2020年12月15日更新

『暁のヨナ』を最新話まで全編ネタバレあらすじ解説!人気大河ファンタジーの魅力に迫る

暁のヨナ ネタバレ

激動の大河ファンタジー漫画として多くのファンの心を掴んで離さない『暁のヨナ』。城を追われた王女ヨナと専属護衛ハク、そして伝説の四龍の戦士たちが繰り広げる旅路をネタバレありで解説!壮大な物語をわかりやすく紹介します。

目次

『暁のヨナ』を全編ネタバレあらすじ解説!勇敢な姫様、ヨナを応援せずにはいられない

『暁のヨナ』は草凪みずほが描く壮大な大河ファンタジーです。悲劇の少女として登場するヨナは、次第に誰よりも気高くたくましく成長していきます。ときに少年漫画かと思うほど、ヨナは自ら武器を取り勇敢で格好いい姿を見せてくれるのです。 恋に疎いヨナの可愛さや、ハクや四龍といった個性派揃いのキャラも魅力の『暁のヨナ』。本作のあらすじをネタバレありで紹介します。 ※この記事は2020年12月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『暁のヨナ』1巻〜10巻をネタバレあらすじ解説

①ヨナの父・イル王が殺害される!?犯人は初恋の……

城で何一つ不自由せず箱入り姫として育った高華(こうか)王国の皇女・ヨナ。16歳の誕生日の夜、彼女の父・イル王が従兄のスウォンによって殺されます。スウォンはヨナが密かに想いを寄せてきた初恋の人でした。 殺されそうになったヨナを、幼馴染で彼女の専属護衛である風の部族の将軍・ハクが城から連れ出し、逃亡生活が始まります。ハクは将軍の座を辞し、2人は神官を探す旅に出ることに。ところが道中、火の部族長の息子・テジュンに追い詰められ、2人して崖から転落してしまうのでした。

②神官イクスとユンとの出会い

崖に落ちた2人を介抱したのは、薬草の知識に長けた美少年・ユンと神官イクスでした。イクスはヨナに高華国に伝わる四龍が登場する建国神話について聞かせ、四龍の戦士を探すように勧めます。 自分とハクの命を守るためなら、神の力ですら手に入れたいというヨナの決意のもと、ユンを加えた3人は四龍探しの旅を始めるのでした。

③白龍・キジャとの出会い

一行は白龍の里へ。白龍の力を代々守り抜いてきた一族は、伝説に登場する王・緋龍のように赤い髪を持つヨナの来訪にざわめきたちます。右手に白龍の力を宿したキジャもまた、ヨナをひと目見た瞬間その血が沸き立ち、彼女が「主」であることを感じ取ります。 長年待ち続けてきた仕えるべき王との出会いに、感動で打ちひしがれる白龍。ヨナの申し出をふたつ返事で了承し、一行とともに旅することを決めます。こうして最初の四龍の戦士・白龍のキジャが仲間となるのでした。

④青龍・シンアとの出会い

気配を頼りに青龍のいる岩山にたどり着きますが、青龍は里で忌み嫌われる存在でした。青龍の力は眼に宿り、その瞳で大勢の心臓を止めてしまうこともできることから、ひどく恐れられてきたのです。 洞窟の奥で孤独に生きてきた青龍を誘いにヨナたちが出向くと、地震によって洞窟に閉じ込められてしまうことに。里の人を怖がらせないようにしながらも、みんなを助けようとする青龍の姿を見たヨナは、彼にありのままの姿で生きて欲しいと願うのでした。 ヨナの想いに触れた青龍は旅に加わることに。5巻では名前のない青龍に、ヨナが月の光を意味する「シンア」という名を与えます。

⑤緑龍・ジェハとの出会い

緑龍・ジェハは阿波の港町でギガン船長が率いる海賊の一員で、四龍の掟に縛られることを嫌う彼は、一行との接触を避けて行動していました。 ひょんなことからヨナと出会い龍の洗礼を受けるジェハですが、ヨナの誘いはきっぱりと断ります。ヨナもそれを受け入れ、その代わり人身売買をしているクムジを倒す戦いへの協力を申し出るのでした。 旅の中で武器の扱いを磨き、戦うための覚悟を決めたヨナ。ハクの心配をよそに強くなるヨナは、自らの弓矢でクムジを倒します。ヨナたちとの共闘を経て、ジェハは四龍の掟だからではなく自らの意思でヨナと共にいることを選ぶのでした。

