2025年2月12日更新

『暁のヨナ』最新話まで全編ネタバレあらすじ解説!人気大河ファンタジーの魅力に迫る

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王国の娘として家族から大切に育てられた主人公が、過酷で壮大な人生を歩んでいくファンタジー作品『暁のヨナ』。 そんな本作は、甘辛のバランスが絶妙な大河ロマンス展開が見どころの作品です。この記事では本作の最新話までのネタバレやあらすじを紹介していくので、ストーリーが気になっている人は要チェックです! ※この記事は『暁のヨナ』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『暁のヨナ』全編ネタバレあらすじ解説!

『暁のヨナ』は草凪みずほが描く壮大な大河ファンタジーです。悲劇の少女として登場するヨナは、次第に誰よりも気高くたくましく成長していきます。ときに少年漫画かと思うほど、ヨナは自ら武器を取り勇敢で格好いい姿を見せてくれるのです。 恋に疎いヨナの可愛さや、ハクや四龍といった個性派揃いのキャラも魅力の『暁のヨナ』。本作のあらすじをネタバレありで紹介します。

『暁のヨナ』1巻〜10巻をネタバレあらすじ解説

①ヨナの父・イル王が殺害される!?犯人は初恋の……

城で何一つ不自由せず箱入り姫として育った高華(こうか)王国の皇女・ヨナ。16歳の誕生日の夜、彼女の父・イル王が従兄のスウォンによって殺されます。スウォンはヨナが密かに想いを寄せてきた初恋の人でした。 殺されそうになったヨナを、幼馴染で彼女の専属護衛である風の部族の将軍・ハクが城から連れ出し、逃亡生活が始まります。ハクは将軍の座を辞し、2人は神官を探す旅に出ることに。ところが道中、火の部族長の息子・テジュンに追い詰められ、2人して崖から転落してしまうのでした。

②神官イクスとユンとの出会い

崖に落ちた2人を介抱したのは、薬草の知識に長けた美少年・ユンと神官イクスでした。イクスはヨナに高華国に伝わる四龍が登場する建国神話について聞かせ、四龍の戦士を探すように勧めます。 自分とハクの命を守るためなら、神の力ですら手に入れたいというヨナの決意のもと、ユンを加えた3人は四龍探しの旅を始めるのでした。

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③白龍・キジャとの出会い

一行は白龍の里へ。白龍の力を代々守り抜いてきた一族は、伝説に登場する王・緋龍のように赤い髪を持つヨナの来訪にざわめきたちます右手に白龍の力を宿したキジャもまた、ヨナをひと目見た瞬間その血が沸き立ち、彼女が「主」であることを感じ取ります。 長年待ち続けてきた仕えるべき王との出会いに、感動で打ちひしがれる白龍。ヨナの申し出をふたつ返事で了承し、一行とともに旅することを決めます。こうして最初の四龍の戦士・白龍のキジャが仲間となるのでした。

④青龍・シンアとの出会い

気配を頼りに青龍のいる岩山にたどり着きますが、青龍は里で忌み嫌われる存在でした。青龍の力は眼に宿り、その瞳で大勢の心臓を止めてしまうこともできることから、ひどく恐れられてきたのです。 洞窟の奥で孤独に生きてきた青龍を誘いにヨナたちが出向くと、地震によって洞窟に閉じ込められてしまうことに。里の人を怖がらせないようにしながらも、みんなを助けようとする青龍の姿を見たヨナは、彼にありのままの姿で生きて欲しいと願うのでした。 ヨナの想いに触れた青龍は旅に加わることに。5巻では名前のない青龍に、ヨナが月の光を意味する「シンア」という名を与えます。

⑤緑龍・ジェハとの出会い

緑龍・ジェハは阿波の港町でギガン船長が率いる海賊の一員で、四龍の掟に縛られることを嫌う彼は、一行との接触を避けて行動していました。 ひょんなことからヨナと出会い龍の洗礼を受けるジェハですが、ヨナの誘いはきっぱりと断ります。ヨナもそれを受け入れ、その代わり人身売買をしているクムジを倒す戦いへの協力を申し出るのでした。 旅の中で武器の扱いを磨き、戦うための覚悟を決めたヨナ。ハクの心配をよそに強くなるヨナは、自らの弓矢でクムジを倒します。ヨナたちとの共闘を経て、ジェハは四龍の掟だからではなく自らの意思でヨナと共にいることを選ぶのでした。

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⑥スウォンとの再会

クムジ討伐の宴の翌朝、ヨナは早朝の街角でスウォンと出くわします。ヨナは父親を殺されたときの情景を思い出し、震えて動くことができません。一方でスウォンも死んだという報告があったヨナの姿に驚嘆の表情を浮かべます。 他の役人から見つからないようにヨナを自らのマントの中に隠すスウォン。ヨナは目の前にあるスウォンの帯刀する剣に手をかけますが、スウォンの手がそれを制します。まだやるべきことがあるから死ぬわけにはいかないとヨナに言い残し、スウォンは立ち去るのでした。

