2020年9月19日更新

少年ジャンプの打ち切り漫画が意外と面白い?「アクタージュ」も打ち切りに……【2018年から2020年まで】

ジャンプ 打ち切り

数々の大ヒット漫画を世に送り出し、読者を楽しませ続ける少年ジャンプ。今回はそんなジャンプで惜しくも打ち切りになってしまった作品を、2018年から2020年まで年代別に紹介します。話題の「アクタージュ」もある理由から打ち切りに……。

目次

ジャンプはいつでも打ち切りサバイバルレース中!2018から2020年までに打ち切られてしまった作品を紹介

50年以上の歴史を誇る大人気漫画雑誌・週刊少年ジャンプ。これまでに数々の大ヒット漫画を世に輩出し、大人から子供まで余す所なく読者を楽しませてきました。 しかしそんなジャンプだからこそ連載枠を賭けた戦いは常に死闘を極め、惜しまれながらも打ち切りを余儀なくされた漫画も星の数ほどあります。 今回はそんな打ち切りになった作品を、2018年から2020年に絞って年代別で紹介します。ぜひ自分の好みに合った隠れた名作を見つけてみて下さい。

2020年に打ち切りになった作品

打ち切りというと人気の低迷などの理由が頭に浮かびますが、2020年の打ち切り作品には人気絶頂だった作品も並んでいます。その中でも特に『アクタージュ act-age』はアニメ化も決まっていたため打ち切りが決定して落胆したファンも多いのではないでしょうか。 そこで今回はまず、2020年に打ち切りになった作品を紹介します。

『アクタージュ act-age』

連載期間:2018年8号から2020年36・37合併号まで 『アクタージュ act-age』は少年漫画としては珍しい「役者」を題材とした作品です。 本作は役者志望の高校生・夜凪景(よなぎけい)が映画監督・黒山墨字(くろやますみじ)と出会い、夢に向かって成長する姿を描いた人気作。「メゾット演技」という天才的な才能を武器に、女優としてライバルと競い高あう姿に心動かされます。 しかし2020年8月に連載打ち切りが発表されました。理由は「アクタージュ」の原作担当・マツキタツヤが逮捕されたためです。連載を楽しんでいたファンとしては、とても悔しい結末を迎え「アクタージュ」は幕引きとなってしまいました。 とはいえ全12巻も販売されていて作画も内容も素晴らしいので、是非1度読んでみてください。

『ミタマセキュ霊ティ』

連載期間:2019年40号から2020年36・37合併号まで 『ミタマセキュ霊ティ』の主人公は除霊業を生業とする組織「セキュ霊ティ」に属する御霊浄(ミタマ)。そんな彼が、霊に憑かれやすく100体以上の背後霊を従える女子高生・羽瀬玲奈(はぜれな)を救おうと奮闘する、アクションギャグ漫画です。 作者の鳩胸つるんは少年ジャンプ+やジャンプスクエアで読み切り掲載や連載の経験はありましたが、少年ジャンプでの連載は初でした。

『魔女の守人』

連載期間:2020年10号から2020年29号まで 『魔女の守人』の舞台は魔物「イビル」から身を守るために作られた壁に囲まれた都市。 王国の騎士隊長である主人公のファフナと、イビルを倒す魔女であるマナスファの呪われた運命を描いたダークファンタジーとなっています。 作者の坂野旭(あさひ)は2014年にトレジャー新人漫画賞で佳作&グランドトレジャー賞を受賞していますが、連載は本作が初めてでした。

『ZIPMAN!!』

連載作品:2019年1号から2019年19号まで ヒーローに憧れる高校2年生の主人公・鈩鉄芽(たたらかなめ)は、優秀だった弟・鋼志郎(こうしろう)を亡くし、弟の早すぎる死に打ちひしがれながらも日常を過ごしていました。 そんなある日、人の密集する東京タワーを突如現れた巨大ロボットが襲います。人々を助けるために鉄芽が東京タワーに向かっていると一台のトラックが道を塞ぎ、中からは聞こえるはずの無い聴き馴染みのある声が聞こえてきて……。 『ZIPMAN!!』は読み応え抜群の王道ロボットアクションです。