⑥スウォンとの再会

クムジ討伐の宴の翌朝、ヨナは早朝の街角でスウォンと出くわします。ヨナは父親を殺されたときの情景を思い出し、震えて動くことができません。一方でスウォンも死んだという報告があったヨナの姿に驚嘆の表情を浮かべます。 他の役人から見つからないようにヨナを自らのマントの中に隠すスウォン。ヨナは目の前にあるスウォンの帯刀する剣に手をかけますが、スウォンの手がそれを制します。まだやるべきことがあるから死ぬわけにはいかないとヨナに言い残し、スウォンは立ち去るのでした。

⑦黄龍・ゼノとの出会い

四龍のうち残るは黄龍のみとなった一行は山中を歩いていました。いつものようにユンを中心に食事の準備をしていると、お腹を空かせた男の子がどこからともなく現れます。不憫に思ったヨナは、彼も食事に誘うことに。 しかしその少年こそ黄龍だったのです。少年はゼノという名前で、ひとりであてもなく旅をしていたと言います。美味しいご飯が食べられるなら、ヨナたちの旅に加わるとのこと。こうして最後はあっさりと四龍集結が叶うのでした。

⑧剣とヨナ

旅の中でヨナは高華国の現状を見てきました。戦を避けてきた父の治世は、多くの民を不幸していたことを知り、これからはそんな人々を救いたいとヨナは思っていたのです。 より強くなるためにヨナは剣の腕を身につけたいと、ハクに教えを請います。最初は断られますが、剣を盗み出してひとりで練習する姿に、ハクも根負けして剣を教えることに。 急な雨に降られ雨宿りする2人。疲れたのかヨナは眠ってしまいます。ハクはヨナの肩を抱き、おでこにそっと口づけをするのでした。

⑨シンアの瞳とテジュンとの再会

ヨナ一行は悪徳な役人たちを追い払うために、「暗黒龍とゆかいな腹へり達」を自称する賊として活動を開始。その中で賊に刺されたシンアが瀕死となり、ヨナの声をきっかけに龍の眼の力を覚醒させるのでした。 自分で制御しきれない力に飲み込まれそうになるシンアでしたが、ヨナの声にどうにか正気を取り戻します。 一方でヨナを殺したことを気に病み廃人のようになっていたテジュンはヨナと再会を果たすことに。村の現状やヨナの姿に感化されたテジュンは、村のために懸命に働くようになっていきます。テジュンはヨナに火の部族の民を託され、涙を流しながらヨナの幸せを願うのでした。

『暁のヨナ』11巻~19巻をネタバレありで解説

①戒帝国VS高華国の戦が勃発、スウォンVSスジンの戦いの勝敗の行方は?

火の部族長スジンと隣国の戒帝国千州の豪族リ・ハザラは手を組んで、スウォンを討とうと進軍します。この企みに気がついたヨナは、国を混乱から守るためスジン軍を追いかけ、一方でスウォンも計画を見抜き攻撃を待ち受けていました。 地の部族長グンデの援軍もあり、スウォン陣営に軍配が上がります。ヨナ一行もスジン軍に追いつき、ヨナはスジンと対峙することに。ヨナは反乱軍を目の当たりにして、スウォンが「強い指導者」になるために国王になったことに思い至ります。

②水の部族領と麻薬(ナダイ)

水の部族領・四泉ではナダイという麻薬が横行しています。町の現状を知ったヨナはナダイの調査を開始。同じくナダイの調査に来ていた、水の部族長の娘・リリと出会います。 黒幕・ヒヨウと運悪く遭遇してしまったヨナとリリ。ヨナはリリを守るために剣を振るい、ヒヨウの顔に大きな傷をつけますが、同時にヨナも背中に大きな切り傷を負ってしまうのでした。この頃からジェハのヨナへの、ヨナのハクへの想いも少しずつ動き始めます。