⑦黄龍・ゼノとの出会い

四龍のうち残るは黄龍のみとなった一行は山中を歩いていました。いつものようにユンを中心に食事の準備をしていると、お腹を空かせた男の子がどこからともなく現れます。不憫に思ったヨナは、彼も食事に誘うことに。 しかしその少年こそ黄龍だったのです。少年はゼノという名前で、ひとりであてもなく旅をしていたと言います。美味しいご飯が食べられるなら、ヨナたちの旅に加わるとのこと。こうして最後はあっさりと四龍集結が叶うのでした。

⑧剣とヨナ

旅の中でヨナは高華国の現状を見てきました。戦を避けてきた父の治世は、多くの民を不幸していたことを知り、これからはそんな人々を救いたいとヨナは思っていたのです。 より強くなるためにヨナは剣の腕を身につけたいと、ハクに教えを請います。最初は断られますが、剣を盗み出してひとりで練習する姿に、ハクも根負けして剣を教えることに。 急な雨に降られ雨宿りする2人。疲れたのかヨナは眠ってしまいます。ハクはヨナの肩を抱き、おでこにそっと口づけをするのでした。

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⑨シンアの瞳とテジュンとの再会

ヨナ一行は悪徳な役人たちを追い払うために、「暗黒龍とゆかいな腹へり達」を自称する賊として活動を開始。その中で賊に刺されたシンアが瀕死となり、ヨナの声をきっかけに龍の眼の力を覚醒させるのでした。 自分で制御しきれない力に飲み込まれそうになるシンアでしたが、ヨナの声にどうにか正気を取り戻します。 一方でヨナを殺したことを気に病み廃人のようになっていたテジュンはヨナと再会を果たすことに。村の現状やヨナの姿に感化されたテジュンは、村のために懸命に働くようになっていきます。テジュンはヨナに火の部族の民を託され、涙を流しながらヨナの幸せを願うのでした

『暁のヨナ』11巻~19巻をネタバレありで解説

①戒帝国VS高華国の戦が勃発、スウォンVSスジンの戦いの勝敗の行方は?

火の部族長スジンと隣国の戒帝国千州の豪族リ・ハザラは手を組んで、スウォンを討とうと進軍します。この企みに気がついたヨナは、国を混乱から守るためスジン軍を追いかけ、一方でスウォンも計画を見抜き攻撃を待ち受けていました。 地の部族長グンデの援軍もあり、スウォン陣営に軍配が上がります。ヨナ一行もスジン軍に追いつき、ヨナはスジンと対峙することに。ヨナは反乱軍を目の当たりにして、スウォンが「強い指導者」になるために国王になったことに思い至ります

②水の部族領と麻薬(ナダイ)

水の部族領・四泉ではナダイという麻薬が横行しています。町の現状を知ったヨナはナダイの調査を開始。同じくナダイの調査に来ていた、水の部族長の娘・リリと出会います。 黒幕・ヒヨウと運悪く遭遇してしまったヨナとリリ。ヨナはリリを守るために剣を振るい、ヒヨウの顔に大きな傷をつけますが、同時にヨナも背中に大きな切り傷を負ってしまうのでした。この頃からジェハのヨナへの、ヨナのハクへの想いも少しずつ動き始めます。

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③南戒の船団との戦闘開始!ヨナを庇ったのはスウォンだった

ヒヨウが打倒ヨナのために南戒から船団を招集します。一方スウォンの素性を知らずに彼を用心棒として雇ったリリ。ヨナ一行とスウォンは、対ヒヨウ戦で奇妙な共闘をすることに。敵からの弓矢の猛攻にあうヨナをかばったのは、意外にもスウォンでした。 別行動をしていたハクはヨナと合流。スウォンの姿を確認すると、ハクは本気で殺すつもりでじわじわと近づき、スウォンもそれを受けて微動だにしません。ジェハが全力で抑え込んでもなおスウォンを追いかけようとするハクを止めたのは、ヨナの「私は大丈夫だから」という言葉でした。

④戒帝国の村で四龍の体調に異変が?!

戒帝国との国境付近の村を散策していた一行は、カルガンという少年と出会います。戒帝国の村からやってきたという彼を村に送り届けることにする一行。ところが村に着くとキジャ、ジェハ、シンアと四龍は次々と倒れていきます。 四龍はその力を受け継ぐ次の世代が生まれると、先代はやがて力を失い死んでいくこと。また緋龍城から遠く離れると、四龍の力が弱まってしまうことが語られます。

⑤高華国軍VS戒帝国軍、ヨナの複雑な思い

カルガンの村のある金州をめぐり戒帝国と高華国が対決し、スウォン軍が勝利。戒帝国の敗残兵は恨みの矛先を金州の村々に向け、略奪や虐殺を繰り広げますヨナはこの戦ではどちらの国にもつかないことを決めていました。父イル王の治世に生じた不幸や綻びは自分で直したいと思っているヨナ。金州を取り戻すこともその綻びを直す行為のひとつだとしても、高華国さえ良ければいいというスウォンのやり方に、ヨナは疑問を感じ始めます。