『サムライ8 八丸伝』

連載期間:2019年24号から2020年17号まで 虚弱体質で生命維持装置なしでは生きていることもままならない主人公・八丸は、ゲームに登場する「侍」に憧れる少年です。 そんな八丸はとある理由で浪人に命を狙われることに。彼は武神に選ばれサイボーグ「侍」として覚醒し、宇宙を救う「箱」と「鍵」を探す旅に出ます。 『サムライ8 八丸伝』は誰もが知る人気漫画「NARUTO」の原作者・岸本斉史の新連載として大きな注目を集めましたが、一年足らずで打ち切りという結末を迎えてしまいました。

『トーキョー忍スクワッド』

連載期間:2019年26号から2020年1号まで 『トーキョー忍スクワッド』の舞台は2049年、世界一の犯罪都市と化した東京。 過激犯罪が絶え間なく起こり無法地帯と化した東京では、本作の主人公・鳴海仁ら「忍」の存在が認知され裏社会を取り締まっていました。本作はそんな忍の活躍を描いたSFアクション作品です。 原作・田中勇輝と作画担当・松浦健人はそれぞれトレジャー新人漫画賞での受賞歴やジャンプGIGAでの連載経験はありましたが、少年ジャンプ連載は本作が初めてでした。

『ビーストチルドレン』

連載期間:2019年26号から2020年1号まで 『ビーストチルドレン』の主人公はラグビーが大好きだけど、マイナースポーツ故に一人で練習に励む主人公・獅子ヶ谷桜です。 桜は自分が憧れるラグビー元日本代表の伝説のスター選手・一樹雄虎(いつきおのとら)の息子である雪兎(ゆきと)と出会い、これまでとは違う本当のラグビーにのめり込んでいきます。 作者・寺坂研人は人気バスケットボール漫画『黒子のバスケ』の藤巻忠俊のアシスタントを務めており、本作が初の週刊連載作品でした。

2019年に打ち切りになった作品

続いては2019年に打ち切りになってしまった作品を紹介します。 王道バトルからギャグまで幅広いジャンルとなっているので、好みの漫画が見つかるかもしれません。

『神緒ゆいは髪を結い』

連載期間:2019年15号から2019年52号まで 『神緒ゆいは髪を結い』は人気漫画『ぬらりひょんの孫』の作者・椎橋寛(しいばしひろし)の作品。 学校のカースト最上位に君臨するイケメン高校生・鍵斗と、髪を結っている鎖を解くことで性格どころか見た目まで180度変わる美少女優等生・神緒ゆいが繰り広げる学園ヒロインコメディです。 打ち切りにはなってしまいましたが、キャラクターが可愛いのでファンの中には「ジャンプ+で連載してほしい」などの声も挙がっています。

『ふたりの太星』

連載期間:2019年25号から2019年52号まで 『ふたりの太星』の主人公・天童太星(てんどうたいせい)は、昼は品行方正で周りからの信頼も厚い天才棋士「太」として過ごし、夜はミュージシャンを目指す素行の悪い「星」として生きる二重人格者です。 太は自分よりも将棋の才覚に恵まれる星に将棋を指すことをやめないで欲しいという願いから、ある行動に出ます。 作者は『デビリーマン』や『シニギワ』を世に輩出した福田健太郎です。

『最後の西遊記』

連載期間:2019年19号から2019年38号まで 遊びたい盛りの小学3年生の少年・藤田龍之介は、両手両足義足で目も見えない妹・杜コハルの存在を疎ましく思っています。しかし自分をピンチから救ってくれたコハルへの心境の変化に加えて、彼女の恐ろしい真実を知ることにーー。 『最後の西遊記』の作者・野々上大二郎はトレジャー新人漫画賞で佳作を受賞し、本誌でも『無刀ブラック』を連載していました。

『ジモトがジャパン』

連載期間:2018年42号から2019年26号まで 『ジモトがジャパン』は山形からの転校生・安孫子時生が、地元愛を力に変えて戦う「都道府拳」の使い手として成長する姿を描いた学園ギャグ漫画です。 また連載開始3ヶ月というジャンプ最速記録でアニメ化を決めたことで大きな話題を呼びました。作者はジャンプNEXTや本誌での読み切り掲載経験はありましたが、本作が初連載作品です。

『ne0;lation』

連載期間:2019年2号から2019年22・23合併号まで 『ne0;lation』は父の残した借金に苦しむ主人公・薬袋大悟(みないだいご)と自称IQ191を誇る素行最悪の天才・尾根新太(通称天才ハッカー「ne0」)が織りなす、ハッキングを題材としたサイバーストーリーです。 原作担当・平尾友秀と漫画担当・依田瑞稀は共に受賞歴や読み切り掲載経験はありましたが、本誌連載は本作が初めてでした。