③南戒の船団との戦闘開始!ヨナを庇ったのはスウォンだった

ヒヨウが打倒ヨナのために南戒から船団を招集します。一方スウォンの素性を知らずに彼を用心棒として雇ったリリ。ヨナ一行とスウォンは、対ヒヨウ戦で奇妙な共闘をすることに。敵からの弓矢の猛攻にあうヨナをかばったのは、意外にもスウォンでした。 別行動をしていたハクはヨナと合流。スウォンの姿を確認すると、ハクは本気で殺すつもりでじわじわと近づき、スウォンもそれを受けて微動だにしません。ジェハが全力で抑え込んでもなおスウォンを追いかけようとするハクを止めたのは、ヨナの「私は大丈夫だから」という言葉でした。

④戒帝国の村で四龍の体調に異変が?!

戒帝国との国境付近の村を散策していた一行は、カルガンという少年と出会います。戒帝国の村からやってきたという彼を村に送り届けることにする一行。ところが村に着くとキジャ、ジェハ、シンアと四龍は次々と倒れていきます。 四龍はその力を受け継ぐ次の世代が生まれると、先代はやがて力を失い死んでいくこと。また緋龍城から遠く離れると、四龍の力が弱まってしまうことが語られます。

⑤高華国軍VS戒帝国軍、ヨナの複雑な思い

カルガンの村のある金州をめぐり戒帝国と高華国が対決し、スウォン軍が勝利。戒帝国の敗残兵は恨みの矛先を金州の村々に向け、略奪や虐殺を繰り広げるます。 ヨナはこの戦ではどちらの国にもつかないことを決めていました。父イル王の治世に生じた不幸や綻びは自分で直したいと思っているヨナ。金州を取り戻すこともその綻びを直す行為のひとつだとしても、高華国さえ良ければいいというスウォンのやり方に、ヨナは疑問を感じ始めます。

⑥明かされた四龍の秘密

ヨナをかばってゼノが殺されますが、すぐに彼は生き返ります。不老不死が黄龍の力で、彼は初代黄龍でした。 緋龍王亡き後、四龍の存在自体が争いの種になることに。ゼノは他の龍を城から解放し、やがて自身も城から出て長い年月をさまようことなります。ゼノは自分ひとりが死ねない中、緋龍王の復活を待ち続けました。 数千年と経った頃、ゼノは新たに生まれた3龍になにか予感を感じ会いに行きます。それは幼き頃のキジャ・シンア・ジェハでした。再会の約束は果たされ、ゼノは今目の前にいる3人とヨナを強く抱きしめます。

『暁のヨナ』20巻〜29巻をネタバレありで解説

①攫われたヨナとリリ

リリの護衛で斉国入りした一行。同年代の女の子同士、ヨナはリリにスウォンへの想いやハクのことを話します。近頃ヨナはハクを以前よりも特別な存在に感じているのでした。 斉国ではリリの紹介で息子が行方不明だというツバルという女性を紹介されます。近くで起きた騒ぎの収拾に男手が駆り出される中、待っていたヨナとリリはツバルに眠らされてしまうのでした。2人は斉国の砦を建てる奴隷として連れ去られてしまいます。

②クシビの砦と公開処刑

ヨナ救出のため四龍一行が、リリ救出のためスウォンがそれぞれ動きます。奴隷として潜入したハクと、砦の手前までやってきたスウォン。2人は壁を隔ててお互いの正体に気付きながら、互いの目的のため手を組むことにします。 リリが処刑台に連れて行かれ命の危機が迫る中、スウォンとハクは連携プレーで彼女を救出。それを遠くから見ていたヨナは、2人が共にいればきっとすごいことを成し遂げられたはずだと、叶わなかった未来に思いを馳せるのでした。 そこからは高華国の五部族の将軍や四龍、ハクらの奮闘で斉国兵は壊滅状態に。斉国はことの責任をとり高華国の属国となるのでした。