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⑥明かされた四龍の秘密

ヨナをかばってゼノが殺されますが、すぐに彼は生き返ります。不老不死が黄龍の力で、彼は初代黄龍でした。 緋龍王亡き後、四龍の存在自体が争いの種になることに。ゼノは他の龍を城から解放し、やがて自身も城から出て長い年月をさまようことなります。ゼノは自分ひとりが死ねない中、緋龍王の復活を待ち続けました。 数千年と経った頃、ゼノは新たに生まれた3龍になにか予感を感じ会いに行きます。それは幼き頃のキジャ・シンア・ジェハでした。再会の約束は果たされ、ゼノは今目の前にいる3人とヨナを強く抱きしめます。

『暁のヨナ』20巻〜29巻をネタバレありで解説

①攫われたヨナとリリ

リリの護衛で斉国入りした一行。同年代の女の子同士、ヨナはリリにスウォンへの想いやハクのことを話します。近頃ヨナはハクを以前よりも特別な存在に感じているのでした。 斉国ではリリの紹介で息子が行方不明だというツバルという女性を紹介されます。近くで起きた騒ぎの収拾に男手が駆り出される中、待っていたヨナとリリはツバルに眠らされてしまうのでした。2人は斉国の砦を建てる奴隷として連れ去られてしまいます

②クシビの砦と公開処刑

ヨナ救出のため四龍一行が、リリ救出のためスウォンがそれぞれ動きます。奴隷として潜入したハクと、砦の手前までやってきたスウォン。2人は壁を隔ててお互いの正体に気付きながら、互いの目的のため手を組むことにします。 リリが処刑台に連れて行かれ命の危機が迫る中、スウォンとハクは連携プレーで彼女を救出。それを遠くから見ていたヨナは、2人が共にいればきっとすごいことを成し遂げられたはずだと、叶わなかった未来に思いを馳せるのでした。 そこからは高華国の五部族の将軍や四龍、ハクらの奮闘で斉国兵は壊滅状態に。斉国はことの責任をとり高華国の属国となるのでした。

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③触れたい想い

戦いの日の夜、眠れないヨナは外にいるハクの元へ。彼女の口から無意識にこぼれたのは「触れたい」という言葉でした。うっかり出てしまった言葉に慌てるヨナは、同時に自分が何日間もお風呂にも入れていないことを思い出します。 ハクに臭いと思われたくないという一心でハクから逃れようとしますが、ハクはそれを許しません。力強くヨナを抱き寄せ、彼女が無事に戻ったことを確認するようにヨナの髪に顔をうずめます。 これまでハクは自分を守るという命令と忠誠心から、ずっと側にいてくれていると思っていたヨナ。旅に出た当初から、ハクに自由を返したいと口にしていましたが、この夜ハクの腕の中に抱きしめられながら、ヨナはもうハクを手放したくないと思うのでした

④タオ姫とコウレン姫

ヨナ一行の前に真国のタオ姫に会ってほしいと懇願する人々が現れます。真国では第一王女・コウレン姫の開戦派と、第2王女・タオ姫の非戦派の2つの派閥が対立中でした。タオ姫に歓迎される一行でしたが、その夜タオ姫が何者かに襲われます。 一方でコウレン姫と対峙したヨナは、彼女の求心力の高さを目の当たりにすることに。戦に向けて突き進む彼女を見たヨナは、戦を回避するめに自分がスウォンと交渉すると申し出、スウォンに会うための旅に出ます。

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⑤スウォンとの対峙

スウォンとの交渉は決裂したものの、ヨナはスウォンの考えを読み、ついに彼と対峙します。 かつてユホンが真国の捕虜の首をはねた事実を知っているか、ヨナがスウォンに尋ねると、「戦ではよくある事です」と答えるスウォン。その言葉に彼女は「そう」と言いながらも、「でもわかった。なぜユホン叔父上が王になれなかったのか」と返します。 ヨナの挑発ともとれる言葉を聞いて、ここで初めてスウォンの余裕のあった表情が変わります。身一つでやってきた彼女の言葉と瞳に圧倒されるスウォンたち。スウォンの脳裏には、かつてイル王が言っていたヨナが「緋龍王の化身」だという言葉が過ぎっていました。 テジュンやリリの協力もあり、ヨナはついに条件つきで真国と会談を取り付けます。

⑥神官ゴビの策略

反戦派を謳う神官ゴビが暗躍します。会談の約束を伝えに戻ったヨナはゴビに足止めされ、戦を決意したコウレン姫たちも襲撃を受けていました。一方で牢に囚われていた四龍の元にも敵がやってきます。 すべて神官ゴビが裏で操っていたことで、彼の狙いは大人しいタオ姫を傀儡にして、自身が国の実権を握ることでした。その目的にとって邪魔者となるコウレン姫やその従者の五星たちを滅ぼし、あわよくば四龍の力を手に入れようとしていたのです。

