2022年11月15日更新

アイアンハートって誰?「ブラックパンサー2」での活躍・原作・ドラマ情報をネタバレ解説【マーベル/MCU】

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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022年)
©︎ Marvel/Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest / Zeta Image

2022年11月11日に公開された映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で初登場したアイアンハートことリリ・ウィリアムズ。そんな彼女が主役のドラマシリーズ『アイアンハート (原題)』が2023年秋より動画配信サービス「Disney+」で配信されます。 トニー・スタークのあとを継ぎ、アイアンマンに似たアーマーをまとった19歳の天才女子ヒーローとは、いったいどんなキャラクターなのでしょうか。ここでは「ブラックパンサー2」での活躍を紹介し、ドラマの内容を原作コミックから予想していきましょう。 ※この記事には『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のネタバレが含まれます。未鑑賞の方はご注意ください。

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アイアンハート/リリ・ウィリアムズのプロフィール

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022年)
©︎ Marvel/Walt Disney Studios Motion Pictures/Photofest / Zeta Image

アイアンハートの本名はリリ・ウィリアムズ。「ブラックパンサー2」の時点では、アイアンハートというヒーロー名はまだなく、本名で呼ばれています。 彼女はMIT(マサチューセッツ工科大学)に通う19歳の学生です。コミックでは、アイアンマンの後継者として彼に認められ、トニー・スタークのAIの助けを借りてアーマーを製作。その後、そのアーマーを身にまとい、アイアンハートとしてヒーローの仲間入りを果たすことに。 コミックでは15歳という設定でしたが、MCUでは19歳に。またトニー・スタークとの関係も映画では言及されませんでした

アイアンハートの「ブラックパンサー2」での活躍を紹介

世界で唯一!ヴィブラニウム探知機を発明

「ブラックパンサー2」では、CIAが普通の探知機では検出できないはずのヴィブラニウムを特殊な探知機を使って海底から発見。それを採掘しに行くところから物語がはじまります。 このヴィブラニウム探知機を作ったのは、MITの学生リリ・ウィリアムズ。彼女は大学の授業の課題で、ガラクタを使ってこれを作りました。本人もまさか本当にヴィブラニウムが探知できるとは思っていなかったらしく、CIAがそれを使っていたことにも驚きます。リリを保護しにやってきたシュリも彼女の才能に驚いていたようです。

ハートが印象的なアーマーがお披露目

リリは廃工場を借りて、さまざまな発明品を作っていました。その1つがアイアンマンのようなパワードアーマーです。当初はかなり荒削りなもので、空を飛んだり、ある程度の攻撃はできますが、見た目もずんぐりしていました。機能も腕や脚、肩に偏っており、顔にはゴーグルのみ、胴体は各部品をベルトで止めているだけでした。 その後ワカンダで作ったアーマーは、シュリの協力もあってかかなりブラッシュアップされ、背中のジェットパックもコンパクトに。フルフェイスのヘルメットで、アイアンマンのようにデータがモニターに表示されるようになっています。 また彼女が白いタンプトップ1枚でアーマーを作るシーンは、『アイアンマン』(2008年)でトニー・スタークが洞窟で最初のアーマースーツを作ったシーンをオマージュしています。

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シュリとの天才コンビでネイモアを弱体化

天才的な頭脳を持つリリは、やはり天才科学者で発明家のシュリと意気投合しました。2人はネイモアの行動パターンから彼の弱点を探ります。彼女たちが目をつけたのは、地上でも息ができるはずのネイモアが、戦闘中にときどき水中に戻ること。そこから彼は皮膚が乾くと弱体化するのでは、と仮説を立てます。 2人は協力して、ジェット機の1つにヒーターを積み込み、そこにネイモアを誘い込むことに。彼女たちの仮説は当たり、ネイモアを弱体化させることに成功しました。

ドラマ『アイアンハート』のあらすじを考察!

マーベル・スタジオのプロデューサーであるネイト・ムーアによれば、ドラマ版の『アイアンハート』は映画「ブラックパンサー2」の直接的な続編になっているとのこと。同作では、ワカンダで作ったアーマースーツはワカンダで保管することになったので、彼女の手元にはありません。 ドラマにはザ・フッドことパーカー・ロビンスがヴィランとして登場すると発表されており、“魔法と科学の対立を掘り下げる”内容になると言われています。映画では触れられなかったリリの詳しい背景や、オリジンも描かれるのではないでしょうか。 またリリはMITの学生ということで、「スパイダーマン」シリーズのMJやネッドも同じ大学に進学しているはず。2人の登場にも期待したいですね。

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トニー・スタークがAIとなってスーツに搭載!?

アイアンマン
©MARVEL STUDIOS

アイアンハートが登場する原作コミック『インヴィンシブル・アイアンマン』では、トニー・スタークは昏睡状態に陥る前に、自分が死んだ時のためにクラウド上に自分自身をバックアップしており、AI(人工知能)として復活します。 その後トニーのAIが入ったデバイスが、アイアンハートのスーツに搭載されるのです。映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)のラストシーンともうまく繋がる流れですよね。 こうして、原作コミックでのトニーはAIとしてアイアンハートのスーツを着ているリリを常にサポートしています。ドラマ『アイアンハート』でも、AIという形で主人公とともに活躍するトニー・スタークを見ることができるのかもしれません!

