!

到底たどり着くことができないと言われるハオの巫力値は、なんと125万!葉が修行を経て、最終的に身につけた巫力値でさえ、約11万です。彼がシャーマンとして圧倒的に強いことがよく分かります。 シャーマンが強大なO・Sを扱うためには、それだけ多くの巫力を持たなければなりません。ハオのO・S、「スピリット・オブ・ファイア」は、1回の出現で33万の巫力が必要です。消費する巫力が大きいこのO・Sは、それ自体でも非常に強力なもの。そしてこれは葉にはどうやっても扱えないのです。 ハオはもはやチートともいえる巫力を、いったいどのように得たのでしょうか。その秘密は、彼が幾度となく死と転生を繰り返してきた点にあります。彼は死ぬ度に地獄で修業を積み、その結果として巫力値をふくらませてきたのです。まさに、シャーマンである彼だからこその為せる業でしょう。

能力:読心

ハオが持っている特別な能力といえば、やはり他人の心を読むことができる「読心能力」です。戦闘時にはもちろん、交渉や人心掌握など、他者を思うとおりに操りたいときにも役立つ万能な力です。 しかし自分の意志とはかかわらず常に周りの思考が流れ込んでくるため、そのせいでハオは人間不信に陥ってしまっています。便利な能力である一方、失うものも多いということでしょう。「寂しさ」を抱えている人間でないと使えない、しかし裏を返せば誰でも使える能力でもあります。

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持霊:スピリット・オブ・ファイア

スピリット・オブ・ファイアはその名の通り、炎にまつわる力を操る精霊です。空気中に存在する酸素が媒介となっているので、本来であれば酸素がない空間では力を発揮できません。 しかし陰陽術を極めたハオにかかれば、属性を他の「木・火・土・金・水」に転換することなどたやすいこと。そのため媒介を無効化しようとしても一切効かないという、なかなか手強い存在になっています。

実は恐山アンナも強い!ハオと比較するとどっち?

ハオが途方もないほどの巫力を有していることがわかりました。そんな彼の巫力を比較する上で挙げられる者といえば、恐山(きょうやま)アンナでしょう。 アンナは『シャーマンキング』のヒロインで、葉の許嫁であるイタコの少女。幼い頃から類(たぐ)いまれな霊能力を持ち、シャーマンとしての能力も高いです。その実力はハオが記した陰陽道の極意「超・占事略決」を一瞬で理解し、記憶するほど。また「超・占事略決」原本に封印された式神、「前鬼・後鬼」を倒して自らの持霊としています。 彼女にはそのほかにも、10歳の頃に膨大な巫力を分け与えたというエピソードも。このようにアンナは、分け与えられるほどの巫力量やハオに劣らない資質の持ち主です。それゆえ彼女はしばしばハオの比較対象とされます。しかし彼女の巫力値は、作中では明らかになっていません。

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どうやったら勝てるかイメージできないくらい、圧倒的な強さ……。やっぱりラスボスはこうでなくちゃ!

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【関係】ハオ(麻倉葉王)にとって母・麻ノ葉の存在とは

ハオは麻倉葉王だった頃、母親である麻ノ葉と幸せな生活を送っていました。しかし霊を見たり彼らと会話したりできる麻ノ葉は、周りから「化けギツネ」と呼ばれ迫害されることに。おまけに最終的には、僧侶である田浅法師に殺害されてしまいます。 大好きだった母親を奪われたハオは以来復讐心に囚われ、自分の理想の世界を作るためシャーマンキングを目指すことに。最終的には母親の魂との対話を経て改心したことを考えても、彼にとってその存在がどれほど大きいものだったかがうかがえるでしょう。

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冷酷で無慈悲なハオだけど、その過去を知れば思わず同情してしまう部分も……。

【名言】ハオの圧倒的強者ぶりが伺える名言3選!

「ちっちぇえな」

全文 「ちっちぇえな」

ハオが口ぐせのように言い放つ、彼を代表する言葉です。そして彼の性格がよく表れた言葉でもあります。 ハオという人物は、他者に対して一切の関心を寄せず、命を平気で軽んじる存在です。そんな彼は麻倉葉王となる以前から、人間に対して絶望していました。彼は霊視能力を身につけており、そのせいで他者の思念が絶えず流れ込んできます。そこから彼は心がゆがんでしまい、他者に興味を持たなくなっていったのです。 またハオはシャーマンキングになれば、死者をも蘇らせることを知っていました。こうして彼にとっての命は軽いものとなり、部下が死んでも一向に意に介さないように。加えて自身の力の強さゆえに、自分以外は圧倒的な弱者でしかありません。他者をどうとでもなるちっぽけなものと見下した、冷酷かつごう慢な性格の彼らしい言葉です。