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⑦現れた4体の龍と会談の成否

ゴビによって煽動された真国の兵に囲まれたヨナやコウレン姫たち。仲裁しようとしたヨナに向けて、無数の矢が放たれます。その瞬間4体の龍が現れ、すべての矢を折りヨナを守ったのでした。力を覚醒して四龍の4人は気を失ってしまいます。 まもなくスウォンが到着し、会談が開かれることに。会談の結果、戦は回避されることになります。その後真国の王は崩御し、コウレン姫が正式に王位を継承するのでした。

⑧ハクに許嫁が?勘違いヨナとハクの告白

ヨナは偶然ハクにはアヤメという許嫁がいるという話を聞いてしまいます。実際アヤメには恋人がいて、許嫁の話はムンドク将軍が勝手に言っているだけのものでした。 しかしヨナは勘違いしたまま、ハクに自由を返すと口にしてしまいます。彼は「今がその時ってわけですか?」と静かにつぶやき、2人の間に溝が生まれてしまうことに。 翌日ヨナは素直に謝り、一緒にいて欲しいと伝えます。するとハクは呆れ顔で「何度も離れねぇって言いましたよね!」「自分が帰る場所はここなんです!」と宣言。それでもアヤメの存在を気にするヨナに、「俺が好きなのはあんただから!!!」と告白するハク。 拗らせるほど長年秘めてきた想いをついに告げたハクは、真っ赤になってへたり込むヨナをよそに、「スッキリした」と開き直る様子を見せます。

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⑨彩火城へ

火の部族領が戒帝国に侵攻されたという知らせを聞いたヨナ一行は、助太刀に。すっかり回復した雷獣ハクと四龍の活躍に、火の部族の民は沸き立ちました。ヨナたちを神のように崇め騒ぐ民衆は、ついにヨナたちの寝所に乱入する始末。 危機感を感じたテジュンは秘密裏に一行を彩火城に招き入れます。テジュンの母・イグニとの遭遇や、キョウガを失神させるといった騒動の中、タイミング悪くヨナたちを良く思っていないケイシュク参謀が城に到着します。 城でケイシュクと対峙するのはまずいと、逃走するヨナたち。テジュンやイグニの協力のおかげでなんとか危機を脱するのでした。

⑩戒帝国へ連れて行かれたヨナたち……

情報屋オギに呼び出されたヨナ・ユン・ジェハ・ゼノは戒帝国のイン・クエルボの元へ攫われてしまいます。実は神官ゴビがクルエボに四龍の利用価値を吹き込んでいたのです。 囚えられたヨナですが、強気なところがクルエボに気に入られることに。彼はヨナを姫として扱うことにしますが、クルエボが「姫さん」と呼ぶことにだけはヨナは強い拒絶を示します。ヨナの中で自分のことをそう呼んで良いのは、ハクだけなのです

『暁のヨナ』30巻〜34巻をネタバレありで解説

①ハクVSクエルボ

利害の一致からケイシュクの提案に乗り、高華国軍と合同でクエルボを攻めることにしたハク。ハクは戦場でその雷獣たる所以となる強さを奮います。 ついにハクとクエルボの一騎討ちに。体力の限界を迎えつつあるハクを追い詰めるクエルボですが、ハクの気力は衰えず、ついにクエルボは退却命令を出します。ハクは最後の力を振り絞って、クエルボの腹に一撃を食らわせるのでした

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②ヨナがハクに告白、伝説の口移しシーン

クエルボと手を組んでいたリ・ハザラの降伏により、撤退するクエルボたち。ハクは城にいるであろうヨナを探しますが、ヨナはゴビによって攫われており、さらにゴビの手下が城に火を放っていました。 煙を吸って朦朧とするヨナは、喉が焼けて声が出ません。声が出るうちに好きと言えば良かったと思いながら意識を失うヨナ。彼女を見つけたハクが彼女を抱きかかえると、うわ言のようにヨナは「ハク、好き」とつぶやきます。 意識を取り戻したヨナは「やっと逢えた」と涙を浮かべ、限界を迎えたハクは今にも倒れそうです。ヨナはハクに死んでほしくない一心でそばにあった水瓶から口移しでハクに水を飲ませます。 するとハクは水を飲み干した後もヨナにキスを降らせ、「あんた口小せぇから、足りない」とヨナの口をふさぐのでした。

③ケイシュクの提案

ケイシュクはヨナに手を組もうと提案してきますが、彼女はケイシュクが信頼できません。ハクがイル王が殺された日のことを尋ねると、ケイシュクは「歴史的な勝利の日」だと答えます。さらにあの日イル王が消えていなければ、その後起こった反乱や侵攻で高華国は滅びていたと言うのです。 決断をヨナに委ねたケイシュクはその場から立ち去ります。民衆に人気の高いヨナを引き入れることで支持を得て、さらに四龍という脅威を手元で管理し、同時にその動向を監視したい。それがケイシュクが同盟を持ちかけた本当の理由でした。

④ヨナの帰還

空都ではヨナ姫失踪とイル王暗殺は千州の仕業で、先日の戦で悲劇の姫が無事保護されたという噂が飛び交っていました。豪華な衣装に着替えさせられたヨナは、民衆の大歓声の中、奇跡の生還を果たしたヨナ姫として城に帰還することに。 一生許せない相手であるスウォンの元へこういった形で帰還することになり、歓声を聞きながらハクは大刀を握りしめます

