早くも「ワンダーウーマン3」の製作が決定!ガル・ガドットが示す見解とは【あらすじ・キャスト】
ガル・ガドット主演「ワンダーウーマン3」製作決定!シリーズは完結へ
大ヒットを記録したDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)映画『ワンダーウーマン』(2017年)の続編『ワンダーウーマン 1984』(2020年)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開が約半年遅れたものの、予想を上回るヒットとなりました。 そして嬉しいことに、シリーズ3作目の製作が決定!前作までに引き続き、ワンダーウーマン役のガル・ガドットとパティ・ジェンキンス監督は続投されます。また「ワンダーウーマン」シリーズはこの3作目で完結する模様です。 この記事では、そんな「ワンダーウーマン3」のあらすじやキャストなど、最新情報を紹介していきます!
20世紀を駆け抜けてきた「ワンダーウーマン」シリーズ
神のような存在であるゆえ、若い成人女性の姿のまま歳を取らないワンダーウーマン。 詳細な年齢はDCEU映画に限らず原作コミックでも明かされていませんが、少なくとも100年以上は生きており、パティ・ジェンキンス監督は「きっと800歳くらいかと思う」と発言したことも! そのため映画「ワンダーウーマン」シリーズはそれぞれ全く違う時代を舞台に描かれてきました。まずはこれまでのシリーズのあらすじと、舞台背景を振り返ってみましょう。
1作目『ワンダーウーマン』:1910年代
コミックで最初にワンダーウーマンが活躍するのは第二次世界大戦時ですが、シリーズ1作目の映画『ワンダーウーマン』の舞台となったのは、それより前の第一次世界大戦終結直前の1918年。 この作品では、DCEUにおけるワンダーウーマンのオリジンが描かれました。 女性だけの一族・アマゾン族のプリンセスとして生まれたワンダーウーマンことダイアナ。彼女は神々が粘土に命を吹き込んで誕生したメタヒューマンで、圧倒的強さを持つ戦士として育ちました。 アマゾン族は人間界から隔離された島で暮らしており、ダイアナは外の世界を知らず、男性を見たこともありません。しかしある日、島に空から1人の「男」がやってきたことで、彼女は外の世界が戦争の真っ最中であることを知ります。 第一次世界大戦時といえば、英米をはじめとする国々で婦人参政権運動の初期ムーブメントが巻き起こった時代。選挙権が認められていないなどと女性の権利が制限されている世界で、ワンダーウーマンの自由と強さがまぶしく輝くのです。
2作目『ワンダーウーマン 1984』:1980年代
シリーズ2作目の映画『ワンダーウーマン 1984』の舞台となったのは、タイトル通り1984年。ワンダーウーマンことダイアナは、ワシントンDCのスミソニアン博物館で人類学・考古学者として働きながら悪と戦っています。 一方で人々の欲望を操る禁断のパワーを手に入れた実業家の男が、世界を崩壊させる恐ろしい陰謀を企てていました。さらに正体不明の敵チーターが現れ、ワンダーウーマンは絶体絶命のピンチに……! 1980年代といえば、アメリカ・ソ連の冷戦時代。作品からは、核戦争や東西の緊張感がヒリヒリと伝わってきます。 また映画の舞台について監督と話し合いを重ねたという主演のガル・ガドットは、80年代を舞台にした理由について「80年代というのは、まるで“今”みたいだからなんです。世界が最高潮の時代でした。家や車など膨大な富があり、すべては消費するということでした。私たちは、それはある意味“今”を反映していると思ったんです」と語りました。 その言葉の通り、『ワンダーウーマン 1984』には80年代に流行った多様なファッションやカルチャーが登場。エンタメ性を演出しつつ、現代社会のベースを築いた「80年代の消費意識」を表現しています。
「ワンダーウーマン3」次なる物語の舞台は現代に?
過去を舞台にしてきたWW1とWW2から一変、現代が舞台になると言われているシリーズ完結編「ワンダーウーマン3」。 その証拠に、パティ・ジェンキンス監督は米The Hollywood Reporterのインタビューで「過去に設定することは考えていないんです。だって、あなたたちはどこに向かっていくつもり? 前に進まなければ。間違いなく現代の話になります」と語りました。 さらに米MTV Newsのインタビューで監督の上記の発言について問われたガル・ガドットも、続編について「現在がふさわしいと思います。ワンダーウーマンで60年代とか40年代に進むことは無いと思います。」と見解を示しました。 そもそもワンダーウーマンは、既にDCEU作品内において現代で活躍する姿を見せています。彼女がジャスティス・リーグの一員として活動している映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)『ジャスティス・リーグ』(2017年)は、2015〜2017年が舞台なのです。 「進む時が来た」という言葉の通り、第3作は『ジャスティス・リーグ』以降、つまり2017年〜現在のどこかを舞台に物語が繰り広げられるのではないでしょうか?