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「力がありすぎるというのもまた切ないものだね」

全文 「友情か 僕にはよく分からないな 僕は今まで一度たりとも人間に「友情」という感情を抱いたことがない 力がありすぎるというのもまた―――切ないものだね」

このセリフもまた、人間に一切興味を持たないハオならではの言葉でしょう。話し方こそ物腰柔らかですが、その言葉は彼の持つ無関心とおごりそのものです。 『シャーマンキング』という作品は、「友情」をテーマにした作品でもあります。葉は仲間や友人を大切に思う、優しい心の持ち主。そのお人よしぶりは、大悪人であるハオを救いたいと考えてしまうほどのもの。ハオは葉にとって、悪人である以前に双子の兄なのです。 こうして友情や絆を重んじる葉に対して、ハオは彼の考え方が全く理解できません。彼は自分に並び立つ者など存在しないと見下し、周囲に目を向けないできました。一方でこの言葉のように、自身がこうなった理由は有り余る力のせいだと分析しています。つまり彼は分かっていながら、このサイコパスな性格をそれなりに気に入っていると考えられますね。

「僕に言わせりゃどっちもどっちだけどな」

全文 「僕に言わせりゃ どっちもどっちだけどな」

紹介した上2つの名言と同様、周囲のことなどどうでもいいハオの価値観がよく分かるセリフです。高みの見物を決め込む彼にとって、他の連中などはどんぐりの背比べ。全てを悟りきったかのように振る舞う彼の、ある種のいやらしさがにじみ出た一言となっています。 1000年前から人類を恨み、シャーマンキングとなることを目指してきたハオ。彼がたどり着こうとしている場所は、星の大いなる意思のようなもの。キングとなった者は、肉体を捨てて思念体となることで、一切の俗物から解放されていきます。そして星の行く末を見続ける彼らの視点は、宇宙側から見た俯瞰(ふかん)なのです。 シャーマンキングを見据えたハオは、その思考回路も宇宙レベル。彼は周囲の俗物に慣れあうことなど、全く意味のないことと考えています。彼の常に上からの物言いは、物事を宇宙規模の大局的視点でとらえているからなのです。

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傲慢で他者に興味がなくてクールで……圧倒的強者感がサイコー!

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【続編】「フラワーズ」でのハオは?最後の修練に挑む

これ以降のハオは、続編である『シャーマンキングFLOWERS』で描かれています。本作は麻倉葉と恐山アンナの息子、花を主人公とした物語です。 シャーマンキングの資格を得たハオ。彼は人類を滅ぼす本懐を遂げましたが、最終的には人類を見守ることになりました。 シャーマンキングに選ばれることとなったハオには、最後の修練がありました。それは、G・S内部にいる7代前までの先代シャーマンキングから、キングとして認められること。彼らは次のキングの就任に関する“拒否権”を持っていました。そして人類悪同然の所業を行ってきたハオは認められることもなく、彼は就任を拒まれます。 キングたちは話し合いますが甲斐なく、最後はシャーマンによる代理戦争で決着をつけることに。こうして、「フラワーオブメイズ」が開催が決まり、花はハオのチームとして戦うことになりました。

【声優】新旧アニメ版でハオを演じたのは?

新旧共に高山みなみ

コナン 江戸川コナン
©︎GA/S・Y・T ©︎BUSHI・Ambition

新旧アニメでハオ役を演じたのは、人気声優の高山みなみです。『忍たま乱太郎』の乱太郎役と『名探偵コナン』の江戸川コナン役など、長寿アニメの主役を演じており、広くその名を知られています。 主役サイドだけでなく悪役を演じることもあり、ハオ役以外にも『鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST』のエンヴィー役などが印象的。幅広くかつ安定した演技で視聴者を魅せてきました。

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高山みなみの悪役でしか摂取できない栄養素がある……。

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『シャーマンキング』ハオは最強すぎるラスボス!

ハオは悲劇が生み出した悪役キャラの1人です。幼少期の出来事と霊視能力の弊害は、彼の心をむしばんでいきました。そのため彼は醜い人類を滅ぼし、シャーマンの理想郷を立ち上げることを決意します。 陰陽師の才能を開花させたハオは、死と転生を繰り返していきました。そして蓄えた125万の巫力を武器に、シャーマンファイトに臨みます。強くなり過ぎた彼は、全てを悟りきったかのように常に気だるげでした。主人公でさえも倒せなかった彼は、様々なラスボスの中でも特に強い部類に入るでしょう。 しかし『シャーマンキング』はあくまでハオを「救う」物語。葉たちによってハオの心の扉は開かれ、人間を信じるようになりました。絶望し全てを達観した彼もまた、最終的には人間だったのです。 多少改心したハオは、続編の「フラワーズ」でも登場します。14年後の彼は、いったいどんな活躍を見せてくれるのでしょう。