⑤ケイシュクの思惑と武術大会

ケイシュクは四龍の力のお披露目のため、かつては年に1度行われていた武術大会を再び開催したいと提案します。しかしケイシュクにはもうひとつの思惑がありました。 武術大会当日、ヨナが通された席はスウォンの隣の王妃の席。民衆は2人が婚約したのだと盛り上がります。一方武術大会では、四龍に能力を使わせ勝たせるようにというお達しが出ていました。 四龍とヨナの姿を客席から見つめるハクは、スウォンの駒のように扱われている仲間の様子に険しい表情を浮かべます。

⑥違う景色

空の部族に入兵したハクは、自分の力でヨナの護衛に上り詰めることを決意します。そんな折ジュド将軍がやってきて、ハクはずっと気になっていたことを質問するのでした。 それはなぜイル陛下は殺されたのかということ。ここでハクはジュド将軍から、スウォンの父・ユホンをイル王が殺したことを聞かされます。 だとしたらずっと昔からスウォンと自分は同じ景色を見てはいなかったのだと、ハクはかつて友人でもあったスウォンと眺めた空を見上げるのでした。

⑦あの頃のように

ヨナが部屋にひとりでいると、意識が朦朧としているスウォンがやってきます。あまりにつらそうな様子に、ヨナが優しく抱きしめて背中をなでてあげると、夢の中だと勘違いしたスウォンは優しい表情でハクのことを話すのでした。 いくつかの状況から、ヨナはスウォンが死に至る病であることを確信。スウォンは父の仇ではあるものの、死んでほしくないという気持ちもあり、ヨナは複雑な表情を浮かべます。 ゼノによるとスウォンの病は、緋龍王の血を受け継ぐものだけが発症する「緋の病」という病だというのです。

⑧過去編:ヨナの母親がついに判明、イル陛下とユホンの因縁とは?

ヨナの祖父・ジュナムの治世。「緋の病」で父を亡くしたばかりのヨンヒは、ユホンと出会います。やがて2人は婚約へ。 ユホンは神殿を嫌っていましたが、ある日イルの誘いでヨンヒが神殿に向かいます。これがきっかけで血筋のことが神官にばれてしまい、それを知ったユホンは神殿を焼き払い、神官たちを大勢処刑したのです。 9年後ヨンヒはスウォンを育て平和に暮らす日々。そんな折、イルが妻を娶りますがその女性は処刑されたはずの見習い巫女・カシで、後にカシは緋龍王の生まれ変わりであるヨナを生みます。 国王が崩御、イルが次期王に選ばれヨンヒが心を痛めていたところ、さらにカシが何者かに襲われ死亡。それがユホンの差し金だと考えたイルは、復讐のためユホンを刺したとされています。 大事な人を次々と失ったヨンヒは、手記に死の連鎖を断ち切りたいと綴っていました。そこにはイルの手紙も残されており、カシをひとりの女性として愛していたこと、いずれ自分はスウォンに殺されること、何があってもヨナを裏切らない人物を側に置いてあげたいという胸中が書かれていたのです。

⑨南戒との会談へ、ヨナが使者殺しの犯人に?

日に日に体調が悪くなるスウォン。南戒との会談には王家の人間としてヨナが参加することに。ヨナは堂々たる態度で会談に挑みます。会談中に体調不良となった使者・ランタンも、ヨナは優しく介抱するのでした。 ところが翌朝、ランタンは死亡。死因は毒殺で、南戒の他の使者たちはヨナが犯人だと騒ぎ始めます。これがはじめから南戒の目的だったのです。ヨナは使者殺害の犯人に仕立て上げられ、南戒はそれを口実に高華国に宣戦布告します

『暁のヨナ』35巻〜37巻をネタバレあらすじ解説

①突然の死……

南戒の使節団と対等に渡り合っていたヨナ。しかし王でなければ交渉する気がないらしく、ヨナは相手にしてもらえません。そんな中、終始顔色が悪かったランタンが倒れ、医務室へ運ばれます。 しかし翌朝ランタンは息を引き取り、暗殺の噂が流れ始めました。一方忍び込んでいたジェハ・ユン・ハクが暗殺の情報を耳にします。そしてハクの前にヒューリ、さらにヨナが現れるのでした。

②再会と真実と緋の病と

ヨナとハクは久しぶりの再会を果たします。ハクは状況を整理するとともにヨナに口付けをして、協力を要請するのでした。その後ヨナはヒューリから、ハクの命を奪わないでと警告されます。 後日、毒で亡くなったランタンの葬儀が執りおこなわれていました。参列していたヨナのもとにメイニャンがやってきます。彼女は土下座するように言い、手を振り上げますがジェハによって防がれました。そこへキザ・シンア・ゼノの四龍が登場します。 さらにスウォンまで現れて大事になりかけますが、突然メイニャンはスウォンに擦り寄ってきました。冷たい態度で突っぱねられたメイニャンは去り際、緋の病の情報を明かします