監督によると「ワンダーウーマン3」にはコロナ禍の世相を反映させる?
3作目の構想は、シリーズ2作目『ワンダーウーマン 1984』製作時から練られており、2020年には「ワンダーウーマン3」の製作が水面下で進められていました。しかし新型コロナウイルスの影響で製作は一時ストップ。 その際、パティ・ジェンキンス監督はインタビューで自らの判断で製作を一時ストップしたことを明かし、「私たちはすぐにこの映画に取り組むことはありません。(中略)おそらくプロットに大きな変化はないと思います。しかし、このパンデミックのすべての影響を確認したいのです。」と語りました。 つまり監督は、現代を舞台に描くにあたり、元のプロットのままでは新型コロナウイルスの影響によって激変してしまった世の中に合わないと判断し、製作を一時中断したのでしょう。 パンデミックが世界へもたらした全ての影響と終息の期間をしっかり見て、それからプロットを適切なものに変更したいのだという監督の意図が汲み取れます。 「ワンダーウーマン3」がいったいどのような物語になるのか、明らかになるのはもう少し先になりそうです。
フェミニズムを訴えかけてきた「ワンダーウーマン」シリーズ
女性監督が少ないことや男女の賃金格差などが問題視され、「時代遅れだ」と言われてきたハリウッド。そんな中で女性監督による実写映画の世界興収記録を更新した「ワンダーウーマン」シリーズは、世界中にフェミニズムを訴えかけ、支持されました。 大予算映画を女性監督が任されることがまれな中、製作費1億ドル以上の大作映画を女性が監督したのは『ワンダーウーマン』が映画史上初めてのことだったのです。 しかもそれが、女性の活躍が非常に少ない「スーパーヒーロー映画」ジャンルの女性主役の映画だったのですから、勇気付けられた女性の数は計り知れないでしょう。 そして主演のガル・ガドットは、『ワンダーウーマン 1984』公開後に以下のように語っています。 「(『ワンダーウーマン 1984』は)女の子だけに向けたものではありません。女性と男性がそれぞれ問題に取り組むようになるまでは、女性・男性・フェミニズムについて語るのをやめることはできません。『ワンダーウーマン 1984』のテーマは男女両方に通じるものだと思うんです。女性だけをエンパワメントすることはできません。女性に焦点を合わせるというだけのことであって、少年たちと男性たちを教育する必要もあります。若い男の子が映画館に行って、すごい女性がすごいことをしている姿を見れば、女性はそうしたことをできると彼は信じられるようになりますよね。」 「ワンダーウーマン」シリーズのような強い女ヒーローが活躍する作品は、決して単なる女性向け作品ではなく、男性や子どもたちも性差別の問題について考えてくれるきっかけになると、彼女は信じているようです。 3作目ではどのような「強い女ヒーロー」を描いてくれるのでしょうか?
「ワンダーウーマン3」と同時にアマゾン族のスピンオフも進行中!
実は「ワンダーウーマン」に関係する作品がもうひとつ同時進行中!それは映画『ワンダーウーマン』と『ワンダーウーマン 1984』にも登場した「アマゾン族」にフォーカスを当てたスピンオフ映画です。 あらすじや詳細はまだ公表されていませんが、「ダイアナがアマゾン族の島セミッシラを去る『ワンダーウーマン』と、『ワンダーウーマン 1984』の間で起こった紆余曲折」が描かれるのだとか! キャストについてもまだ明らかにされておらず、「ワンダーウーマン」シリーズ2作に登場したアンティオペ(ロビン・ライト)らが登場するのかどうかについても不明。ただしガル・ガドットは出演しない、つまりワンダーウーマンが登場しないことはわかっています。 映画「ワンダーウーマン」シリーズを手がけてきたパティ・ジェンキンス監督は製作総指揮としての参加となり、『ワンダーウーマン 1984』の共同脚本家ジェフ・ジョーンズとともにアマゾン族のスピンオフ映画に取り組んでいるそうです。
「ワンダーウーマン3」はどうなる?あらすじやキャストの続報に期待!
製作決定が発表され、ガル・ガドットとパティ・ジェンキンス監督の続投は決定しているものの、コロナの影響であらすじやキャストなどの詳細は未だ不明な「ワンダーウーマン3」。 現代を舞台にいったいどんな悪と戦い、私たちにどんなメッセージを与えてくれるのでしょうか?アマゾン族のスピンオフ作品の情報からも目が離せません。 コロナ禍で不安の渦巻く社会に希望を与えてくれるようなパワフルな作品を期待して、続報を待ちましょう!