③触れたい想い

戦いの日の夜、眠れないヨナは外にいるハクの元へ。彼女の口から無意識にこぼれたのは「触れたい」という言葉でした。うっかり出てしまった言葉に慌てるヨナは、同時に自分が何日間もお風呂にも入れていないことを思い出します。 ハクに臭いと思われたくないという一心でハクから逃れようとしますが、ハクはそれを許しません。力強くヨナを抱き寄せ、彼女が無事に戻ったことを確認するようにヨナの髪に顔をうずめます。 これまでハクは自分を守るという命令と忠誠心から、ずっと側にいてくれていると思っていたヨナ。旅に出た当初から、ハクに自由を返したいと口にしていましたが、この夜ハクの腕の中に抱きしめられながら、ヨナはもうハクを手放したくないと思うのでした。

④タオ姫とコウレン姫

ヨナ一行の前に真国のタオ姫に会ってほしいと懇願する人々が現れます。真国では第一王女・コウレン姫の開戦派と、第2王女・タオ姫の非戦派の2つの派閥が対立中でした。タオ姫に歓迎される一行でしたが、その夜タオ姫が何者かに襲われます。 一方でコウレン姫と対峙したヨナは、彼女の求心力の高さを目の当たりにすることに。戦に向けて突き進む彼女を見たヨナは、戦を回避するめに自分がスウォンと交渉すると申し出、スウォンに会うための旅に出ます。

⑤スウォンとの対峙

スウォンとの交渉は決裂したものの、ヨナはスウォンの考えを読み、ついに彼と対峙します。 かつてユホンが真国の捕虜の首をはねた事実を知っているか、ヨナがスウォンに尋ねると、「戦ではよくある事です」と答えるスウォン。その言葉に彼女は「そう」と言いながらも、「でもわかった。なぜユホン叔父上が王になれなかったのか」と返します。 ヨナの挑発ともとれる言葉を聞いて、ここで初めてスウォンの余裕のあった表情が変わります。身一つでやってきた彼女の言葉と瞳に圧倒されるスウォンたち。スウォンの脳裏には、かつてイル王が言っていたヨナが「緋龍王の化身」だという言葉が過ぎっていました。 テジュンやリリの協力もあり、ヨナはついに条件つきで真国と会談を取り付けます。

⑥神官ゴビの策略

反戦派を謳う神官ゴビが暗躍します。会談の約束を伝えに戻ったヨナはゴビに足止めされ、戦を決意したコウレン姫たちも襲撃を受けていました。一方で牢に囚われていた四龍の元にも敵がやってきます。 すべて神官ゴビが裏で操っていたことで、彼の狙いは大人しいタオ姫を傀儡にして、自身が国の実権を握ることでした。その目的にとって邪魔者となるコウレン姫やその従者の五星たちを滅ぼし、あわよくば四龍の力を手に入れようとしていたのです。

⑦現れた4体の龍と会談の成否

ゴビによって煽動された真国の兵に囲まれたヨナやコウレン姫たち。仲裁しようとしたヨナに向けて、無数の矢が放たれます。その瞬間4体の龍が現れ、すべての矢を折りヨナを守ったのでした。力を覚醒して四龍の4人は気を失ってしまいます。 まもなくスウォンが到着し、会談が開かれることに。会談の結果、戦は回避されることになります。その後真国の王は崩御し、コウレン姫が正式に王位を継承するのでした。

⑧ハクに許嫁が?勘違いヨナとハクの告白

ヨナは偶然ハクにはアヤメという許嫁がいるという話を聞いてしまいます。実際アヤメには恋人がいて、許嫁の話はムンドク将軍が勝手に言っているだけのものでした。 しかしヨナは勘違いしたまま、ハクに自由を返すと口にしてしまいます。彼は「今がその時ってわけですか?」と静かにつぶやき、2人の間に溝が生まれてしまうことに。 翌日ヨナは素直に謝り、一緒にいて欲しいと伝えます。するとハクは呆れ顔で「何度も離れねぇって言いましたよね!」「自分が帰る場所はここなんです!」と宣言。それでもアヤメの存在を気にするヨナに、「俺が好きなのはあんただから!!!」と告白するハク。 拗らせるほど長年秘めてきた想いをついに告げたハクは、真っ赤になってへたり込むヨナをよそに、「スッキリした」と開き直る様子を見せます。