③フラれるメイニャン

スウォンに呼び出されたメイニャン。一方ヨナは、ジェハの力を借りて2人の後を追っていました。聞き耳を立てて得た情報は、メイニャンが緋の病に侵されているというもので……。 王でもないのに四龍を従えているヨナに嫉妬しまくりのメイニャンは、スウォンに四龍の力を手に入れようと提案します。しかしスウォンは興味が一切ないらしく、メイニャンの案を断ると一蹴するのでした。

④残念なメイニャン

牢獄を抜け出そうとしていたメイニャンは、体を鍛えているハクに出会います。そして2人で脱獄しようと提案しますが、案の定断られてしまうのでした。その後1人で脱出に成功し、ユンの前で意識を失います。 ケイシュクから追われ始めるメイニャン。ユンのもとから離れようと逃亡を図りますが、役人の口から自分の身体の特徴がバレていることが発覚。見た目をチェンジして逃げようとしたところで、またもやユンと鉢合わせます。 その後再び倒れてしまい、ハクやユンたちに緋の病の存在について明かすのでした

⑤動き始める南戒

グンテ将軍が派遣した使者たちのもとに、南戒の兵が襲い掛かります。手を焼くこともなく南戒軍を撃退しますが、援軍によって重傷を負うグンテ将軍。そこへ牢獄から解放されたハクが登場し、圧倒的な力で敵をなぎ倒していきました。 一方ヨナのもとには、ケイシュクがやってきます。そして南戒との戦いで万が一の事態に陥ったとき、高華国軍を指揮してほしいと言われ……。

⑥各々の行動

ケイシュクの頼みを聞き、協力することを決意するヨナ。四龍たちも彼女の判断に従い、尽力することを約束します。 一方グンテ将軍が戻らないことを心配していた一行。そしてハクとユンは緋の病に対抗するために必要な千樹草を手に入れようと旅に出ていましたが、敵襲に遭って離れ離れになってしまいます。しかし南戒軍はハクに蹴散らされ、ユンはギガン船長から千樹草を入手することに成功するのでした。

⑦傷だらけのハクが向かう先は……

圧倒的な力を持つハクでも怪我から逃れることはできません。全身の傷の痛みに耐えながらも、襲い掛かる大軍に立ち向かうハク。そんな勇ましい姿を見たラーン将軍は、彼に一騎打ちを申し出ます。しかしラーン将軍の目的は別にありました。 戦いの中で、ハクは戦場に違和感を抱きます。悪い予感は的中し、南戒軍が水攻めをおこなってきました。すぐさま命令を出すハクはラーン将軍を撃退することに成功しますが、自身は水の流れに飲み込まれて行方不明になってしまいます。 ハクに関する情報を得たヨナは、取り乱しながらも攻略の糸口を見つけ出そうとし……。

『暁のヨナ』38巻〜41巻をネタバレあらすじ解説

①生死の行方

ついに高華国軍は全戦力を投入することを決めます。四龍に加え、ヨナも戦場へ赴くことを決意するのでした。 一方ハクは、水の流れに飲み込まれながらも辛うじて息を吹き返します。しかし全身に痛みが走り、身動きを取ることができません。そこへ敵軍がやってきて絶体絶命のピンチとなりますが、偶然通りかかった女性に助けられるのでした。 女性からは助けたお礼として、自分の夫と偽って過ごしてほしいと頼まれます。その後、千樹草を探しているハクのもとにカジ将軍がやってきて、敵軍への入隊を勧められ……。 その頃、戦場の空気は一変していました。四龍とヨナの登場で有利になると思われた高華国軍でしたが、ジェハとキジャが戦線を離脱。さらにシンアとゼノが捕縛されてしまい、窮地に陥ります。しかし南戒軍では、新兵として入隊したハクが暴れまわっていました

②思わぬ再会

ハクのもとにラーン将軍がやってきます。どうやらハクとの戦いで精神的にダメージを負っており、すでに戦意を喪失しているようでした。クウラ将軍と3人が話しているところに、ボロボロのゼノが空から落ちてきます。 クウラ将軍の一言に激怒し、一撃で仕留めたハク。そしてゼノが復活し、シンアとジェハも合流したことで戦況が一気に変わり始めます。さらにカジ将軍から千樹草を奪還し、スウォンを救うことに成功するのでした。 救護班のもとで治療を終え、眠っていたハク。しかし突然目覚めると、外にいたヨナにキスをして再び眠りにつきます。

③南戒の恐ろしさ

戦況が落ち着いてきた頃、緋龍城ではユンがメイニャンの面倒を見ていました。隙を見て街へ出かけますが、ヒューリと駄々をこねるメイニャンがついてきます。何事もなく帰路につきますが、ヴァルと遭遇して逃げ惑うことに。 そして逃げた先で待ち構えていたのは、南戒の暗殺集団・ドロモスでした。打開策が生まれない中、ヴァルが助けに入ったことで九死に一生を得ます。さらにヴァルは、メイニャンの気持ちを汲んで味方することを決めるのでした。 一方街では火災が発生しており……。

