2021年1月29日更新

『スパイ教室』ネタバレあらすじ解説!7人の少女スパイたちが繰り広げる最強の騙しあい

スパイ教室サムネ

人気上昇中のスパイファンタジーライトノベル『スパイ教室』。美少女スパイたちが大活躍する本書は読者をも騙す叙述トリックや練り上げられた構成で高い評価を受けています。今回はその魅力を各巻ごとにネタバレありで解説します。

『スパイ教室』は美少女スパイの騙しあいを描くライトノベル【ネタバレ注意】

第32回ファンタジア大賞受賞作にして、「このライトノベルがすごい!2021」文庫部門・小説部門の両方で第2位を獲得した注目のスパイファンタジー『スパイ教室』。 落ちこぼれの美少女スパイ達が最強スパイの指導によって目まぐるしい成長を見せる本作は、深掘りされるキャラクター達の個性やミステリー要素が大きな見どころとなっています。 この記事では『スパイ教室』のあらすじを全巻に渡って詳しく紹介します。 ※この記事は2021年1月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『スパイ教室』7人の美少女たちが敵を騙す!?あらすじを紹介

歴史上最大規模とされる世界大戦の終結後、「戦争は効率が悪い」と気付いた各国は「情報戦」を主軸に変更。物語の舞台であるディン共和国では、いくつものスパイ養成学校が設立されていました。 美青年の最強スパイ・クラウスは、ある事件をきっかけにチームのメンバーを失ってしまいます。次なる任務に向けて仲間を求めた彼は、各スパイ養成学校で落ちこぼれだった美少女を招集し、1ヵ月後の任務に向けて指導を開始。 しかし、天才過ぎるがゆえに人に教える能力が壊滅的だったクラウス。ある1人の少女の言動によって、彼は1つの指導方法を思いつきます。 それが「あらゆる手段でもって僕を倒すこと」。こうして少女達と最強スパイの騙し合いが始まります。

『スパイ教室』の登場人物を紹介

クラウス

コードネームは燎火(かがりび)。世界最強のスパイである20歳の美青年です。最強スパイチーム「焔」に所属していましたが、ある事件でチームは壊滅しています。 指導能力は壊滅的ですがスパイとしての能力は随一。理論よりも感覚で物事を推理・分析する姿はまさに天才です。

リリィ

コードネームは花園(はなぞの)。銀髪が特徴的な17歳の少女です。 ディン共和国の僻地出身ですが、12年前にガルガド帝国によって村が壊滅したためスパイ養成学校に入りました。学校での成績は悪かったものの、何事も諦めない強靱な精神力や毒の耐性能力によってスパイとしての才能を開花させていきます。

エルナ

コードネームは愚人(ぐじん)。金髪の14歳の少女です。 出身は貴族ですが、幼少期に両親を亡くしたことから罪悪感を感じ続けており、いつしか不幸を招き寄せる不幸体質に。災いを察知する特殊な嗅覚を備えています。

その他の登場人物

グレーテ コードネーム:愛娘(まなむすめ)。変装のスペシャリストにして作戦立案の才能に長けたキャラクター。
ジビア コードネーム:百鬼(ひゃっき)。ギャングの家の長女として生まれたが、両親を警察に突き出した強い正義感の持ち主。身体能力に長けている。
モニカ コードネーム:氷刃(ひょうじん)。家出をしてまでスパイを目指したことから尊大な自意識を持つようになった少女。協調性はないがスパイ能力は「灯火」随一。
ティア コードネーム:夢語(ゆめがたり)。色仕掛けが得意で、相手の目を見つめるだけで願望を読み取る。努力家だが精神的に脆い。
サラ コードネーム:草原(そうげん)。元々町のレストランの娘だったが、閉店したため嫌々スパイの道へ進んだ少女。臆病で自己評価は低いが、動物と意思疎通できる能力がある。
アネット ードネーム:忘我(ぼうが)。記憶喪失の少女。1人称は「俺様」で、左目の眼帯が特徴的。無邪気を越えた残酷さも持ち合わせており、爆弾などの工作技術に長けている。

『スパイ教室』読者も騙される結末まで紹介【ネタバレ注意】

スパイ養成学校では落ちこぼれながらも、なんとか仮卒業まで漕ぎ着けたリリィに告げられたのは、成功率1割未満かつ死亡率9割以上の“不可能任務”への参加。リリィ同様に落ちこぼれや問題児が「陽炎パレス」に招集され、不可能任務を専門とするチーム「灯」が新たに発足されました。 現われたスパイ教師・クラウスの指導能力の低さに、自分はこの任務で生き残れないのではないかと懸念を抱いたリリィ。彼女は単身クラウスを誘い、2人きりになった場面に毒ガスを使って彼を襲います。 リリィの計画を見抜いていたクラウスによって彼女のもくろみは果たせませんでしたが、この出来事によってクラウスは「自分を倒させること」で少女達を育成することを思いついたのです。

【第1巻ネタバレあらすじ】「花園のリリィ」衝撃の結末!