『獄丁ヒグマ』

連載期間:2019年3号から2019年24号まで 『獄丁ヒグマ』の主人公は、正義感が強いのに無意識のうちに他人のものを盗んでしまう少女・来峰アヤハ。彼女はお祓いを受けるために寺に向かっていると、バスの中でサラリーマンに絡まれている少年を見かけます。 正義感の強さ故に少年を助けたアヤハは、少年と共に寺に向かうことに。そしてその彼に自分に憑いていた地獄から逃げ出した死者の魂・亡者を祓ってもらいました。 その少年・篝手(かがりて)ヒグマの正体は、閻魔(えんま)大王に仕え地獄からの脱走者である亡者を捕らえる「獄卒人」だったのです。

『思春期ルネサンス!ダビデ君』

連載期間:2018年42号から2019年26号まで ルブール高校に通う“あの名作”を思い浮かべずにはいられない、風貌以外は普通の高校生・ダビデ君の日常を描いた思春期日常コメディです。見た目に似合わず思春期全開のダビデ君に、笑わずにはいられない作品に仕上がっています。 ジャンプGIGAで『セントウのススメ』を連載していた黒木雄心の本誌初連載作品です。

2018年に打ち切りになった作品

最後に2018年に打ち切りになってしまった作品を紹介します。 漫画も全巻出版されているので、この機会に一気読みしてみてください。

『フルドライブ』

連載期間:2017年47号から2018年12号まで かつて卓球で世界の頂点に君臨した祖父の元で修行を積んだ主人公・玉城弾が、日本の中学校に転校してくるところから物語は始まります。日本ではまだ無名の少年が卓球界を震撼させ、頂点にのし上がっていく様子を描いた作品です。 『フルドライブ』の作者・小野玄暉は『赤毛のアチョー!!』などで読み切り掲載の経験はありましたが、本誌連載は初でした。

『ゴーレムハーツ』

連載期間:2017年48号から2018年12号まで 『ゴーレムハーツ』の舞台は、所有者の指示に従う意志の持たない人形「ゴーレム」と人間が共存する世界。人間と区別の付かない見た目を持ち意志がある、一風変わったゴーレム・ノアとその制作者であるポンコツ魔導学師・レメクの冒険を描いた王道ファンタジーです。 作者の大須賀玄は『ゴーレムハーツ』が初連載ではあったものの多くの読み切り掲載経験があり、本作も読み切りで掲載した『GOLEM HEARTS』をもとに制作されています。

『キミを侵略せよ!』

連載期間:2018年25号から2018年41号まで 『キミを侵略せよ!』は正体をひた隠して普通の高校生として生活する宇宙人・宙島一(ハジメ)と、宇宙人と友達になることが夢だと豪語しハジメのことを怪しむ宇宙人大好き高校生・相場りあの学園生活を描いたSFラブコメです。 作者の稲岡和佐(いなおかかずさ)はトレジャー新人漫画賞で佳作を受賞しています。その後ジャンプGIGAで連載していた『キミを侵略せよ!』をもとにした本作で本誌初連載を果たしています。

『紅葉の棋節』

連載期間:2018年24号から2018年40号まで 『紅葉の棋節(きせつ)』の主人公は亡き天才棋士の兄・蔵道桜の背中を追いかける落ちこぼれ中学生棋士・蔵道紅葉。桜の弟子であった史上初の女性プロであるスター棋士・市原銀杏の元で修行し、将棋界の頂点を目指す熱血青春将棋漫画です。 作者の里庄真芳(さとじょうまさよし)は『石月くんと晴原さん』でデビューを飾り、ジャンプGIGAで掲載された『モミジの棋節』を元にした本作で初連載となりました。

『ノアズノーツ』

連載期間:2018年15号から2018年38号まで 『ノアズノーツ』は今時な普通の女子高生・寿未来と破天荒な問題児考古学者のノア・ミナミ・アンバーバックが、地球の謎に迫りながら人類滅亡を阻止するため奮闘する冒険ファンタジーです。緻密に練られた設定と驚愕の真実の連続で読者の目を釘付けにする作品に仕上がっています。 作者は『クロガネ』や『ものの歩』で本誌連載経験のある池沢春人です。