④再び変化しだす戦況

緋龍城がドロモスとチャゴルによって焼かれます。その結果、四龍の体調が崩れ始め、さらにメイニャンが敵軍に連れ去られてしまいました。そんな中、戦場にヴァルとユンが到着します。 ヨナのもとに赴き、回復に専念していた四龍。ハクとヴァルも合流し、メイニャン奪還に動きだそうとしたタイミングで、真国のコウレン王が援軍を連れてやってきます。 そして高華国軍は、大軍を引き連れて夜襲を仕掛けるのでした。さらに裏では、ヨナ・ハク・ヴァルたちが敵地に乗り込んでおり……。

⑤反撃の狼煙……?

四龍たちはドロモスを追い詰めますが、緋龍城の地下からとある秘宝が盗まれたことが発覚。それは伝説の秘宝と呼ばれている「龍の血の盃」でした。さらに別のドロモスの隊員がすでに持ち出していることが判明します。 そして状況は悪化していき、チャゴルの策略によってキジャ以外の四龍が捕縛されてしまうのでした。キジャも重傷でしたが、何とかハクと合流。しかしその間にヨナが捕まり、人質にされます。 メイニャンは無事に千樹草のおかげで症状が治まり、ヨナを助けに向かうのでした。

⑥正真正銘の反撃の狼煙

ヨナを救ったメイニャンでしたが、2人の前にチャゴルが立ち塞がります。ヨナは敵襲を退けてチャゴルと一騎打ちとなり、ハクの登場によって形勢が逆転。弓を構えたヨナと剣を持ったハクが、チャゴルの相手をします。 そこへスウォンが引き連れた援軍が到着し、勢いに乗る高華国軍。一方メイニャンはヴァルと再会し、スウォンはチャゴと対峙することに。ハクはチャゴの前に現れ攻撃を仕掛け、戦闘不能になったチャゴはラーン将軍によって戦場を後にするのでした。

『暁のヨナ』42・43巻ネタバレあらすじ解説

①ヨナを後継者に望むスウォン

ラーン将軍はハクに重傷を追わされたチャゴルを馬に乗せ、医師の元へと向かいますが、彼は途中で力尽きて落馬し、命を落とします。その後、瀕死の状態だったチャゴルも彼のそばで力尽きるのでした。 一方その頃、戦場では龍の化け物が暴れ回り、南戎の軍を襲っていました。そのまま、シンア・ジェハ・ゼノの3人は行方が分からなくなってしまいます。 そのような状況の中、スウォンは長きにわたる戦いに決着をつけるべく、西へにある南戎の都・西京の制圧を宣言。緋龍王の血筋による緋の病を抱えるスウォンは自身の命がもう長くないことを悟った上でハクと2人きりで話をし、次の王にヨナを望むのでした。 ハクはスウォンの身勝手な発言に憤りながらも、彼の言葉を受けて翌朝ゼノたちを探すためにヨナとキジャを連れて、再び旅路につきます

②夢でゼノに会ったヨナ

龍体となってしまったジェハはヨナを庇うように消えていき、時を同じくしてキジャも龍体へと変化しようとしていました。ハクの助けもあってなんとかキジャは変身を免れたものの、彼は四龍の真実をヨナに伝えた後、彼女に「死ぬまで守りたい」と伝えます。 キジャが深い眠りについたあと、いなくなったゼノに対し「夢でも良いから応えてほしい」と願うヨナ。その夜ゼノは願い通りヨナの夢に現れ、「青龍に会ってあげて」と彼がいるであろう方角を指差しました。 一方その頃高華国軍の野営地では、自我を失いかけている龍体のシンアが現れ、ジュド将軍たちは彼を保護しようとします。しかしもう人としての意識を保てない彼はケイシュク参謀とスウォンを傷つけ、ヨナたちの前に姿を現した後に自身に巻きつけられていた血のついた縄だけを残し、行方をくらますのでした。

『暁のヨナ』44・45巻ネタバレあらすじ解説

①不死を終わらせたかったゼノ

自分以外の三龍を血の盃に封印し、全てを終わらせようとするゼノ。彼は長い不死の時間の中で悩み続け、自らの命を終わらせて四龍を天に還すことを待ち望んでいました。ヨナとハクに別れを告げた後、龍の姿となって飛び立ってしまったゼノ。 しかしヨナは彼らの存在があったからこそ立ち上がれたと納得できず、同じくこのまま終わらせたくないハクとともに再びゼノを探しにいきます。 一方、自分を終わらせるために高華国の緋龍城へとたどり着いたゼノ。彼は唯一自身を殺すことができる緋龍王の剣を手に取り、自身に突き立てます。しかし彼は血の盃から弾かれ、再び生き返ってしまうのでした。 その頃戦場で倒れていたスウォンは最初は撤退しないつもりだったものの、ゼノとヨナたちの動向を聞きつけ、ようやく撤退することを決意します。