⑨彩火城へ

火の部族領が戒帝国に侵攻されたという知らせを聞いたヨナ一行は、助太刀に。すっかり回復した雷獣ハクと四龍の活躍に、火の部族の民は沸き立ちました。ヨナたちを神のように崇め騒ぐ民衆は、ついにヨナたちの寝所に乱入する始末。 危機感を感じたテジュンは秘密裏に一行を彩火城に招き入れます。テジュンの母・イグニとの遭遇や、キョウガを失神させるといった騒動の中、タイミング悪くヨナたちを良く思っていないケイシュク参謀が城に到着します。 城でケイシュクと対峙するのはまずいと、逃走するヨナたち。テジュンやイグニの協力のおかげでなんとか危機を脱するのでした。

⑩戒帝国へ連れて行かれたヨナたち……

情報屋オギに呼び出されたヨナ・ユン・ジェハ・ゼノは戒帝国のイン・クエルボの元へ攫われてしまいます。実は神官ゴビがクルエボに四龍の利用価値を吹き込んでいたのです。 囚えられたヨナですが、強気なところがクルエボに気に入られることに。彼はヨナを姫として扱うことにしますが、クルエボが「姫さん」と呼ぶことにだけはヨナは強い拒絶を示します。ヨナの中で自分のことをそう呼んで良いのは、ハクだけなのです。

『暁のヨナ』30巻〜34巻をネタバレありで解説

①ハクVSクエルボ

利害の一致からケイシュクの提案に乗り、高華国軍と合同でクエルボを攻めることにしたハク。ハクは戦場でその雷獣たる所以となる強さを奮います。 ついにハクとクエルボの一騎討ちに。体力の限界を迎えつつあるハクを追い詰めるクエルボですが、ハクの気力は衰えず、ついにクエルボは退却命令を出します。ハクは最後の力を振り絞って、クエルボの腹に一撃を食らわせるのでした。

②ヨナがハクに告白、伝説の口移しシーン

クエルボと手を組んでいたリ・ハザラの降伏により、撤退するクエルボたち。ハクは城にいるであろうヨナを探しますが、ヨナはゴビによって攫われており、さらにゴビの手下が城に火を放っていました。 煙を吸って朦朧とするヨナは、喉が焼けて声が出ません。声が出るうちに好きと言えば良かったと思いながら意識を失うヨナ。彼女を見つけたハクが彼女を抱きかかえると、うわ言のようにヨナは「ハク、好き」とつぶやきます。 意識を取り戻したヨナは「やっと逢えた」と涙を浮かべ、限界を迎えたハクは今にも倒れそうです。ヨナはハクに死んでほしくない一心でそばにあった水瓶から口移しでハクに水を飲ませます。 するとハクは水を飲み干した後もヨナにキスを降らせ、「あんた口小せぇから、足りない」とヨナの口をふさぐのでした。

③ケイシュクの提案

ケイシュクはヨナに手を組もうと提案してきますが、彼女はケイシュクが信頼できません。ハクがイル王が殺された日のことを尋ねると、ケイシュクは「歴史的な勝利の日」だと答えます。さらにあの日イル王が消えていなければ、その後起こった反乱や侵攻で高華国は滅びていたと言うのです。 決断をヨナに委ねたケイシュクはその場から立ち去ります。民衆に人気の高いヨナを引き入れることで支持を得て、さらに四龍という脅威を手元で管理し、同時にその動向を監視したい。それがケイシュクが同盟を持ちかけた本当の理由でした。

④ヨナの帰還

空都ではヨナ姫失踪とイル王暗殺は千州の仕業で、先日の戦で悲劇の姫が無事保護されたという噂が飛び交っていました。豪華な衣装に着替えさせられたヨナは、民衆の大歓声の中、奇跡の生還を果たしたヨナ姫として城に帰還することに。 一生許せない相手であるスウォンの元へこういった形で帰還することになり、歓声を聞きながらハクは大刀を握りしめます。