『ジガ-ZIGA-』

連載期間:2018年16号から2018年30号まで 『ジガ-ZIGA-』は突如現れた怪獣と、その怪獣に対抗する組織「異常災害対策連合」に所属することとなる蜂鐘(はちがね)コウの戦いを描いたSFダークバトル。第1話での主要キャラの衝撃の死など、ジャンプでは珍しいダークな作風が特徴です。 漫画担当・佐野ロクロウと原作担当・肥田野(ひだの)健太郎はそれぞれ個人で連載をしていましたが、2人コンビでの連載作品は本作が初めてでした。

『ROBOT×LASERBEAM』

連載期間:2018年7号から2018年20号まで 「無表情」と「無関心」が特徴の高校生・鳩原呂羽人は、クラスメイトの中田トモヤからゴルフ部に入らないかと誘われていましたが、興味を示さずに断り続けていました。しかし練習場でなんとなくグラブを持ち、玉を打ったその瞬間から鳩原呂羽人の人生は大きく変わっていきます。 『ROBOT×LASERBEAM』の作者は『黒子のバスケ』の著者である藤巻忠俊(ふじまきただとし)。豪快な必殺技などに藤巻らしさを感じられる作品です。

『トマトイプーのリコピン』

連載期間:2017年45号から2018年26号まで 『トマトイプーのリコピン』は中学生の甘戸めめが迷い込んだメルヘンチックな世界「キュートピア」に住む、可愛い容姿のリコピンとの交流を描くほのぼのギャグ漫画です。ただのほのぼので終わらないシュールな展開も本作の魅力となっています。 作者は鋭いギャグでお馴染みの『いぬまるだしっ』著者の大石浩二(おおいしこうじ)です。

『BOZEBEATS』

連載期間:2018年7号から2018年20号まで 『BOZEBEATS』の主人公は狼に育てられた自分の名前を知らない少年。彼が悪霊化した「魑魅(もうりょう)」を成仏させることを目的とした秘匿対魔部隊「BOZE」に所属し、自分は何者なのかを追い求めるアクション漫画です。 作者・平野稜二(りょうじ)は連載終了後、大人気漫画『鬼滅の刃』のスピンオフ作品『鬼滅の刃 冨岡義勇』などを手掛けています。

『青春兵器ナンバーワン』

連載期間:2016年46号から2018年14号まで 『青春兵器ナンバーワン』の主人公は学校内で一際浮いているどう見ても人間とは思えない少年・英二。彼は秘密科学犯罪組織「ナンバーズ」を取り締まるために造られ、素性がバレないように学校で生徒を守っていました。そこに一人の転校生がやって来て、英二のメガネにはナンバーズ到来の警告音が鳴り響きます。 作者の長谷川智広は『恋のキューピッド 焼野原塵』で初連載を果たし、本作を経て2020年9月現在『森林王者モリキング』を連載中です。

『クロスアカウント』

連載期間:2017年29号から2018年7号まで 高校一年生でぼっち生活を送っている主人公・玉梨大地(通称無害君)には裏の顔があります。それはSNS「ロバミミ」でフォロワー数3000人を超える人気アカウントの運営者だということです。 ロバミミ上で意気投合し仲良くなった、顔も知らない相手に好きな人の存在を問われた大地は、今をときめく清純派女優・皐月菜乃花(さつきなのか)の名前をあげます。彼女こそが皐月奈乃花本人だとは知らずに……。 『クロスアカウント』はSNSを舞台にした新感覚ラブコメで見応えたっぷりに仕上がっています。

『シューダン!』

連載期間:2017年28号から2018年6号まで 小学6年生の桜田創始が所属するサッカーチーム「浜西FC」は、小学サッカー界では中の下の実力。しかし七瀬晶という少女の加入によってチームの意識が変わり、強豪チームへと変貌を遂げていく過程を描いています。 『シューダン!』の作者は『背筋をピンと!〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』などを手掛けた横田卓馬です。

実は結構面白いかも?打ち切られてしまったジャンプ作品を読んでみよう

惜しまれながらも打ち切られてしまった数多くの作品。それらの作品にも次の展開を心待ちにし、ジャンプを購入してその漫画を一番に読んでいたファンもいたかもしれません。 すでに連載終了している作品ということで次号の発売を待つ必要が無く、最後まで一気に読めるというメリットもあります。 本記事を読んで気になる作品があった人は、ぜひ単行本を探してみてください。