②ゼノとヨナが消えて焦るハク

ゼノを追うヨナとハクは、ようやく焼け跡となった緋龍城へと辿り着きます。そこで再び龍体となり、2人に襲いかかるゼノ。これまでどのような傷があっても不老不死の力ですぐに治っていた彼でしたが、ヨナから受けた傷だけは治らないことに気が付きます。 長い間生きている彼が死ぬ唯一の方法は、なんと緋龍王の生まれ変わりであるヨナに殺してもらうこと。彼はヨナに殺してほしいと懇願するものの、彼女は激昂し、龍神と話をするために彼とともに血の盃の中へと姿を消していきます。 ゼノとともに消えたヨナを見て、焦りを隠しきれないハク。彼はスウォンとともに地下にある緋龍王の棺へと向かい、そこでスウォンから龍体となったシンアに傷つけられた時の話を聞くのでした。その後、ゼノとヨナを取り戻すため、ハクはスウォンと協力をすることになります。

『暁のヨナ』の見どころ

暁のヨナ

たくさんの魅力が詰まった大人気作品『暁のヨナ』ですが、本作の1番の魅力はやはり、作中でさまざまな過酷な試練を乗り越えながら泥臭く着実に成長していく主人公・ヨナの姿。 甘やかされながら何不自由なく大切に育てられてきた姫であるヨナは、ある日を境にすべて失い、自分1人では何もできず、いかに世間知らずだったかを思い知ります。 彼女が自分のおこないを恥じ、変わりたいと必死にもがき進んでいく様子が非常に人間らしく、思わず感情移入してしまうシーンが多数。応援したくなる彼女のまっすぐな姿はもちろんのこと、彼女を取り巻く登場人物たちも皆それぞれ魅力的なため、読む手が止まらなくなってしまいます。 登場人物はもちろんのこと、バトルシーンやファンタジー要素など盛りだくさんな本作から、目が離せません。

『暁のヨナ』登場人物

ヨナ

暁のヨナ
©草凪みずほ・白泉社/暁のヨナ製作委員会

ヨナは赤い髪と紫色の瞳が特徴的な本作の主人公で、高華王国の皇女。国王イルの一人娘である彼女は何不自由なく大切に育てられており、世の中のことを何も知りませんでしたが、16歳の時に起きたある事件をきっかけに幼馴染であるハクと旅に出ることをあり、道中でたくましく成長していきます。 彼女は当初戦いを嫌う父王から武器を持つことを禁じられていましたが、旅に出てからは「守られるだけでなく守りたい」という想いから、武器を手にしています。少しずつ弓矢の腕前をあげているだけでなく、刀剣の修行をする姿も。 元々幼馴染で従兄であるスウォンに想いを寄せていましたが、ハクとの長旅を経て晴れて彼と両思いの関係になります。

ハク

暁のヨナ ハク
©草凪みずほ・白泉社/暁のヨナ製作委員会

ハクは主人公であるヨナの幼馴染であり、専属護衛として彼女に付き従う風の部族長。弱冠18歳でありながら武芸の達人である彼は、「高華の雷獣」の異名で恐れられています。 元々孤児である彼は風の部族長の先代から育てられ、ヨナを守るために数々の死線を潜り抜けらながら鍛錬を重ねてきました。 彼は幼い頃からずっとヨナに好意を抱いていたものの、彼女のスウォンに対する想いを知っていたこともあり、自身の気持ちを押さえつけて2人の関係を応援。しかしヨナと旅をする中で、晴れて彼女と両思いになり、お互いにとってなくてはならない存在となっています。 基本的に大人びており冷静沈着な彼ですが、ノリがよく悪戯好きで年相応の無邪気さを見せる一面も。

スウォン

暁のヨナ
©草凪みずほ・白泉社/暁のヨナ製作委員会

スウォンは主人公・ヨナの従兄であり、ヨナの父である国王・イルの実兄・ユホンの一人息子。ハクと同じくヨナの幼馴染である彼は非常に穏やかな性格をしていますが、同時に聡明さと冷静に物事を見極める視野の広さも持ち合わせています。 幼い頃からヨナから想いを寄せられている彼ですが、彼女のことはただの妹のような存在としか思っていませんでした。同じく幼馴染のハクは親友であり、強い憧れを持っていましたが、ある出来事から対立するように。 彼はヨナが16歳となる誕生日の夜に、彼女の父親である国王を殺害。その現場を目撃した彼女のことも手にかけようとしましたが、見逃します。その後彼はヨナを連れて城から逃げ出したハクに国王殺害の罪を着せています。

ジャンルを超えた傑作『暁のヨナ』は美しい大河バトルファンタジー

美しい世界観と絵とともに、濃厚な大河ファンタジードラマや胸キュンシーンも楽しめる『暁のヨナ』。ジャンルを問われても答えに困ってしまうほど、少女漫画や少年漫画といった枠にとらわれない作品です。 四龍という強さを手に入れながらも、常に自分の手で道を切り拓いていこうとするヨナの強さは、老若男女の心を掴むはず。ぜひ一度は読んでみて欲しい名作です。