ドラマ『アイアンハート』のキャスト・スタッフ情報

リリ・ウィリアムズ役/ドミニク・ソーン

主人公アイアンハート/リリ・ウィリアムズを演じることが決定したのは、1997年5月11日生まれ、ニューヨーク出身の若手女優ドミニク・ソーンです。映画『ビール・ストリートの恋人たち』(2019年)や『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(2021年)に出演した経歴を持っています。 このキャスティングはなんとオーディションなしで決定しました。ドミニク・ソーンは米Comicbook.comに主演が決まった時のことについて「自宅にいたらこの役をやらないかという電話がかかってきた」と語っており、「テープを送って」とも言われなかったとのことです。 マーベル作品の主演に大抜擢された若手女優の活躍に、期待が高まります!

吹き替え声優は早見沙織に決定!

アイアンハート/リリ・ウィリアムズの初MCUデビューとなる「ブラックパンサー2」では、日本語版声優に早見沙織が決定しました。 早見沙織は『SPY×FAMILY』のヨル・フォージャーや『聲の形』の西宮硝子などを演じている声優で、透明感のある声が印象的です。

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スタッフ陣が続々発表!

監督 サム・ベイリー , アンジェラ・バーンズ
脚本 チナカ・ホッジ
製作総指揮 ライアン・クーグラー , ジンジ・クーグラー , セヴ・オハニアン , ケヴィン・ファイギ , ルイス・デスポジート , ヴィクトリア・アロンソ , ブラッド・ウィンターバウム , ゾーイ・ナイゲルホウト , チナカ・ホッジ

ドラマ『アイアンハート』の監督を務めることになったのは、ドラマ『親愛なる白人様』のシーズン3・4の複数エピソードで監督&脚本を手がけたサム・ベイリーと、ドラマ『レガシーズ』や『めちゃくちゃ恋するハンターズ』などで複数エピソードを担当したアンジェラ・バーンズの女性監督2人。 また脚本のヘッドライターは、Apple TV+のリブート版『アメージング・ストーリー』やドラマ版『スノーピアサー』の脚本を担当する女性脚本家で詩人、劇作家でもあるチナカ・ホッジに決定しています。 製作総指揮には、「ブラックパンサー」シリーズの監督ライアン・クーグラーらが続々発表されています。

原作コミックからリリ・ウィリアムズの生い立ちを紹介

父の死、そして内向的な性格へ

父の死の直後にシカゴで生まれたリリ・ウィリアムズは、幼少期から頭が良く、5歳の頃には特別な教育を受けはじめました。天才として成長するも、その頭の良さのために内向的な性格になってしまいます。 原作コミックでも、挨拶などの無駄に思えることや回りくどい事を避けようとするなどといった、対人コミュニケーションを嫌う姿が見られました。ドラマでも、ほかの登場人物との掛け合いに注目してみましょう。

11歳で大学に入学し、アーマーを作り上げる

11歳という若さでマサチューセッツ工科大学(MIT)に飛び級合格し、奨学金を得て入学したリリ。彼女はトニー・スタークの古いアイアンマン・アーマーを分析し始めます。 さらに大学内の部品を盗みながら、アイアンマンのアーマーによく似たアーマーをたった1人で作り上げてしまうのです。

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アイアンマンから認められアイアンハートに!

スーツの存在がバレそうになり慌ててスーツ姿で大学から逃げ出したリリは、刑務所から脱走しようとした囚人を捕まえます。初めて活躍したものの、それだけでスーツは大きなダメージを受けて壊れてしまったのでした。 しかしリリがたった1人でスーツを作り上げたことを知ったトニー・スタークが、彼女のもとへ訪れます。彼はリリの才能を認め、さらにスーツを完成させてスーパーヒロインになるという彼女の夢も認めるのです!

原作コミックでのアイアンハート/リリ・ウィリアムズのアーマー

原作でリリ・ウィリアムズがアイアンマン・アーマーを解析しながら作った自作のアーマーは、オリジナルの古いアイアンマン・アーマーをベースに、大学内のいろいろな場所で集めた鋼鉄のスクラップなどを合わせたものです。アイアンマン・アーマーによく似た金と赤のデザインでした。 トニー・スタークが昏睡に陥った後は、AIとなったトニーの力を借りてアーマーを完成させ、さらにトニーのAIが入ったデバイスを搭載し、彼女はついに“アイアンハート”になります。 その後作られた3代目のアーマーは黒や紫色を基調としたデザインに。顔部分のシールドを透明にできる機能などが追加されていました。

アイアンハート登場でヤングアベンジャーズ誕生が濃厚に

2019年に海外メディアが「マーベルはDisney+配信の『ヤング・アベンジャーズ』を進行中」と報じており、アイアンハートも原作で加入した「チャンピオンズ」ではなく10代のヒーローチーム「ヤングアベンジャーズ」の一員として活躍するのではないかと噂になりました。 しかし原作でヤングアベンジャーズのメンバーであるホークアイ(2代目)がドラマ『ホークアイ』に、キッド・ロキはドラマ『ロキ』に、ウィッカンはドラマ『ワンダビジョン』に登場するなど、続々とメンバーとなりそうなキャラがMCUに加わっており、ヤングアベンジャーズ結成の布石が打たれています。 2022年10月現在のところ発表はされていないものの、ヤングアベンジャーズ誕生の可能性は高いと言えるでしょう。

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アイアンハートのアイアンマン後継者としての活躍から目が離せない!

アイアンマンが15歳の黒人少女に交代するという展開に、驚いた方も多いのではないでしょうか?天才的頭脳を持つ少女は、アイアンマンを苦しめてきた強敵にどのように立ち向かうのでしょう。またAIとしてトニー・スタークが登場する可能性にも期待が高まります。 新世代のニューヒロインと、ますます拡がっていくMCUの世界から目が離せません!