1ヵ月の教育期間が終わり、チーム「灯」はついに不可能任務に挑むことに。目標はガルガド帝国によって奪われた生物兵器を奪い返すことでしたが、クラウスが所属していた最強チーム「焔」が以前その任務に失敗し、多くの犠牲を出していることが告げられます。 その後、生物兵器があるとされる研究所へ潜入したリリィ達は、単独行動のクラウスと逆方向から目標に接近。しかしリリィ達を待ち受けていたのはクラウスの師匠であるギードでした。ギードは元「焔」のメンバーでしたが、チームを裏切って敵国側に寝返っていたのです。

愚人……?秘密兵器エルナ

事前に「陽炎パレス」に仕掛けていたカメラから少女7人の情報を手に入れていたギークは、彼女たちを次々と戦闘不能に追い込んでいきます。しかしギークの工作に気がついていた「灯」は、メンバーを7人と偽って1人を隠していたのです。 完全に敵が油断した時、隠れていた8人目のメンバー・エルナが登場し、見事ギードにダメージを与えることに成功。生物兵器を奪って合流したクラウスによって倒されました。

【第2巻ネタバレあらすじ】愛娘のグレーテ

2巻では「愛娘」グレーテのキャラクターが深掘りされ、彼女が父兄から受けた心の傷や、クラウスに抱いた好意などが明らかになりました。 任務達成を受けて、改めて正式なチームとなった「灯」の今回の任務は、上院議員ウーヴェを狙う暗殺者「屍」を倒すこと。グレーテ、リリィ、ジビア、サラの4人が選抜され、ウーヴェの家にメイドとして潜入します。

グレーテが秘密を見破る!?

暗殺者の協力者をあぶり出すため、グレーテは変装技術を用いて襲撃を装い、メイドのオリヴィアがその協力者であることを見破ります。同時に彼女たちに対して攻撃を始めたオリヴィアでしたが、グレーテの工作により追い詰めることに成功。 一方、選抜から漏れた4人は「屍」殺害に向けて動いていました。「屍」を捕らえてきたクラウスと合流し、無事「灯」は任務を達成します。

【第3巻ネタバレあらすじ】忘我のアネット

3巻は、2巻では語られなかった「屍」討伐チームのティア・モニカ・アネット・エルナ側の物語です。 クラウス主導で「屍」を捕らえることに成功し、彼がグレーテ達の元へ向かっている間、ティア達は束の間のバカンスを楽しんでいました。そこにアネットの母親と名乗る女性・マティルダが登場します。

アネットの母親?マティルダの正体に迫る

記憶喪失のアネットにその真相は分かりませんでしたが、友達思いのティアは率先してアネットとその母親の時間を確保しようと動きます。そのうちマティルダが敵国のスパイだと判明するも、「スパイから足を洗うこと」を条件に彼女の国外逃亡を手助けすることに。 しかし、マティルダは国外逃亡のために彼女たちを利用していたに過ぎませんでした。いち早く彼女の本性に気付いていたアネットは、単独で暗殺計画を企て、マティルダの死亡を確定させます。 その様子を見ていたクラウスは、アネットの冷徹さを高く評価。彼女の純粋さや残酷さが浮き彫りになったストーリーとなりました。

【第4巻ネタバレあらす】夢語のティア

4巻では、3巻のマティルダの本性を見破れずに負い目を感じるようになっていたティアが成長を見せました。 師匠ギードから「焔」解散の原因となったスパイチーム「蛇」の存在を知ったクラウス。2巻で捕らえた「屍」が口を割ったことから、「蛇」の一員「紫蟻」の存在が判明します。 そこでチーム「灯」は、経済会議で世界中からスパイが集まるムザイア合衆国の大都市・ミータリオに潜入。「紫蟻」の捕縛と「蛇」の情報収集に向かうことになったのです。

紫蟻との激闘!結果は……?

「紫蟻」から洗脳を受け、「灯」の潜入班へ向けて次々と送り込まれる刺客「働き蟻」達を前に劣勢を強いられるメンバー達。 作戦の指揮を任されたティアも自信を持てずに落ち込んでいましたが、「焔」のリーダーだった女性スパイの紅炉が死ぬ前に遺していた情報に気づき、「働き蟻」の洗脳を上書きすることで見事「紫蟻」を打倒します。 クラウスの圧倒的な強さや各ヒロインの見せ場もあり、ファーストシーズンの終幕に相応しいストーリーとなっています。

『スパイ教室』PVは豪華声優陣が勢ぞろい!

『スパイ教室』のメインHPでは、豪華声優陣による各ヒロインのボイスを視聴可能です。さらに、キャラクターボイスがついたラノベ・漫画PVも制作されています。キャストは以下の通りです。

クラウス 梅原裕一郎
リリィ 雨宮天
グレーテ 伊藤美来
ジビア 東山奈央
モニカ 悠木碧
ティア 上坂すみれ
サラ 佐倉綾音
アネット 楠木ともり

「ファンタジア大賞」受賞時と物語が違う!?

ファンタジア大賞受賞作として華々しいデビューを飾った『スパイ教室』ですが、賞への応募時とはタイトルや内容が現在とは大きく異なっています。 受賞時のタイトルは『スパイは甘く誘惑される。学校全員の美少女から』。あらすじは、男子スパイ養成学校の優等生が落第のピンチを回避するため、女子スパイ養成学校で1ヶ月間過ごすという内容です。 受賞した作品には納得できない部分も多かったと語る作者。この幻の作品があったからこそ、『スパイ教室』という作品が生まれたんですね。

『スパイ教室』アニメ化もあり得る……?今後の展開から目が離せない!

質の高いミステリー要素や練り上げられた構成などで、高い評価を受けている『スパイ教室』。ライトノベルから漫画へと展開されている本作は、既に豪華声優陣によるアテレコが公開されており、アニメ化への期待もますます高まっています。 1~4巻のファーストシーズンが終わり、セカンドシーズンが始まる5巻では一体誰がメインヒロインとなるのでしょうか?今後の少女達の活躍も見逃せません!