⑤ケイシュクの思惑と武術大会

ケイシュクは四龍の力のお披露目のため、かつては年に1度行われていた武術大会を再び開催したいと提案します。しかしケイシュクにはもうひとつの思惑がありました。 武術大会当日、ヨナが通された席はスウォンの隣の王妃の席。民衆は2人が婚約したのだと盛り上がります。一方武術大会では、四龍に能力を使わせ勝たせるようにというお達しが出ていました。 四龍とヨナの姿を客席から見つめるハクは、スウォンの駒のように扱われている仲間の様子に険しい表情を浮かべます。

⑥違う景色

空の部族に入兵したハクは、自分の力でヨナの護衛に上り詰めることを決意します。そんな折ジュド将軍がやってきて、ハクはずっと気になっていたことを質問するのでした。 それはなぜイル陛下は殺されたのかということ。ここでハクはジュド将軍から、スウォンの父・ユホンをイル王が殺したことを聞かされます。 だとしたらずっと昔からスウォンと自分は同じ景色を見てはいなかったのだと、ハクはかつて友人でもあったスウォンと眺めた空を見上げるのでした。

⑦あの頃のように

ヨナが部屋にひとりでいると、意識が朦朧としているスウォンがやってきます。あまりにつらそうな様子に、ヨナが優しく抱きしめて背中をなでてあげると、夢の中だと勘違いしたスウォンは優しい表情でハクのことを話すのでした。 いくつかの状況から、ヨナはスウォンが死に至る病であることを確信。スウォンは父の仇ではあるものの、死んでほしくないという気持ちもあり、ヨナは複雑な表情を浮かべます。 ゼノによるとスウォンの病は、緋龍王の血を受け継ぐものだけが発症する「緋の病」という病だというのです。

⑧過去編:ヨナの母親がついに判明、イル陛下とユホンの因縁とは?

ヨナの祖父・ジュナムの治世。「緋の病」で父を亡くしたばかりのヨンヒは、ユホンと出会います。やがて2人は婚約へ。 ユホンは神殿を嫌っていましたが、ある日イルの誘いでヨンヒが神殿に向かいます。これがきっかけで血筋のことが神官にばれてしまい、それを知ったユホンは神殿を焼き払い、神官たちを大勢処刑したのです。 9年後ヨンヒはスウォンを育て平和に暮らす日々。そんな折、イルが妻を娶りますがその女性は処刑されたはずの見習い巫女・カシで、後にカシは緋龍王の生まれ変わりであるヨナを生みます。 国王が崩御、イルが次期王に選ばれヨンヒが心を痛めていたところ、さらにカシが何者かに襲われ死亡。それがユホンの差し金だと考えたイルは、復讐のためユホンを刺したとされています。 大事な人を次々と失ったヨンヒは、手記に死の連鎖を断ち切りたいと綴っていました。そこにはイルの手紙も残されており、カシをひとりの女性として愛していたこと、いずれ自分はスウォンに殺されること、何があってもヨナを裏切らない人物を側に置いてあげたいという胸中が書かれていたのです。

⑨南戒との会談へ、ヨナが使者殺しの犯人に?

日に日に体調が悪くなるスウォン。南戒との会談には王家の人間としてヨナが参加することに。ヨナは堂々たる態度で会談に挑みます。会談中に体調不良となった使者・ランタンも、ヨナは優しく介抱するのでした。 ところが翌朝、ランタンは死亡。死因は毒殺で、南戒の他の使者たちはヨナが犯人だと騒ぎ始めます。これがはじめから南戒の目的だったのです。ヨナは使者殺害の犯人に仕立て上げられ、南戒はそれを口実に高華国に宣戦布告します。

ジャンルを超えた傑作『暁のヨナ』は美しい大河バトルファンタジー

美しい世界観と絵とともに、濃厚な大河ファンタジードラマや胸キュンシーンも楽しめる『暁のヨナ』。ジャンルを問われても答えに困ってしまうほど、少女漫画や少年漫画といった枠にとらわれない作品です。 四龍という強さを手に入れながらも、常に自分の手で道を切り拓いていこうとするヨナの強さは、老若男女の心を掴むはず。ぜひ一度は読んでみて欲しい名作です。